世界の度肝を抜いた『新感染 ファイナル・エクスプレス』から4年──
誰も予測できなかった驚異のアフターパンデミックを描くノンストップ・サバイバル・アクション!
日本でも大きな反響を呼んだ『新感染 ファイナル・エクスプレス』の続編となる『新 感染半島 ファイナル・ステージ』が2021年1月1日(金)公開される。
2016年、カンヌ国際映画祭でのワールドプレミアで驚愕と絶賛の嵐を巻き起こした『新感染 ファイナル・エクスプレス』。
人間を凶暴化させる謎のウイルスが韓国各地で発生、感染者が紛れ込んだ高速鉄道の車内で起きた大パニックを描き、日本をはじめ世界160か国以上で大ヒットを記録したインパクトは、いまだ忘れることはできない。
あれから4年、映画ファンの間では「その後の半島はどうなったのか?」という議論が続いていた。
アフターパンデミックの世界が観たいという熱い声に応えて、遂に続編を完成させたのは、前作で一躍注目の才能となったヨン・サンホ監督。
本作もカンヌ国際映画祭公式作品に選出され、映画祭総代表から「『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノに続く、韓国を代表する監督による素晴らしい続編だ」と破格の評価を浴びた。
撮影準備に1年間を費やし、2000平方メートルもの巨大セットを制作。VFXにはアジア随一のクリエイターたちが参加。サンホ監督の手による練りに練られた脚本は、逆転に逆転を重ねながら、誰も予測できない結末へと爆走──舞台・映像・ストーリーと、すべてのスケールアップを成し遂げた。
大金を奪うため半島に舞い戻った男を待っていたのは、
凶暴な感染者と狂気に支配された軍団、そして生存者家族
希望という名の脱出へのチケットは誰の手に──!?
感染爆発が半島を崩壊させてから4年後、家族を守れなかった元軍人のジョンソクは、亡命先の香港で廃人のような暮らしを送っていた。そんな彼のもとに、ロックダウンされた半島に戻り、大金を積んだトラックを見つけ、3日以内に帰還するという仕事が舞い込む。だが、潜入に成功したジョンソクのチームを待っていたのは、さらに増殖した感染者たちと、この世の地獄を楽しむ狂気の民兵集団631部隊。両者に追い詰められたジョンソクを助けてくれたのは、母ミンジョンと二人の娘の家族だった。大金を奪えばこの国を出られるという最後の希望にかけて、手を結ぶことにした彼らの決死の作戦とは──?
世捨て人同然の生き方から、共に半島へと戻った義理の兄と、姉妹たちとその母を守るために、強く頼もしく変わっていくジョンソクには、『華麗なるリベンジ』、『MASTER/マスター』のカン・ドンウォン。モデルとしてデビューして人気を獲得、すぐにその演技力も認められ、数々の賞を受賞する。本作でも、壮絶なアクションと豊かな感情表現を見事に融合させた。
“戦う母”ミンジョンには、『バトル・オーシャン/海上決戦』など本国での大ヒット作で広く知られるイ・ジョンヒョン。高いサバイバルスキルを身につけ、感染者にも631部隊にも怯むことなく立ち向かう気高い心と、娘たちへの深い愛情をドラマティックに体現した。
ソウルのダウンタウンを縦横無尽に駆け抜ける、20分間にも及ぶ怒涛の高速カーチェイスシーンで、ドライブテクニックを披露する娘のジュニには、韓国の天才子役イ・レ。その他、631部隊のメンバーに、アクの強い個性派俳優たちが集められた。
本国で2020年オープニングNo.1を叩き出し、アジア各国でも様々な記録を塗り替え、今、この前例のない危機の中、「エンターテイメントは死なない」と証明して映画界の救世主となったノンストップ・サバイバル・アクションが、日本にも無限大のパワーを送り込む!
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全世界待望のノンストップ・サバイバル・アクション!!
爆発的にスリリングな作品!!
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【STORY】
ウイルスの感染爆発から4年。
舞い戻った男、狂気の民兵軍団、生存者家族。
大金を手に半島から脱出できるのは誰だ──?
