いよいよ正月爆上げ公開『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』!ドニー・イェン(ローグ・ワン)×谷垣健治(るろうに剣心)でまさかのデブゴンが復活!谷垣監督インタビュー付。

映画



太っても、最強。


『イップ・マン』シリーズで主役のイップ・マンを演じ、『ブレイド2』や『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などハリウッドにまで活躍の場を広げている世界のアクションスター、ドニー・イェンが主演、『るろうに剣心』シリーズでアクション監督を務め、ドニー・イェンと数々のアクション映画を作ってきた谷垣健治が監督を務めた『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』が2021年1月1日(金・元日)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかで全国公開される。




1978年公開、サモ・ハン・キンポー主演の『燃えよデブゴン』にオマージュを捧げ、現代に誕生した新生デブゴンの活躍を描く。

©2020 MEGA-VISION PROJECT WORKSHOP LIMITED.ALL RIGHTS RESERVED.



その繰り出すクンフーはブルース・リーやジャッキー・チェンを彷彿とさせ、笑いを誘いながらも見た目に捉われない想像を超えたアクションが観客を魅了する!

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辛口批評家サイトRotten Tomatoesでも観客スコア90%を獲得。

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実際に日本での撮影も敢行し、ドニー・イェン扮するデブゴンが香港と東京を舞台に所狭しと暴れ回る!!

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共演として、日本でフクロンのサポートをする遠藤刑事を『Shallweダンス?』をはじめ数多くの映画に出演し、2021年公開映画『ゾッキ』では山田孝之や斉藤工らと監督を務める変幻自在の名優・竹中直人が演じる。
そのほか『HiGH&LOW THE MOVIE 2/END OF SKY』や『孤狼の血』に出演する丞威、黒澤明監督や北野武監督作品へ多数出演する渡辺哲、そしてお笑いコンビ「フォーリンラブ」のバービーらクセ者日本人キャストが揃い踏み!

 

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超熱血刑事フクロンは、ある事件をきっかけに現場から証拠品保管室へ異動。
さらに事件を追うあまり大事な結婚式用の写真撮影をすっぽかし、婚約者にも見放されてしまう。外回りがなくなったことと暴飲暴食がたたり、半年後、フクロンは、ポッチャリ刑事“デブゴン”になっていた…!!しかし、その外見と裏腹に並外れた身体能力と正義に燃える心は消えていなかった──。容疑者を護送するため日本に降り立ち、新宿歌舞伎町・築地市場・東京タワーなどを舞台に巨大な陰謀に立ち向かう!!



『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』2021年1月1日(金)公開、映画前売券(一般券)(ムビチケEメール送付タイプ)







STORY

デブゴンが日本で巨大な陰謀に立ち向かう──


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敏腕熱血刑事チュウ・フクロン(ドニー・イェン)は売れない女優のソン・ホーイ(ニキ・チョウ)と婚約し、結婚写真の撮影の日を迎えていた。フクロンがタキシードに着替え、写真館に向かう道中で銀行強盗に遭遇。目の前の悪を見逃せないフクロンは逃走する犯人たちを追いかける!激闘の末、犯人たちを一網打尽にするも過激な追跡劇であわや警察署長を轢き殺してしまいそうになるのだった。フクロンの捜査はいつもさらなる被害を生んでいることから、証拠品保管室への異動を言い渡されてしまう。
 フクロンは身も心も疲れ果て家に戻るも、婚約者のホーイが写真撮影をすっぽかされたことで激怒していた。二人は口論で熱くなり、ホーイはフクロンの安月給を責め、フクロンは女優の仕事も鳴かず飛ばずだと口にしてしまう。さらにこのケンカでホーイが怪我をして救急車で搬送され、婚約は解消となってしまう。さらに、同期には昇進で先を越され、気分転換にサイクリングへ繰り出すのだが不注意で転倒。フクロンは足の骨を折り、車椅子生活を余儀なくされてしまう。
 そこからフクロンはお菓子やジャンクフードを暴飲暴食し、事件現場で体を動かすこともなく日々を怠惰に過ごし始める。アイス、カップラーメン、チョコレート、スナック、ハンバーガー……フクロンはストレスを解消しようと、欲望のままにお腹を満たして行った。

