映画『Cloud クラウド』公開記念!黒沢清監督単独インタビュー「(同じネットが題材でも) 『回路』は「妄想」に近いもの。『Cloud クラウド』でやったことは…」

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【主演】菅田将暉×【監督・脚本】黒沢清《初タッグ》
日常と隣り合わせの恐怖を描くサスペンス・スリラー



黒沢清監督が、主演に菅田将暉を迎えた映画『Cloud クラウド』が9月27日(金)公開される。
本作の公開を記念して、「cowai」では、黒沢清監督の単独インタビューを敢行!
さらに黒沢監督のサイン色紙を抽選で一名様にプレゼント
する。
(締め切りは10/12(土)。応募方法は記事の後半にて掲載)

本ポスター



黒沢清監督が、主演に菅田将暉を迎えた映画『Cloud クラウド』(9月27日公開)は“誰もが標的になりうる”日常と隣り合わせの恐怖を描いたサスペンス・スリラー。転売で稼ぐ主人公・吉井良介を菅田将暉、吉井の謎多き恋人・秋子役を古川琴音、吉井に雇われたバイト青年・佐野役を奥平大兼、ネットカフェで生活する男・三宅役を岡山天音、吉井が働く工場の社長・滝本役を荒川良々、そして吉井を転売業に誘う先輩・村岡役を窪田正孝が演じている。






映画『Cloud クラウド』公開記念!

黒沢清監督 単独インタビュー
「(同じネットが題材でも) 『回路』は「妄想」に近いもの。
『Cloud クラウド』でやったことは……」





ーー『Cloud クラウド』素晴らしかったです。当サイト「cowai」の暫定一位です。

黒沢清監督 ありがとうございます。

ーー監督はヴェネチア国際映画祭での会見で「純粋な娯楽映画を作ろうというところからスタートした作品です」と仰っていました。本作はこれまでの黒沢作品以上に“観客を楽しませる”ことを意識したエンターテインメント作品になっていると思いますが、監督ご自身は、どのような意図から「純粋な娯楽映画を作ろう」と考えたのでしょうか。

黒沢 そこまで意識をしていたわけではないんですが、とにかく今回の作品はエンターテインメントであろうとは思っていました。じゃあ、これまでの映画は「そうじゃないのか」と言えば全くそんなことはなくて、僕の場合、実は常に娯楽映画を作っているつもりでやってきたんです。作家の映画ではなくて。

――そうなんですか。

黒沢 はい。ただ、そう簡単に娯楽映画と言ってもできないんですね。なかなか難しい。僕の中では見終わった人が素直に「面白かった」と言ってくれればと考えています。

――それが監督の娯楽映画の定義でしょうか。

黒沢 大きな条件の一つは「見終わった時に、もう一回見たい」と思える作品です。一回見て「よ~くわかった。もういい」とか、“わかる・わからない”じゃなくて、「面白かったから、もう一回見たい」と思ってくれるような映画にしたいなと。

――偶然ですが、当サイトのレビューで「何度でも見たくなる作品」と書かせていただきました。

黒沢 うれしいですね。僕も研鑽を積んで「もう一回観たくなる」よう(演出にも)工夫をしてきたつもりです。また今回、プロデューサーたちにも理解がありましたので、例えば最後の見せ場の銃撃戦などにも、それなりに時間をかけることができました。
ただ、この作品が一本筋の通ったものになり得た最大の理由は、やっぱり菅田(将暉)さんの力、菅田さんの起用にあったと思います。


©2024 「Cloud」 製作委員会



――主人公に菅田さんを抜擢したのは、監督の意向だったんですか。

黒沢 そうです。望んでキャスティングさせていただきました。
菅田さんが一貫して強烈な個性と独特な魅力を発揮してくれて、作品がずいぶん救われたなという気はしております。






菅田(将暉)さんが「参考になる作品があったら見たい」とおっしゃったので、
『〇〇〇〇〇』を見ていただきました。

©2024 「Cloud」 製作委員会



――菅田さんの演技力は誰しも認めるところですが、本作では、これまでの出演作品以上に抜きんでた存在感と深い魅力を感じます。これは黒沢監督の演出との相性がうまくマッチした成果ではないでしょうか。