人間を凶暴化させ、わずか1日で韓国を崩壊させたウイルス。半島から脱出しようとする人々の群れに、姉夫婦とまだ幼い甥を連れたジョンソク大尉(カン・ドンウォン)の姿もあった。彼らは日本行きの船に乗り込むが、客室から感染者が発生、姉と甥が目の前で襲われてしまう。
あれから4年、船がたどり着いた香港に亡命したジョンソクと義兄のチョルミン(キム・ドゥユン)は、絶望の日々を送っていた。そんな二人に、裏社会の組織から危険な儲け話が舞い込む。完全閉鎖された半島へ潜入し、2000万ドルが積まれたトラックを奪えというのだ。チームは4人、分け前は半分が条件だ。
戻るなどあり得ないと断固拒絶するジョンソクだったが、半島出身だというだけで忌み嫌われ罵られる惨めな暮らしから抜け出すために行くという義兄が心配で、共に引き受けることになる。
船が半島の海域へと入った時、4人は組織の男たちから武器を渡され、港の近くで「3日間」待つと言い渡される。成功して衛星電話をかけると、すぐに迎えが来るという段取りだ。
感染者は暗い所では目が見えないことから、夜のうちに半島へと潜入する4人。まもなくトラックは見つかるが、息絶えていたはずの運転手に突如襲い掛かられる。闇に響くクラクションに凍りつくジョンソク。感染者は夜でも音には敏感なのだ。
どこからともなく現れた大群の感染者をまいて、車と奪ったトラックの2台で、港へと走る4人。すると彼らの行く先へ向けて、照明弾が放たれる。法も秩序も砕け散った半島で生き抜くために、狂気に魂を売った人間たちの軍団、631部隊だ。車はクラッシュし外へと投げ出され、真昼のごとく照らされた空の下、群がる感染者と必死で戦うジョンソク。もう、これまでかと諦めたその時、目の前に車が停まる。運転席と助手席にいるのは、10代のジュニ(イ・レ)とまだ幼いユジン(イ・イェオン)の姉妹。ジュニは恐るべきハンドル捌きで、感染者を蹴散らしていく。
無事に到着した隠れ家には、姉妹の母親ミンジョン(イ・ジョンヒョン)と、かつては軍の士官だった初老のキム(クオン・ヘヒョ)がいた。ジョンソクは彼女が、4年前に車で船へと向かう途中、「子供だけでも乗せてほしい」と泣きついてきた母親だと気づく。彼らも以前はソ大尉(ク・ギョファン)が率いる631部隊にいたが、いつしか狂い出した部隊から抜け出し、無線でSOSを送り続けて今に至るという。ジョンソクの任務を聞いたミンジョンは、何としてでも娘たちを脱出させたいと、彼と手を組んでトラックを奪うと決意する。
トラックの荷台に隠れていた義兄は、トラックごと631部隊につかまり、現場を仕切るファン軍曹(キム・ミンジェ)から、命がけのゲームに出場するよう命じられていた。まもなくキム二等兵がトラックの中の札束と衛星電話を見つけ、ソ大尉に報告する。ソ大尉がおそるおそる電話をかけると、組織から金さえ持ってくれば誰でも脱出させてやると持ち掛けられるのだった。
娘たちとキムを車に待たせ、631部隊へと乗り込むミンジョンとジョンソク。一方、ソ大尉はキムと二人だけで逃げようと画策していたが、勘の鋭いファン軍曹に何かあるとバレてしまう。トラックを巡り激しく攻防する三者に、容赦なく襲い掛かる感染者。タイムリミットまであとわずか。果たして、脱出できるのは誰か──?