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 6ヶ月後、66kgだったフクロンの体重はなんと120kgを超え、ポッチャリ刑事“デブゴン”になっていた──!!婚約者とも連絡は途絶え、証拠品保管室で一人寂しく自分の誕生日を祝うのだった。そんなデブゴンことフクロンに久しぶりの現場任務が与えられることになる。フクロンが犯人を捕まえたあの強盗事件に巻き込まれ記憶喪失になった日本人が、日本のある事件の重要参考人になっているため護送して欲しいというものだった。無事に日本に送り届けられれば現場復帰もあるという条件を突きつけられ、フクロンは渋々引き受けるのだった。
 日本への飛行機に乗ると、そこには婚約者だったホーイの姿があった。フクロンが驚いて声をかけると逆にホーイはフクロンの姿に驚くのだった。ホーイは日本のクライアントに雇われ、イベントPRのために日本へ渡航するところだったのだ。しかし、このイベントには東京のヤクザの親分(渡辺哲)と若頭の島倉(丞威)が絡んでいるとはホーイは知る由もなかった。
フクロンが日本に到着すると遠藤刑事(竹中直人)と通訳のマギー(ジェシカ・ジャン)が出迎えてくれ、そのまま重要参考人をパトカーに乗せてミッションはスムーズに完遂かと思われた。しかし、立ち寄ったサービスエリアで事件が勃発。重要参考人から遠藤刑事が目を離しているすきに暴漢が現れ、包丁で襲い掛かってきたのだ!間一髪で重要参考人は難を逃れたが、パーキングから出発するトラックに飛び乗り逃走。そのまま行方不明になってしまう。またもや失態を犯してしまい、フクロンはこのままでは香港に戻れない、そう思っているところにシウサー(ウォン・ジン)と名乗る男が現れ、行方不明になった重要参考人の捜索に協力すると申し出る。
 捜査が難航する中、重要参考人は東京湾で死体となって発見される。現場検証の甘さからフクロンは何か巨大な陰謀が動いていることを察知し、シウサーと共に重要参考人の家を捜索する。そこで携帯電話を発見。中にはヤクザが麻薬売買をしている現場の映像が収められていた。時同じくしてホーイがヤクザに捕らえれてしまう。島倉に呼び出された決戦の地は東京タワー。
果たしてフクロンは巨大な陰謀を暴き、婚約者を無事に取り戻すことができるのか──!?

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PRODUCTION NOTES

【監督・谷垣健治インタビュー】

太ったドニーが何をするのか、と言うリアリティにこだわる


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──本作を製作することになった経緯を教えてください。

 2017年のことですね。ドニーとは1995年のテレビドラマ「精武門」以来、様々な映画を一緒に作ってきたのですが2012年『スペシャルID特殊身分』(13)の撮影を最後に僕の方もいろいろと忙しくなっていて、彼の現場から遠ざかっていました。2017年になってドニーが監督をする話が動いていて、「絶対手伝え。監督補で入れ」と(笑)。その映画は「衛斯理」というタイトルで、原作は香港ですごく有名なSF冒険小説です。それをウォン・ジンがプロデュースし、撮影は同年の7月からという話だったのですが、その前に1本、同じ制作会社で1ヶ月くらいで終わる作品があると言われて、それもついでにやってくれと。それが『スーパーティーチャー熱血格闘』(18)でした。それが結局4ヶ月ぐらいかかってしまった(笑)。おい、『衛斯理』の方はどうする?絶対間に合わないよな?となってしまって。題材的にあの映画は南極とかアフリカのロケもありましたから。そこで、じゃあ他に何か題材はないのか?という話になった時にドニーが「昔、CMで自分が演じた太ったキャラを主人公にして映画にできないか」と言い出し、それにウォン・ジンが「それいいじゃん!」と乗ったわけです。そのCMは僕が監督してたこともあって、いつの間にか「お前が監督やれ」となったんですよ(笑)。もともと映画化用にシノプシスは書いていて、太ったドニーが東京で屋台を引きながら悪者をやっつけるといった構想でしたが、それを元にウォン・ジンが脚本を書き、そこにドニーがいろいろアイディアを投入して、さらに二人の脚本家が細かく脚本を整理して、気がついたら全く違う話になっていました(笑)。







