フルチ節全開!怒涛の予告編解禁!ルチオ・フルチのスプラッター・マフィア映画『野獣死すべし』夏のホラー秘宝まつり2022スクリーン初上映!

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ルチオ・フルチ監督作 手に汗握るスプラッター・マフィア映画『野獣死すべし』を初上映!
残虐頂上決戦へと誘う…闘争本能むき出しのポスタービジュアル!!



【ホラー秘宝】は、ホラー映画の人気レーベル。2014 年から、ホラー映画未開の地・キネカ大森にて映画祭「ホラー秘宝まつり」の開催がスタート、多くのホラーファンから【観客参加型のホラー映画祭】として応援され、毎年動員が増え続けている。そして、2022年夏、9回目を迎える『夏のホラー秘宝まつり2022』が開催!

長らく開催しているキネカ大森(東京)、シネマスコーレ(名古屋)、シアターセブン(大阪)はもちろん、昨年から開催劇場に加わったアップリンク吉祥寺(東京)、アップリンク京都(京都)、第七藝術劇場(大阪)でも開催!

さらに、東京では目玉作品となる『野獣死すべし』をヒューマントラストシネマ渋谷で単独上映することが決定!渋谷での上映は、映画祭初の試み!それに伴い、映画祭史上最大規模となる【4都市・7劇場同時開催】を実施!







そしてこの度、本映画祭にてスクリーン初上映を果たす『野獣死すべし』の予告編が堂々完成、解禁された。また、新規場面写真も一挙掲載する。


『野獣死すべし』メイン写真




【イベント・スケジュール】


東京   キネカ大森          :8月12日(金)~9月1日(木)

     アップリンク吉祥寺     :8月12日(金)~9月1日(木)

     ヒューマントラストシネマ渋谷:8月12日(金)~8月25日(木) ※本映画祭 初開催 ※『野獣死すべし』単独上映

名古屋 シネマスコーレ       :8月

大阪    第七藝術劇場        :8月13日(土)~

シアターセブン       :8月13日(土)~

京都    アップリンク京都      :8月12日(金)~9月1日(木)










怒涛のフルチ節が全開!
手に汗握るスプラッター・マフィア映画『野獣死すべし』
約4分間、息つく暇もないスリリングな予告編、解禁!!





本映画祭にてスクリーン初上映を果たす『野獣死すべし』の予告編が完成!

水面を駆け抜ける数隻のボートと、それを双眼鏡で注視する男たちの登場で幕を開ける本予告編。

霧の中から登場し密輸の合言葉を口にするルカが本作の主人公だ。

映像はさらに、ルカと彼の美しい妻との諍い、密輸を何者かに密告され撤退を余儀なくされる一幕、その裏切者はいったい誰なのか…疑念と焦りから仲間の真意をあぶり出そうと躍起になる男たちの姿など、次から次へと物語の核になる要素が映し出されていく。

そして中盤以降は、怒涛の銃撃事件が教会、競馬場などあらゆる場所で勃発!

家族と同様に大切に思っている仲間の死、仕事への矜持と直面している現実、そこに急浮上する利権争い…溜まりに溜まったフラストレーションがド派手なアクションへと昇華していく。

初代ジェームズ・ボンドのショーン・コネリーを思わせるような主演ファビオ・テスティの時に凛々しく時に切ない表情や、ガンアクションや大胆な跳躍など、ドラマ面もアクションも見どころが満載!

そしてルチオ・フルチ監督の真骨頂である肉片飛び散る破壊描写ももちろん健在。

その迫力や鮮やかさ、観る者の心を揺さぶる圧巻の物語展開は、1980年製作ということを忘れてしまうほど。彼らの戦いの末に待つものとは―――スクリーン初上映が待ち遠しい仕上がりだ!!











『野獣死すべし』新規場面写真一挙掲載













作品解説


ルチオ・フルチ幻のスプラッター・マフィア映画
『野獣死すべし』を日本初上映!