【PRODUCTION NOTES】
カンヌに見出され世界へ──ヨン・サンホ旋風は止まらない
大ヒット作『新感染 ファイナル・エクスプレス』の続編である本作の製作が決まった時、ヨン・サンホ監督は「前作よりスケールアップした世界観が作れるので、プレッシャーより喜びのほうが大きかった」と振り返る。潤沢な予算を得たヨン監督は、シンガポールを拠点とする、VFXの高い技術を誇る会社ヴィヴィッドスリーと初めてタッグを組み、バーチャル・リアリティーを体現した。その結果、前作を遥かに超える大規模なアクションシーン満載の作品が完成した。
2020年6月、本作はカンヌ国際映画祭公式作品に選出された。映画祭の総代表を務めるティエリー・フレモーは、「パク・チャヌクやポン・ジュノに続き、ヨン・サンホは韓国を代表する映画監督だ」と、最大級の称賛をヨン監督に贈った。これでカンヌ国際映画祭からの3度目の招待を受け取ったヨン監督は、「映画監督としてデビューした時から、カンヌ国際映画祭に招かれることは夢だった。感謝しているし、光栄だと思っている」と感慨深げに語る。
カンヌの評価を受けて、北米と南米、フランス、台湾などの配給会社が権利を買い取り、アジア圏の国々でも公開され、世界の映画界に前作を凌駕する旋風を巻き起こしている。
キャラクターに魂を与えた完璧なキャスティング
ヨン監督は、「キャスティングはとても重要だった。結果、すべての俳優がそれぞれのキャラクターにずばりとはまったと思う」と、自信たっぷりの笑顔を見せる。
主人公のジョンソク役は、これまで幅広い役を演じてきたカン・ドンウォンにオファーされた。カンにとって、この役の感情を理解することは非常に重要なことだった。海外に滞在しながらも、ヨン監督とビデオ電話で定期的に打ち合わせをしながら、役の動機やその他の特徴について話し合ったという。「カンにしか演じられない役を作り上げた。アクションシーンでも、感情が溢れてくるようなキャラクターだ。彼の目から伝わってくる想いがあまりにも強烈で、ついつい引き込まれてしまう」とヨン監督は絶賛する。基本的に撮影がない時も、常に体を鍛えているというカンは、特別な準備は必要なかったと振り返る。だが、感染者とのバトルシーンの動きは、かなり複雑だったために、感染者役の俳優たちと一緒に合わせながら練習したという。
ヨン監督は、ワイルドな戦士ミンジョン役に、アクション大作への出演は初めてのイ・ジョンヒョンを選んだ理由について、「ミンジョンは必ず生き抜くという強い意志を持つと同時に、子供たちの前では温かな母性を発揮する。だから様々な顔を演じられ、その存在に説得力のある俳優でなければならなかった。そう考えた時、真っ先にイ・ジョンヒョンが頭に浮かんだ」と説明する。イ本人は、「私が思い描いていた役のコンセプトや見た目が、ヨン監督の考えとぴったり一致した時は、非常にうれしかった。監督のキャラクターに対する解釈がはっきりしていたので、現場ではそれぞれの俳優が自分の演技により集中することができた」と回想する。銃を構えるポーズから発射まで、動き一つ一つに気を配り、カーチェイスや射撃戦もこなせるような、強い女性像を作り上げたという。
俳優の中の俳優、唯一無二のクォン・ヘヒョは、ミンジョンの家族と一緒に暮らすキムを演じる。かつては軍隊の士官だったが、退行性の病気にかかってしまう。それでも、いつか誰かが自分をここから救い出してくれると、どこかで信じている。「彼の演技は本当に素晴らしかった。子役たちをひっぱってくれたし、誰もが目指したくなるような存在だ」とヨン監督は称える。
子役のイ・レとイ・イェオンは、共に未来を担うスターだ。感染者や民兵だらけの世の中しか知らない子供たちで、生き残るために感染者から逃れる術を既に身につけているという設定だ。「観客は、イ・レにくぎ付けになるに違いない。この小さな俳優を起用して正解だった」とヨン監督は胸を張る。イ・レによる手に汗を握るカーチェイス・シーンに、多くの観客が驚くに違いない。一方、イ・イェオンの演じる役は底なしに明るく、地獄に差し込む一筋の光のような存在だ。ラジコンカーで、感染者の集団の気を逸らすのが彼女の特技だ。「彼女はカメラの前で自由自在に感情を操ることができる。本当に驚かされたよ」と、ヨン監督は称賛を惜しまない。
生き残った人間たちを殺すのが趣味で、感染者よりも危険な存在として登場する第631部隊のファン軍曹役には、キム・ミンジェが選ばれた。「ファン軍曹は、この新しい世界に最も馴染んでいる人間だ。キム・ミンジェは、この野蛮な人物を見事に演じてくれた」とヨン監督は語る。キムはこの役に息を吹き込み、新鮮な人物を作り上げた。
