A24 と並び注目を集める気鋭スタジオ〈NEON〉が放つ戦慄ホラー
廃墟と化した町に消えた妹。一本のビデオテープがすべてを紐解く――。

YouTubeチャンネル登録者数200万人を超えるクリス・スタックマンの初監督作となる本作。米最大手クラウドファンディングサイトKickstarterでホラープロジェクト史上最高額となる130万ドル以上を集めた大注目作が、『エクソシスト』シリーズ最新作、「アッシャー家の崩壊」のマイク・フラナガンをエグゼクティブプロデューサーに迎え完成。 新鋭ホラー作家× 現代ホラーの旗手の“最恐タッグ” による禁断のホラー体験が解き放たれる
廃墟の町“シェルビー・オークス”に消えたホラー実況系 Youtuber たち
フェイク?演出?物語の導入となる不穏な気配 MAX な本編映像解禁!


監督は、今まであまり見たことがない方法でファウンド・フッテージの領域に踏み込めないかを追求したと話す。「行方不明になったYouTuberたちの物語として始まったこの企画は、やがて登場人物たちにとってより深く、暗い意味合いを孕んだものへと姿を変えていきました。脚本があまり一般的な構成ではなく、私自身もまだ無名の監督だったため、この作品に興味を持ってもらうことはほとんど不可能に思えました」と語り、その後何度も資金調達の失敗を重ねたが、思い切ってクラウドファンディングを開始すると『シェルビー・オークス』は最終的に、Kickstarterのホラープロジェクト史上最高額となる1,390,845ドルもの資金を集めることに成功。クリス監督は、「ファウンド・フッテージ映画や実録犯罪ドキュメンタリーを研究し、その両方から、私自身が心惹かれる要素を取り入れる方法を模索しました。幾度となく資金調達が失敗に終わったのは、『シェルビー・オークス』のような映画には前例となる道筋がなかったからだと思います。‟これはこれとこれの融合だ”というような説明ができなかったのです」と振り返る。様々な恐怖が渦巻く『シェルビー・オークス』に気づけば没入することになるだろう。

白石晃士監督『ノロイ』からの影響も!
クリス・スタックマン監督コメント&インタビュー映像
本作の監督を務めたのは、映画評論家としてYouTube黎明期より活動し、現在ではチャンネル登録者数200万人を超える人気YouTuberのクリス・スタックマン。「The Film Buff’s Bucket List: The 50 Movies of the 2000s to See Before You Die(映画ファンのバケットリスト:死ぬまでに観るべき2000年代の映画50選)」などの著書もある彼にとって、これが初長編監督作となる。
クリス監督が映画と出会ったのは14歳のとき。『スパイダーマン』(02)、『マイノリティ・リポート』(02)、そして『サイン』(02)の3作品が、彼に映画制作の道を志させるきっかけとなった。特に『サイン』を観た際には、その衝撃のあまり母親にカメラをねだるほど強く心を揺さぶられ、映画の「裏側」に強い関心を抱くようになったという。その後、10代のうちに100本を超えるショートフィルムを制作し、実践を通して映画制作の基礎を身につけていった。しかし、宗教的な制約によって撮影活動が制限され、最終的には教団を離れる決断を下すこととなる。やがて、映画好きの仲間たちとつながるためにYouTubeチャンネルを開設し、現在の活動へとつながっていった。

今回解禁となったインタビュー映像で、監督は12年前に行方不明になった妹を捜す姉を主人公に据えた本作『シェルビー・オークス』について、「私はこの映画に、パーソナルな経験を注ぎ込みました」と明かした。劇中では、世間には死んだとされる妹の生存を信じ、姉がひたすらに捜索を行う姿が描かれるが、そこには監督が12歳の頃に離別した姉との関係性が深く反映されているのだと言う。「子供の頃、私は非常に抑圧的な宗教の中で育ちました。姉はその宗教から追放されました。追放されると『霊的に死んだ』と見なされ、その人とは二度と口をきいてはいけないのです」。姉とは自身が信仰を脱した20代前半まで再会を果たすことは出来なかったという監督は、「誰もが無駄だと言っても、愛する人の存在を確信すること」の重要性を語っている。

また、監督は日本からの個別インタビュー取材に応じた際、本作を製作する上でインスピレーションを得た作品として、ジョエル・アンダーソン監督『レイク・マンゴー~アリス・パーマーの最期の3日間~』(08)、そしてもう一本が白石晃士監督の『ノロイ』(05)だと明かした。
『シェルビー・オークス』には、モキュメンタリ―の要素が物語の中に落とし込まれているが、大きな下敷きとなった『ノロイ』の鑑賞体験について、監督は「素晴らしい作品だ!大好きだよ!今まで経験した中で最高のホラー映画体験の一つだ。あの映画のミックス・メディア(Mixed media)というアイディアが見事だね。CMやインタビュー、あとカメラマンが誰かの後を尾けたり、バラエティ番組やニュース映像とかも含め、映画がリアルに見える。とても恐ろしい映画だよ」とその衝撃を語った。
日本の映画やアニメへの造詣が深いクリス・スタックマン監督。自宅の棚には大量のDVDコレクションが並んでいるが、「ここにあるのは、ほとんどアニメなんだ(笑)日本のアニメには、とてもダークな時をずっと過ごしていたティーンの時代に本当に助けられた。『ドラゴンボールZ』や『星方武侠アウトロースター』、『カウボーイビバップ』……どのアニメも素晴らしく僕にとってかけがいのない大切なものなんだ」と明かし、自身の生い立ちと切っても切り離せないアニメへの深い愛も語った。
初監督作にして、観る者を逃げ場のない絶望と戦慄の闇へ突き落としたクリス・スタックマン監督の『シェルビー・オークス』は12月12日(金)より全国ロードショー。
あらすじ

オハイオ州の廃墟と化した町シェルビー・オークスで、人気ホラー実況チャンネル「パラノーマル・パラノイド」のMCライリー・ブレナンが忽然と姿を消した。事件は未解決のまま12年後、妹の行方を追う姉ミアのもとに失踪の瞬間を映した一本のビデオテープが届く。映像を手掛かりに事件の真相を探るミア。現場に残った奇妙な刻印、幼少期の悪夢、呪われた町の歴史、言い伝え……、すべての謎が紐解かれた時、辿り着いたのはあまりにも恐ろしい事実だった――。


【作品情報】
公開日:2025年12月12日(金)
脚本・監督:クリス・スタックマン エグゼクティブプロデューサー:マイク・フラナガン
原案:サマンサ・エリザベス&クリス・スタックマン
出演:カミール・サリヴァン、ブレンダン・セクストン三世、キース・デヴィッド、サラ・ダーン、デレク・ミアーズ、エミリー・ベネット、チャーリー・タルバート/ロビン・バートレット/マイケル・ビーチ
2025/英語/91分/シネスコ/カラー/5.1ch/原題:Shelby Oaks/日本語字幕:杉山緑
配給:KADOKAWA
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公式サイト: https://movies.kadokawa.co.jp/shelbyoaks/
公式X: @shelbyoaks_jp
2025 年 12 月 12 日(金)全国ロードショー
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