2020年2月に公開され、コロナ禍の非常事態にもかかわらず、動員数は110万人を突破し、興収14億円超えという異例の大ヒットを果たした清水崇監督作品、『犬鳴村』。そこに続く「恐怖の村」シリーズ第2弾『樹海村(じゅかいむら)』が2月5日(金)より公開される。
続投する清水監督は、新作として、『ビッグコミックスピリッツ』で連載された漫画の実写映画『ホムンクルス』の公開も控えている。
筆者はすでに本作を試写で鑑賞済みだが、前作『犬鳴村』を超える、禍々しい呪いと恐怖に満ちた傑作ホラーといえる。
詳細は後日、試写レビューを書かせていただくが、今回は公開まで一か月を切った中、ここまでの『樹海村』のプロモーションをおさらいしてみた。
今回の舞台は“絶対に行ってはいけない”“入ったら生きては出られない”と噂される、日本最大の心霊スポット・富士の樹海。
今から約1,100年以上前に富士山大噴火で流出した青木ヶ原溶岩流を覆っている広大な森。およそ3,000ヘクタール(東京ドーム約642個分)にもおよぶその場所は、「コンパスが効かない迷いの森」、「自殺の名所として、世界中から自殺志願者が押し寄せる」、「入ると何者かに襲われる」、「様々な怨念を持ったヤバい村がある」と聞くだけでゾッとするような様々な都市伝説が飛び交っている。
映画公式Twitterでも『犬鳴村』に続く、次なる村を募集していたが、『樹海村』は上位にランクイン!それだけ“ヤバい場所”として認知度の高い場所だ。
これまでにも数々の映画の舞台となっているが、本作はまさにその決定打というべき濃密な内容で、“入ってはいけない場所”樹海の知られざる暗部を徹底的に描き出している。
公式に発表されたポスターにも、様々な怪異のヒントが散りばめられている。
奥にそびえる富士山、右上の首吊り死体は、紛れもなくここが“自殺の名所”富士・青木ヶ原の樹海であることを示唆している。
その広大な樹海を見下ろす、手をつないだ幼い姉妹。
そして、左手前には、蓋のない箱らしき物。
もちろん、画像全体を引いた視点で見れば、人の顔のようなものが浮かび上がる。前作『犬鳴村』のポスターからの伝統だ。前作の“顔”にも様々な解釈があったが、今回はドクロのようにも、腐敗した顔のようにも、あるいは怨霊のようにも見える。あなたはこの画像を見て何を感じるだろうか。
物語のカギを握る…謎の箱
公開日決定のビジュアルには、“2021年2月5日(金)、解禁”の文字と一緒に、不気味に浮かび上がる1つの箱が。
この箱の意味するものとは…?
封印された謎の箱の正体は、後述の予告編で明かされた。
キャストは、『ミスミソウ』のヒロインで注目された山田杏奈と、サスペンスから時代劇まで多彩な役柄で才能を発揮する若き演技派、山口まゆのW主演。二人が運命に翻弄される、対照的な姉妹を好演している。また、國村隼、原日出子、安達祐実らベテランが脇を固め、おぞましい物語をスリリングに盛り上げていく。
公開されたスチールは、天沢家の次女・響(山田杏奈)が、家の窓から何かに怯える様子で外を見つめているシーンと、鳴の姉・鳴(山口まゆ)が1人、樹海に迷い込こんでしまったシーン。
響の眼差しの先には一体何が待ち受けているのか…。彼女の存在そのものが、物語の謎を解くヒントといえるだろう。
そして、樹海のシーンでは緑以外何もない中に、鳴の着ているパープルの服の色が鮮やかに写り、広大な富士の樹海の中でまるで鳴だけが異質のモノのように見える。“異質”は飲み込まれて“なかったこと”になってしまうのか…。
姉・鳴という名前から連想されるのは、『犬鳴村』? また、次女は響という、姉妹いずれの名前も音が関係している。何かの音、もしくは声がヒントになるのだろうか…。
魔の森【青木ヶ原樹海】×逃げられない呪いの箱【コトリバコ】
新たな衝撃と恐怖が明かされた本予告編
山田杏奈・山口まゆをW主演に、ホラー界の巨人、清水崇が生み出した『樹海村』の、1分3秒にわたる“凶怖”の本予告。
薄暗く、真っ白で不気味な室内で天沢響(山田杏奈)が目覚めた途端、四方八方に壁に打ち付けられるシーンからはじまる衝撃的な予告映像だ。
「樹海の呪いだ」「このままだとお姉ちゃんも私もみんな死んじゃう!」という印象的なセリフが飛び交う中、呼吸をするかのようにひっそりとある“箱”に魔の森へと誘われるように樹海へと呼ばれていく彼女たち。
この箱こそ、検索すると「呪いの箱」と呼ばれ、非常に強力な呪具と有名なコトリバコであり、そして“迷い込んだら出られない”、は都市伝説ではなかったのだ。
何かから逃げるように映像は阿鼻叫喚の巷と化し、「やめて!」という声が響き渡る…。
はたして「樹海村」とは一体何なのか。そして彼女たちが怯える“呪い”の正体とは……。
コトリバコとは、知る人ぞ知る最恐の都市伝説の一種。新たに明かされたこの呪いの箱が、樹海の都市伝説とどう絡んでいくのか。
『呪怨』を思わらせる不穏な空気、『犬鳴村』そして新たな怪異への飛躍。清水監督らしい禍々しくも切れ味鋭い恐怖シーンの連続と共に、謎があふれる予告編からも興味が尽きないだろう。
『犬鳴村』に続く“恐怖の村”シリーズ第二弾『樹海村』。この呪いの真相を知ることができるのは、劇場のみ。足を運ぶか否かはあなた次第だ。
これが樹海の怨念…!?
呪いの心霊写真ビジュアル公開!
12月に公開されたのは、劇場で置かれるチラシに使用する樹海で撮影された1枚の心霊写真。
撮影中のスナップ写真に、無数の樹海に漂う怨念の数々の“何か”が映っていることが発覚!?
果たしてあなたは、全ての怨念を見つけ出すことが出来るか……。
ちなみに答えは後日映画公式HPにて掲載予定。ぜひチェックを!
実はこの画像の中にも、映画に関する謎解きのヒントらしきものが、いくつか示唆されている……かもしれない。
【作品情報】
出演:山田杏奈 山口まゆ
神尾楓珠 倉悠貴 工藤遥 大谷凜香
監督:清水崇
脚本:保坂大輔 清水崇 企画プロデュース:紀伊宗之
©2021 「樹海村」製作委員会
公式サイト
https://jukaimura-movie.jp/
2021年2月5日(金) 公開
【清水崇監督関連情報】
『樹海村』の2月公開に合わせ、清水崇監督の傑作ビデオオリジナル『呪怨』『呪怨2』がデジタルリマスター版でBlu-ray 1枚に収録され、2021年2月10日(水)にリリース決定!
また『戦慄迷宮』【8Kリマスター2K特別版】Blu-ray、『呪怨 白い老女』『呪怨 黒い少女』DVDも同日発売!
『呪怨』『呪怨2』<デジタルリマスター版>[Blu-ray]
『戦慄迷宮』【8Kリマスター2K特別版】Blu-ray
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