初の4Kレストア版上映が誘う、80 年代カルチャーの金字塔 J.カーペンターの世界へ!
名監督たちが愛してやまない《ホラー映画の帝王》特集上映開催決定!
40 年ぶりにリバイバル上映される『ニューヨーク 1997』をはじめ、『ゼイリブ』『ザ・フォッグ』が4K レストア版で初公開される、鬼才ジョン・カーペンター監督の特集上映「ジョン・カーペンター レトロスペクティブ 2022」が、2022年1/7 (金)から 1/27(木)の3週間限定で、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺にて開催される。
鮮明!ジョン・カーペンターレトロスペクティブ2022/オリジナル予告編
クエンティン・タランティーノ、J・J・エイブラムス、
ロバート・ロドリゲス、エドガー・ライト、黒沢清…
名監督たちが愛してやまない《ホラー映画の帝王》ジョン・カーペンター!
SF・ホラー作品でカルト的な人気を誇る《ホラー映画の帝王》ジョン・カーペンター監督。
40 年以上にわたってシリーズが続き、先ごろもシリーズ最新作『ハロウィンKILLS』が公開されたばかりの伝説的ホラー映画『ハロウィン』(78)の生みの親であり、SFホラーの傑作と呼び声が高い『遊星からの物体X』(82)など数々の名作を生み出し、多くの映画ファンに愛される名匠の一人だ。
80 年代に頭角を現した映画監督として、スティーヴン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカスと並んでハリウッドに名を刻みながらも、独自のB級路線を突き進む映画界の異端児、それがカーペンターである。
『スター・ウォーズ』続三部作を手掛けた J・J・エイブラムスに「何度も観すぎて睡眠不足になった。」と言わしめるほど、中毒性の高いカーペンター作品。熱狂的ファンであることを公言するのは、クエンティン・タランティーノ、ロバート・ロドリゲス、エドガー・ライト、ここ日本では、黒沢清監督、大ヒットゲーム「メタルギア」シリーズのゲームデザイナー・小島秀夫と鬼才のビッグネーム揃いで、彼らは皆、自身の作品でカーペンターへのオマージュを捧げている(知らない人はいないと思うが、「メタルギア」シリーズの主人公スネークは『ニューヨーク1997』の主人公からの引用。その後、カーペンター公認となった)。
そして空前の 80 年代ムーブメント旋風が巻き起こっている昨今。
『イット・フォローズ』(14)、『サマー・オブ・84』(17)、『IT/イット THE END“それ”が見えたら、終わり。』(19)、『レディ・プレイヤー1』(18)、そして社会現象にもなった Netflix ドラマ「ストレンジャー・シングス」などのヒット作が 80年代映画へのノスタルジーが込められた作品として記憶に新しいが、どの作品にもカーペンターオマージュシーンが見つけられる。
あらゆるカルチャーに影響を与え、現代のSF・ホラー映画の原点に君臨するカーペンターの傑作たちを、スクリーンで観られるこのチャンスを逃してはならない。
レトロスペクティブ上映決定に、各界の著名人も大熱狂!
「ジョジョの奇妙な冒険」の漫画家・荒木飛呂彦は「現在観返しても、昔から考えても、ジョン・カーペンター作品は本当に革進の SF・ホラーエンターテイメントなのだ!と改めて思う。それはロックだ。その登場人物たちも音楽も現在へ受け継がれている世界観も。」とその影響力を断言。
「GANTZ」「いぬやしき」の漫画家・奥浩哉は「ジョン・カーペンター監督は僕の漫画人生でも特別な影響を与えてくださりました。」と崇め、映画監督の押井守は「この三本より「要塞警察」が好きなんです。」と心情を吐露!
俳優の柄本佑は「大大大好きなカーペンターの傑作 3 本!見逃す手はありませんぜ!ジョンはいつだって我々観客へのサプライズを忘れない、粋な男です。」とカーペンターへの熱烈な愛を綴った。
(コメント全文は記事の後半で紹介)
『ニューヨーク 1997』が 40 年ぶりに 4K レストア版で帰ってくる!
『ザ・フォッグ』『ゼイリブ』も4Kレストア版で初上映!
レトロスペクティブ 2022 で上映されるのは、カーペンター究極の金字塔 3 作品。
熱狂的なファンの長年の期待にこたえ、81 年の劇場公開から 40 年ぶりにリバイバル上映が実現する『ニューヨーク 1997』。
本作で描かれるのは犯罪率400%を越えたニューヨーク、政府はマンハッタン島をアメリカ最大の監獄として囚人たちを閉じ込めていた。元特殊部隊の囚人スネーク・プリスキン(カート・ラッセル)が、体内に埋め込まれた時限爆弾の解除と引き換えに、監獄のギャング達の人質となった大統領を救出!
