ファンの間で話題騒然!
『笑む窓のある家』の監督が放ったもう一本のホラー代表作

★海外評
『ZEDER/死霊の復活祭』は、イタリア製ゾンビ・ホラーの中で最も不気味で独創的な作品だ。スティーブン・キングは、自著『ペット・セマタリー』の中で本作のディテールを余すことなく利用している。イタリアン・ホラー、最後の傑作と言えるだろう。
~『Spaghetti NIGHTMARES』 1996刊
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『ZEDER/死霊の復活祭』予告編

死者の復活を科学的/神秘的に探究した
イタリアン・ホラーの野心作、日本初公開!

Kゾーン―それは一見普通の土地だが、死者と接触できると信じられていた。この地では時間も季節もなく、成長も死も存在しない。無の世界ゆえに、死からの帰還が可能になるという。その地を発見したパオロ・ゼダーは、「ヴァチカン市国・秘密文書保管所」に出入りする謎の人物だったが、失踪し、その行方を知る者は誰もいなかった―。

『ZEDER/死霊の復活祭』は、『笑む窓のある家』のプピ・アヴァティ監督が手掛けたホラー・ジャンルにおけるもう一本の代表作。欧米では“ゾンビ映画”の一本として語られることが多いが、『ゾンビ』や『サンゲリア』などの有名作とは対極に位置する、死者の復活を科学的/神秘的に探究した野心作だ。かつて我が国でもDVDが発売されたことがあったが、長らく廃盤になっており、コアなホラー・ファンの間では、『笑む窓のある家』と並び、劇場公開が熱望されていた作品だ。先に記した海外評を引用すれば、「イタリアン・ホラー、最後の傑作」が、遂に日本初公開となる。

主演は、『デアボリカ』『サスペリアPART2』『インフェルノ』など、数々のイタリアン・ホラーに出演した性格俳優ガブリエレ・ラヴィア。美しいヒロインには、ロバート・アルトマン監督『ゴッホ』『プレタポルテ』に出演したフランス人女優アンヌ・カノヴァス。その他、『笑む窓~』にも助演したアヴァティ作品の常連俳優たちが印象深い個性を発揮している。スタッフには、アヴァティ監督の下、『笑む窓~』の製作・脚本チームが再結集。

撮影はマカロニ・ウエスタンの傑作『情無用のジャンゴ』やアヴァティが脚本を執筆した『首だけの情事』を手掛けた名手フランコ・デッリ・コッリ。音楽は、『世界残酷物語』『怒りの荒野』『アマゾネス』などをはじめ、キャリア後期にはアヴァティと名コンビを組んだ、イタリア映画音楽界の巨星リズ・オルトラーニが戦慄のメロディを奏でている。 『ZEDER/死霊の復活祭』は、謎の人物パオロ・ゼダーと神秘の地、Kゾーンをめぐる生と死と陰謀のドラマだ。巨大な廃墟を舞台に、遂に死者が復活する阿鼻叫喚のクライマックス、そして驚愕と悲哀に満ちたその結末は、観る者の心を激しくかき乱すに違いない。

STORY

小説家ステファノは、妻アレッサンドラから中古のタイプライターを贈られた。中にはインクリボンが残されたままで、リボンにはKゾーンという謎の言葉が刻印されていた。ステファノは大学に専門家ケージ教授を訪ねた。教授は、Kゾーンを発見したのはパオロ・ゼダーという謎の人物で、その地では昔、死者と接触できると信じられていたという。ステファノは、ヴァチカンも関与するKゾーンとゼダーをめぐる国際的な陰謀に巻き込まれていく…。




ZEDER/死霊の復活祭
出演:ガブリエレ・ラビア、アンヌ・カノヴァス 監督・脚本:プピ・アヴァティ
脚本:マウリツィオ・コスタンツォ、アントニオ・アヴァティ 撮影:フランコ・デッリ・コッリ 音楽:リズ・オルトラーニ
【1983年|イタリア|カラー|イタリア語・モノラル|アメリカン・ヴィスタ|DCP|上映時間:100分】
提供: 是空/TCエンタテインメント 配給: インターフィルム ©1983 A.M.A. Film s.r.l.