ク・ギョファンは、民兵のソ大尉役を依頼された。クは何年もの間、数々のインディペンデント映画に出演し、映画界で確固たる地位を築き上げた。ソ大尉は非常に野心的で、自分の目的を果たすためなら手段を選ばないタイプだが、希望と絶望の間を行き来するような複雑な感情も抱いている。ヨン監督は、この役に衝撃的な要素を与えてくれるような役者を探していたが、クは完璧にそれをやってのけた。
ジョンソクの義理の兄であり、謎のウイルスから逃れたもう一人の生き残りであるチョルミンを演じるのは、個性派俳優のキム・ドゥユン。『哭声/コクソン』での演技が、人々の心に深い印象を残した。「チョルミンの役は、キム・ドゥユンが演じると想定して書いた」とヨン監督はあて書きだったと打ち明ける。闘いのスキルもなく、ごく普通の男であるチョルミンは、観客が最も感情移入できるキャラクターでなければならなかった。「キム・ドゥユンのすべてがチョルミンを体現している」とヨン監督は語る。
ポスト・アポカリプスの圧倒的なヴィジュアル
技術とセンスの最前線に立つクリエイターたちが、前作に続き再びヨン監督の元に集結した。今回、彼らはさらにクオリティにこだわり、前回を超える大迫力のヴィジュアルやアクション・シークエンスを作り上げた。前作は主に電車の中が舞台だったが、今回は広大な港、2000平方メートルにも及ぶ第631部隊の巨大な要塞、ソウルのダウンタウンなど、バラエティに富んだ背景が登場する。「前作のレベルで満足したくなかった。もっと新しいものを取り入れる努力をした」と製作のキム・ヨンホは語る。
撮影技術、プロダクション・デザイン、特殊効果、振付、CGまで、それぞれの分野で活躍する旬のクリエイターたちが力を合わせて、1年間をかけて撮影の準備を行った。ヨン監督は、今まで見たことがないような場面を作るために力を尽くした。乗り捨てられた車であふれた高速道路、暴走する自然に飲み込まれる都市、陸に打ち上げられた船──こういった風景を見ると、ウイルスが発生してから4年後という設定がリアルに感じられる。
ヨン監督は、徹底的にポスト・アポカリプスを描いたことについて、「普段から見慣れた風景を、荒廃した土地に変化させることによって、恐怖を身近に感じられると思った。さらに、滅亡した世界を通して、むしろ逆説的に人間の持つヒューマニズムを際立たせることができる。だから、今回の映画もそういうメッセージを発信できるように苦心した」と説明する。
映画史に残るカーチェイスと進化した感染者アクション
いまだかつて見たことがないようなカーチェイスについてヨン監督は、「特に心血を注いだシーンだ。荒れた都市を背景に繰り広げられるカーチェイスを、現実感があるように作り上げるために大変な努力を傾けた」と解説する。
激しく闘う人間たちに、感染者の大集団も襲いかかる。あの大規模感染から4年後、感染者たちは光と音に対してさらに敏感になっている。振付師のジョン・ヨンは、「前作を超える恐るべき感染者たちを創作するために、前よりも洗練された細かいジェスチャーや振り付けを取り入れるように心掛けた」と語る。そのため、本作の感染者たちは前よりも性能がグレードアップし、特殊技能を獲得しているかのように見える。スタント・ディレクターのハー・ミョンヘンは、「背景の地形を利用したアクションシーンを作り、新しい感染者アクションを生み出したいと思っていた」と語る。
一度観たら忘れられないカーチェイス・シーンに大貢献したイ・レは、「今は、多くの人が大変な思いをして疲れている。そういう人たちに、この映画を観て元気になってほしいし、ギフトになる映画になればいいなと思う。それに、そういう映画になれると信じてもいる」と断言する。最後にカン・ドンウォンが、こう締めくくる。「世界中の映画人に、この映画が少しでも希望を与えることができたらうれしいね」
キャスト
ジョンソク:カン・ドンウォン チョルミン:キム・ドゥユン
ミンジョン:イ・ジョンヒョン キム:クォン・ヘヒョ
ジュニ:イ・レ ユジン:イ・イェオン
ファン兵長:キム・ミンジェ ソ大尉:ク・ギョファン
スタッフ
監督:ヨン・サンホ
CAST
Jung-seok:GANG Dong-won Cheol-min:KIM Do-yoon
Min-jung:LEE Jung-hyun Mr. Kim:KWON Hae-hyo
Jooni:LEE Re Yu-jin:LEE Ye-won
Sgt. Hwang:KIM Min-jae Capt. Seo:KOO Gyo-hwan
STAFF
Director:YEON Sang-ho
英題:PENINSULA/2020年/韓国/カラー/シネマスコープ/116分/字幕翻訳:根本理恵/©2020 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILMS.All Rights Reserved./
配給:ギャガ
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