眼帯を左目に、銃を右手に襲いかかる敵を次々とぶっ倒す!地下プロレスに障害物だらけのカーチェイス…なんでもありのSFアクションの傑作だ。
そして、『ハロウィン』のジェイミー・リー・カーティスを再びヒロインに迎え、港町をじわじわと侵食する霧の不気味な存在が静かな恐怖を生み出す、名作ホラー『ザ・フォッグ』(80)。
サングラスをかけると街はドクロ顔のエイリアンに溢れ、サブリミナル戦略で地球侵略が始まっていることを知る……カルト的な人気を誇る SFスリラー『ゼイリブ』(88)。
カーペンター節炸裂の3作品が、今回初の4K レストア版で上映される。
カーペンターで年を越そう!大晦日レトロスペクティブ 2022 一挙見上映決定!!
1 月 7 日からの上映スタートに先駆けて、2021 年を締めくくるイベントの開催が決定!
行く年来る年、カーペンターで年を越そう!
2021 年 12 月 31 日(金)にヒューマントラストシネマ渋谷にて、ジョン・カーペンター レトロスペクティブ 2022 上映作品、『ニューヨーク 1997』『ザ・フォッグ』『ゼイリブ』4K レストア版の一挙上映を開催!
1 つの劇場で 3 本一気に見られる貴重なチャンス!
40年ぶりに『ニューヨーク1997』をスクリーンで見られる最初の機会になっている。
いざ、スクリーンというタイムマシーンでカーペンターの80年代の世界へ!
SFホラーの最高傑作が劇場を混沌の渦に巻き込む!
なんと制作舞台裏に迫る豪華メイキングブックも12/24に発売決定!
限定2,000部、「ニューヨーク1997 ジョン・カーペンター映画術」!
ニューヨーク1997 ジョン・カーペンター映画術
公開40周年記念として、『ニューヨーク1997』のメイキング本「ニューヨーク1997 ジョン・カーペンター映画術」(DU BOOKS)が2021年12月24日(金)に発売決定!
主な内容も「主演カート・ラッセルをはじめとするキャスト陣の証言」「スネークのカウントダウン時計、ニューヨークのデュークが乗るキャデラック、世界貿易センターほかこだわりの造形デザイン」「漆黒の闇を現出させた照明術」「若き日のジェームズ・キャメロンが特殊効果を担ったSFX」「カーペンター監督自身が手がけた音楽制作秘話」「日本を含む各国劇場用ポスター」などの充実ぶり。ファン必携の一冊であることは間違いない。
限定2,000部、出版不況の折、こんなマニアックな本がいつまでも書店に並ぶ保証はなく、欲しい人はお早めに!
『ジョン・カーペンター レトロスペクティブ2022』
公式サイト:https://longride.jp/johncarpenter/
【作品紹介】
『ニューヨーク1997』
監督・脚本:ジョン・カーペンター 出演:カート・ラッセル、リー・ヴァン・クリーフ、アイザック・ヘイズ
1981年/アメリカ/99分/原題:Escape from New York
© 1981 STUDIOCANAL SAS – All Rights Reserved
『ザ・フォッグ』
監督・脚本:ジョン・カーペンター 出演:エイドリアン・バーボー、ジェイミー・リー・カーティス、ジャネット・リー
1980年/アメリカ/89分/原題:The Fog
© 1979 STUDIOCANAL
『ゼイリブ』
監督・脚本:ジョン・カーペンター 出演:ロディ・パイパー、メグ・フォスター、キース・デヴィッド
1988年/アメリカ/94分/原題:They Live
© 1988 STUDIOCANAL S.A.S. All Rights Reserved.
1/7(金)~1/27(木)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
コメント寄稿者 全文
●荒木飛呂彦(漫画家)
現在観返しても、昔から考えても、
ジョン・カーペンター作品は本当に革進のSF・ホラーエンターテインメントなのだ!と改めて思う。
それはロックだ。その登場人物たちも音楽も現在へ受け継がれている世界観も。
●押井守(映画監督)
この三本より「要塞警察」が好きなんです。
セーター姐さんがリボルバーを片手でリロードするシーンが最高です。
ジョン君が演奏してる単調なシンセも脳に焼き付いてます。
●奥浩哉(漫画家)
ジョン・カーペンター監督は僕の漫画人生でも特別な
影響を与えてくださりました。
カーペンター監督の作品群のようなオリジナリティがありユニークで刺激に富んだエンタメ作品を漫画を一生描いて行けたら嬉しいです。
●柄本佑(俳優)
dear ジョン
早く新作撮りなさい!と、思わず声を張り上げたくなります。傑作「監禁病棟ザウォード」以来毎年のように「ジョンカーペンター新作」と調べては、なんの情報も得られず。と、そんなある時新作が!!ジョン、新作「録って」たんですね、、、。映画撮らんと何枚アルバム作ってんですか!?聞きましたよ!笑っちゃったよ!どっから聞いてもカーペンター節!最高かよ!!でもねジョン。そろそろスクリーンでも観たいので宜しくです!大大大好きなカーペンターの傑作3本!見逃す手はありませんぜ!ジョンはいつだって我々観客へのサプライズを忘れない、粋な男です。
●マキヒロチ(漫画家)
ジョン・カーペンターをまだ観たことのない若者よ、ぜひゼイ・リブを映画館で観て欲しい。そしてこんな時代だから色んなものを疑って自分で考えていこう!
