――世界は呪いで溢れている――
鬼才・酒井善三監督(『 カ ウ ン セ ラ ー 』)と企画プロデュース・大森時生(テレビ東京「 T X Q F I C T I O N 」 シ リ ー ズ)がタッグを組み、主演に山下リオを迎えた、呪いを新たな視点かつ斬新な解釈で描く“恐怖”映画『遺愛』が6月19日(金)より公開中だ。
「cowai」では映画の公開を記念して、酒井善三監督&大森時生プロデューサーへの単独インタビューを敢行。サイン入り色紙を抽選で1名様にプレゼントする(応募方法は記事の後半に掲載)。

本作は、ロッテルダム国際映画祭をはじめ各国の映画祭で早くも高い評価を得ている。
監督は、配信ドラマ『フィクショナル』(2024)の酒井善三。短編映画『カウンセラー』が2021年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭SKIPシティアワードを受賞(短編映画としては初)し、全国の劇場で公開されるなどカルト的人気を獲得。黒沢清監督も注目する新進気鋭である。
企画プロデュースを務めるのは、テレビ東京の大森時生。『イシナガキクエを探しています』(2024)、『UFO山』(2025)などのフェイクドキュメンタリーシリーズ「TXQ FICTION」の制作や、全国の累計動員数30万人以上(2026年2月現在)を動員している「行方不明展」「恐怖心展」といった展覧会イベントを手掛ける人気若手プロデューサーが、初めて劇場映画を手掛ける。
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恐怖映画『遺愛』公開記念・酒井善三監督&大森時生Pインタビュー
「従来のJホラーの延長上にありながら、新しい恐怖を感じる理由」(酒井監督)
「フェイクドキュメンタリーとの違い」「一見怖くないシーンが本当に怖い」(大森P)

ーー『遺愛』素晴らしい“恐怖映画”でした。ホラーファンは見なきゃいけないと思います。
酒井善三監督・大森時生プロデューサー ありがとうございます。
ーー恐怖や呪いを新たな視点と解釈で描く…と宣伝のキーフレーズにあります。これだけのチャレンジングな作品を作り上げた経緯を教えていただけますか。
大森 僕から簡単に説明しますと、これまで酒井さんとは(フェイクドキュメンタリーの)「このテープもってないですか?」(BSテレ東)みたいな、ちょっとひねった映像の企画をやっていました。でも僕の中で、「やっぱり酒井さんは映画監督」という思いが強く、いつか映画を作りたいとチャンスを狙っていました。そして色々な巡り合わせからライツキューブさんと一緒に映画を作ることになって、「酒井さんとできたらいいな」と思い、お声がけしたのが最初のきっかけですね。
ーーこの題材を選んだのは監督でしょうか。
酒井 最初は大森さんとブレインストーミングといいますか、「今、興味があるもの」について話し合ったところ、大森さんから「親子の愛情は、必ずしも良いものとは限らない」という話が出ました。それを僕自身の興味があることをかけ合わせながら、構想を練っていきました。
ーー「親子愛」は『遺愛』の中でも深く掘り下げられたテーマです。大森さんはなぜそのようなテーマに関心があったのですか。
大森 当時読んでいた本があって。タイトルは「母という呪縛 娘という牢獄 」。
酒井 そうだ、そうだ。
大森 長年、母親から医学部の受験を何年も強いられた娘が最終的に母親を殺してしまうという、実際に起きた事件を描いたノンフィクション本です。
母親を殺した娘が「モンスターを倒した。これで一安心だ。」みたいなことをツイートしていて。
もちろん母親も、娘に受験をさせたのは良かれと思って、娘がいい人生を送ってほしいという気持ちがあったからなんですけどね。娘も最初は母親の期待に応えようとする。でも、そこからいろいろねじれてしまって悲劇にまで行ってしまうわけです。
親子愛というか、これは愛の中でもかなり特殊だなとは思ったんです。
そんなことを酒井さんと雑談しながら「(こういう題材を)やりたいですね」となって、先程もお話しした通り、酒井さんのやりたいことがブレンドされた。
プロットや脚本は酒井さんにお任せというか、上がってきた脚本に僕のエッセンス、つまり僕の社会に対する意識だったり、恐怖だったり、自分自身が抱えている不安みたいなものが形を変えて、酒井さんが脚本化してくださったところもあるので、結果的に僕の気持ちもすごく詰まったものになってるんだろうなとは思いますね。


