狂気と妄執に憑かれた
イタリアン・ホラー屈指の異常作、日本初公開!
イタリアン・ホラー史上の異色作にして異常作、『笑む窓のある家』(1976)が、本国公開から約半世紀をへて日本初公開。11月21日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショーされる。
この度、【日本版オリジナルポスター、オリジナル予告篇、場面写真】が初公開された。

壁面に描かれたいくつもの真っ赤な唇―
あまりに異様なその廃屋は“笑む窓のある家”と呼ばれ、忌み怖れられていた・・・。

『笑む窓のある家』(1976)は、イタリアン・ホラー史上屈指の異常作。風光明媚な田園地帯で起きた連続殺人事件・・・狂気、退廃、邪悪に満ちた出来事の数々が次々と明らかになり、惨劇が頂点を迎えるラスト4分は、想像を絶する衝撃で観る者すべてを絶望へと誘う。

初公開時は注目されることもなく、我が国では未公開に。欧米でも知る人ぞ知る作品だったが、今世紀に入ってから再評価が進み、『ホステル』の鬼才イーライ・ロス監督は、「このジャンルにおける最高傑作の一本」と絶賛。BFI【英国映画協会】が2013年に発表した「イタリアン・ゴシック・ホラーの傑作10選」にも選ばれている。さらに今年2025年7月、カナダ・モントリオールで開催された「第29回ファンタジア国際映画祭」では修復版がプレミア上映され、あらためて多くのファンや批評家たちに「発見」された伝説の作品が、遂に日本初公開となる。

主演に『悲しみの青春』(1970)の名優リノ・カポリッキオ。そして本作出演の後、脚本家に転身し、近作『チネチッタで会いましょう』(2023)などを執筆しているフランチェスカ・マルチャーノ。

監督はイタリアの名匠プピ・アヴァティ。『いつか見た風景』(1989)、『ボローニャの夕暮れ』(2008)などの文芸作品で知られているが、サスペンスやホラーのジャンルでもさまざまな作品を手掛けてきた。本作では心理的な恐怖を静かに積み重ねながら、不安と焦燥感をかきたてるシュールでアヴァンギャルドなイメージを交え、観る者を狂気と妄執の深淵へと引き摺り込んでいく。

『笑む窓のある家』は、ダリオ・アルジェントやルチオ・フルチ監督作品に代表されるイタリアン・ホラーとは対極にある、ジャンルの中では「異色」とされる作品だ。だが初公開から約半世紀が過ぎ、今あらためて観直せば、それら巨匠たちの傑作の数々に匹敵する、「異色」を超えた異常作であることが納得されるだろう。

『笑む窓のある家』予告編
このたび解禁となった日本オリジナルの予告篇は、BFI【英国映画協会】のよる「イタリアン・ゴシック・ホラーの傑作10選」の紹介で幕を開ける。『悪魔のはらわた』(73)、『サスペリア』(77)、『デモンズ』(85)などと並び、本作もクレジット。続いて、絵画修復師ステファノが教会にやってくる物語冒頭に始まり、呪われた画家レニャーニが描いた不気味な絵の数々、脅迫電話、転落死、廃屋に描かれた赤い唇、『ホステル』の鬼才、イーライ・ロスの「最高傑作だ」という絶賛コメントを挟み、宙づり女性の拷問死体、掘り起こされる人骨、絶叫する男の裸体を切り裂くナイフなど、目を覆いたくなるショッキングな映像が連続。「遂に封印を解かれた伝説のサイコ・ホラー、日本初公開」というコピーのバックには老婆の怖しい笑い声が響き渡り、最後は、ポスターにも使われている“笑む窓のある家”のシンボリックな場面で締め括られている(全体101秒)。

STORY
狂死した画家が遺したフレスコ画に秘められた恐るべき謎とはー

北イタリアの田舎町。絵画修復師のステファノ(リノ・カポリッキオ)は、教会内のフレスコ画の修復にやってきた。「聖セバスティアヌスの殉教」を模した不気味な画は、“死に際を描く画家”と称され、20年前に狂死したブオノ・レニャーニが描いたものだった。ステファノの友人アントニオは、町では禁忌とされているレニャーニとフレスコ画の関係を秘かに調査していたが、何者かによって殺害されてしまう。全ての謎を解くカギは、生前アントニオが口にした“笑む窓のある家”に秘められていた・・・。






出演:リノ・カポリッキオ、フランチェスカ・マルチャーノ 監督・脚本:プピ・アヴァティ 音楽:アマデオ・トンマーゾ
【1976年|イタリア|カラー|イタリア語・モノラル|アメリカン・ヴィスタ|DCP|上映時間111分|日本語字幕:ネルソン聡子】 © 1976 SND (M6 Group) and ACEK SRL
提供: 是空/TCエンタテインメント 配給: インターフィルム