※黒沢清監督が新作『スパイの妻』で第77回ベネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞しました。
おめでとうございます。 (2020年9月13日追記)
最新作『スパイの妻』が第77回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、現地時間12日の発表に期待がかかる黒沢清監督の代表作の一本にして、世界に一躍その名を知らしめたサイコ・サスペンスの傑作『CURE』の4Kデジタル修復版が初Blu-ray化!
また、クライム・サスペンスの傑作『蛇の道』『蜘蛛の瞳』が新規HDマスターでDVD化され、11月27日(金)に発売されることが決定した。
『CURE』は、 猟奇殺人事件を追う刑事と、事件に関わる謎の男の姿を描くサイコ・サスペンス。
主演は今や日本映画界に欠かせない存在となった役所広司。共演には実力派俳優の萩原聖人。
第27回ロッテルダム映画祭正式出品、第16回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭正式出品等、本作をきっかけに今日に至る海外での高い評価につながった記念碑的作品。
今回、喜久村徳章撮影監督によるグレーディング監修のもと、オリジナルネガから4Kでスキャンと修復を行い、高ビットレートでエンコードした、デジタルニューマスターでの初Blu-ray化となる。
特典映像として、未公開メイキング映像やスタッフの証言を交え、黒沢清監督を敬愛する安里麻里監督が演出を務める「黒沢清『CURE』演出術」、土川勉×下田淳行による「プロデューサー対談」が新規収録、「第31回東京国際映画祭役所広司特集『CURE』ティーチ・イン映像(役所広司×黒沢清)」も収録される。
『蛇の道』は、哀川翔、香川照之、柳ユーレイらを迎え、「悪意の軽さ、善意の重さ」をテーマに、人間の“醜”の部分を浮き彫りにしたバイオレンス・アクションの傑作。
『蜘蛛の瞳』は、『蛇の道』に続く作品として、「絶望の輪廻」をテーマに、殺された娘の復讐を果たす男の“救い”と“絶望”を描く。
『蛇の道』と『蜘蛛の瞳』は、新規HDマスターからのDVD化となり、封入特典として劇場公開当時の復刻チラシが封入される。
この度の、初Blu-ray化とDVD発売にあたり、黒沢清監督からコメントが到着!
<黒沢清監督 コメント>
私の人生に最も大きな影響を与えた映画です。多分このようなものは二度と撮れないでしょう。あの頃は、まだJホラーだの海外映画祭出品だのといったカテゴリーもなく、ただ理解ある仲間たちと楽しくやりたいようにやっていただけです。それで何でこんなにダークな映画が、と思われる方もいらっしゃるでしょうが、そういうものなんですね。
黒沢清
黒沢清監督作品Blu-ray&DVD 11月27日(金)発売!
●『CURE』4Kデジタル修復版 Blu-ray¥4,800+税
出演:役所広司 萩原聖人 うじきつよし 中川安奈 蛍雪次朗 洞口依子 でんでん 大杉漣 © KADOKAWA 1997
●『蛇の道』 DVD¥2,500+税
出演:哀川翔 香川照之 柳ユーレイ 下元史朗 翁華栄 © KADOKAWA 1997
●『蜘蛛の瞳』 DVD¥2,500+税
出演:哀川翔 ダンカン 大杉漣 菅田俊 寺島進 阿部サダヲ © KADOKAWA 1998