80年代のアクションコメディのジャンルを意識した


──撮影中も脚本が変わったとのことですが詳しく教えてください。

 脚本が変わるのは香港映画ではいつものことなので。誤解されては困るんですが脚本がないわけじゃないんですよ!ただないに等しい(笑)。日本パートの撮影はジャンゴフィルムさんにお手伝いいただいたのですが、皆さん普段と違う体制の中でよくやってくれたと思います。毎日変更変更の連続でしたから。例えば撮影終了後に明日の脚本ができて、それを通訳さんが夜中に訳してくれて日本サイドはそれをきっちり読み解いて準備してくれるじゃないですか?その傍らで香港サイドはすでにシーンの書き換えを相談しているっていう(笑)。それは現場での話ですけど、もっと根幹な話で言うとドニーの「太っている」キャラについてはドニーや脚本家たちと何度もやり取りしました。太ったドニーが最終的にどうなるか?これが20年前の映画なら最後はスリムになってめでたしめでたし・・・と言う展開もあったでしょうし、実際に今回もそういう案が出たこともありました。そんな時にドニーの奥さんであるシシー(彼女は企画としてこの映画に参加している)が、「太ってることを否定するのはよくない。太ってるとか痩せてるという外見とその人の魅力は関係ないのでは?」と提案してきて、それはとても納得できたし、そこから次第にフクロンのキャラが確立していったところはあります。何しろ最初の発想は「ドニーが太ったら面白い」っていうぐらいのもんでしたから(笑)。アクションシーンにおいても、普通は太ったんだからその前との差を出すために多少動きが鈍くなったり、どんくさくなったりしたほうがいいのでは?という意見が出たこともありましたが、そういうことじゃない。太ってもカッコいいものはカッコいいんだ、むしろ太った方がカッコいいんだ!と。だからこの日本のキャッチコピー「太っても、最強」はとても正しいんです(笑)。
 脚本や設定はコロコロ変わりつつも一貫して目指していた部分もあって、それは『五福星』や『悪漢探偵』のような80年代のアクションコメディのジャンルを意識したということですね。香港映画を代表するジャンルなのに、今はもう途絶えてしまっていますよね。アクション的には例えば『イップ・マン』はミニマムなアクションのよさ、派手なカースタントや飛行機が爆破するわけでもないですし、風格で魅せるアクションだと思うんですよね。『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』はそれとは真逆の発想で東京タワーやヘリコプターなど、現代アクションのいろんな要素をアクションに取り入れていきました。



日本ロケ、ドニーの意外な不満



──日本と香港での撮影はいかがでしたか?

 この映画は香港→日本→中国深圳で撮影をしたのですが、日本で印象深いのは市場のアクションシーンとかですかね。築地の市場もシナハンで見にいったりして参考にしつつ、最終的には成田市場で撮影をしました。

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あとは荒川区にあるアルファスタジオですね。ヤクザの屋敷は小金井にある大森邸です。あとは栃木県の道の駅、六本木の街中、新橋や東京タワー付近の芝公園でも撮影しましたね。日本での撮影は3週間くらいでした。ドニーは日本ロケでラーメンを食べるのを楽しみにしてたんですが、スケジュールがつまっていてなかなか叶わず、「何で日本にいるのにラーメン食べれないんだ?」と愚痴ってました(笑)。東京で実際に撮影できないような部分は中国深圳にセットを建てました。新宿の西口の思い出横丁、歌舞伎町、そしてゴールデン街のイメージを組み合わせたような街のセットなんですが、1000万人民元ほどかけて作りました。中国の美術部はアクションの撮影にも慣れているので、アクション用に中を通り抜けられるようにしていたり、瓦は安全なようにウレタンで作ってくれたりとその辺はとてもやりやすかった。ああいうアクションシーン、東京の屋外で絶対撮れないから(笑)。クライマックスのヘリコプターも日本の警察のヘリの資料を取り寄せて実寸で作りました。本編の撮影が終了してからも三回ほど追撮しました。本編に出てくる『SPL/狼よ静かに死ね』の回想シーンはこの映画用にわざわざ当時の場所、当時の衣装で撮り直しました。







ドニー・イェンのアクションDNA

──アクションシーンの撮影はどのように組み立てていったのですか?

