「絶対にホラーには手を出さないって決めていたんです」『聖地X』公開記念!入江悠監督単独インタビュー!【サイン色紙&サイン入りチラシをプレゼント!】

インタビュー・コメント オススメ 単独インタビュー 映画



この地に宿るのは、神か悪魔か
驚愕のエクストリームホラー『聖地X』絶賛公開中!
入江悠監督インタビュー/サイン色紙&サイン入りチラシ・プレゼント!



オール韓国ロケによる、驚愕のエクストリームホラー『聖地X』がついに11/19(金)より全国公開された(劇場と配信で同時公開)。

監督は『22年目の告白 〜私が殺人犯です〜』(17年)、『A.I崩壊』(20年)、『シュシュシュの娘』(21年)など幅広いジャンルの作品を手掛け、日本映画界を牽引する入江悠監督。

「cowai コワイ」では、ホラー初挑戦の入江監督に単独インタビューを敢行した。

さらに、映画の公開を記念して、「入江監督のサイン色紙とサイン入り映画チラシ」をセットで抽選でプレゼントする。(応募方法は記事の後半に紹介)



©2021「聖地 X」製作委員会










今までホラーに手を出さなかった理由
『聖地X』入江悠監督、単独インタビュー


読者プレゼント用のサイン色紙とサイン入り映画チラシを持つ入江悠監督




前川知大が主宰する劇団「イキウメ」が上演した同名舞台を原作に、入江監督が初めてホラーを手掛けた本作『聖地X』(公開中)は“ドッペルゲンガー”がテーマ(知らない人のために書いておくと、ドッペルゲンガーとは自分にそっくりの人物、分身が現れる現象で、幻覚や生霊など諸説ある。“死の予兆”といったホラーの題材にも使われる)。

適度なユーモアとオカルト要素を散りばめながら、じわじわと不穏な空気と緊張感が高まっていく演出は、従来のJホラーとも異なる独特の魅力を醸し出している。






――今回、ホラー初挑戦となりますが。


入江: ホラーは、見るのは大好きなんですけど、「絶対にホラーには手を出さない」って決めていたんです。


――それはどうしてですか?


入江: 自分が映画を志した時ちょうど、Jホラーがブームになる直前で、日本のホラーを作り上げた方がいっぱいいて。この方々が現役でやっている間に、自分がそこに行ったら「まずい」と思ったんです。
先人たち、先輩たちへのリスペクトですね。
『SR サイタマノラッパー』で、ゆうばり(国際ファンタスティック映画祭2009)で賞(グランプリ)をいただいた時、審査員が鶴田法男監督(代表作『リング0 バースデイ』。当サイトにて「Jホラーのすべて」連載中)で、その後交流させていただいて。




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入江: やっぱ知識とかね(半端ない)。トビー・フーパー(代表作『悪魔のいけにえ』)みたいな作品を日本でどうやるのかを考えて、作り上げていった方がいっぱいいらっしゃる。黒沢清監督(代表作『回路』『CURE』『スパイの妻』)もそうですし。高橋洋さん(代表作『リング』脚本)もそうなんですけど。やっぱり自分なんかがそこに突っ込んでいったら、えらい目に遭うぞって(笑)。(ホラーは)見てるのは好きでたくさん見ていますけどね。



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――ノウハウはあるけど、あえてやらない?


入江: いやあ、ノウハウもないと思いますよ(笑)。
やっぱりすごいですよね、日本のホラーって。平成以降の作品だけじゃなくて、昭和もね、怪奇映画とかいっぱいありますから。歴史があって、それに特化した監督も大勢いたんで。


――それがなぜ『聖地X』でホラーに挑戦しようと思ったんですか?


入江: 実はホラーを作るという意識は意外となくて。もともと「イキウメ」という劇団が好きで、あそこもSFだったり、ホラーだったり、オカルトだったりと、独特の世界観で描いている。それで『太陽』という(舞台の)映画を一回やらさせてもらって。『聖地X』(の舞台)も見ていて興味があったんです。そんな時、プロデューサーの小出(真佐樹)さんから「韓国で撮る企画」のお話をいただいて、「『聖地X』を韓国でやったらどうか」と相談されて、「すごい面白いな」と思ったんですよね。ドッペルゲンガーが出てくるというストーリーなんで、日本にいるはずの人が韓国に現れたら、物理的な距離としても、かなり違和感が生まれて面白いんじゃないかと思って、企画が進んでいった感じですね。



舞台「聖地X」






――最初にホラーありきの企画ではなかったんですね


入江: ホラーとかスプラッタって、お客さんを物理的に怖がらせたりすることが多いと思うんですけど、今回はどっちかっていうと、恐怖よりも不安。「あれ?なんか自分の知っているこいつって、ほんとに…そうだっけ?」みたいな、実像を揺るがされる、不安みたいなことだと思うんです。そういうじわじわくる、「なんかちょっと面白いなと笑ってたけど、これ笑ってていいんだっけ?」そういう感じをねらっていけばいいんじゃないかなって思っていましたね。
あと、後半がある種のミステリー的な要素も入ってきて、そこだったらなんか自分でも撮れるかなってのはありましたね。