黒沢 そうありたいですね。もう少しわかりやすい、例えば喜怒哀楽の激しい人物とか、見るからに個性的なキャラクターならまだしも、主人公・吉井良介はごく普通の人間で、反応も曖昧。およそ暴力的なことを好んでするような人物ではありません。だから、そんな彼がどうやって最後に、ある種の殺戮にまで至るのか、というのが作品の鍵であり、特に、前半から中盤にかけての、まだ何も起こっていない、つかみどころのない主人公をあくまで曖昧に、しかし同時にミステリアスな魅力を放つ人物として演じ切ってくれたところが、本当に菅田さんのおかげだったと思います。

ーー脚本は菅田さんの当て書きだったのでしょうか?

黒沢 いやいや、まあ、「菅田将暉さんに出演してもらえたら本当に良いんだけど」程度には思いましたが、あまり夢のようなことは考えず、「(主演は)誰かはわからない」「誰が演じてもいい」ように書いていきました。

――最初は、菅田さんが出てくれる可能性は低いと思っていた?

黒沢 彼は人気者で大スターですからね。

ーー菅田さんが演じることになって、演技指導はされたのですか。

黒沢 演技指導みたいなことは何もしていませんし、打ち合わせもほとんどやっていません。ただ、菅田さんが唯一、事前に「何か参考になる作品があったら見たい」とおっしゃったので、その場で思いついた作品として、『太陽がいっぱい』(1960)という、アラン・ドロンが主演した、ルネ・クレマンの映画を挙げて、見ていただきました。

――ああ、『太陽がいっぱい』とは腑に落ちますね。



黒沢 あの作品のアラン・ドロン(演じる青年)って、本当に真面目にコツコツと犯罪を犯していくじゃないですか。1960年代初頭の映画ですから、背景に貧困や差別が社会に歴然とあった時代で、ああやって真面目に生きのびるために犯罪を犯す主人公がいたっていうのが、菅田さんにはすごく新鮮だったようです。タイトルは知っていても、これまで見たことはなかったようで、「こんな主人公がいたんですね。わかりました」と納得してくれました。
昔は、『太陽がいっぱい』の主人公のような犯罪者がフィクションの世界では珍しくなかったと思うんですけど、いつの間にかいなくなってしまった。今どきの悪いことをする奴は、もっとやさぐれているとか、世をすねて面白半分とか、あるいは遊ぶ金欲しさとか、幼い欲望レベルの動機で犯罪を犯すんですよね。
『Cloud クラウド』の主人公は別に犯罪者ではないし、さりとて完全な善人でもない、ギリギリのところをやっている。ふざけて遊びがてらやっているわけではなく、真面目にコツコツとやっている姿はどこか『太陽がいっぱい』のアラン・ドロンに通じるものがあるのかなと思っています。

©2024 「Cloud」 製作委員会







(同じネットが題材でも) 『回路』は「妄想」に近いもの。
『Cloud クラウド』でやったことは……


©2024 「Cloud」 製作委員会



ーー作品の企画自体は何年前からでしょうか?

黒沢 企画は5、6年前から始めていました。

ーー「ネット叩き」に始まる「集団狂気」という作品のテーマは、最近特に社会問題化してきたと思います。企画の当初からこうなることは想定されていたのでしょうか。

黒沢 ここまでうまくハマるとは予測していなかったんですが、ただ五、六年前の時点で既にネットで全く知らない者同士が集まって、面白半分に人を殺したっていう事件が起きていて、それは大きなヒントになっています。
ネットを通して、人間の心の中に潜んでいる悪意とか欲求不満とかが拡大されて収束されていくことってあるんだなというのは、なんとなくわかっていました。最近も「その程度の報酬で、そんなことやっちゃうの?」という事件が世間を騒がしていますよね。

ーーこの作品に感じる得体のしれない怖さとは、そうしたネット社会の潜在的な不気味さや不安感が根底にあるように思います。それは例えば、ジャンルやテーマは違えど、同様にインターネットを扱った黒沢監督の『回路』(2000年)などにも通じる部分があると思いますが。