 今回アクション監督を大内貴仁くんに任せたのは、何よりも彼自身ドニーの信頼が厚いからです。まず彼と日本のアクションチームがアクションの流れをVコンとして作成、それをドニーや僕に見せて調整していくというやり方ですね。ドニーも最初は「太った自分」がやるアクションということでいろんな意見を言ってましたが、ある時から「もう任せる!」と言い出し(笑)、でも現場に入ったら絶対変更するとわかってるんで、Vコンもあくまでベースというか、変更しても対応できるような作りにしてくれてたと思います。いや本当にね、日本のアクション部は仕事ができるんですよ(笑)。スタントマンの多くがドニーの現場を経験してるし。あとこの映画は最近では珍しくドニーのアクションチームが全員揃った映画でもあるんです。アクションシーンの多くの部分は大内くんがアクション監督をやっていますが、彼がスケジュールの都合で帰国してからはヤン・ファやユー・カンといった中国の仲間が手伝ってくれましたし、銀行強盗役で出演もしています。
 さっき日本のスタントマンの多くがドニーの現場を経験していると言いましたが、最初は1999年に下村勇二くんをドイツのドニーの現場に連れて行ったことがきっかけでした。そこで「日本のスタントマンは素晴らしい」とドニーが認識し、それ以降日本のスタントマンをドニーの現場に連れていくようになりました。大内くんもその一人です。
 僕もそうなんですが、彼らが自分でアクション監督をやるときにドニーの構築するアクションの雰囲気っていうのがすごく残るんですね。タッチというか。下村くんは『キングダム』や『BLEACH 死神代行篇』、大内くんも『HiGH&LOW』シリーズや『亜人』などやってますが、そこでもドニーからの影響と本人たちのスタイルが合わさって独自のアクションを作り上げてるんだと思います。ジャッキー・チェンももちろん日本のアクションに影響を与えてますけど、作り手に対する直接的な影響という意味では実はドニーなんですよね。そういう意味でもドニー・イェンのアクションDNAみたいなものが一番濃いのは日本のアクション界だと思っています。ちなみに下村くんは本作のメイキングを監督しています。







カツラを持参した竹中直人


──日本人キャストとの撮影はいかがでしたか?

 皆さん素晴らしかったです。竹中直人さんは香港サイドが「絶対に出てほしい」って(笑)。竹中さんは反射神経の人ですね。もちろん役に対して準備することもあるんでしょうけど現場の空気を察してこの現場は反射神経でやる現場だな、と割り切られていたと思います。ほぼアドリブで撮影していたような感じです。アフレコ時にセリフが全面的に変わってたりしたこともあったんですが、それも受け入れて臨んでくれてましたね。またアフレコも上手くてね。竹中さんの雰囲気はある意味ちょっと残酷にも感じる描写を軽くしてくれる効果もあるんですよね。劇中のカツラについてもエピソードがあって、ドニーから竹中さんはカツラで出た方がいい!という意見があって、どうなんだろと思いながら竹中さんに打診したら「カツラを被るならこっちにもカツラを選ぶ権利がある」と言い出されて自分のカツラを持参されてました。シーンによってカツラを変えるこだわりようでしたね(笑)