『野獣死すべし』




『サンゲリア』で大成功を収めたルチオ・フルチが手掛けたギャング映画。密輸組織が暗躍するナポリの港町で、麻薬組織に因縁を持つ密輸業者の男が復讐のため立ち向かう姿を描く。新旧犯罪組織の対抗という図式ながら、ルチオ・フルチ特有の人体破壊描写も光る快作。フルチ自身もカメオ出演している。

密輸組織の拠点である港町。縄張りの拡大を目論む麻薬組織に兄を殺された密輸業者の男が復讐のため、彼らに接近。密輸組織内部に潜む裏切り者が幹部暗殺の手引きをしていたことが発覚し、やがて事態は組織全体を巻き込んだ大がかりな抗争へと発展していく…。


監督:ルチオ・フルチ
脚本:エットレ・サンゾ、ジャンニ・デ・キアラ、ルチオ・フルチ、ジョルジオ・マリウッツォ
出演:ファビオ・テスティ、マルセル・ボズフィ、イヴァナ・モンティ
1980年/イタリア/98分



高橋ヨシキによる推薦コメント


ナポリの密輸マフィア対フランスの麻薬ギャングの、文字通り血で血を洗う抗争を描いたルチオ・フルチ版『仁義なき戦い』とでもいうべき作品である。もちろん、フルチのトレードマークともいえる残酷描写も大盤振る舞い。物語が進むにつれて残虐度がどんどんと増していく、血まみれローラーコースター・ライドとしての側面もある。一方、謀略と裏切り、怒りと愛と復讐が交錯する物語は堂々たるマフィア映画の風合いを感じさせる。実際にナポリの密輸マフィアが製作に協力したことで醸し出される異様な迫力も特筆に値する。冒頭を飾る、圧巻のボート・チェイスに登場する高速ボートは密輸団が使っている本物なのだそうだ。愛するナポリをフランスのギャングに蹂躙されてたまるかと、引退した老マフィアが次々と立ち上がるクライマックスは本当に熱い! 魂を揺さぶるフルチ一世一代のギャング映画を見逃すな!

―高橋ヨシキ



■高橋ヨシキ プロフィール

1969年東京生まれ。映画評論家、アートディレクター、サタニスト。長編初監督作品『激怒』8月26日より新宿武蔵野館、テアトル梅田、横浜シネマ・ジャック&ベティほか全国順次ロードショー!









全盛期の超ド級バイオレンスから爛熟期、晩期へ―
ルチオ・フルチの厳選7作をアンコール上映!


『ビヨンド《4Kレストア版》』




イタリアン・ホラーの大巨匠、さらには残虐ホラー界のエポックメイカーとして超一級の作品を生み出し続けたルチオ・フルチ。スクリーン初お披露目となる『野獣死すべし』と並び、全盛期に手掛けた『ビヨンド』『地獄の門』『墓地裏の家』を4Kレストア版で再び上映! さらに、ジャッロ映画の手腕も光る『ルチオ・フルチのザ・サイキック』、脂が乗りに乗った爛熟期の名作『マンハッタン・ベイビー』『ルチオ・フルチのマーダロック』、低予算作品の製作へと舵を切った晩期の『サンゲリア2』と、過去の上映で反響が大きかった彼の厳選ホラーをもとに、再び総力特集します。『野獣死すべし』とアンコール上映7作を合わせたルチオ・フルチ監督全8作品を鑑賞したお客様への来場者特典の特製ポストカードも準備中!


