寺内康太郎、犬童一心、沖田修一、武富健治が絶賛
バズりを狙い SNS で翻弄されるゾンビ一家を描く社会派エンターテインメント
第18回 田辺・弁慶映画祭で最高賞の弁慶グランプリ、観客賞など5冠を獲得し、現在テアトル新宿にて開催中の「田辺・弁慶映画祭セレクション2025」で5月9日~5月16日まで劇場公開され、観客を爆笑の渦に包んだ映画『噛む家族』(6月25日~6月26日にはテアトル梅田での上映が決まっている)。公開時は満席回も多く出るなど話題が沸騰!連日行われたトークイベントでは俳優の武田梨奈や藤原季節などもゲスト登壇し、その盛り上げに一役買った。その大反響を経てこの度、5月30日(金)からの池袋シネマ・ロサをはじめ拡大ロードショーが決定した。

『噛む家族』予告編
作品解説
ゾンビになってもバズりたい!多様性の時代、ゾンビという生き方。

人を見ると理性を失い、噛みつき感染させてしまうゾンビの家族。今まで人目につかないよう、家の中から一切出ることなく静かに暮らしていたが、外を知らない娘のために父親は、人間と共存していきたい、せめて自分たちを受け入れてほしいと考えていた。ある日、家の前で起こった事故の被害者に、娘が噛みついてしまったことをきっかけに、このままゾンビ感染者を増やしていこうと試みる父親。SNS上ではゾンビは物珍しく、多様性の時代だと一時は持てはやされるが、ゾンビ一家の炎上をきっかけに世論が変わっていく。



犬童一心や沖田修一が認めた新世代監督のその世界観と才能!

SNSや炎上と隣り合わせの現代社会で、少数派であるゾンビの家族は何を思い、どう生きるのか――。若手映画監督の登竜門第18回 田辺・弁慶映画祭にてグランプリ含む5冠を獲得した、1995年生まれの新鋭・馬渕ありさ監督(『山田』『ホモ・アミークス』)によるゾンビ系・社会派エンターテインメント。理性を持ち合わせたあるゾンビの家族を軸に、SNSが普及した現代人の姿をユーモラスに描く意欲作。
社会の中で少数派として生きるゾンビ一家が、人間との共存を目指すもSNSに翻弄される。『劇場版 ほんとうにあった怖い話~変な間取り~』などの東杏璃、『うらぼんえ』などの阿部能丸のほか、登坂香代子、辻智輝らが出演。

監督・脚本・撮影・編集 : 馬渕ありさ コメント

ここ10年ほどで、SNSと常に隣り合わせな生活になったことで、人が潜在的に持っている攻撃性を目にしやすくなったのではないかと感じています。毎日誰かしらがネット上で叩かれ炎上している中で、顔も見えない人々がじわじわと数を増して対象を追い詰めていく様子を今回ゾンビ映画の中で表現したいと思い、本来大勢で追い詰める側の”ゾンビ”という種族が少数派で、 多数派である人間に追い詰められるという構図で制作しました。直接顔を合わせることなく、一瞬で簡単に文字だけで攻撃できるのが当たり前になった社会で今一度自分たちを客観視して、滑稽に表現できていればと思います。
【PROFILE】
1995年、東京都生まれ。2019年、青山学院大学 総合文化政策学部を卒業。在学中より制作会社で映像技術を学び、初の監督作品『山田』(2019)で新人監督映画祭 短編部門グランプリを獲得。カナザワ映画祭をはじめ、各所で上映される。 続く『ホモ・アミークス』(2023)は下北沢映画祭でグランプリを受賞し、田辺・弁慶映画祭、ぴあフィルムフェスティバル、MOOSIC LABなどでも 上映された。 最新作『噛む家族』(2024)では、第18回 田辺・弁慶映画祭でグランプリを含む5冠を受賞。
著名人コメント
忘れちゃいないか、ゾンビも人間だぜ。馬渕ありさワールドは、なんだこれは!と
見たことのないおかしな世界に笑っていても気づけばザラリとしたリアルな舌触りが残る。
それが魅力。ほんとはきっと、監督は笑顔の向こうですっごく怒ってる。
そして、こんなひどい世界は無理せずサッサと逃げ出せ!と言ってもらえてホッとする。
さて、次はどんな世界を見せてくれるのか、すっごく楽しみ。
—— 犬童一心(映画監督)
真面目なんだか不真面目なんだか、笑っていいんだか、どうなんだか。
そんな映画が好きですが、馬渕さんの映画はまさにそれです。
好き放題やってるんで、観ると、負けてられないなと元気が出ます。
これからも気持ち悪くて、楽しい映画を。
—— 沖田修一(映画監督)
自主製作ならではのインパクトや味わいはしっかり出しつつ、そうした作品にありがちな閉鎖的な臭みを抑えて、
マニアならずとも鑑賞できる開いた表現で丁寧に作り上げているところがむしろ新鮮で、魅力的。
深いテーマをうまく物語に織り込んだ大胆な内容に対して、表現には演技指導やフィルムカットのタイミングなど、
きめの細かい抑制があり、馬渕監督には、広い対象に独自の世界観を届けられる作家的な手腕を感じる。
—— 武富健治(漫画家)
『滑稽』と『厳格』、そのバランスが良い物語が僕は大好きだ。映画「噛む家族」は正にそうでした。
非現実的な設定、それを上回る説得力のある展開。愛嬌に満ちた俳優陣と、馬渕監督のファニーなセンスによって、
とてもチャーミングな作品に仕上がっていました。次回作も楽しみにしています!
—— 寺内康太郎(フェイクドキュメンタリーQ)
【作品概要】
監督・脚本:馬渕ありさ | プロデューサー:松永毅 | 撮影:馬渕ありさ 小川大智 真田大誠 | 録音:真田大誠 赤瀬駿太
編集:馬渕ありさ 真田大誠 辻智輝 | 助監督:真田大誠 | メイク:白田彩純 濱名香璃 馬渕ありさ | 制作:齋藤英文 田口ゆたか | 脚本協力:辻智輝 美粧協力:東京ベルエポック美容専門学校 | ロケーション協力:馬渕洋史 | 応援:久保浩二 | 製作デスク:工藤麻由子
出演:東杏璃 阿部能丸 登坂香代子 隈坂健太 下東久美子 濱名香璃 本間駿佑 福田航 藤澤こころ 赤染萌 阿久澤菜々 田口ゆたか 齋藤英文 伊藤元人 辻智輝
製作協力:パル企画 | 製作:テロワール | 2024年 | 49分 | 日本 | カラー | 16:9 | ステレオ | ©︎2024 テロワール
配給:ブロードウェイ
公式HP: https://kamukazoku.com/