今年の「シッチェス映画祭」は人間を襲い、恐怖のドン底に叩き落とす、アニマルたちが大集合!!
犬と猫、勝者はどちらの手に!?
10月30日より、東京、名古屋、大阪で開催される『シッチェス映画祭2020』。
選りすぐりの上映作品6本の中で、人間を襲い、恐怖のドン底に叩きつける動物が登場する映画が二本、奇しくも日本で上映される。
情熱の国スペインから『VS狂犬』、そして日本人にも人気の高い北欧スウェーデン・デンマークから『ココディ・ココダ』だ!
この2作品は、人間たちに最も近く、癒やしを与え、家族の一員であるはずの【犬】と【猫】が、おぞましい存在として登場し、昨年開催された本国スペインのシッチェス映画祭でも話題をかっさらった2本。
現地での賛否を聞きつけたキングレコードが自ら交渉し、2作品の買い付けに見事成功、日本公開の実現に至った。
前者『VS狂犬』の物語はこうだ。
交通事故で四肢麻痺になった少女エレナ。介護犬アトスと林の中の一軒家で暮らすことになるが、アトスが謎のウイルスに感染してしまう。従順だった飼い犬がよだれを垂らし、牙をむく様は、まさにトラウマ級。人間のように感情が見えるわけでもなく、その神出鬼没ぶりには、エレナと一緒に見る者を恐怖のどん底に叩き落す。さらに、アトスは、エレナの友達だったフェレットに噛みつき、物語はとんでもない事態へと発展してしまう。
後者『ココディ・ココダ』の物語も追ってみる。
愛娘を亡くした夫婦が、2人の関係を修復しようとキャンプに出かけるが、3人のサイコパスと人喰い犬に襲われて惨殺される。(ここにも、犬が登場!!) 惨殺された時点で場面が切り替わり、少しづつシチュエーションを変えて何度も何度も殺させる夫婦。無限ループしていることに気付き、何とか逃れようとするのですが…。無限ループの地獄絵図が起こる前兆のように白猫が登場し、夫婦をとんでもない目に合わしていく・・・。
2作品に共通するのは、人間をどこまでも追い詰める恐怖の存在としての犬と猫が登場!
狂犬病になった黒犬か、それとも無限ループ地獄をもたらす白猫か、どちらが最も恐ろしい動物なのか、この本国スペインで巻き起こった【犬猫】対決は、まだ決着がついていない!
本国スペインから、この【犬猫頂上決戦】の決着は、ここ日本にステージが移された!
ぜひ、スクリーンで自分自身の目で確認してほしい!
【作品紹介】
『VS狂犬』
○監督:ホセ・ルイス・モンテシノス
○出演:パウラ・デル・リオ、
ミゲル・アンヘル・ジェネール、
ジョルディ・アギラール
○2019年/スペイン
『ココディ・ココダ』
○監督:ヨハネス・ニーホルム
○出演:ペーテル・ベッリ、
レイフ・エードルンド・ヨハンソン、
イルヴァ・ガロン、
カタリーナ・ヤコブソン
2019年/スウェーデン=デンマーク
【予告編】
シッチェス映画祭とは
シッチェス映画祭は、1968年に創設されたスペイン・バルセロナ近郊の海辺のリゾート地シッチェスで毎年10月に開催される映画祭。国際映画製作者連盟 (FIAPF) 公認の国際映画祭であり、ファンタジー系作品(SF映画・ホラー映画・スリラー映画・サスペンス映画など)を中心に扱うスペシャライズド映画祭として、世界でも権威のある国際映画祭のひとつである。
ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭、ポルト国際映画祭(ファンタスポルト)と並ぶ世界三大ファンタスティック映画祭の代表格であり、ホラーやファンタジージャンル映画の最先端作品を選定する特徴。
歴代の最優秀作品には『狼の血族』『死霊のしたたり』、日本映画の『リング』などがある。
最優秀賞受賞者もヴィンセント・プライスからデヴィッド・クローネンバーグ、審査員には『食人族』のルッジェロ・デオダートがいたりと、本映画祭の歴史がホラー映画の歴史を表していると言っても過言ではない。
近年では中島哲也監督の『渇き。』が最優秀男優賞、新海誠監督の『君の名は。』がアニメーション部門にて、最優秀長編作品賞を受賞するなど、日本ともゆかりの深い。
今年で七回目を迎える『シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション』は、シッチェス映画祭で上映された作品の中から厳選した作品を日本で上映する、シッチェス映画祭公認の映画祭。
これまで2012年、13年、14年、15年まで開催され、一昨年2018年、日本のホラーファンから復活を求める声が多数集まり、3年振りに完全復活! そして、昨年に続き今年は10月30日(金)より東京、名古屋、大阪で開催される。
【作品ラインナップ】
『スリー・フロム・ヘル』
★殺戮大好き一家が殺人行脚を繰り広げる、血塗れロードムービー!
