96%フレッシュ!“今年最高評価のホラー映画” ―Rotten Tomatoes
『ミッドサマー』の A24 が仕掛ける真夏のエクストリームライド・ホラー
日本でもスマッシュヒットを記録した『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』を手掛けた最注目スタジオA24が贈る最新ホラー『X エックス』が本日7月8日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開される。
この度、本作の公開を記念して、読者プレゼントして、『X エックス』特製オリジナルステッカーを抽選で10名様にプレゼントします。(応募方法はこの後に掲載)
さらに特集「『X エックス』を楽しむための3つの“X”ポイント」を掲載する。
全米で公開されると、ホラー界の重鎮スティーヴン・キングや、『ラストナイト・イン・ソーホー』のエドガー・ライトが本作への熱い支持を表明。アメリカの映画レビューサイトRotten Tomatoesでは96%フレッシュを達成し「今年最高評価のホラー映画」と評価された。有力映画サイトでも「狂ったように面白い!」(Bloody Disgusting)、「恐怖のアトラクションのような映画」(Variety)、「血まみれでメチャクチャ楽しい映画」(The A.V. Club)などの絶賛評で迎えられ、さらに本作が3部作になることが発表されると、A24映画として初のシリーズ化作品としても注目を集めている。
『X エックス』公開記念!
特製オリジナルステッカー(非売品)を抽選で10名様にプレゼント!!
<応募方法>
応募締め切りは2022年7月13日(水)
応募方法は、WEB映画マガジン「cowai」twitter公式アカウント(@cowai_movie)をフォローし、該当するプレゼント記事ツイート( https://twitter.com/cowai_movie/status/1545410081927610368 )をRTしてください(すでにフォローされている方は、ツイートのRTのみで結構です)。
<抽選結果>
締め切り後に抽選を行い、当選された方に「cowai」公式TwitterアカウントよりDMで通知、発送させていただきます。
(諸般の事情や、災害等やむを得ぬ事情で発送が遅れる場合があります)
皆様のご応募お待ちしています!
【応募の注意点】
〇当選後に住所の送付が可能な方のみご応募ください(日本国内のみ有効)。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
〇当選品は映画配給会社よりご提供いただいたプロモーション目的の非売品扱いとなります。このため、傷や汚れ等があっても交換はできませんので、ご了承ください。
※非売品につき転売目的のご応募は禁止とさせていただきます。
〇抽選結果や抽選経過に関して個別のお問い合わせには応じられませんので、あらかじめご了承ください。
特集「『X エックス』をより楽しむための、3つの“X”ポイント」
POINT1 未知の“X”
70年代ホラー・オマージュを無数に詰め込んで生み出される、未知の衝撃と恐怖
宣伝コピーにもある通り、舞台となる“1979年 テキサス”とくればほとんどのホラー・ファンは『悪魔のいけにえ』を思い出すはずだ。しかし、この作品は『悪魔のいけにえ』の安直な模倣やパロディではない。
冒頭こそ、『悪魔のいけにえ』の導入を思わせるが、10分もすぎれば、物語は『悪魔のいけにえ』から離脱し、予想もできない方向に転がっていく。そして、そこに70年代を中心としたホラー映画、ジャンル映画のエッセンスがこれでもかと盛り込まれている。
筆者が試写で数えただけでも、優に30作品は超えていたように思う。もちろん一回見ただけではわからない小ネタまで含めれば、50作品以上、下手をすれば100作品近くになるではないか。(ネタバレになるので、作品名は書かないが、ホラーファンならすぐにわかる有名作品から、超マニアックな作品まで実にバラエティに富んでいる)