●三宅唱(映画監督)
小さい頃、父から「ピンチの時に笑うのがアメリカ映画だ。ピンチの時は笑え」と教わった。その後ジョン・カーペンターの映画を見たとき、これだ、と思った。しんどい時は、あの不敵な笑みと『ニューヨーク 1997』のテーマ曲を思い出すことにしている。
●宇野維正(映画・音楽ジャーナリスト)
カーペンターを通過してきた監督とそうじゃない監督。映画に対する覚悟が違うので、作品を観れば一目で(一聴で)わかる。この10年、「通過してきた監督」が確実に増えていることを考えても、このレトロスペクティブは時代の要請に応えるものだろう。
●樋口泰人(映画評論家、boid主宰)
わたしたちにはジョン・カーペンターがいる。そう思っただけで胸が熱くなる。心が躍る。明日がどうなろうとも今ここを蹴飛ばしてこの不毛な社会を終わりにさせたいと思う。それでいい。そのとき誰もが自由で平等で傷だらけで、そして喜びに溢れているはずだ。カーペンターはいつもそんな勇気を注入してくれる。つまりジョン・カーペンターの映画を観ることは、わたしたちの今を未来に変えることである。難しいことはなにもない。ただ映画館に足を運ぶだけでいいのだ。
●鷲巣義明(映画文筆家)
私にとって、永遠のヒーローはスネークだ。
それは未来になっても変わらないし、あの世に逝っても変わらない。
反体制、反権力に生き、偽善や汚い理不尽さを忌み嫌う彼にとって、
隔絶された無法世界は、スネークこそが生き抜くべき世界かもしれない。
マッチョなヒーローが力で悪を押し潰していた時代に、
自分の信念をもって生きる彼の虜になった。
彼の最大の武器は、この信念にある。
途轍もなく遠い存在だが、遥か後ろから彼を追いかけたくなる。
スネークは、私にとって人生の教科書なのだ。
スネークの信念を、『ニューヨーク1997』から感じ取れ!
●山崎圭司(映画ライター)
若手時代からカーペンターの映画は「クール」だった。ただし、その意味は「無機質で冷たく」「興行的成功を逃す一因」と評されたこともあったように思う。今、彼の映画は絶対的に「クール=カッコイイ」だ。うつろう言葉の価値を踏み越え、堂々と屹立する傑作たち。無法の暴力地帯に舞うヘリから差す一条のライトビーム、真夜中の海岸線を鋭利に裂く白い霧、そして洗脳異星人の野望を砕く大爆発の閃光。闇と光を眩く操る孤高の語りべ、娯楽の匠カーペンターの手仕事を見よ!
●柳下毅一郎(映画評論家)
あのころ、カート・ラッセルの眼帯が、ワイヤーフレームの3DCG(風特撮が)、シンセサイザーのテーマ音楽が、首筋に埋めこまれた爆弾が、絶対にスネークにはなれないハリー・ディーン・スタントンが、くわえタバコが、映画タイトルの前につく「JohnCarpenter’s」の一言が、どれほど胸を騒がせてくれたか、今ではとうてい伝えられない。
●白石知聖(アパレル個人ブランド“マクラウド”代表。マッドマックス・コンベンション主催)
私が初めて劇場で観たカーペンター作品は『ニューヨーク 1997』でした。主人公スネークは行きあたりばったりで、ドジで、派手な立ち回りもしませんが、立ち姿、ちょっとした仕草、セリフまわしがとにかく格好良かったのです。N.Y.刑務所の世界観、大半を占めるナイトシーンと音楽が醸し出すムードも抜群で、エンドテーマが耳に残っている中、劇場を出た時のあの多幸感たるや。最終上映だったので、もう夜 9 時過ぎ。劇場から駅への道のり、人通りの途絶えたアーケード商店街を、スネーク気分になって“心の中で”片足を引きずりながら駅へ向かったのでした。高校1年でした。久々の劇場体験が叶うなら、再びそれをやっちゃうでしょうね。
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