『サンゲリア2』


『地獄の門《4Kレストア版》』




ルチオ・フルチとは

『サンゲリア』『地獄の門』『ビヨンド』の血みどろ3部作で、ホラー映画界のアイコンとなった、イタリア・残酷ホラー映画の帝王。1927年6月17日生まれ。国立映画実験センターを卒業後、ライター、脚本家を経て監督業に転身。『真昼の用心棒』(66)でマカロニウェスタン、『女の秘めごと』(69)でジャッロを監督。その後、『幻想殺人』(71)、『マッキラー』(72)など権力を持った階層、集団への批判を込めた風刺的作品を撮り続ける。その後、世界的大ヒットとなったジョージ・A・ロメロ『ゾンビ』に便乗して続編を名乗って作られた『サンゲリア』(79)が世界的大ヒットを記録する。その後、『地獄の門』(80)『ビヨンド』(81)『墓地裏の家』(81)など残酷描写に特化したホラー映画の傑作を連発して残酷ホラー映画の巨匠としてのポジションを得る。元々糖尿病に悩まされていたフルチだが、『ルチオ・フルチのマーダロック』(85)撮影後、肝硬変という大病を患い、それ以降高額な医療費を支払うため、どんな仕事でも受けるようになる。また、80年代後半になるとイタリアのホラー映画ビジネスが崩壊し低予算ホラーの仕事しかなくなり低予算ホラー作品の連発を余儀なくされる。日本では、この時期の作品の多くが「ルチオ・フルチの~」というタイトルでビデオ発売された。『怒霊界エニグマ』(87)『ルチオ・フルチの新デモンズ』(90)などの多くの低予算ホラー作品を撮った後、主役のホラー映画監督役を自ら演じた『ナイトメア・コンサート』(90)が話題になる。遺作は『ヘルクラッシュ!/地獄の霊柩車』(91)。1996年死去。死因は糖尿病の注射を打ち忘れたためと言われるが、自殺とみる説もある。










残酷ホラーやファッショナブルな秀作も!マリオ・バーヴァ特集
ジャンル映画黎明期に燦然と輝く名作たちもアンコール上映!


『血みどろの入江』




ホラー秘宝まつりで愛され続けるマリオ・バーヴァ監督の特集上映を、過去2年の上映で反響が大きかった6本で再び実施。魔女裁判の200年後を描く『血ぬられた墓標』、少女の幽霊が現れる屋敷ホラーの傑作『呪いの館』、惨殺事件が次々と巻き起こる『血みどろの入江』、華やかな暮らしのなかで秘密を抱えた美女たちが白い覆面の怪人に殺めらていく『モデル連続殺人!』、名優クリストファー・リー主演で愛と猟奇を描いた『白い肌に狂う鞭』、私怨や欲望に駆られ巻き起こる3篇の物語で構成されたホラー・オムニバス『ブラック・サバス 恐怖!三つの顔』と、血生臭い残酷ホラーのファンからお洒落映画好きまで楽しめる豪華ラインナップとなった。


『血ぬられた墓標』
『呪いの館』




さらにグラインドハウスの申し子・鬼才フランク・ヘネンロッターの伝説的カルトホラー『バスケットケース』や、ゾンビ映画黎明期の傑作『悪魔の墓場』、ジョージ・A・ロメロの初期監督作『ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖』、カンヌ映画祭でグランプリを獲得したが挑発的な内容から物議を醸したミヒャエル・ハネケの衝撃作『ファニーゲーム』、ジャッロ映画の名手ダリオ・アルジェントの初期監督作『四匹の蠅』、高橋ヨシキも「あの作品がスクリーンで観られる日が来るとは!」と感嘆した『宇宙からのツタンカーメン』と、ホラーファンのみならず名作映画を追い求める映画ファンの好奇心をもくすぐる、エッジの効いたタイトルがスクリーンに押し寄せる!


『バスケットケース』
『四匹の蠅』
『ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖』
『宇宙からのツタンカーメン』









<上映作品ラインナップ>




ルチオ・フルチ監督特集


『ビヨンド 《4Kレストア版上映》』




古びたホテルの地下に隠されていた冥界と現世を繋ぐ扉をめぐり、無気味で凄惨な事件が巻き起こるスプラッターホラー。ルチオ・フルチが得意とする“地獄門の決壊”テーマの一本。ルイジアナにある屋敷を相続したライザは建物の修繕に取りかかるが、現場では凄惨な事故や奇妙な出来事が続発。怯えるライザに対して盲目の美女エミリーは屋敷を手放すよう警告する。かつてこの屋敷で地獄の門を開けようとした画家が住民たちのリンチを受けており、その画家が怨念となり再び現れ…。