よくわからないまま見ると、単なる安っぽい昔のホラーの寄せ集めに見えてしまうが、すべてにおいてタイ・ウェスト監督らしい一工夫のアレンジが施されており、それらのエッセンスは自身の演出とストーリーの中で消化(昇華)され、未知なる衝撃と恐怖を生み出すことに腐心している。ホラー・オタクで知られる監督ならではの力量と、作品にかける意気込みに並々ならぬものを感じるはずだ。
PONT2 “X”指定 そして快感の“XTC”
成人映画に裏打ちされた“若さと老い”、そして快楽の果て
本作のタイトル“X”に関しては、様々な解釈や意味が含まれているといわれるが、中でも最も象徴的なのが、アメリカのレイティングで、1990年まで成人指定の代名詞だった“X指定”(X-rating)だろう(いわゆる“18禁”、18歳未満鑑賞不可、日本の映倫の「R18」に相当。1990年に「NC-17」に変わられた)。
これは露骨な性描写や過激な暴力描写の作品に対して指定され、プロモーションや劇場にかなりの制限が出るため、一般映画はできるだけX指定を避ける傾向があった。
一方で、性描写を売りにした(または性描写とセットで暴力描写も売りにした)アメリカの成人映画、いわゆるアメリカン・ポルノ映画が全盛期だったのが1970年代だった。
当時はビデオも普及しておらず、AVもほとんど存在していない時代。
アダルト映像はフィルムで撮られた物を、専門の劇場で鑑賞するしかないため、成人映画が大量に製作され、世界中で公開されていた。
また、その中から、1972年の『ディープ・スロート』のように斬新なアプローチでセンセーショナルな話題を集め、ポップカルチャーに多大な影響を与えるほどの作品も生み出されていた。
『X エックス』においても、若者がポルノ映画を自主制作で撮影し、一攫千金と出世の野心をたぎらせるのも、時代背景を考えると違和感はない。
ただ、この作品が面白いのは、当時の撮影現場をリアルに再現するというより、あくまで当時のポルノ映画のエッセンスをストーリーにアレンジしている点だ。
たとえば、続編にもつながる「老婆の殺人鬼が若かった昔を振り返る」とか、「劇中の監督の恋人で、真面目な女子大生のスタッフがポルノ映画の現場に最初はドン引きだったのが、いつしか刺激されて……」とか、現代の目線からは「おいおい」と突っ込みが入る好色な描写も、実は当時のポルノ映画の定番のシチュエーションだったりする(今のエロ系のコミックでも“あるある”かもしれないが、当時の成人映画はもっと露骨でストレートだった)。
そうした“奔放なセックス”に象徴される成人映画に奮闘する若者たちと、史上最高齢の殺人鬼夫婦の交錯こそが、“若さと老い”という本作のテーマの象徴であり、殺戮とエロティシズムから紡ぎ出される“究極的な快楽”に集約されていくのだ。
登場人物のキャラクター造形も、当時の有名ポルノ女優やポルノ俳優をモデルにして、絶妙なバランスで配置されている(筋肉質の黒人俳優が一人いるのも当時の定番で、しかもベトナム戦争帰還兵)。もちろん、そうした時代背景を知らなくても十分楽しめる作りになっているが、監督が意図するメタフィクション的な構造を意識してみれば、なお楽しめるのは間違いないだろう。
POINT3 秘密の“X”
A24ならではの秘密の仕掛けを見逃すな
今最も注目すべきインディペンデントの映画製作会社、A24が本作を手掛けているが、『へレディタリー 継承』『ミッドサマー』とは監督が異なるため、テイストはずいぶん違う。
しかし、一見、下世話なストーリーでありながら、鑑賞後の印象はやっぱり「A24クオリティ」だと実感できるもので、凡百のダメホラーとは一線を画す。
70年代テイストを巧みに盛り込んだ脚本やキャラクター造形、音楽、丁寧な画作り、美術、編集、特殊造形、特殊メイク、VFXに至るまで、細部にこだわりと工夫、意図が感じられる。一見ありがちな設定も、見せ方に斬新なアプローチがなされているシーンも少なくない。