――ホラーとしても斬新ですが、入江作品としても今までにない魅力を感じます。


入江: 完全に新しい挑戦だったと思います、自分にとって。

原作の前川知大さんにも見てもらった後に話したんですけど。ここまで教訓とかメッセージ性のない映画も、自分にとって初めてで(笑)。ホラーってわりとそういうところがあったりするのが面白いんですけど。
なんていうんすかね、急に怪奇現象とか、霊が現れて、自分が何か悪いことをしたわけじゃないのに怖い目に遭うみたいな……そういう映画って自分は撮ったことがなかったんで。
ある種、青春映画とかって、努力すれば報われるとか、ミステリーだったら犯人を見つければ解決する、みたいなのがありますけど、今回はそういう明快な答えってないんですよね。そこを二時間の映画として作れたっていうのは、自分にとって新しい扉を開いた気がしますね。



インタビューと同日に行われた公開記念舞台挨拶に登壇した際の入江監督。




――韓国らしいオカルト的要素や信仰の儀式も印象に残ります


入江: 意外と韓国はホラー映画の映像資料が少なかったんですけど、ただ風水とか易学的なことはけっこう歴史があったり。宗教観にも日本と違いがあって、興味があって調べたんです。その一環として、ムーダンっていう祈祷師(※シャーマン)の取材に行ったら、すごく面白くて、これはぜひ取り入れたいなと思ったんですよ。

それと、やっぱりいろんな歴史を見てくると、水とか鏡を使いたくなる。様々な映画のモチーフに使われていて、そういうものを映画の中に取り入れたいっていうのは、ずっとあったんです。


――ドッペルゲンガーにムーダンと、近年の日本映画ではかなり冒険的な内容です。俳優の皆さんもイメージするのが大変だったと思います。


入江: みんな、脚本を読んで、これはどういう映画になるのか、明確にとらえ切れていないんですよね。僕自身も完璧にゴールが見えていたわけじゃなくて(笑)、その手探りで作っていく感じが、今回はすごく良かったんですよね。


――俳優の皆さんには、演じる上で何か注文はありましたか?


入江: 不思議な現象に振り回されるっていうのを、どんだけリアルに演じてもらえるか、っていうことだったと思うんですよ。
やっぱりそこは二人(岡田将生さん、川口春奈さん)ともちゃんとリアクションというか受け止めて跳ね返すということができる方たちだったんで。苦労はなかったというか、むしろお二人にずっと頼っていた感じですよね。




©2021「聖地 X」製作委員会




――主演の岡田将生さんの印象は?


入江: なんか芯が強いなっていうのを撮っていて思いましたね。一見、やさ男風なんですけど、芯の強いところに熱量があるというか。


――妹役の川口春奈さんは?


入江: 舞台挨拶でも言いましたけど、感情が全部素直に出てくるんですよね、すごく。受けたことに対するビビッドな反応っていうのが、撮っていて面白かったですね。


――最後に、監督からメッセージをお願いします。


入江: 今こういう時代だから、結論を早く求めたがると思うんですよね。明確な答えがほしいとか、自分の進む道を教えてほしい、みたいな。でも、意外とそういう短絡的に解決に向かうものって危ないなっと思っていて。今回『聖地X』みたいに、「これ正解なんだっけ?」みたいなことを保留させてくれるのが、ホラーとかオカルトだったりすると思うんですよ。
だから、そのモヤモヤした感じっていうのを、なんかこう貴重なものとして受け止めてもらえたら、うれしいなと思うんですよね。


――ありがとうございました。





公開記念舞台挨拶より。左から入江悠監督、川口春奈、岡田将 生、薬丸翔 ©2021「聖地 X」製作委員会



【公開記念舞台挨拶リポート】









『聖地X』は劇場・配信/絶賛公開中!









【読者プレゼント】『聖地X』公開記念!
入江悠監督のサイン色紙とサイン入り映画チラシをセットで抽選で一名様にプレゼント





<応募方法>

応募締め切りは2021年11月30日(火)。
応募方法は、WEB映画マガジン「cowai」twitter公式アカウント(@cowai_movie)をフォローし、該当するプレゼント記事ツイート( https://twitter.com/cowai_movie/status/1463004532992974850 )をRTしてください(すでにフォローされている方は、ツイートのRTのみで結構です)。


<抽選結果>

締切翌日以降に抽選を行い、当選された方に「cowai」公式TwitterアカウントよりDMで通知させていただきます。
当選品(サイン色紙とサイン入りチラシ)は宅急便で発送する予定です。(諸般の事情や、災害等やむを得ぬ事情で遅れる場合があります)
当選された方はSNS等でご報告や告知をしていただますと大変助かります。



皆様のご応募お待ちしています!