『ビヨンド《4Kレストア版》』




監督:ルチオ・フルチ

出演:カトリオーナ・マッコール、デヴィッド・ウォーベック、サラ・ケラー、ヴェロニカ・ラザール

1981年/イタリア/87分






『地獄の門 《4Kレストア版上映》』





神父の自殺という背徳行為により、地獄の門が開いた町で繰り広げられる凄惨な光景を描くゾンビホラー。ニューヨークで降霊会に参加していた霊能者のメアリーは、ダンウィッチの墓地で自殺する神父・トーマスの姿を霊視する。その神父の目的とは、冒涜行為により地獄の門を開くことだった。ショック死し葬られたメアリーは棺の中で蘇生する。新聞記者のピーターに救出されたメアリーは地獄の門を閉じるべくダンウィッチへ赴くが、そこは既に死霊の町と化していた…。


『地獄の門《4Kレストア版》』




監督:ルチオ・フルチ 

出演:クリストファー・ジョージ、カトリオーナ・マッコール、カルロ・デ・メイヨ

1980年/イタリア/92分






『墓地裏の家 《4Kレストア版上映》』




『サンゲリア』など血まみれ3部作に並ぶルチオ・フルチの残酷ホラーの代表作。ニューイングランドの古い一軒家に引っ越してきた歴史学者ノーマンとその家族。周囲を荒れ果てた墓地に囲まれ異様な邪気を放つその屋敷は、かつてフロストステイン博士が屋敷を訪れたものを次々と手にかけ人体実験を行っていた場所だった。屋敷に秘められたおぞましい真実が明らかとなり、惨殺事件が連続して巻き起こる。残酷シーンのオンパレードの名作ホラー。





監督:ルチオ・フルチ

出演:カトリオーナ・マッコール、パオロ・マルコ、アニア・ピエローニ、ジョヴァンニ・フレッツァ

1981年/イタリア/89分












『ルチオ・フルチのザ・サイキック』




古い屋敷での奇妙な光景を幻視した富豪の妻に忍び寄る恐怖を描くサスペンスホラー。幼い頃に断崖から投身自殺を図った母の惨たらしい最期を幻視したバージニア。裕福な夫フランチェスコと結婚し幸せな生活を送る彼女は、車を走らせている最中、めまいとともに再び奇妙な光景を幻視する。古い屋敷、割れた鏡、血だらけの老婆、積み上げられる煉瓦、闇に閉ざされる視界。改装すべく訪れたフランチェスコの屋敷が幻視と酷似していることに彼女は言い知れぬ不安を覚える。


監督:ルチオ・フルチ

出演:ジェニファー・オニール、マルク・ポレル、ガブリエル・フェルゼッティ、ジャンニ・ガルコ

1977年/イタリア/96分






『マンハッタン・ベイビー』




考古学者の父親とともにエジプトを訪れたスージー。帰国後、スージーの周辺で奇妙な死が連発する。スージーに乗り移った古代エジプトの呪いが周囲の人々を襲う。ルチオ・フルチがそれまでの残酷ゾンビ・ホラーから一転、ミステリー、オカルト色の強いホラー作品。

監督:ルチオ・フルチ

出演:クリストファー・コネリー、ブリギッタ・ボッコリ、マーサ・テイラー、ジョヴァンニ・フレッツァ

1982年/イタリア/90分






『ルチオ・フルチのマーダロック』




『フラッシュダンス』の世界的大ヒットに便乗して作られたダンスを絡めたジャッロ映画。ニューヨークの名門ダンススクールに通う女子生徒を襲う連続殺人事件が起こり、スクールの女子講師が犯人とみられる男の身辺を探り始める。音楽にはキース・エマーソンを起用。異色のジャッロ作品。


監督:ルチオ・フルチ

出演:オルガ・カルラトス、レイモンド・ラヴロック

1985年/イタリア/96分






『サンゲリア2』




テロリスト集団が東南アジアの研究所を襲い細菌兵器デス・ワンを奪うが、一人の男が誤って感染し死亡する。死体が焼却処分されるが、デス・ワンは煙と共に散乱、やがて人間に感染していく。感染した人間がゾンビとなり生者を次々に襲撃。休暇中の兵士たちが応戦するが、軍が投入した特別部隊と三つ巴の死闘が始まる。


監督:ルチオ・フルチ、ヴィンセント・ドーン

出演:デラン・サラフィアン、ビアトリス・リング

1988年/イタリア/90分










マリオ・バーヴァ監督特集


ティム・バートン、クエンティン・タランティーノ、マーティン・スコセッシ、デヴィッド・リンチ、ギレルモ・デル・トロら、ハリウッド映画界を牽引する名監督たちに影響を与えたイタリアン・ホラー映画の父マリオ・バーヴァ。彼の華麗なるフィルモグラフィーから厳選6作を上映!