黒沢 『Cloud クラウド』でやったことは、もちろん現実に即していながらも、僕の中では完全なフィクションです。一方で『回路』はもっと「妄想」に近いものです。あの頃もインターネットはありましたけど、「これ、どこに繋がってんだよ」という漠然とした不安がひどくアナログな感じでした。(ピーッっていう通信の)音とか、出てくる画面もぼやぼやしていて、「これってすごく不気味なものと繋がるんじゃないの?」という妄想が広がった。今はそんなことはないんですけど、あの当時は皆さんそう感じていた。





黒沢 今は今で思わぬ方向に情報が広がっている。僕自身はそんなにネットで調べたり、頻繁には見ないんですけど、例えば、親しい知人が「これこれこれはこうなっているらしいよ」って、あり得ないようなことを言い始めて、「えっ、どこでそんなこと言ってるの」って聞くと、「いや、ネットでは、みんなそう言っている」って、彼の中ではネットの方が現実になっている。「それ、ネットを見ていない人間からすると、絶対ありえないでしょ」という位にあまりに突飛なんだけど、向こうからすると「おまえの方が何も知らない、そっちがおかしい」って譲らない。それで、はっと気づくんです。その情報を知っているか、知らないかで、ものすごい対立というか、壁ができてしまっている。それは感じますね。だから、ネットを見ている人たちの間で、知らない間に次々と閉鎖的な壁ができて、ものの見方やとらえ方があらぬ方向にこり固まってしまう。そうして積み上げられた力が今後どんな方向に持っていかれるのか…というのは、考えてみると恐ろしい気がします。

©2024 「Cloud」 製作委員会



ーー個人的には、そうしたネットに対する監督の思う部分、感じている部分が主人公にも反映されている気がしました。つまり、この作品の主人公には、過去の作品よりも黒沢監督ご本人が投影されている気がしました。

黒沢 いや、(主人公に)自分を投影しようと思ったことは一度もないです。そんなことをするつもりは毛頭ありません。娯楽映画ですから。エンターテイメントに意識的に自分と主人公を重ねるような、そんな愚かなことをするわけがないです。

――失礼しました。一観客の解釈でした。

黒沢 ただ…自分が脚本を書いたものは、恥ずかしながら、無意識のうちに自分が投影されてしまっている部分はないとは言えないんです。それは指摘されて、「ぎくっ」となることはあります。悲しいかな、作品を作っていると、自分の何かが出ちゃうんでしょうね。


撮影風景 ©2024 「Cloud」 製作委員会






ホラーの演出も、当然「変わってきている」



――監督は20代からプロの監督として活躍し、その中でも恐怖演出、ホラー演出に関して特段のこだわりがあると思います。これまでJホラーからVシネ、メジャー作品、海外作品、そして今年の『Chime』、本作に至るまで、ホラー演出に対してのスタンス、アプローチの方法は変わっていないのでしょうか。それとも年齢と共に変化を遂げているのでしょうか。

黒沢 ホラーの演出そのものは、あまりそれがどう変わってきたとか、変わってないとか自覚していないんですけど、当然「変わってきている」とは思います。ただ、それは、Jホラーだからとか、ハリウッドタイプのホラーだからとか、そういう様にして変わっているのではなく、もう単純に自分の中で「もうこのやり方はやったからやめよう」とか、「こんな手を思いついたから、ちょっとやってみようか」とか、「こんな面白い場所があるなら、ここに人が立っていると怖いかも」という、自分の中での変化、あるいは前にやったことの少し発展型の応用ですね。自分の中では全く同じことをもう1回やろうと思わないので、少しずつ変えたり、あるいは大胆に変えてみたり、ということはあります。

ーー最後に、本作の撮影で大変だった点を教えて下さい。

黒沢 撮影自体はいたってスムーズでしたけど、やっぱり(クライマックスの)銃撃戦をどう撮るかというのは苦労したというか、いろいろ注意はしました。

©2024 「Cloud」 製作委員会


黒沢 まずこれは前々から気になっていたんですけど、日本映画で拳銃とかが出てくると、どうしても納得できない部分があって……。どのみち拳銃は本物ではありませんので、プラスチック製の、そのまま撮るとオモチャにしか見えないので、これをどうやって本物に見せるか。最大の注意を払ったのが、照明です。どんな光を当てたら拳銃が金属に見えるのか。日本映画で、そこに気を遣っている作品って、ほとんど見たことがない。刀が出てくると、ギラっと光らせるとか凝るんですけど、拳銃になると「どうせオモチャだから」と割り切ってしまうせいか、ほとんど無防備にそのまま撮ってしまう場合が多い。光の当て具合によって、うまく金属に見えることもあるので、そこは可能な限り、拳銃などの火器には金属で、しかも凶暴な怖いものであると見えるような照明を、専用で当てる努力はしました。