また、A24初のシリーズ化が決定している点も特筆もので、撮影段階から、すでにシリーズ化を想定したような、伏線が張り巡らされているのも偶然ではないだろう。タイ・ウェスト監督は、続編では最高齢の殺人鬼パールの50年前の若かりし時代を描き、「一作目とは全く異なる作品になる」と発言しているが、今回の作品にも今後の展開を解く秘密(仕掛け)が隠れさている。
ネタバレになるから書かないが、ヒントはこの作品にちりばめられた無数の“違和感”だろう。
エンドロールにもそのヒントが隠されており、とにかく目を凝らして鑑賞し、作品に隠された様々な仕掛けを発見してほしい。
INTRODUCTION
1979年、テキサス。
映画で一攫千金を狙う野心むきだしの映画クルーたち。
彼らが撮影のために訪れた古びた農場、
そこは史上最高齢の殺人鬼夫婦が棲む場所だった―。
本作『X エックス』は、それぞれの野望を抱き青春を謳歌する若者たちが田舎を訪れ、殺人鬼に襲われるという正統派ホラーの展開を受け継いだ、夏にピッタリのハラハラ・ドキドキが止まらないエクストリームライド・ホラー!
ホラー、スリラー、スラッシャー・ムービーなどのジャンル映画、アメリカン・ニューシネマ、成⼈映画にいたるまで70年代、80年代のあらゆる映画へのオマージュをふんだんに盛り込んでいる。
本作の史上最高齢の殺人夫婦・パールとハワードは、テキサスを舞台にした『悪魔のいけにえ』のレザーフェイス、『IT/イット』シリーズのペニーワイズ、『13日の金曜日』シリーズのジェイソンなど、連綿と続いてきた《ホラー映画界》の殺人鬼の系譜を受け継ぐ、遅すぎた・・・いや、老いすぎた”ルーキー”!!
試写をみた評論家陣からは、本作の最高齢の殺人夫婦パール&ハワードは、1970年代、漂流者やホームレスを雇った農場で次々と殺戮した、実在する史上最高齢の死刑カップル、レイ&フェイ・コープランドがモデルになっているのでは!?という説も飛び出している。続編では、若かりし頃のパールの前日譚が描かれることが既に決定している。
はたしてこの老夫婦は、なぜここまで執拗に若者たちを残虐するのか・・・その理由はぜひ劇場で確かめてほしい。
<STORY>
1979年、テキサス。女優のマキシーンとそのマネージャーであるウェイン、ブロンド女優のボビー・リンと俳優のジャクソンは自主映画監督の学生RJと、その彼女で録音担当の学生ロレインと映画撮影のために借りた農場へ向かう。映画のタイトルは「農場の娘たち」。この映画でドル箱を狙う――6人の野心はむきだしだ。農場で彼らを待ち受けたのは、みすぼらしい老人ハワード。彼らを宿泊場所として提供した納屋へ案内する。一方、マキシーンは、母屋の窓ガラスからこちらを見つめる老婆と目が合ってしまう……。
【作品情報】
監督・脚本:タイ・ウェスト
出演:ミア・ゴス、ジェナ・オルテガ、ブリタニー・スノウ、スコット・メスカディ(キッド・カディ)、
マーティン・ヘンダーソン、オーウェン・キャンベル、ステファン・ウレ
提供:ハピネットファントム・スタジオ、WOWOW 配給:ハピネットファントム・スタジオ 原題:X
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公式 HP: https://happinet-phantom.com/X/
公式 twitter:@xmovie_jp
提供:ハピネットファントム・スタジオ、WOWOW|配給:ハピネットファントム・スタジオ
原題:X|R15+|2022 年|アメリカ映画|上映時間:105 分
7 月 8 日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
【過去の記事】
【関連作品】
【ジェナ・オルテガ出演ホラー】
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【A24製作ホラー】
【わかりやすいオマージュ作品】
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