『血ぬられた墓標』




ホラー映画界の名作中の名作。魔女裁判によって処刑されたアーサ姫が200年後甦る。モノクロ作品ながら陰影を強調した美しい撮影ながらグロテスクな描写の特殊効果が有名。主演のバーバラ・スティールはこの作品の出演がきっかけになり、スクリーム・クイーンとして数多くのホラー映画に出演する事になる。


監督:マリオ・バーヴァ

出演:バーバラ・スティール、ジョン・リチャードソン、イヴォ・ガラーニ

1960年/イタリア/83分





『モデル連続殺人!』




イタリア映画の大きなジャンルであるジャッロ映画の代表作。幻想的な映像美、謎の殺人者による残酷な殺人とジャッロ映画の原型を完成させた本作はダリオ・アルジェントをはじめ、多くの後続監督たちに大きな影響を与えた。ファッション・モデルの美女が謎の覆面をした殺人者に殺された。捜査が進むなか、殺害されたモデルの日記が発見される。モデルたちの内部事情まで詳細に記されたその日記は仲間のモデルの手に渡るが、日記を手にしたモデルたちは次々と殺されてしまう。





監督:マリオ・バーヴァ

出演:エヴァ・バートック、キャメロン・ミッチェル

1963年/イタリア/89分






『呪いの館』




マーティン・スコセッシがバーヴァの最高傑作と評価しているゴシック・ホラーの傑作。屋敷に現れる少女の幽霊を描いたホラーでJホラーにも多大な影響を与えている。デヴィッド・リンチ、ギレルモ・デル・トロ、フェデリコ・フェリーニなど数々の監督に影響を与えた作品としても有名。





監督:マリオ・バーヴァ

出演:ジャコモ・ロッシ・スチュアート、エリカ・ブラン、ファビエンヌ・ダリ

1966年/イタリア/83分










『白い肌に狂う鞭』




名優クリストファー・リーを主演に迎えたマリオ・バーヴァの代表作。殺されたはずの夫の兄・クルトが毎晩現れ、若く美しい妻ネベンカの肌に鞭を振るう。ネベンカは酷い悪夢だと周囲に悩みを打ち明けるが、彼女の肌には不思議と打たれた跡が残っていた。クルトはまだ生きているのだろうか。一族はさらなる悲劇に見舞われる――。美しい映像の中でサドマゾの猟奇を描いた傑作ホラー。本作でマリオ・バーヴァはカラー作品のホラー映画でも大きな評価を得る。


監督:マリオ・バーヴァ

出演:ダリア・ラヴィ、クリストファー・リー、トニー・ケンダル、イズリ・オベロン

1963年/イタリア/88分






『血みどろの入江』




マリオ・バーヴァ本人が唯一お気に入りと公言する大傑作ホラー。全編血みどろで本格的スプラッターの元祖。この映画にインスパイアされて作られた作品が、後にホラー映画を代表する人気シリーズになる『13日の金曜日』である事は有名。ある資産家の入江で次々と人々が惨殺されていく壮絶スプラッター作品。


監督:マリオ・バーヴァ

出演:クロディーヌ・オージェ、ルイジ・ピスティッリ、イザ・ミランダ

1970年/イタリア/86分






『ブラック・サバス 恐怖!三つの顔』




トルストイ、チェーホフ、モーパッサンの短編3作品を原作にしたホラー・オムニバス。絶交した女友達からかかり続ける脅迫電話におののく女性の姿を描いた第1話「電話」、映画全体の案内役も務めるB・カーロフが主演する第2話「吸血ブルダラック」、悪霊の宿った指輪の恐怖を描いた第3話「一滴の水」の3話構成。

監督:マリオ・バーヴァ

出演:ボリス・カーロフ、マーク・ダモン、ミシェル・メルシェ

1963年/イタリア/92分












名作・傑作ホラー




『バスケットケース』





★グラインドハウスの申し子・鬼才フランク・ヘネンロッターの伝説的カルトホラー!