――だから銃撃戦が、日本映画にありがちな安っぽさが感じられない。

黒沢 それと、これはまた矛盾するんですけど、肝心な点として、そうして(金属に見える照明にこだわって撮影して)おきながら、それを「大したものではない」という前提で撮るんです。ある種のアメリカ映画は憎たらしい位そうなっているというか、逆に言うと銃社会の強みと言うか怖いところです。本当は僕も嫌なんですが、拳銃がごく当たり前にある社会の場合、拳銃を出したからといって、「だからどうした?」って画面そのものは動揺しないんです。普通、日本だと、拳銃が身近にありませんから、拳銃が出たりすると、まずドーンとアップにするとか、ことさら画で「すごいことが起こりましたよ、皆さん」って撮りがちなんですが、今回は絶対にそうしませんでした。

――それが淡々と人を射殺するシーンの、妙にリアルで不気味な迫力につながるわけですね。

黒沢 もっと具体的に言うと、フォーカスも拳銃に合わせない。ただ、そこには贅沢な照明を当てて、ずっしりと金属のように見せる。フォーカスを当てなくてもいいし、画面からちょっと見切れても全然構わない。それが、(拳銃を扱うことは)彼らにとって日常の当たり前のことなんだよ、という風に心がけて撮るようにしました。

――ありがとうございました。










【読者プレゼント】
映画『Cloud クラウド』公開記念!
黒沢清監督サイン色紙を抽選で一名様にプレゼント!


<応募方法>


応募締め切りは2024年10月12日(土)
応募方法は、WEB映画マガジン「cowai」twitter公式アカウント(@cowai_movie)をフォローし、該当するプレゼント記事ポスト( https://x.com/cowai_movie/status/1839339011430842458 )をリポスト(RT)してください。



<抽選結果>

締め切り後に抽選を行い、当選された方に「cowai」公式TwitterアカウントよりDMで通知させていただきます。当選品は郵送する予定です。(諸般の事情や、災害、キャンセル発生等やむを得ぬ事情で遅れる場合があります)



皆様のご応募お待ちしています!



【応募の注意点】

〇当選後に住所の送付が可能な方のみご応募ください(日本国内のみ有効)。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
〇当選品は映画配給会社よりご提供いただいたプロモーション目的の非売品扱いとなります。このため、傷や汚れ等があっても交換はできませんので、ご了承ください。
※非売品につき転売目的のご応募は禁止とさせていただきます。
〇当選のキャンセルが発生した場合は再度抽選を行う場合があります。
〇抽選結果や抽選経過に関して個別のお問い合わせには応じられませんので、あらかじめご了承ください。






第29回釜山国際映画祭
「ガラ・プレゼンテーション部門」正式出品決定
<アジアン・フィルム・メーカー・オブ・ザ・イヤー賞>
黒沢清監督が選出!


©2024 「Cloud」 製作委員会



映画『Cloud クラウド』(9月27日公開)が、10月2日から10月11日に開催される第29回釜山国際映画祭の「ガラ・プレゼンテーション部門」へ正式出品されることが決定!
併せて同映画祭が一年を通してアジア映画産業と文化の発展に最も重要な貢献を果たしたフィルムメーカーに与えられる<アジアン・フィルム・メーカー・オブ・ザ・イヤー賞>が黒沢清監督へ授与されることが発表された。

8/30(現地時間)に行われた第81回ヴェネチア国際映画祭で観客を熱狂の渦に巻き込んだワールドプレミアにつづき、第49回トロント国際映画祭への出品、そして第97回米国アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品にも決定するなど、ますます勢いを増す『Cloud クラウド』。
今回上映が決定したのは、1996年に創設、韓国で開催されるアジア最大級の映画祭の「ガラ・プレゼンテーション部門」。
本部門は同祭のメインプログラムでありその年の話題作や世界で影響力のある監督の新作を上映、近年は是枝裕和監督『怪物』や、新海誠監督『君の名は』なども招待されている。