ロブ・ゾンビ監督が『マーダー・ライド・ショー』『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』に続いて贈るシリーズ第三弾。殺戮大好き一家のキャプテン・スポールディング、オーティス、ベイビーは警官隊の銃撃から生き残り、刑務所に入れられる。死刑を逃れたオーティスとベイビーはオーティスの腹違いの兄弟フォクシーの協力で脱獄、メキシコを目指す。狂気度を増した殺人行脚が繰り広げられる血塗れのロードムービー。
○監督:ロブ・ゾンビ
○出演:シェリ・ムーン・ゾンビ、ビル・モーズリー、リチャード・ブレイク、シド・ヘイグ、ダニー・トレホ
○原題:3 FROM HELL 2019年/アメリカ/115分
© 2020 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
『ザ・ヴィジル~夜伽~』
★ユダヤ教にホロコースト…オカルトホラーに宗教や歴史が絡み合う異色作
ユダヤ教の信仰を捨てた若者ヤコブは、死人の棺を一晩見守るというユダヤ教の慣例にある役割を謝礼目当てで引き受ける。しかし認知症を患う未亡人は何かにひどく怯えており、ヤコブもまた恐るべき存在と対峙していることに気づく。ジャンルとしてのオカルトホラーに、ユダヤ教やホロコーストの歴史を組み合わせた異色作。本作が長編監督デビューとなるキース・トーマスが、見えないものへの恐怖をじわじわと煽る演出の冴えで魅せる。
○監督:キース・トーマス
○出演:デイヴ・デイヴィス、メナッシュ・ラスティグ、マルキー・ゴールドマン、リン・コーエン
○原題:THE VIGIL 2019年/アメリカ/88分 © 2019 The Vigil Movie, LLC. All RIGHTS RESERVED.
『とっととくたばれ』
★青年と刑事、娘の殺意が激突!血しぶき舞い散るハイテンションなコメディスリラー
恋人の父親を殺そうと決意した若者、そう簡単には殺られない筋金入りの悪徳刑事、そんな父親への復讐心を秘めた娘、それぞれの殺意がひとつのアパートメントで激突し、血しぶき舞い散るバイオレンスバトルになだれ込む。激痛もののゴア描写をポップな映像とブラックユーモアで包み込むハイテンションなコメディスリラー。 “ロシアのタランティーノかパク・チャヌク”と激賞されたロシアの新鋭監督キリル・ソコロフの長編デビュー作。
○監督:キリル・ソコロフ
○出演:ヴィタリー・カエフ、アレクサンドル・クズネツォフ、エフゲーニヤ・クレッグツェ、ミハイル・グレヴォイ
○原題:WHY DON’T YOU JUST DIE! (PAPA, SDOKHNI!)
2018年/ロシア/100分 (c) WHITE MIRROR FILM COMPANY 2018
『ココディ・ココダ』
★3人のサイコパスと人喰い犬からエンドレスに襲撃を受ける夫婦のシュールなホラー
愛娘を亡くした夫婦が2人の関係を修復しようとキャンプに出かけるが、3人のサイコパスと人喰い犬に襲われて惨殺される。それもエンドレスに何度も……。『恋はデジャ・ブ』や『ハッピー・デス・デイ』に似た“時間のループ”を使ったシュールなホラー。監督はデビュー作『いつも心はジャイアント』が絶賛を浴びたスウェーデンの俊英ヨハネス・ニホーム。殺人者役のペーテル・ベッリは60年代のデンマークで人気を博したロック歌手。
○監督:ヨハネス・ニーホルム
○出演:ペーテル・ベッリ、レイフ・エードルンド・ヨハンソン、イルヴァ・ガロン、カタリーナ・ヤコブソン
2019年/スウェーデン=デンマーク/86分
○原題:KOKO-DI KOKO-DA
COPYRIGHT 2019 JOHANNES NYHOLM PRODUKTION, ALL RIGHTS RESERVED
『VS狂犬』
★人間VS狂犬!? 謎のウイルスにより壮絶なサバイバルバトルが勃発!
交通事故で四肢麻痺になった少女エレナ。介護犬のアトスと林の中の一軒家で暮らすことになるが、アトスが謎のウイルスに感染してしまった! 片方の腕しか動かせず自動車椅子に頼るしかないエレナに、凶暴化した愛犬が襲いかかる。密室空間での人間VS狂犬の壮絶バトルを描くサバイバルホラー。主演のパウラ・デル・リオは撮影当時18歳。彼女に惚れ込んだ監督が脚本の年齢設定が変更をしてまで起用したことも納得の熱演を披露。
○監督:ホセ・ルイス・モンテシノス
○出演:パウラ・デル・リオ、ミゲル・アンヘル・ジェネール、ジョルディ・アギラール
○原題:CUERDAS (ROPES)
○2019年/スペイン/87分 (c) SUBETE AL TREN 2019
『恐怖ノ黒電波』
★ディストピアと化したトルコでエンジニアの変死事件が起こりはじめる…
ディストピアと化したトルコ。政府の主導で、古い高層アパートのテレビアンテナが新設される。政府のプロパガンダをすべての住人に提供するためだ。しかし作業をしたエンジニアが不可解な死を遂げ、裏に隠された邪悪な意図が浮かび上がる。独裁体制が強まるトルコの現実を反映した社会派スリラー。ジョージ・オーウェルの「1984年」的管理社会の恐怖が、摩訶不思議な展開とこだわり抜いた精緻なビジュアルで綴られる悪夢的スリラー。
○監督:オルチュン・ベフラム
○出演:イーサン・オナル、ギュル・アリヂ、レベント・ウンサル、ウシュル・ゼイネップ
○原題:BINA (THE ANTENNA) 2019年/トルコ/115分
【映画祭情報】
■映画祭タイトル「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2020」
■会期・会場:10月30日(金)~11月12日(木) @ヒューマントラストシネマ渋谷
今秋開催 @シネマスコーレ
10月30日(金)~11月12日(木) @シネ・リーブル梅田
■料金:当日一般:1,600円/専門・大学生、シニア:1,200円/
高校生以下:1,000円
■公式サイト: https://www.shochiku.co.jp/sitgesfanta/
■FB: https://www.facebook.com/sitgesfanta/
■ツイッター: https://twitter.com/sitges_fanta
■配給・宣伝:ブラウニー
協力:松竹