VHS、DVDリリースで大ヒットを記録、ホラー秘宝まつりでも大好評だった名作がスクリーンに再登場!人気ホラー・キャラクター“ベリアル”が大暴れ!その出自には悲しきドラマも…。狂暴でありながらやたらと人間臭く、どことなくチャーミングな姿は必見!


監督・脚本:フランク・ヘネンロッター

出演:ケヴィン・ヴァン・ヘンテンリック、テリー・スーザン・スミス、ビヴァリー・ボナー

1982年/アメリカ/91分






『悪魔の墓場』




★墓場から死人をよみがえらせる謎の超音波!ホラー界の伝説となった日本初上陸ゾンビ映画

ホラーファンに愛され続けるゾンビ映画黎明期の傑作がスクリーンにカムバック! ジョージ・A・ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』(68)に触発されて製作されたイタリア=スペイン合作のゾンビホラー。舞台はイギリスの田舎町。害虫駆除のために設置された超音波発生機が、あろうことか死者を蘇らせてしまう! ゾンビの仕業なのに殺人犯だと疑われた男女はゾンビの存在を証明することができるのか? 

『ナイト・オブ~』が劇場未公開だった日本では、ロメロの『ゾンビ』(78)より早かったこともあって“劇場のスクリーンを賑わせた最初のゾンビ映画”となった。不気味でゴア風味漂う特殊メイクは後に『サンゲリア』(80)などで活躍するジャネット・デ・ロッシ。日本では『悪魔のはらわた』『悪魔のいけにえ』に続く悪魔シリーズ第三弾として宣伝された。


監督:ホルヘ・グロウ 脚本:サンドロ・コンチネンツァ、マルチェロ・コスチア

出演:レイ・ラヴロック、クリスチーヌ・ガルボ、アーサー、ケネディ

1974年/イタリア=スペイン/94分






『ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖』




★ゾンビ映画の巨匠、ジョージ・A・ロメロ監督の若き日の傑作!

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(68)や『ゾンビ』(78)など、ゾンビ映画の第一人者として知られるジョージ・A・ロメロ監督の劇場長編映画4作目であるパニック・ホラー。人間を発狂させる細菌兵器の事故による人々の混乱をセミ・ドキュメントタッチな設定と残酷描写を交えながらの狂人、軍人、生存者の手に汗握る三つ巴で描いた傑作。

舞台はアメリカの田舎。ある日、住人の男性が突然発狂して妻を殺し、家に放火する事件が発生。やがて町に防護服に身を包んだ兵士たちが現れ、伝染病の発生を理由に住人たちを強制的に連行し始めた。数人の住人たちと共に軍の封鎖線からの脱出を試みる主人公たちだが…。


監督・脚本:ジョージ・A・ロメロ

出演:W・G・マクミラン、レイン・キャロル、ハロルド・ウェイン・ジョーンズ

1973/アメリカ/104分










『ファニーゲーム』




★世界中の観客を憤慨させたミヒャエル・ハネケ監督の問題作

2001年のカンヌ映画祭でグランプリを獲得したミヒャエル・ハネケ監督の97年の作品。そのあまりにも挑発的で暴力的な内容に世界各地で物議を醸した衝撃の問題作。穏やかな夏の午後、バカンスのため別荘へやってきたショーバー一家。そこにペーターと名乗る見知らぬ若者がやって来る。はじめは礼儀正しいペーターだったが、仲間のパウルが現れる頃には態度が豹変。やがて2人は皆殺しを宣言し、一家は彼らによる“ファニーゲーム”の参加者にされてしまう。


監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ

出演:スザンヌ・ロタール、ウルリッヒ・ミューエ、アルノ・フリッシュ、フランク・ギーリング

1997年/オーストリア/108分






『四匹の蠅』




★忍び寄る人影と連発する怪事件…青年を追い詰める者の正体は?