また、黒沢清監督に授与された<アジアン・フィルム・メーカー・オブ・ザ・イヤー賞>は、過去には鈴木清順監督、若松孝二監督、是枝裕和監督、や音楽家の坂本龍一が受賞している。

本作は、ヴェネチア国際映画祭、トロント国際映画祭のほかに、LAで開催されるFantastic Fest、スペイン・シッチェス国際映画祭ORBITA部門(10/3〜10/13)、台湾・高雄国際映画祭(10/12〜10/27)での上映も決定している。




©2024 「Cloud」 製作委員会








STORY

©2024 「Cloud」 製作委員会



吉井良介(菅田将暉)は、町工場に勤めながら“ラーテル”というハンドルネームを使い転売で日銭を稼いでいた。医療機器、バッグにフィギュア……売れるものなら何でもいい。安く仕入れて、高く売る、ただそれだけのこと。転売の仕事を教わった高専の先輩・村岡(窪田正孝)からの“デカい”儲け話にも耳を傾けず、真面目にコツコツと悪事を働いていく。吉井にとって、増えていく預金残高だけが信じられる存在だった。 そんな折、勤務先の社長・滝本(荒川良々)から管理職への昇進を打診された吉井は、「3年も働いたんだ。もう十分だろう」と固辞し、と、その足で辞職。郊外の湖畔に事務所兼自宅を借り、恋人・秋子(古川琴音)との新しい生活をスタートする。地元の若者・佐野(奥平大兼)を雇い、転売業が軌道に乗ってきた矢先、吉井の周りで不審な出来事が重なり始める。徘徊する怪しげな車、割られた窓ガラス、付きまとう影、インターネット上の悪意――。負のスパイラルによって増長された憎悪はやがて実体を獲得し、狂気を宿した不特定多数の集団へと変貌。その標的となった吉井の「日常」は急速に破壊されていく……。


©2024 「Cloud」 製作委員会
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サントラ&シナリオを収録した
「Cloud Book」が【数量限定】で9/30(月)発売決定!!


©2024 「Cloud」 製作委員会



また、今作のサントラ&シナリオを収録した「Cloud Book」の発売も決定!!
黒沢清監督が手がけたシナリオと、本作の劇伴を手がけた音楽の渡邊琢磨によるサウンドトラックを収録し、スペシャルインタビューも収録した文字と音で観る「Cloud Book」が【数量限定】で9月30日に発売となる。
これまで「黒沢清、21世紀の映画を語る」などの書籍も出版してきたboidによる編集・刊行で、デザインを本作のロゴやビジュアルも手がける大島依提亜が担当する。






ノベライズ「Cloud クラウド」 (宝島社文庫)も9/4(水)発売!

 

ノベライズ「Cloud クラウド」 (宝島社文庫)




主演:菅田将暉×監督・脚本:黒沢清がおくる、“誰もが標的になりうる”日常と隣り合わせの恐怖を描くサスペンス・スリラー『Cloud クラウド』は、今年9月27日より全国劇場より公開。





第81回ヴェネチア国際映画祭にてワールドプレミア!
菅田将暉主演作として世界三大映画祭は初!
菅田将暉&黒沢清コメント


©2024 「Cloud」 製作委員会



カンヌ、ベルリンと並び世界三大映画祭のひとつであり、もっとも歴史あるヴェネチア国際映画祭。黒沢清監督作品としては『大いなる幻影 Barren Illusion』(99)、『叫』(06)、『贖罪』(12)、『スパイの妻』(20)に続く5度目の選出となり、『スパイの妻』では銀獅子賞(監督賞)を受賞している。

今回、『Cloud クラウド』は、アウト・オブ・コンペティション部門での上映となる。昨年開催の同映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門では、ウェス・アンダーソン、ハーモニー・コリン、リチャード・リンクレイターといった人気監督の最新作が上映されており、22年にはA24製作・配給の『Pearl パール』(タイ・ウェスト監督、ミア・ゴス主演)、21年には『デューン/砂の惑星』(ドゥニ・ウィヌーヴ監督、ティモシー・シャラメ主演)など、映画ファンに支持されるエンターテイメント性の高い作品を紹介している華やかな部門となり、日本作品では北野武監督の「BROKEN RAGE」と本作が上映される。

