上映権利終了につき、『グラインドハウス U.S.A.バージョン』が
35mmフィルムで立川シネマシティにて日本最終上映!
クエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスがタッグを組み、往年のB級映画専門劇場の名を冠し、ジャンル映画を競作した画期的なイベント・ムービー『グラインドハウス』。
2022年5月末の上映権利終了につき、立川シネマシティ(東京)では、5/21(土)、22(日)、28(土)の三日間限定で、『グラインドハウス U.S.A.バージョン』(「プラネット・テラー」「デス・プルーフ」の二本立て+「フェイク予告編」)を35mmフィルムにて日本最終上映する。
また、その他の地域の劇場でも、5月末の上映権利終了を前に、日本最終上映が続々予定されている。
(記事後半に劇場とスケジュールを掲載。なお、立川シネマシティは35mmフィルムでの上映ですが、他の劇場はその限りではなく、上映形態の詳細は各劇場のサイトでご確認ください)。
(立川シネマシティ公式サイトより)
5/21(土)22(日)28(土)『グラインドハウス』【R15+】35mmフィルム上映決定。
タランティーノ×ロドリゲスが放ったクソ傑作2本立て、上映権切れ日本最終上映
「シネコン界の墓掘り人夫」ことシネマシティとしては、このクソ傑作が2022年5月28日(土)で国内上映権が切れると聞いて放置しては、名が廃る。
見送りの皆さまには、急きょすぎて3日しか確保できずに大変申し訳ないが、しかし、今作の真に正しい鑑賞形式である「35mmフィルム上映」そして、ロブ・ゾンビ、エドガー・ライト、イーライ・ロス監督らによるフェイク予告編(ただし、内1本は後にフェイクではなくなった)を含む『プラネット・テラー』『デス・プルーフ』の「2本立て」という古式に則ったスタイルでその最期を送る。
かつてのポンコツ映画2本立て時代を知るベテラン映画ファンはノスタルジーとして、フィルムってなに?という若きシネフィルルーキーは新体験として、まもなくロストテクノロジー化するであろう「35mmフィルム上映」を死ぬ前に一度、ぜひ。
もちろん、この偉大なるクソ傑作への Love and Respect で、最大劇場aスタジオを用意する。
【イベント概要】
日時■2022年5月21日(土)22日(日)28日(土)夕方 3日間限定上映
会場■シネマ・ツー/aスタジオ
特別料金■3,000円均一 ※各種割引適用なし
チケット■通常スケジュールでWeb予約およびツー窓口販売
上映時間確認およびWeb予約はこちら
https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/2521
22年5月末の上映権利終了につき、
全国の劇場でも『グラインドハウス』の最終上映が続々決定!
5/20~ 東京:キネカ大森「プラネット・テラー in グラインドハウス」上映
5/21 名古屋:シネマスコーレ「デス・プルーフ in グラインドハウス」上映
5/21、22、28 立川シネマシティ「グラインドハウス USAバージョン」計3回上映
5/28 東京:新文芸座「デス・プルーフ in グラインドハウス」レイトショー1回上映
5/28 京都みなみ会館「グラインドハウス USAバージョン」1回上映
5/28 兵庫:パルシネマしんこうえん「プラネット・テラー in グラインドハウス」オールナイト上映
※最新情報と詳細は必ず各劇場の公式サイトをご参照ください。
【作品紹介】
『グラインドハウス USAバージョン』
2007年/アメリカ映画/本編191分/R-15+ 配給:ブロードメディア
<構成内容>
「デス・プルーフ」
監督/脚本/撮影:クエンティン・タランティーノ(『イングロリアス・バスターズ』『パルプ・フィクション』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)
キャスト:カート・ラッセル、ゾーイ・ベル、ロザリオ・ドーソン、ヴァネッサ・フェルリト、シドニー・タミーア・ポワチエ、ローズ・マッゴーワン、クエンティン・タランティーノ
「プラネット・テラー」
監督/製作/脚本/撮影/編集/音楽:ロバート・ロドリゲス(『マチェーテ』『シン・シティ』)
キャスト:ローズ・マッゴーワン、フレディ・ロドリゲス、マイケル・ビーン、ステイシー・ファーガソン(ファーギー)、クエンティン・タランティーノ、ブルース・ウィリス
<フェイク予告編>
「マチェーテ」
監督:ロバート・ロドリゲス キャスト:ダニー・トレホ/ジェフ・フェイヒー/チーチ・マリン
「ナチ親衛隊の狼女」
監督:ロブ・ゾンビ(『ハロウィン』『スリー・フロム・ヘル』)
キャスト:ウド・キア/シェリ・ムーン・ゾンビ/シビル・ダニング/ニコラス・ケイジ
「感謝祭」
監督:イーライ・ロス(『ホステル』 『グリーン・インフェルノ』)
キャスト:マイケル・ビーン/ティム・ロビンス/イーライ・ロス/ジョーダン・ラッド/ジェフ・フェイヒー
「Don’t/ドント」
監督:エドガー・ライト(『ラストナイト・イン・ソーホー』『ショーン・オブ・ザ・デッド』)
キャスト:サイモン・ペッグ/ニック・フロスト/ケイティ・メルア/ジェイソン・アイザックス/スチュアート・ウィルソン
単体上映はディレクターズ・カット版
『プラネット・テラー in グラインドハウス』
2007年/アメリカ映画/本編105分/R-15+ 配給:ブロードメディア
『デス・プルーフ in グラインドハウス』
2007年/アメリカ映画/本編113分/R-15+ 配給:ブロードメディア
“グラインドハウス”とは?
“グラインドハウス”とは、かつてアメリカの大都市周辺に数多く存在し、刺激的なインディーズ系映画ばかりを2~3本立てで上映していた劇場のこと。
この類の映画は、しばしばエクスプロイテーション(センセーショナルな側面を持つ低予算のB級映画)というサブジャンルに分類された。スラッシャー、性を売り物にするセクスプロイテーション、黒人を特定ターゲットにしたブラックスプロイテーション、カー・アクションやマカロニ・ウエスタン、香港カンフー映画などがいっしょくたに、生々しい予告編と共に上映された。
当時、グラインドハウスでかかっていた低予算映画は、フィルムが多くても20本程度しかプリントされなかった。それが国中のグラインドハウスを巡って使い回される為、フィルムには派手な傷、飛び、ブレが生じ、酷い時にはリールごと紛失、などという事態も珍しくなかった。この映画を「体験」として送り出したいと考えたタランティーノ&ロドリゲスは、あえてこうしたダメージを作品で再現させている。
当初の構想通りアメリカでは、タランティーノの『デス・プルーフ』とロドリゲスの『プラネット・テラー』を2本立てのパッケージにし、さらに4つのフェイク予告を挟んだ『グラインドハウス』という1つの作品として公開された(日本では『グラインドハウス USAバージョン』として限定上映実施)。
アメリカ以外の国では権利元であるワインスタイン・カンパニーの意向により、2本立ての為にカットしたシーンなどを編集し直し、それぞれ『デス・プルーフ in グラインドハウス』、『プラネット・テラー in グラインドハウス』として劇場公開された。
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