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丞威くんもすごく良かったですよ。彼の役は最初はもうちょっと年齢を重ねた人でイメージしてたのですが、『ベテラン』という映画でユ・アインがやっていた役を思い出し、敵がむちゃくちゃ動く若いカッコいい設定にしました。すぐに丞威くんのことが浮かび、彼も快諾してくれました。彼は何より動けるし、芝居もしっかりしている。アメリカ育ちだから英語でしっかりコミュニケーションも取れるんで、ドニーもかなり気に入ってて、彼のよいところを引き出そうとしていたと思います。中国での撮影中にパンチが顎に当たって数針縫うケガをしたり脱臼したこともあったのですが、そんな時もとても冷静でね。いいなと思いました。彼はアクション監督の大内くんとは『HiGH& LOW』で一緒にやってるし、僕も彼主演でPVを監督したことがあるので、そういう意味でもコミュニケーションはよくとれていたと思います。バービーさんは何のことかわからないまま現場に来て、3時間くらいで撮影も終わりましたね(笑)


──観客の皆さんへ

 最近のアクション映画は『タイラー・レイク』や『ジョン・ウィック』、『ザ・レイド』といったリアルなアクション、残虐な描写メインの物が多いですよね。そういうのもいいですが、『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』はハッピーな娯楽映画として楽しんでもらえたらと思っています。お正月一発目のエンターテイメントはこの『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』で!



【プロフィール】
››谷垣健治 《監督》
1970年10月13日生まれ。奈良県出身。1989年に倉田アクションクラブに入り、1993年単身香港に渡る。香港スタントマン協会(香港動作特技演員公會)のメンバーとなり、ドニー・イェンの作品をはじめとする香港映画にスタントマンとして多数参加。2001年に香港映画『金魚のしずく』でアクション監督デビュー。2018年台湾の金馬奨で『邪不圧正』(未)で最優秀アクション監督賞を受賞。2019年にはDGA(全米監督協会)のメンバーになっている。近年の主なアクション監督作に、映画『るろうに剣心』シリーズ(12,14)、『新宿スワンII』(17)、『スーパーティーチャー 熱血格闘』(18)など。アクション監督作として『るろうに剣心最終章The Final/The Beginning』(21年春予定)、アメリカ映画『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』(21年公開予定)などの公開が控える。







CAST PROFILE

DONNIE YEN
››ドニー・イェン 《チュウ・フクロン/製作》
 1963年7月27日、中国広東省広州市生まれ。香港映画界で人気のアクション俳優、映画監督、アクション監督。その素晴らしいアクション技術は世界的に知られており、俳優、アクション監督としてハリウッドでも活躍している。2002年に出演したチャン・イーモウ監督の『HERO』で再び世界的に注目された。これまでに、アクション監督として多くの作品を手がけており、香港電影金像賞最優秀アクション設計賞や台湾の金馬奨などを受賞した作品に『ツインズ・エフェクト』(03)、『SPL/狼よ静かに死ね』、『導火線FLASH POINT』(07)、『捜査官X』(11)などがある。2008年、世界的に高い評価を得た『イップ・マン序章』では、Iron Elephant Film Awardsで主演男優賞、China Huabiao Film Awardsで最優秀外国男優賞を受賞した。続けて『イップ・マン葉問』(10)、『イップ・マン継承』(15)も世界的なヒット作となり、『イップ・マン完結』(19)をもって人気シリーズに終止符が打たれた。2014年には、第8回アジア・フィルム・アワードでアジア優秀俳優賞を受賞。2016年に出演した『スター・ウォーズ』シリーズである『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の演技で国際的な注目を集めた。その他、『追龍』(17)では麻薬王ン・シーホウ役を、『スーパーティーチャー熱血格闘』(18)では高校教師チャン・ハップ役を演じ、そのリアルな演技は観客に絶賛された。


TERESA MO
››テレサ・モウ 《フォンワー》
 1960年11月5日生まれ、香港で活躍する女優。香港の民放テレビ局、TVB(無綫電視)と契約している。1981年からテレビドラマに出演し、その後、1991年に活動の舞台を映画業界に移し、コメディー作品での演技で高い評価を得た。『ハッピー・ブラザー』(92)、『恋はマジック』(93)などで注目を集める。2006年、『早熟~青い蕾(つぼみ)~』で主人公フーの母親を演じ、第25回香港電影金像賞で最優秀助演女優賞を受賞。2018年には『Tomorrow is Another Day』の演技が評価され、第37回香港電影金像奨で主演女優賞を受賞した。







