【レビュー】『屋敷女』ノーカット完全版(7月30日公開) 過去のバージョンよりもテンポが良く、面白く、そして圧倒的に怖い。

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【閲覧注意】本作はR18+指定の作品ですが、掲載されるスチールは一般で閲覧が可能なものです。しかし不快に思う人もいると思いますので、18歳未満の方やホラーに耐性のない方にはお勧めしません。自己責任でお願いします。



最恐フレンチホラー四天王の筆頭『屋敷女』!
語り継がれる、映画史上最も邪悪で、凶暴で、ヤバすぎる、
悪名高き狂気の伝説が【ノーカット完全版】で甦る!!




2007 年の日本公開時には大幅な修正とカットを余儀なくされた映画『屋敷女』がノーカット完全版で劇場初公開。
いよいよ7月30日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷 池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国ロードショーされる。




©2007 LA FABRIQUE DE FILMS BR FILMS









【レビュー】『屋敷女 ノーカット完全版』

過去の公開バージョンよりもテンポが良く、面白く、そして圧倒的に怖い。



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以前の公開バージョンは、どうしても過激すぎるスプラッタ&バイオレンス描写や人体損壊描写が際立ち、その印象が強く残っていた。

今回のノーカット完全版は、修正やカットされた部分が復元され、ぱっと見の印象はさらに過激になったように感じるのに、その過激な描写が物語や登場人物とうまく融合し、違和感なく、濃密に物語をけん引していく。
登場人物の個性や内面を掘り下げる上でも、殺戮などの先鋭的な描写が効果的に機能しているのだ。
些細な違いかもしれないが、結果として、過去の公開バージョンよりも、テンポが良く、面白く、そして圧倒的に怖かった。

映画とは、無責任なカットや修正で印象ががらりと変わってしまうものだ。
そして私たちは、監督の意図とはかけ離れた代物を、時に正編として鑑賞する。

いくら世間的に過激であっても、これは本来、極めて真っ当な、優れたホラー映画だった。このノーカット完全版を見ると、あらためて思い知らされる。

もちろん、ホラー初心者にとっては、目をそむけたくなる、覚悟がいるシーンもあるにはある。決して気軽に楽しめるホラーではないだろう。

しかし、それらの描写は物語を語る上で不可欠な要素であり、また、『悪魔のいけにえ』などと同様に、カットの細部にまでこだわり抜き、同時に一定の配慮がなされ、その上で衝撃を限界まで高める工夫や仕掛けを施しており、単に不快なだけの描写はほとんどない
(この監督コンビがその後『悪魔のいけにえ』シリーズの新作を監督したのも決して偶然ではないだろう)。

安易にぼかしを入れたり、カットや修正を入れれば済む話ではないのだ。
俳優陣の渾身の熱演も浮かばれないだろう(特にあのシーンは)。

世の中には、蛇足でしかないディレクターズ・カット版や、冗長な完全版が無数に存在する中で、少なくともこの作品は、今回のノーカット完全版だけをお勧めする。他のバージョンは見なくていい。

監督が作りたかったもの、作品に込めた意図を、どうか刮目してほしい。

そして、このバージョンを日本の劇場のスクリーンで鑑賞できる奇跡と歓びを、多くの皆さんと共有出来たら、なお幸せだろう。 (福谷修)



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STORY

鮮血と絶叫のクリスマス・イブ!
悲劇の妊婦を襲った突然の恐怖!!


©2007 LA FABRIQUE DE FILMS BR FILMS



クリスマス・イブの真夜中、出産を翌日に控えた妊婦サラの家に、黒い服を来た謎の女が忍び込んだ。

女は大きなハサミを手に、ものすごい形相でサラに襲いかかる。

女は何者なのか? 女の目的は一体何なのか?

信じられない衝撃と理不尽な恐怖に包まれたサラをさらに陣痛が襲う。

サラの人生最悪の夜は、まだ始まったばかりだった……。



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そのヤバさ『アングスト/不安』超え、そのグロさ『ムカデ人間』以上!
最凶クィーン、ベアトリス・ダルが魅せる“屋敷女”が怖すぎる!!


©2007 LA FABRIQUE DE FILMS BR FILMS



『アングスト/不安』よりヤバく、『ムカデ人間』よりグロい見せ場の数々!

映画史上最凶の女殺人鬼として話題となった“屋敷女”を演じるのは、『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』で世界に衝撃を与えて以来、数々の作品で強烈な個性を発揮しているベアトリス・ダル

彼女の第2の代表作となった衝撃の怪演は、今も鮮烈!!

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『屋敷女』ノーカット完全版

監督:ジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バスティロ/脚本:アレクサンドル・バスティロ
撮影監督:ローラン・バレ/編集:バクスター/音楽:フランソワ・ウード
出演:ベアトリス・ダル、アリソン・パラディ
【2007 年/フランス/カラー/ヴィスタサイズ/DCP/1 時間 23 分/R-18】
原題:A L`INTERIEUR/©2007 LA FABRIQUE DE FILMS BR FILMS
配給:TOCANA http://www.tocana.jp OSOREZONE https://osorezone.com/

公式サイト:yashiki-onna.jp



7 月 30 日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷 池袋シネマ・ロサ
アップリンク吉祥寺 他 全国ロードショー!!







【関連作品】

※各作品のジャケット画像はAmazonの詳細ページとリンクしています。


【ジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バスティロ監督作品】

レザーフェイス‐悪魔のいけにえ [Blu-ray]


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【参考作品】

悪魔のいけにえ 公開40周年記念版(価格改定) [Blu-ray]



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