フェイクドキュメンタリーとの違い

ーー酒井さんのやりたいことはどんなことですか。
酒井 実は『遺愛』をやる前に眠らせていた企画があって。それは、身元不明で植物状態の“何もしない人”がいて、その人を中心に看護師たちの間で妙な噂が出回り始める…みたいなものでした。そこから今回の作品に使えるアイデアを抜き出して、大森さんのやりたい方向性とブレンドした感じだったんですよね。で、打ち合わせの二ヶ月後にはロングプロットという形でまとめました。僕のロングプロットって本当にめちゃくちゃ長く書くんです。縦書きにしたらシナリオ換算で50ページ分ぐらい。完成したシナリオが70ページだから、あと20ページ足すみたいな感じでロングプロットの段階で構成は大体出来上がっていました。
ーー大森さんは、酒井さんの脚本や演出には意見をされたのでしょうか。
大森 ふだん僕はフェイクドキュメンタリーをやってることが多いのですが、逆にフェイクドキュメンタリーではストーリーテリングや演技が重視されて、例えば僕が脚本上で「たるい」と思ったり、「ここの説明がもっとないと次に行けない」と思った部分はもうすごく細かくご相談するんです。でも、酒井さんがやっている、いわゆる監督的な演出というのは、それと一番遠いところで戦いをされているのかなと思いました。だから今回はあまり口をはさむことなく、最初から最後まで「お願いします」という感じでした。
ーー大森さんが得意とするフェイクドキュメンタリーとまたちょっと違うアプローチというか。
大森 そうですね。フェイクドキュメンタリーなら、僕も現場でめちゃめちゃ言わせてもらったりするので。でも今回は見守るというか、見学と言ってしまうと身も蓋もないですけど(笑)、それぐらいの気持ちで(現場に)行ってましたね。


従来のJホラーの延長上にありながら、新しい恐怖を感じる理由

ーーこの作品には、言い知れぬ独特の重い空気が全編を覆います。それは従来のJホラーともちょっと違う感触に思いますが。
酒井 『カウンセラー』の頃から、(シーンの)不穏さだとか緊張感を褒めていただくことはあります。
確かに「ここは怖いのかどうか」あいまいな演出はあります。
僕自身は(ホラー演出で)「怖がらせよう」という風に意識して撮ると「間違える」と思っていて、あえて(ホラーっぽさを)「うたい上げない」ことで(シーンの)緊張感を保てると思うんですよね。
他の方はわかんないけど、編集とかで、変に親切に(ホラーを期待する観客に)歩み寄らない方がいいんじゃないか、例えば、静かにささやくだけとか、その方がぞくっとなるし、耳を傾けてくれるじゃないかって、そういう風に作ろうとは思っていますね。
ーー酒井さんの演出は従来のJホラーのその先を見据えているようにも思います。
酒井 正直、従来のJホラーと全く別のものをやろうとしたわけではないんですね。
僕がこだわるのは「何もしない者が一番恐ろしい」ということ。
例えば鶴田法男さんが作り上げた幽霊の描写や、それを発展させた黒沢清さんの描写の延長にあったのかもしれない。
だから従来の「何もしない者」にプラス、「何もしない人に対して、何かを思い始める話」みたいな、他の人がまだやっていない視点や切り口をプラスして、結果としてそれが自分らしさとかオリジナリティにつながっていくんじゃないかって。
だから全くゼロからというわけではなく、むしろ前からある、いろんな先輩たちが作ってきたものを少しずつアレンジしたところに可能性があるのかなと思いましたね。

ーー本作でも心霊描写らしきシーンもあるのですが、すべてにひねりが効いているというか、新鮮な恐ろしさがあって、「ああ、いつものJホラーか」と油断させませんね。
酒井 脚本も演出も「必ずしも超常現象があるとは限らない」という体で進んでいくことが、本作の一つの特徴なのかなと思います。
(見えたことが)事実なのか、それとも精神的なものなのか、あいまいなまま、その葛藤が心理描写と結びつき、今までと違ったものが見えてくる…ということは意識しているかもしれません。
ーー大森さんはプロデューサーの目線で、この作品の見どころ、魅力はどの辺にあると思いますか。
大森 やっぱり「一見怖くないシーンが本当に怖い」ことかな。
全てがずらされていく感覚というか、そこが巧みで引き寄せられます。
もちろんストーリーテリングの面白さだったり、信頼できない語り手みたいなものがどんどん話を転がしていく奇妙さも魅力なんですけど、全体的に何か取り返しのつかないことが起こるんだろうという予感とか、ドライな不気味さがずっと張りつめている感覚が凄いなと思います。


