恐怖漫画の名作を原作とした映画特集
「つのだじろう 楳図かずお 伊藤潤二――名作恐怖漫画劇場」12/18より開催
ユニークな上映企画で好評の神保町シアター(東京)で、恐怖漫画の名作を原作とした映画特集「つのだじろう 楳図かずお 伊藤潤二――名作恐怖漫画劇場」が12月18日(土)よりスタートした(12月28日まで)。
これを記念して18日、上映される『富江』『うずまき』の原作者で漫画家の伊藤潤二と、『予言』『おろち』の鶴田法男監督がシアターに来場。
さらに鶴田作品の常連で、数々の印象的な幽霊を演じた女優の鴨志田媛夢も《富江》のコスプレで応援に駆け付け、三人で名作ホラーの数々を鑑賞した。
伊藤潤二×鶴田法男! 映画『案山子 KAKASHI』以来
20年ぶりの再会で名作ホラーをフィルム鑑賞!
鶴田監督は過去に『案山子 KAKASHI』(2001年※今回上映されません)で、伊藤潤二の原作漫画を映画化しており、以来、ネット上の交流はあったものの、直接会うのは約20年ぶりという。
鶴田法男 コメント
「僕の『予言』が久しぶりの上映、しかも35mm(フィルム)プリントで。ぜひ劇場で見てほしいですね。あとは僕の作品ではないですけど、黒沢清監督の『蟲たちの家』は相当貴重品なので、こちらもぜひ」
伊藤潤二 コメント
「『富江』は菅野(美穂)さんのインパクトがあって良かったなって思います。あと、音楽も、私、気に入っていて。リリカル…といっていいのかわからないですけど、音楽も非常にハマっていましたね。『うずまき』はHiguchinsky監督が映像にこだわって漫画を再現していただいて、私も非常に満足した作品です。お薦めの二本です。」
なお、「cowai コワイ」では、この後の記事で、上映後に行われた「伊藤潤二×鶴田法男スペシャル対談」を掲載。読者プレゼントも予定している。
鶴田ホラーの常連“幽霊女優”鴨志田媛夢も富江のコスプレで応援!
場内騒然!原作者・伊藤潤二も「いいですね。富江です」と称賛!
さらに劇場には、「ほんとにあった怖い話」「乃木坂46 VRホラーハウス」などの鶴田作品で数々の印象的な幽霊役を演じた女優の鴨志田媛夢も、“富江”の妖しげなコスプレで応援に駆け付けた。
そのなりきりぶりに、来場した観客も「えっ、客席に富江がいる!」と驚きの声を上げ、場内は騒然となった。
原作者の伊藤潤二も「いいですね。富江です」と鴨志田のコスプレを笑顔で称賛した。
鴨志田も「楽しかったです。伊藤先生の前でとても緊張しましたが、喜んでいただいて光栄です。また機会があったらコスプレしたい」と富江らしい不気味な微笑みを浮かべた。
三人は当日フィルム上映された『富江』『予言』『おろち』を、観客と共に鑑賞した。
「恐怖新聞」ならぬ「恐怖映画新聞」が配布!
秘蔵メイキング写真や名場面オブジェ風展示などロビーにも仕掛けが
旧交を温めた伊藤先生、鶴田監督の二人は上映後、色紙にサイン。
上映期間中、二人のサイン色紙が劇場のロビーで展示されることとなった。
また、劇場ロビーでは、コミックの名場面や映画の場面写真、メイキング写真もオブジェとして展示。さらに『予言』の原作の「恐怖新聞」ならぬ「恐怖映画新聞」(写真二つ上)もロビーで配布されている。
鶴田監督も話しているが、これだけのマニアックなラインナップをフィルム上映される機会は滅多にないため、興味がある人はぜひとも神保町シアターに駆け付けてほしい(『楳図かずお恐怖劇場 蟲たちの家』のみデジタル上映)。
『富江』(伊藤潤二原作、及川中監督、中村麻美、菅野美穂出演)、『予言』(つのだじろう原作、鶴田法男監督、三上博史出演)、『おろち』(楳図かずお原作、鶴田法男監督、木村佳乃出演)は12月24日(金)まで上映。12月25日(土)から28日(火)は『うずまき』(伊藤潤二原作、Higuchinsky監督、初音映莉子出演)、『楳図かずお恐怖劇場 蟲たちの家』(楳図かずお原作、黒沢清監督、西島秀俊出演)が上映される。詳しくは公式サイトでご確認ください。
神保町シアター公式サイト
https://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/index.html
【伊藤潤二原作×鶴田法男監督作品『案山子 KAKASHI』】
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