カンザスシティ国際映画祭2冠!
カナザワ映画祭最優秀長編作品賞受賞!
「日本で最も“映画バカ”が集う祭典」ことカナザワ映画祭史上初の海外作品部門で《満場一致》の最優秀長編作品賞を獲得し、「未体験ゾーンの映画たち2024」でも好評を博した『キック・ミー 怒りのカンザス』が、3月15日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷にて公開される。
この度、急遽来日が決まったゲイリー・ハギンズ監督と、カナザワ映画祭2023の審査員として本作を絶賛した脚本家の佐藤佐吉による、3月15日(金)・20:50の回上映後のトークイベント実施が決定。
また、日本劇場公開を記念し、3/8(金)朝日新聞東京本社版にイベント情報が掲載され、ハギンズ監督と主演サンティアゴ・バスケスからのメッセージ動画が到着。
イベントでは数々の修羅場を潜り抜けた、10年に及ぶ地獄の撮影のエピソード、カンザス市民を起用したご当地映画の制作秘話についての奇想天外トークを予定している。
ゲイリー・ハギンズ監督×主演サンティアゴ・バスケスのメッセージ動画
<トークイベント実施の詳細>
■3/15(金)『キック・ミー 怒りのカンザス』21:00の回上映後(22:35〜)
登壇:ゲイリー・ハギンズ監督、佐藤佐吉
※ゲストの都合などにより、変更・中止の可能性がございます。予めご了承下さい。
<ゲイリー・ハギンズ監督プロフィール>
アメリカ・カンザス州カンザスシティ出身。
フィルムメーカーマガジンによって「インディペンデント映画の新しい顔」に選ばれた映画監督。過去に監督した短編映画でサンダンス、SXSW、クレルモンフェラン、世界中の数十のフェスティバルで上映経験を持つ。普段は図書館の司書として勤めながら、10年以上かけて初長編作品『キック・ミー 怒りのカンザス』を完成させた。
〈佐藤佐吉プロフィール〉
大阪府出身の脚本家、映画監督、俳優。
脚本家として『殺し屋1』(2001)俳優として『キル・ビル』(2003)に携わり、『東京ゾンビ』(2005)で長編映画監督デビュー。以降、数多くの作品に脚本・監督として携わる。映画美学校講師、立教大学映像身体学科兼任講師。
STORY
サンティアゴ・バスケスは、ミズーリ州カンザスシティ(KCMO)の聖シリル高校に勤めるお節介なスクールカウンセラー。ある日彼は、学校一の天才問題児ルーサーの退学処分を防ぐため…というよりも保身のため、娘の合唱発表会の前夜、全住民クレイジー揃いの隣町カンザス州カンザスシティ(KCK)に足を踏み入れる。ところが、なぜか地元ギャングのトラブルに巻き込まれ、挙げ句の果てにはパンツ一丁で町中を逃走させられるハメに。果たして“生徒と家族想いの先生”なバスケスは、大魔境KCKから生還できるのか!?
応援コメント
ー田野辺尚人(出版編集者)
世界中から凄まじい映画や日本の若手監督の才能を発掘・上映するのがカナザワ映画祭だ。2023年にはインディーズ枠を世界に広げた「Choice of Kanazawa」がスタートし、インド、イスラム教圏から中国、北欧まで世界中のギョッとなる映画が選出・上映された。その中でも満場一致でその面白さにやられ、喝采を集めたのが『キック・ミー 怒りのカンザス』。幾多のライバル映画の中から最優秀長編作品賞を奪い取った。
教育熱心なことだけが取り柄の中年男がパンツ一丁、血まみれになりながら半狂乱で夜のカンザスを走る、走る、走る!
かつてジョン・ウォーターズが自分の故郷ボルチモアで幾多のカルト映画を自主製作していたように、アメリカ各地でインディペンデントのジャンル映画が作られている。それらの映画はハリウッド映画とごた混ぜになって、80年代のビデオ・ブームに日本でリリースされ、深く知られることもなく、ビデオテープの衰退と共に消えていった。1961年に作られたハーク・ハーヴェイ監督の伝説のホラー映画『恐怖の足跡』もまたカンザスを舞台にしたローカル映画だった。
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『キック・ミー 怒りのカンザス』を10年越しで作ったゲイリー・ハギンズはカンザス映画の伝統を受け継いで、カンザスの夜の街並みの怪しさを魅力的に作り込む。夜を見事に描いた自主映画にハズレなしだ。そんな次第で『キック・ミー 怒りのカンザス』を猛烈推薦する。
ー高橋ターヤン(映画ライター)
真夜中のカンサスシティをパンイチで走り回る高校教師サンチアゴが、
奇人・変人・変態・バカだらけの地獄めぐりの先に見るものとは?
この映画で呆れても魔境カンザスシティのことは嫌いにならないでください!
ー佐藤佐吉(映画監督・脚本家・俳優)
生徒思いのスクールカウンセラーに襲いかかる悪夢のような不条理劇。パンツ一枚で一晩中逃げ回る主人公を『悪魔のいけにえ』級なクレイジー人間たちが絶望の淵へと追いつめる。
とにかく最後の一瞬まで目が離せない今年一番の面白さとアホらしさ。しかしカンザスシティがこんなにも恐ろしい街だったとは知らなかった。
ー坪井篤史(シネマスコーレ支配人)
子供の頃、お昼のロードショーや深夜放送で偶然見てしまった映画が、脳裏から離れない体験をしたことないでしょうか。しかもそれがホラー映画的な描写ではなく、エロテッィックな場面でもなく、なぜか記憶に残っています。僕なんかはなぜか男の人が女性3名に砂浜に生き埋めにされたりする場面(映画のタイトルは全く覚えてません笑)を延々と見させられたことがいまだに頭に残ってます。『キック・ミー』はまさにそんな映画。おじさんの右往左往、おじさんが出会う奇天烈なキャラクター、何気ないカンザスの風景。ストーリーうんぬんより記憶に残す映画、それが『キック・ミー 怒りのカンザス』。観終わったあとの謎の高揚感。ぜひスクリーンで体験を!キック・ミー!!
ー小野寺生哉(カナザワ映画祭プログラマー)
無法地帯カンザス州カンザス。ジャンキーやサブマシンガンを持ったならず者がうろついている危険な街。
そんな我が街を愛するゲイリー・ハギンズ監督が10年かけて (映画愛も半端ない)製作したご当地ムービーだ。アメリカでは危険な街ということが街自慢になるらしいが、さすがアメリカ。ワイルドウエストが現代でも生きているらしい。さらに主演のサンティアゴ・ヴァスケスは本業が地元の麻薬捜査官ということで、日本ではありえないワイルドなご当地ムービーが登場!!(日本も見習いたい) 必見!!
本国版ポスタービジュアル集
『キック・ミー 怒りのカンザス』 作品情報
<公式サイト> https://www.cine-mago.com/kickme
2023/アメリカ/英語・スペイン語/85分/G(映倫区分)
出演:サンティアゴ・バスケス ラモーン・アームストロング マシュー・スタサス エリック・ローガン
脚本・監督・編集・制作:ゲイリー・ハギンズ
プロデューサー:レオーネ・リーヴス 脚本・アートデザイン:ベッツィ・グラン 音楽:ジェフ・フリーリング
日本語字幕:川野耕一 宣伝デザイン:脇原由利香 宣伝:河合のび 滝澤令央
配給:Cinemago (C)Meconium Pictures/Cinemago