鮮血の魔術師とも称されたダリオ・アルジェントの監督3作目となるサスペンススリラー。ロックバンドのドラマー、ロベルトは、黒いハットの男に付きまとわれていた。ある夜、執拗な嫌がらせに腹を立て男に詰め寄ると、はずみで彼を殺してしまう。その現場が覆面を被った人物に撮影され、脅迫電話や不可解な殺人事件が次々と周りで起こり始める。


監督・脚本:ダリオ・アルジェント

出演:ミムジー・ファーマー、マイケル・ブランドン、ジャン・ピエール・マリエル

1971年/イタリア=フランス/104分






『宇宙からのツタンカーメン』




★ミイラが次々と人間を襲う!日曜洋画劇場で話題をさらったSFホラー

ある日、ツタンカーメンの墓から棺が発見され、アメリカの大学に移送される。研究チームが放射線を使った調査を始めると、その影響でミイラが甦ってしまう。復活したミイラは次々と殺人を犯していき…。ミイラ、宇宙人、UFOなどを詰め込んだSFホラー。日曜洋画劇場で放送され話題をさらった快作。驚愕のラストシーンは必見!

監督:トム・ケネディ

出演:ベン・マーフィ、ニナ・アクセルロッド、ケヴィン・ブロフィ、ジェームズ・カレン

1982年/アメリカ/83分










【イベント概要】

■映画祭タイトル「夏のホラー秘宝まつり 2022」

■料金:一般1500 円 ※各劇場のサービス適用



■上映作品

◆スクリーン初上映
『野獣死すべし』


◆ホラー秘宝 レトロスペクティブ

・ルチオ・フルチ監督特集

『ビヨンド《4Kレストア版上映》』『地獄の門 《4Kレストア版上映》』

『墓地裏の家 《4Kレストア版上映》』『ルチオ・フルチのザ・サイキック』『マンハッタン・ベイビー』

『ルチオ・フルチのマーダロック』『サンゲリア2』


・マリオ・バーヴァ特集上映

『血ぬられた墓標』『モデル連続殺人!』『呪いの館』『白い肌に狂う鞭』

『血みどろの入江』『ブラック・サバス 恐怖!三つの顔』


・名作・傑作ホラー

『バスケットケース』『悪魔の墓場』『ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖』

『ファニーゲーム』『四匹の蠅』『宇宙からのツタンカーメン』




■劇場一覧

東京   キネカ大森          :8月12日(金)~9月1日(木)

     アップリンク吉祥寺     :8月12日(金)~9月1日(木)

     ヒューマントラストシネマ渋谷:8月12日(金)~8月25日(木)

名古屋 シネマスコーレ       :8月

大阪    第七藝術劇場        :8月13日(土)~

シアターセブン       :8月13日(土)~

京都    アップリンク京都      :8月12日(金)~9月1日(木)


※東京は『野獣死すべし』をヒューマントラストシネマ渋谷にて、

 「ホラー秘宝 レトロスペクティブ」19作品をキネカ大森、アップリンク吉祥寺にてそれぞれ上映


※大阪は『野獣死すべし』を第七藝術劇場にて、

 「ホラー秘宝 レトロスペクティブ」19作品をシアターセブンにて上映予定


※名古屋のシネマスコーレ、京都のアップリンク京都では全20作品を上映


■公式サイト          http://horror-hiho.com

■ツイッター          @horror_hiho

■配給・宣伝   ブラウニー






例年通りスペシャルな特典が満載! 
今年はルチオ・フルチ スタンプラリーも開催!

①スタンプラリー実施、5 本みたら 1 本無料。

②全作品をコンプしたら DVD プレゼント!

③ホラー総選挙を実施、人気投票 1 位の作品を当てたら DVD プレゼント!

④キネカ大森にてホラー総選挙投票を実施、投票率の最も高いホラー映画を、映画祭最終日にシークレット上映

⑤『野獣死すべし』も含めたルチオ・フルチ監督作全8本鑑賞で特製ポストカードをプレゼント!






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