NIKI CHOW 
››ニキ・チョウ 《ソン・ホーイ》
 1979年8月30日生まれ、香港出身。女優としてデビューする前はモデルとして活動していた。2001年に初めて映画やテレビドラマに出演し、2002年に『ダミー・マニー』での演技で香港電影金像賞最優秀新人賞にノミネートされた。2015年、テレビドラマ『The Gentle Crack down』での素晴らしい演技が認められ、TVBアニバーサリー・アワードのMost Improved Actress Award
を受賞。デビューからこの賞を受賞するまでの最短記録を更新した。これまでに女優としても、歌手としても多数の賞を受賞している。


WONG JING 
››ウォン・ジン 《シウサー/製作・脚本》
 1955年5月3日生まれ、香港の映画業界で最も優れた監督のひとり。手がける作品の興行収入は好成績を記録し、作品としても評価されている。1978年に香港中文大学を卒業し、無綫電視(TVB)で脚本家として働きはじめる。ここで手掛けた連続ドラマ『The Giants』(78)、『The Good, The Bad and The Ugly
』(79)、『The Shell Game』(80)などは、いまでも名作として、香港だけでなく世界中で親しまれている。
 1980年代に活躍の場を映画に移し、いくつも興行成績の新記録を達成し、香港の映画業界に新しい流行を生みだした。主な作品に『男たちのバッカ野郎』(87)、『ゴッド・ギャンブラー』(89)、ジャッキー・チェン主演『シティーハンター』(93)などがある。
 2014年には、チョウ・ユンファ主演の『ゴッド・ギャンブラーレジェンド』が中国で5億人民元以上の興行成績を記録した。続編の『From Vegas To Macau II』(15)、『From Vegas To Macau III』(16)も監督を手がけ、あわせて20億人民元以上の興行成績をおさめている。2017年には、ドニー・イェンとアンディ・ラウ出演の『追龍』で監督を手がけ、中国、香港、台湾で大ヒットを記録し高い評価を得た。2019年に監督を手がけた『Chasing The Dragon II:Wild Wild Bunch』には、レオン・カーフェイをはじめルイス・クー、サイモン・ヤムらが出演し、香港映画界で話題となった。


LOUIS CHEUNG 
››ルイス・チョン 《ファン警視》
 1980年1月11日生まれ、香港の歌手、ソングライター、俳優。香港演芸学院で演劇を学ぶ。これまでに出演した演劇は20作品以上。主な出演作は、『イップ・マン継承』(16)、『SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班』『サンダーストーム 特殊捜査班』(ともに18)など。さらに100本以上のテレビドラマ、映画、CMに出演している。








NAOTO TAKENAKA
››竹中直人 《遠藤刑事》
 1956年3月20日生まれ、日本の俳優、コメディアン、歌手、映画監督。日本アカデミー賞には、監督賞、主演男優賞、助演男優賞などこれまでに何度もノミネートされ、日本の映画業界で最も優れた俳優のひとり。数多くの映画やテレビドラマに出演しており、主な作品に『シコふんじゃった』(92)、『Shall we ダンス?』(96)、『のだめカンタービレ』(09,10)、『カツベン!』(19)などがある。また、『新宿インシデント』(09)、『マンハント』(18)など香港の映画作品にも出演しており、日本国内だけでなく香港でも人気となった。これまでに監督としても活躍しており、2021年春公開予定『ゾッキ』では、山田孝之、斎藤工らと監督を務める。


JOEY
››丞威 《島倉》
 1994年6月5日生まれ、アメリカ合衆国ロサンゼルス出身。俳優、ダンサーであり、空手も得意。ダンサーの両親のもとに生まれ、幼いころからダンスをはじめた。7歳の時ダンスコンテストで全米優勝し「パフォーマーオブザイヤー」を受賞。近年、映画だけでなく、テレビドラマ、演劇、CMなど様々な作品に出演しており、エンタメ業界で注目を集めている。主な出演作は、『琉球バトルロワイヤル』(13)、『クローズEXPLODE』(14)、『TOKYO TRIBE』(14)、『HIGH&LOW THE MOVIE 2/END OF SKY』(17)、『孤狼の血』(18)など。