酒井善三監督、大森時生プロデューサーからのメッセージ
酒井善三(監督)Profile
1985年生まれ。2012年映画美学校修了生。短編自主映画「カウンセラー」がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭にて短編では初のSKIPシティアワードを受賞。全国の劇場で公開されるなど、短編自主映画として異例の反響を呼ぶ。黒沢清監督が注目の若手監督として酒井監督の名前を挙げ、『Chime』が『カウンセラー』の影響を受けたと語ったことでも知られる。大森時生プロデューサーとは本作の前に、ドラマ「フィクショナル」や、フェイクドキュメンタリー「このテープもってないですか?」「SIX HACK」でタッグを組んでいる。本作『遺愛』は、ロッテルダム国際映画祭をはじめ各国の映画祭で早くも高い評価を得ている。
大森時生(企画プロデュース)profile
1995年生まれ、東京都出身。2019年にテレビ東京へ入社。プロデューサーとして斬新なフェイクドキュメンタリーシリーズ『TXQ FICTION』(「イシナガキクエを探しています」「飯沼一家に謝罪します」「魔法少女山田」「UFO山」「神木隆之介」)などを手掛け、注目される。展覧会「行方不明展」「恐怖心展」も全国の累計動員数30万人以上(2026年2月現在)を動員するなど、話題を集めた。本作で初めて長編映画をプロデュースする。
【取材・文】
福谷修/映画監督、ライター。「DVD&ビデオ(動画配信)でーた」などのライターや構成作家を経て、多部未華子主演の映画『こわい童謡』やNintendoDSゲーム「トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説」などを監督・脚本。他に「心霊写真部」「渋谷怪談」シリーズの原作・脚本。新作となる総監督のアニメ映画『ナイトメア・バグズ-心霊蟲-』でシッチェス・カタロニア国際映画祭ほかに選出。劇場公開を目指してクラウドファンディング実施中。応援よろしくお願いします。
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<応募方法>
応募締め切りは2026年7月16日(木)
応募方法は、WEB映画マガジン「cowai」X公式アカウント(@cowai_movie)をフォローし、該当するプレゼント記事ポスト( )をリポスト(RT)してください。
<抽選結果>
締め切り後に抽選を行い、当選された方に「cowai」公式XアカウントよりDMで通知後、発送させていただきます。
(諸般の事情や、災害、キャンセル発生等やむを得ぬ事情でご連絡や商品の発送が遅れる場合があります。あらかじめご了承ください)
皆様のご応募お待ちしています!
【応募の注意点】
〇当選後にご連絡が可能な方のみご応募ください(日本国内のみ有効)。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
〇当選品は出版社よりご提供いただいたプロモーション目的の非売品扱いとなります。
※非売品につき転売目的のご応募は禁止とさせていただきます。
〇当選のキャンセルが発生した場合は再度抽選を行う場合があります。
〇抽選結果や抽選経過に関して個別のお問い合わせには応じられませんので、あらかじめご了承ください。
山下リオ、小川あん、酒井善三監督 、大森時生P登壇。
恐怖映画『遺愛』公開初日舞台挨拶イベント・レポート

この度、本作の公開初日を記念して、6月19日(金)に初日舞台挨拶が実施された。
父の死を機に実家で母の献身的な介護を続けるも、疲弊の果てに次第に常軌を逸していく主人公・藤井佳奈役を鬼気迫る狂気で体現した主演の山下リオ、そして“もう母ではない何かになってしまった”と告げる姉の姿に困惑し、共に実家へと向かう妹・松永杏里役を瑞々しく演じた小川あんが登壇。さらに、酒井善三監督、企画プロデュースのテレビ東京・大森時生プロデューサーも駆けつけた。
映画『遺愛』は、母の介護を始めた女性の周囲で次々に異変が起こり始め、家族への慈愛に満ちた介護が徐々に不穏さと違和感をまとい、やがて恐怖へと変貌していく姿を描く本作。ただ怖しいだけではない、“現世に遺された愛”の本当の姿に迫る恐怖映画だ。
上映前の特別な熱気にあふれた会場に、山下リオ、小川あん、酒井善三監督、大森時生(プロデューサー)が姿を現すと、客席から大きな拍手が上がった。主人公の藤井佳奈を演じた山下は、「この作品を選んでくださった皆さま、本当にありがとうございます」と本作のために劇場に足を運んだ観客に感謝を伝えた。


