僕はずっと信じてきた。
アイデアと映像の創作によって、ファンタジーたる何かを
真実にすることができるんだってね ――ギレルモ・デル・トロ
異彩を放ち続ける鬼才ギレルモ・デル・トロ。最新作『ナイトメア・アリー』『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』に至るまでの、人生と(未完の映画を含む)全ての作品を解き明かす決定的評伝『ギレルモ・デル・トロ モンスターと結ばれた男』(フィルムアート社)が 3月11日(金)発売され、話題を集めている。
『ギレルモ・デル・トロ モンスターと結ばれた男』(フィルムアート社)
メイキングカットやオフショット、秘蔵資料、制作秘話も豊富に掲載!
幼少期から、最新作『ナイトメア・アリー』
『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』に至るまでの歩みと全作品を徹底解剖!
書籍内容
モンスターや魔術を偏愛した幼少期、デル・トロはH・P・ラヴクラフトの小説やルイス・ブニュエルの映画、『ウルトラマン』などの日本の作品に胸をときめかせながら成長した。弱冠23歳にしてアルフレッド・ヒッチコックについての大著を出版。長編監督作『クロノス』で華々しくデビューした後、『パンズ・ラビリンス』『パシフィック・リム』『シェイプ・オブ・ウォーター』などでの成功を経て、現代を代表する映画作家の一人となる。
本書では、彼の生い立ちから現在に至るまでの軌跡を網羅的に紹介。長編監督作全ての制作背景やテーマ、俳優やスタッフとの協働の様子がまとめられており、デル・トロ本人の発言から影響を受けた作品や制作秘話も楽しむことができる。資料に基づいた考察は、デル・トロのコアなファンに新しい発見をもたらすだけでなく、これから作品に親しむ人にも入門書として楽しめる内容になっている。
膨大な知識量を誇り、尽きることのない情熱を燃やし続けるこのメキシコ生まれの映画監督は、魔術師でありオタクという他に類を見ない存在だ 。ホラー、おとぎ話、SF、ゴシック・ロマンス、スーパーヒーロー、ストップモーションアニメーション、フィルムノワールといったジャンルを縦横無尽に駆け巡り、独創的な世界を作り上げていくデル・トロ。本書によって、並外れた想像力の扉が日本の読者に向けて開かれる。
本書の特徴
★豊富なスチール写真に加え、メイキングカットやオフショット、さらには影響を与えた諸作品の資料(スチール、本国のポスター)をフルカラーで多数掲載。
★映画監督としてだけではなく、小説家、プロデューサーとしての側面についても解説。
★映画化を夢見続ける『フランケンシュタイン』、撮影までたどり着けなかった『狂気の山脈にて』など多数の未完プロジェクトを詳細に解説。
★盟友アルフォンソ・キュアロン 、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥとの共同作業について詳述。
目次
イントロダクション
1. 昔々、メキシコで
幼少期と『クロノス』(1993)
2. トンネルビジョン
『ミミック』(1997)
3. 未完の仕事
『デビルズ・バックボーン』(2001)
4. 血の滾り
『ブレイド2』(2002)
5. ビッグ・レッド
『ヘルボーイ』(2004)&『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』(2008)
6. 通過儀礼
『パンズ・ラビリンス』(2006)
7. ハイ・コンセプト
『パシフィック・リム』(2013)
8. フリークハウス
『クリムゾン・ピーク』(2015)
9. ラブ・アクアティック
『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)
10. 夢を紡ぐ者
『ナイトメア・アリー』(2021)&『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』(2022)
著者/訳者プロフィール
【著者】 イアン・ネイサン
映画ライター。著書に『クエンティン・タランティーノ 映画に魂を売った男』(フィルムアート社)『エイリアン・コンプリートブック』『スティーヴン・キング 映画&テレビ コンプリートガイド』(以上、竹書房)『ティム・バートン 鬼才と呼ばれる映画監督の名作と奇妙な物語』(玄光社)などがある。映画雑誌『エンパイア』の編集者およびエグゼクティブ・エディターを務めた後、現在は『エンパイア』誌のほか、『タイムズ』紙、『インディペンデント』紙、『メイル・オン・サンデー』紙、『カイエ・デュ・シネマ』誌などに寄稿を行っている。
【訳者】 阿部清美