TETSU WATANABE
››渡辺 哲 《東野太郎》
 1950年3月11日生まれ、日本の名俳優のひとり。参加した作品はどれも高く評価されている。黒澤明監督が最後に手がけた『まあだだよ』(93)をはじめ、北野武監督『ソナチネ』(93)、園子温監督『ヒミズ』(12)などに出演している。映画業界でもテレビドラマでも素晴らしい功績を残している。近年では海外映画の出演も多い。







JESSICA JANN
››ジェシカ・ジャン 《マギー》
 1989年12月1日生まれ、アメリカ合衆国・ロサンゼルス出身。8歳で子役としてデビュー。大ヒット作『リーサル・ウェポン4』(98)でジェット・リーと共演している。アメリカの高校時代からテレビドラマや映画に出演していた。2012年、香港に移りモデルとして活動を始め、雑誌などに登場するようになる。『All’s Well, End’s Well 2012』『Lucky Star 2015』などの映画にも出演している。


CHANEY LIN
 6歳でテコンドーを始める。国内の大会では106回以上、金メダルを獲得している。中国のテコンドー界で最も才能のある少年選手だといわれており、国の代表チームの最年少メンバーに選ばれている。2015年、湖南衛視(Hunan Satellite TV)のバラエティー番組『Day Day Up』に出演する。番組のなかで、回し蹴りをはじめとする難易度の高い技をいくつも披露し、視聴者を驚かせた。2016年には『Kung Fu Boys』に主役のひとりとして出演している。2017年、『スーパーティーチャー 熱血格闘』で少年時代のドニー・イェンを演じ注目を集めた。


HIRO HAYAMA
››葉山 豪《山本勇二》
 1975年4月10日生まれ、京都出身。1999年にモデルとしてデビューした後、2001年から香港の映画業界で活躍するようになった。数々の香港映画に出演しており、特にジャッキー・チェン主演作品に多く参加している。主な作品に『香港国際警察/NEW POLICE STORY』(04)、『新宿インシデント』(09)、『プロジェクトBB』(06)などがある。


BARBIE
››バービー《築地の人魚》
 1984年1月26日生まれ、北海道出身。2007年にお笑いコンビ「フォーリンラブ」を結成。相方はハジメ。TBS「ひるおび!」にレギュラー出演中。テニスやチベット体操のインストラクターの資格を持つ。2020年11月4日、「本音の置き場所」(講談社刊)が発売された。







CAST
ドニー・イェン〈チュウ・フクロン〉
テレサ・モウ〈フォンワー〉
ニキ・チョウ〈ソン・ホーイ〉
ウォン・ジン〈シウサー〉
ルイス・チョン〈ファン警視〉
竹中 直人〈遠藤刑事〉
丞威〈島倉〉
渡辺 哲〈東野太郎〉
ジェシカ・ジャン〈マギー〉
チェイニー・リン〈シウフー〉
葉山 豪〈山本勇二〉
バービー〈築地の人魚〉


STAFF
監督:谷垣健治
製作総指揮:ウォン・ジン、ユー・ドン
製作:ドニー・イェン、ウォン・ジン、コニー・ウォン
脚本:ウォン・ジン、ルイ・クーン・ナム、ロナルド・チャン
撮影:石坂拓郎、ファン・ユエン・マン
美術:リー・キン・ウェイ
衣装:リー・ピック・クワン、コニー・オウ・イェン
アクション監督:大内貴仁、ヤン・ファ、ユー・カン
編集:リー・カ・ウィン
音楽:チャン・コン・ウィン、ケイ・チャン

2020年/香港/カラー/スコープサイズ/広東語・日本語
原題:肥龍過江/96分/字幕翻訳:神戸明世
配給:ツイン 提供:ツイン、Hulu 宣伝:スキップ
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(関連作品)


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2021年1月1日 元日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか
全国爆上げ公開!!

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