【応募の注意点】

〇当選後に住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
〇当選品は映画配給会社よりご提供いただいたプロモーション目的の非売品扱いとなります。このため、傷や汚れ等があっても交換はできませんので、ご了承ください。
※非売品につき転売目的のご応募は禁止とさせていただきます。
〇抽選結果や抽選経過に関して個別のお問い合わせには応じられませんので、あらかじめご了承ください。






【『聖地X』ストーリー】


その土地には、絶対に行ってはならない。ひとたび足を踏み入れた者は、想像を絶する奇妙な現象に巻き込まれ、死ぬまで悪夢は終わらない!

小説家志望の輝夫(岡田将生)は、父親が遺した別荘のある韓国に渡り、悠々自適の引きこもりライフを満喫中。そこへ結婚生活に愛想をつかした妹の要(川口春奈)が転がり込んでくる。 

 しかし、韓国の商店街で日本に残してきた夫の滋(薬丸翔)を見かける要。その後を追ってたどり着いたのは、巨大な木と不気味な井戸を擁する和食店。無人のはずの店内から姿を現したのは、パスポートはおろか着の身着のまま、記憶さえもあやふやな滋だった。

 輝夫と要は別荘で滋を取り押さえ、東京にいる上司の星野(真木よう子)に連絡すると、滋はいつも通り会社に出勤しているという。では輝夫と要が捕まえた滋のような男は一体誰なのか? さらに妻の京子(山田真歩)が謎の記憶喪失に襲われた和食店の店長・忠(渋川清彦)は、「この店やっぱり呪われているかもしれません」と言い出す始末。日本人オーナー江口(緒形直人)いわく、店の建っている土地では、過去にも同じように奇妙な事件があったことがわかってくる。

 負の連鎖を断ち切るため、強力なムーダン(祈祷師)がお祓いを試みるも、封印された“気”の前には太刀打ちできない。

この地に宿るのは神か、それとも悪魔か?彼らはここで繰り返されてきた数々の惨劇から逃れ、増幅し続ける呪いから解放されることはできるのか!?

想像を絶する悪夢が今はじまる――。









【作品情報】


ティザーポスター




岡田将生 川口春奈
渋川清彦 山田真歩 薬丸翔
パク・イヒョン パク・ソユン キム・テヒョン
真木よう子 緒形直人

原作:前川知大「聖地X」  監督・脚本:入江悠  音楽:SOIL&”PIMP”SESSIONS 海田庄吾
エンディングテーマ:SOIL&“PIMP”SESSIONS『Face』(Getting Better / Victor Entertainment)
製作:五老 剛 香田哲朗 森田 圭 村上 潔 與田尚志 栗花落光 柴田邦彦 山田泰彦 加太孝明 福田剛紀
エグゼクティブ・プロデューサー:飯田雅裕 紀伊宗之 プロデューサー:小出真佐樹 小杉 宝 共同プロデューサー:神保友香
ラインプロデューサー:山下秀治 韓国プロデューサー:YANG SOO JUNG 音楽プロデューサー:津島玄一 宣伝プロデューサー:山澤立樹
撮影:大塚 亮 照明:野村直樹 録音:古谷正志 美術:KIM KYOUNG HO 衣装:村上利香 YOU JI YEON ヘアメイク:金森 恵 アクション監督:JUN JONG SEOK(TRIPLE-A)
VFXプロデューサー:赤羽智史 編集:佐藤 崇 キャスティング:杉野 剛 助監督:松本 壇 LEE GUN WOO 制作担当:KANG SOL 演技事務:篠﨑めぐみ
「聖地X」製作委員会:朝日新聞社 Akatsuki  KDDI キングレコード 東映ビデオ FM802/FM COCOLO ADKエモーションズ サンライズプロモーション大阪 ROBOT 全日本プロレス
企画・制作プロダクション:ROBOT 企画協力:東映 共同制作:B.A.エンタテインメント 配給:GAGA 朝日新聞社 
©2021「聖地X」製作委員会

公式HP:https://seichi-x.com 公式ツイッタ-: @seichiX_movie
公式Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCn2SPgsIaeTHg2C3REDRdfQ




■映画『聖地X』配信概要

配信サービス:「auスマートパスプレミアム」「TELASA(テラサ)」
配信日時:2021年11月19日(金)10:00~
対象:auスマートパスプレミアム会員(月額情報料548円(税込)/初回30日間無料)
TELASA(テラサ)会員(月額情報料618円(税込)/初回15日間無料)
※各サービスの詳細については、下記をご覧ください。
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【TELASA(テラサ)公式サイト】

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