山下リオ、撮影三日目でポルターガイストに遭遇

劇中で山下は、母の介護に疲れ、何か取り憑かれたように次第に常軌を逸していく女性の狂気を体現した。いち早く鑑賞した人からは、その熱演が大きな話題となっている。
山下は「苦しいシーンも多く、大変な現場でした。酒井監督の現場は、スピードがすごく速いんです。ワンテイク撮って『OK!』みたいな感じで、どんどん進んでいく。そのスピード感に必死にしがみついていました」と熱気あふれる撮影を振り返り、さらに「私は霊感的なものがありまして。3日目くらいに“霊が憑いたな”と思ったんです。自宅ではポルターガイストがあった。物が勝手に動いたりしていた」と迫真の演技の裏側では、実際に不可解な出来事に見舞われていたと告白。
「映画の打ち上げで、スタッフさんにお会いして。そこでスチールカメラマンさんから『山下さん、途中から顔が変わりましたよね。3日目ですよね』と言われまして…」と感じる人には悟られていたと秘話を公開して周囲を驚かせながら、「いろいろありましたが、こうして無事に公開を迎えられてうれしい気持ちでいっぱいです。皆さん、そういう状態の人をご覧になる」と軽やかに語り、会場の笑いを誘っていた。
山下が霊に憑かれていたことに「まったく気づかなかった」という酒井監督は、「すばらしいお芝居だなと思っていました。お芝居ではない部分もあったということですね」と深くうなずき、現場で「山下さんから『ポルターガイストが起き始めている』と聞いていた」という大森プロデューサーは、「最後まで撮影できないんじゃないかという、恐怖があった」と吐露。
「ここまで漕ぎ着けてよかったなと思います」とほっとした胸の内を語っていた。


『遺愛』というタイトルに込めた思い

佳奈の妹で、実家で衝撃的な母の姿を目にする杏里を演じたのが、小川だ。
山下は「あんちゃんも霊感があるので、意気投合した」とさらりと明かして、「なるべくしてなった、姉妹だったなと思います」とにっこり。
小川も「お互いに打ち解けた」と2人で笑顔を見合わせるなど、息ぴったりの様子を見せた。
続けて小川は、「ホラー映画かなと思っていたんですが、そのジャンルにとどまらない、もっと濃密な何かがうごめいているような映画」と唯一無二の世界観を持つ作品に参加できたことに充実感をにじませていた。

酒井監督と大森プロデューサーは、これまでも『このテープもってないですか?』(2022)、『SIX HACK』(2023)などでタッグを組んできた。
初日を迎え、酒井監督は「成仏したなという気持ちです。気が楽になった」と映画の船出に感慨ひとしお。「山下さんと小川さんのお芝居を見るのが、楽しみでした」と魂のこもった演技を称えた。
大森プロデューサーは、「酒井さんとはずっと、映画をご一緒したいと思っていた」と酒井監督とディスカッションを重ねながら企画を進めたと述懐。以前から、家族という関係性に興味があったという。「母親と自分や、自分にはまだいないですが、子どもとの関係性など、他人ではないけれど、違う人間という相手。その割り切れない関係性は、かなり不気味なものがあるなと思っていた」と家族をテーマにした理由を口にしつつ、「愛が転化していくお話。遺された愛がどのような変容を遂げるのか。それが物語のキモ」と『遺愛』というタイトルに込めた思いを打ち明けていた。

またステージでは、本作が「愛と呪いの物語」であることにちなみ、「最近、呪いたくなるぐらい愛しているものは?」という問いかけに答える場面もあった。
山下は、「お酒です」と楽しそうに回答。「本当にお酒が好きなので、たくさん飲む。それなりに失敗談もあるので、それは呪いたい」と笑いながら、司会から「どのような失敗を?」と尋ねられると、「言えないレベルの失敗です。たまに路上で寝ているかもしれない」と小声で語り、観客を笑わせた。
「映画です」と力を込めた小川は、「映画に狂わされてしまった。寝ないで映画を観ることもあったし、学生の時は映画館のスケジュールを見て、その日を過ごしていた。もう映画に呪われていると思います」と映画愛を叫んだ。
酒井監督は「うちの猫」、大森プロデューサーは「妻ですかね。“いなくなったらどうしよう”と思ってしまうようになった。それは危ないこと」とそれぞれが愛してやまないものを述べて、会場を盛り上げていた。


