人類の未来を予見した驚愕のヴィジョン!
20世紀SF映画史上屈指の大問題作、21 世紀に降臨!
『殺しの分け前/ポイント・ブランク』や『脱出』の巨匠ジョン・ブアマン監督がショーン・コネリーを主演に、人類の恐るべき未来を予見してしまったSF映画史上の大問題作『未来惑星ザルドス』が4Kデジタルリマスター版となって、公開から約半世紀をへて11月4日(金)よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国順次公開される。
この度、日本オリジナルの新・予告篇が完成した。
今後何年にもわたり、映画ファンたちの間で議論されるだろう―LA タイムズ紙(1974)
独創的かつ挑発的。ブアマンの最も過小評価されている作品―シカゴ・リーダー紙(1985)
ビジュアルも鮮烈なブアマンの最高傑作。再評価に値する―チャンネル 4(2019)
11月4日(土)公開『未来惑星ザルドス』
日本オリジナル 新・予告篇 初公開
1974 年の初公開時、『未来惑星ザルドス』には 2 つの予告篇が作られた。
最初は【特報】と呼ばれる 1 分弱の短いヴァージョンで、制作したのはタイトル・デザイナーのパブロ・フェッロ(1935~2018)。
『ブリット』(68)のオープニングや『真夜中のカーボーイ』(69)のグラフィック効果を手掛けた他、スタンリー・キューブリック監督の『博士の異常な愛情』(64)のタイトル・デザイン、『時計じかけのオレンジ』(71)の予告篇制作でも名高い。それまでブアマン作品と縁のなかったフェッロの起用は、ノンクレジットで友人ブアマンに協力したキューブリックのアドバイスと推察される。
この【特報】は本編映像を使わず、原題ロゴにさまざまな特殊効果を施したアニメーションが中心で、作品内容はキーワードを使って暗示するにとどめている。
次に作られた、本編映像をダイジェストした長いヴァーション=【予告篇】にフェッロは関与しなかったが、【特報】のアニメーションは流用されている。
日本オリジナルの新・予告篇は、この 2 つ目の【予告篇】をベースに制作された。
“銃は善なり、性器は悪なり”
巨⼤神のお告げは、いったい何を意味するのか?
新・予告篇の前半は、当時の【予告篇】とほぼ同じ流れだが、後半は新たな構成となっている。
“ザールドース、ザールドース”という唸り声と共に原題ロゴのアニメーション映像が流れ、その後、浮遊する巨⼤神ザルドスが映し出される。
「ザルドスは語り給う。汝ら選ばれし者に。銃は善なり」と巨⼤神は⾔い放ち、⼤量の銃がその⼝から吐き出される。歓喜する撲滅戦⼠たち。
続けて「性器は悪なり」という衝撃のお告げと同時に、ゼッド(ショーン・コネリー)が振り向き、銃⼝を観客の⽅に向けて引鉄を引く。
不⽼不死のユートピアに侵⼊したゼッドは、永遠⼈たちの尋問を受ける。
鏡の間に落ち込んだゼッドは、無限反射する鏡像の中で発砲。
テーマ曲の「ベートーヴェン交響曲 7 番・第 2 楽章」が流れる中、裸体に投射されたサイケデリックなイメージ、打ち砕かれた彫像が復元される逆転撮影など、トリック撮影の⾒せ場が連続し、「⼈類を絶滅させたい」〜「ここは監獄だ」〜「神を殺したいか」〜「死は⽣からの解放」といった作品のテーマに関わるセリフの数々がオーバーラップされていく。
浮遊する巨⼤神が再び⼤きく映し出された後、永遠⼈コンスエラ(シャーロット・ランプリング)が指し⽰すイラストの男性器がくいっと勃起して 110 秒の新・予告篇は締めくくられる。
「性器は悪なり」というザルドスのお告げと合わせ、これらがいったい何を意味するのか、本篇を⾒て確認いただきたい。
<ものがたり>
2293年、人類は不老不死の社会を実現。特権階級の永遠人〈エターナルズ〉たちは、外界から隔絶された透明ドーム、〈ボルテックス〉の中で平和で優雅な毎日を過ごしていた。彼らは空飛ぶ巨大神像ザルドスを建立、それを神と崇める撲滅戦士〈エクスターミネーターズ〉たちを操り、荒廃した外界に棲む獣人〈ブルータルズ〉たちの搾取と殺戮を続けている。だがある日、撲滅戦士のリーダー、ゼッド(ショーン・コネリー)は、着陸したザルドスの口内に身を隠し、ドーム内に潜入した。ザルドス=神の忠実な下僕だったはずのゼッドの目的とは一体?
<作品概要>
出演:ショーン・コネリー、シャーロット・ランプリング、セーラ・ケステルマン、ジョン・アルダートン、サリー・アン・ニュートン、ナイオール・バギー
脚本・製作・監督:ジョン・ブアマン
撮影:ジェフリー・アンスワース
美術デザイン:アンソニー・プラット
使用曲:ベートーヴェン交響曲第 7 番、第2楽章
【1974 年 / 米・英・アイルランド合作 / 英語 / カラー / スコープ / DCP / 上映時間:106 分】
提供:キングレコード 配給:コピアポア・フィルム
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