翻訳家。『シェイプ・オブ・ウォーター』(竹書房)『クリムゾン・ピーク』(扶桑社)『ギレルモ・デル・トロ 創作ノート 驚異の部屋[普及版]』『スケアリーストーリーズ 怖い本 ギレルモ・デル・トロ&アンドレ・ウーヴレダルの世界』(以上、DU BOOKS)などギレルモ・デル・トロに関連した多くの書籍を翻訳。ほかに『SF映画術 ジェームズ・キャメロンと6人の巨匠が語るサイエンス・フィクション創作講座』『ドゥニ・ヴィルヌーヴの世界 アート・アンド・ソウル・オブ・DUNE/デューン 砂の惑星』(以上、DU BOOKS)といった映画関連の書籍を多数翻訳している。
『ギレルモ・デル・トロ モンスターと結ばれた男』(フィルムアート社)
▼書籍概要
書名:ギレルモ・デル・トロ モンスターと結ばれた男
著者=イアン・ネイサン|訳者=阿部清美|B5変形、240ページ|本体3,000円+税
ISBN 978-4-8459-2116-4|発売日2022年3月11日
詳細ウェブサイト:http://filmart.co.jp/books/movie/filmmaker/guillermo_del_toro/
ギレルモ・デル・トロ監督最新作
『ナイトメア・アリー』3月25日(金)公開
『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞の作品賞ほか4部門を受賞したギレルモ・デル・トロ監督が、ブラッドリー・クーパ、ケイト・ブランシェット、トニ・コレット、ウィレム・デフォー、ルーニー・マーラをはじめ豪華キャストを迎えて贈る最新作『ナイトメア・アリー』。
『フリークス』へオマージュを捧げた、見世物小屋の妖しい世界を絢爛たる映像美の中に描き出しており、ホラー・ファン、ジャンル映画ファンにとっても必見の作品といえる。
【映画前売り券 ムビチケEメール送付タイプ発売中】
映画の制作と撮影の舞台裏に迫ったメイキング本も3月18日発売!
ギレルモ・デル・トロのナイトメア・アリー ある「怪物(おとこ)」の悲しき物語とその舞台裏(仮)
『ナイトメア・アリー』STORY
──ある日青年スタンがたどり着いたのは、人間か獣か正体不明な生き物を見せる怪しげなカーニバルの一座。
そこで読心術を身につけたスタンは、持ち前の野心からショービジネスの世界での成功を目指して大都会へと旅立つ。
やがて天性のカリスマ性を武器にトップのショーマンとなり、豪華なホテルのステージで上流階級の人々から拍手喝さいを浴びる日々を送る。
だが、心理学博士のリリスとの出会いが、スタンの運命を大きく変えていく。
さらなる野望のその先に待ち受けていた、想像もつかない闇とは──?
『ナイトメア・アリー』
■監督:ギレルモ・デル・トロ 『シェイプ・オブ・ウォーター』
■キャスト:ブラッドリー・クーパー、ケイト・ブランシェット、トニ・コレット、ウィレム・デフォー、リチャード・ジェンキンス、ルーニー・マーラ、ロン・パールマン、メアリー・スティーンバージェン、デヴィッド・ストラザーンほか
■全米公開:12月17日
■配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
■コピーライト:©2021 20th Century Studios. All rights reserved.
■公式サイト:https://searchlightpictures.jp
■公式Facebook:https://www.facebook.com/SearchlightJPN/
■公式Twitter:https://twitter.com/SearchlightJPN
■公式Instagram:https://www.instagram.com/SearchlightJPN/
2022年3月25日(金)全国公開
『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』
Netflixで2022年12月より独占配信スタート!
アカデミー賞受賞監督のギレルモ・デル・トロが、イタリアの古典児童文学「ピノッキオの冒険」をストップモーションのミュージカルアニメとして新たに蘇らせる。『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』は”人間になりたい”と願うピノッキオのいたずらな冒険の物語。 出演はユアン・マクレガー (クリケット役)、デヴィッド・ブラッドリー (ゼペットじいさん役)、新人のグレゴリー・マン (ピノッキオ役) と豪華声優陣が勢揃い。他にもフィン・ヴォルフハルト、アカデミー賞受賞のケイト・ブランシェット、ジョン・タートゥーロ、ロン・パールマン、ティム・ブレイク・ネルソン、バーン・ゴーマン、アカデミー賞受賞のクリストフ・ヴァルツ、そして同じくアカデミー賞受賞のティルダ・スウィントンが登場。
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