山下リオ「観た人によって、感想が真逆になる」

事前に作品を鑑賞したライターや著名人からは、「粘り気のある不快感と絶望に満ちている」、「観た後に息苦しさが遺る、おすすめです」、「愛の解釈でこの映画は恐ろしく姿を変える」といった、忘れ難い余韻のある映画だという声が続々と寄せられている。
酒井監督は「ありがたい限り。うれしいです」としみじみ。「怖がっていただけたら、うれしいです。怖くなくても、楽しめるポイントが見つかって“観てよかったなと”思っていただけたらうれしいです」とメッセージを寄せた。
大森プロデューサーは「陰険な映画ではあると思います。金曜日にぴったり」とアピールし、小川は「アトラクションのように、何かがうごめいている感覚が味わえると思います。目を凝らして楽しんでください」と呼びかけた。
山下は「陰鬱な気分になると思いますが、それを楽しんでいる人間って、面白いなとも思います。私はこの映画がホラー映画だとはあまり思っていなくて、人間の摂理のようなものを感じられる作品になっていると思います」と改めて、本作ならではの味わいについて言及。「観た人によって、感想が真逆になることもあると思う。呪いだという人もいれば、愛の映画だとおっしゃる人もいると思う。この映画をきっかけに、いろいろな人と話し合うきっかけになったり、コミュニケーションのひとつになったらうれしいです」と願いを込め、大盛況の舞台挨拶を締めくくった。

《映画『遺愛』初日舞台挨拶 概要》
◆日時:6 月 19 日(金)
◆場所:テアトル新宿
◆登壇者(予定/敬称略):山下リオ、小川あん、酒井善三(監督) 、大森時生(プロデューサー)
大森時生×酒井善三 注目のコンビが、
恐怖や呪いを新たな視点と解釈で描く

そして、この愛と呪いの物語を生み出したのは酒井善三監督と大森時生。
酒井監督は映画『カウンセラー』で2021年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭にて、短編映画では初のSKIPシティアワード受賞という快挙を達成。全国の劇場で公開されるなどカルト的人気を博し、黒沢清監督も注目する新進気鋭の監督。

大森時生は「イシナガキクエを探しています」「UFO山」などをはじめとしたフェイクドキュメンタリーシリーズ「TXQ FICTION」(テレ東)などの制作や、「行方不明展」「恐怖心展」といった展覧会イベントを手掛けるなど、テレビの枠を超えた注目の若手プロデューサーで、今回初めて劇場映画を手掛ける。
これまでも2人は「このテープもってないですか?」(2022年/BSテレ東)、「SIX HACK」(2023年/テレ東)などでタッグを組んできたが、2024年には動画プラットフォームで配信された新感覚BLドラマ「フィクショナル」がSNSを中心に大きな話題となり、都内劇場にて限定公開されるなど、異例の反響を呼んだ。
製作陣と主演・山下リオからのコメントが到着

≪コメント≫
■監督・酒井善三
呪いというのは実在するのでしょうか?
この世ならざるものは存在するのでしょうか?
僕にはわかりません。
ただ、この作品は絶対に観客の皆さんを呪いませんので、安心してご覧頂ければと思います。
才気あふれるスタッフ・キャストの皆さんと共に、この作品をお届けできることを光栄に思います。
■企画プロデュース・大森時生
僕は呪いを信じません。でも呪いを信じた方が好都合だと思うことは多いです。
『遺愛』がロッテルダムをはじめ世界に羽ばたくことをとても嬉しく思います。
■主演・山下リオ
脚本を読んだ時に、この作品が映像化しているのを誰よりも観たいと思いました。
鬼才酒井監督の頭の中の景色を体現していく時間は、雲を掴むより難しかったですが、素晴らしいスタッフの皆さんと共に、現実の空間として作っていく時間は幸せだったなと思います。
これは愛か、呪いか。壮大なテーマに聞こえますが、多角的な見方の出来るジャンルレスな映画になったと思います。皆様の反応が今から楽しみです。
■プロデューサー・藤山晃太郎
日本だけではなく世界中の方々にご覧頂ける作品にしたいという思いで製作しました。
幸運なことにロッテルダムやポルトなど数多くの名作が生まれた映画祭で上映いただけることになり、心から感謝いたします。一人でも多くの方に届くことを願っております。ぜひ劇場でお楽しみ下さい。
新たな視点で描かれる現代的恐怖映画に是非ご期待ください。
≪映画『遺愛』 作品概要≫
【タイトル】 『遺愛』
【公開日】 2026 年 6 月19日(金)
【監督】 酒井善三
【企画プロデュース】 大森時生(テレビ東京)
【プロデューサー】 藤山晃太郎(テレビ東京) 鈴木祐介(ライツキューブ) 百々保之(DrunkenBird)
【主演】 山下リオ
【製作委員会】 「遺愛」製作委員会(テレビ東京 ライツキューブ)
【制作プロダクション】 DrunkenBird
【配給】 ライツキューブ
【公式 HP】 https://tx-iai-movie.jp
【公式 SNS】 X:@iai_movie https://x.com/iai_movie
Instagram: @iai_movie https://www.instagram.com/iai_movie/
TikTok:@iai_movie https://www.tiktok.com/@iai_movie
【コピーライト】 ©︎2026「遺愛」製作委員会
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6 月 19 日(金)より公開中
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