©2024 「Cloud」 製作委員会



記者会見では、映画祭ディレクターのアルベルト・バルベーラ氏が、本作を「ヴェネチアを過去幾度となく訪れている黒沢清監督が、今回は新作『Cloud』とともにヴェネチアに戻ってきます!ここ数年で最も多作な日本人監督の1人である黒沢監督ですが、本作では、彼を世界中の映画ファンの間で熱狂的な人気監督に押し上げた、過去の映画で探求したテーマと物語へ原点回帰しています。本作でも前半は現代的なアプローチで始まりつつ、後半はユーモアを交えたガンアクションパートが続き、とびきりクールなラストを迎えます。本映画祭のミッドナイト上映にピッタリの映画だと思います。」と紹介し、今回の正式出品に際して、黒沢清監督は「シンプルな娯楽映画を目指した作品がヴェネチアに選ばれたと聞き、たいへん驚いています。菅田将暉の善人とも悪人ともつかない絶妙な両義性が、この幸運を引き寄せてくれたのでしょう。」と喜び、主演の菅田将暉は「黒沢監督の作品で、海外の映画祭に行くことをずっと夢見ていました。感謝です。大いに楽しんでもらえることを願っています。」とコメントした。主演:菅田将暉×監督・脚本:黒沢清がおくる、“気がつけば標的”見えない悪意と隣り合わせの“いま”ここにある恐怖を描くサスペンス・スリラー『Cloud クラウド』は、今年9月27日より全国劇場より公開。

©2024 「Cloud」 製作委員会





ヴェネチア国際映画祭ワールドプレミアに寄せられた
菅田将暉、黒沢清監督のコメント全文


©2024 「Cloud」 製作委員会



▼主演 菅田将暉コメント

黒沢監督の作品で、海外の映画祭に行くことをずっと夢見ていました。感謝です。大いに楽しんでもらえることを願っています。


▼監督・脚本 黒沢清コメント

シンプルな娯楽映画を目指した作品がヴェネチアに選ばれたと聞き、たいへん驚いています。菅田将暉の善人とも悪人ともつかない絶妙な両義性が、この幸運を引き寄せてくれたのでしょう。


©2024 「Cloud」 製作委員会
©2024 「Cloud」 製作委員会








⚠️転売禁止⚠️クリアファイル付ムビチケカードも発売

ムビチケ特典内容:「⚠️転売禁止⚠️クリアファイル」 ©2024 「Cloud」 製作委員会




そして7月12日(金)から特典付きムビチケカードの発売も決定!


前売券ムビチケカード (一般 ¥1,600(税込))が 7月12日(金)より全国の上映劇場(一部劇場を除く)にて発売スタート!




ムビチケカードは、海外用のポスタービジュアルと同様のデザインとなり、「WE ARE ALL UNDER A CLOUD(人は憎しみから逃れられない)」と英語コピーが記載されている。

そして特典は、緊迫した様子で何かを一心に見つめる転売ヤー・吉井の横顔の上に浮かぶようにロゴがデザインされ、「NOT FOR SALE」の代わりに「NOT FOR RESALE」と記されたその名も「⚠️転売禁止⚠️クリアファイル」となっている。

主演:菅田将暉×監督・脚本:黒沢清がおくる、“誰もが標的になりうる”日常と隣り合わせの恐怖を描くサスペンス・スリラー『Cloud クラウド』は、今年9月27日より全国劇場より公開。







【作品概要】

【スタッフ・キャスト】

監督・脚本:黒沢 清 主演:菅田将暉 
出演:古川琴音、奥平大兼、岡山天音、荒川良々、窪田正孝
赤堀雅秋、吉岡睦雄、三河悠冴、山田真歩、矢柴俊博、森下能幸、千葉哲也、松重豊
製作幹事:日活 東京テアトル   配給:東京テアトル 日活 
©2024 「Cloud」 製作委員会

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9 月 27 日(金)TOHO シネマズ日比谷ほか全国ロードショー








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