【今週のオススメ/レビュー】「観るだけで呪われないか?」と心配になるほどリアルな呪術ホラー!ロケ場所や呪物がガチの本物!妖気みなぎる『フンパヨン 呪物に隠れた闇』7/5(金)公開!

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“フンパヨン”それはタイに古(いにしえ)より伝わる特級呪物


大阪アジアン映画祭で好評を博した、タイ発“新世代の”ホラー・ムービー『フンパヨン 呪物に隠れた闇』が7月5日(金)より、シネマート新宿ほかにて公開される。
「cowai」では、本作をオススメし、試写レビューを紹介する。


本ポスタービジュアル











【今週のオススメ/試写レビュー】
「これ、観るだけで呪われないか?」と心配になるほどリアルな呪術ホラー!
ロケ場所や特級呪物が“ガチの本物”!
妖気みなぎるタイ・ホラーの成熟ぶりが堪能できる快作!


© Five Star Production Co., Ltd. 2023


BLドラマなどで人気の、タイの 2 大若手スター“アップ&プーウィン”の共演!と聞けば、日本のアイドル・ホラーのようなイメージを抱いてしまうが、そんな心配は大きなお世話だった。

“フンパヨン”という、タイに伝わる特級呪物を扱った本作は、驚くほど骨太で濃密だ。

出家した兄に会うため、旅に出た主人公タム(プーウィン)がドンシンタム島の寺院で、兄が住職を殺して消えたという噂を耳にする。 人形(フンパヨン)に妄信的な信仰を寄せる村人たち。やがて村を恐怖に陥れる奇怪な 出来事が起こっていく……。

撮影場所の“森の中の寺院”は本物をそのまま使用。遺骨などが安置されている“ガチのスポット”で、昼夜を問わず撮影し、キャストとスタッフは心底恐ろしかったという。
その甲斐あって、映像には匂い立つ程の妖気が漂い、タイならではのまとわりつくような濃厚な湿気と相まって、まさにタイの密林奥地に迷い込んだような、独特のスリリングな閉塞感と“闇”を生み出すことに成功している。


© Five Star Production Co., Ltd. 2023



しかも、出てくる特級呪物=フンパヨンの大半が“ガチの本物”だったと聞き、本音は「まずいでしょ(笑)」

リアル呪術師の指導で、実際にフンパヨンを身に付け、呪いの儀式をする(羽目になった)俳優たちは、どこまでが演技なのか見当がつかないほど迫真の熱演。その憑かれたようなリアルすぎる“呪いの儀式”「見るだけで呪われないか?」とちょっと心配になった。

しかも、こんな重量級のドキュメント・スタイルの映画の中で、もう一人の主人公を演じるタイの人気スター“アップ君”が演じるのが「自閉症の青年」という難度の高い役柄なのも凄い。

ストーリーもミステリアスに二転三転し、ラストのどんでん返しに至るまで、サービス過剰なぐらい、エンタテインメント作品としても充実。
一昔前は日本など諸外国の後追いのような作品が目立ったタイ・ホラーの成熟ぶりが際立つ快作だ。


© Five Star Production Co., Ltd. 2023







INTRODUCTION
“フンパヨン”それはタイに古(いにしえ)より伝わる特級呪物。
話題必至!タイ 2 大若手スター“アップ”&“プーウィン”の共演!
タイ発ホラー映画の新たな幕開け!


© Five Star Production Co., Ltd. 2023




日本での人気急上昇中!! タイ発 BL ドラマ『Lovely Writer The Series』や『Step by Step』 などに出演し、“アップ”の愛称で親しまれるプーンパット・イアン=サマンと、 『The Gifted Graduation』や『Fish Upon the Sky』などに出演し、 “プーウィン”の愛称で親しまれるプーウィン・タンサックユーン。日本でファンミーティングが開催されるほど人気の今注目の 2 大タイ若手スターの共演作。


© Five Star Production Co., Ltd. 2023



タムは兄弟の僧侶ティーに会うために旅に出る。彼はドンシンタム島の寺院で、フンパヨン(呪物)に魔術をかける彫刻家ジェットと出会う。タムは、ティーが前の僧院長を殺して逃亡したという噂を聞くが、ティーが人を殺すことができるとは思えない。彼はまた、曽祖父シンタムの人形に対する村人たちの信仰に疑問を抱き、村を守る霊的な存在というよりも、ただの盲目的な迷信だと考える。その後、恐ろしい出来事が次々と起こり、村は恐怖に包まれる。女性が行方不明になり、死人が続出し、あげくの果てには、曽祖父シンタムの人形が壊されてしまう。村人たちは怒りに燃え、ナイフを持った犯人を捕まえるための呪いの儀式を始める・・・。



“フンパヨン”とは


釈迦の時代から存在するタイの伝統的なお守りで術式人形である。神聖であると同時に恐ろしいものでもあるこの人形には、死霊術師の強力な呪文がかけられている。フンパヨンにはさまざまな流派があり、身を守るものもあれば、破滅を招くものもある。


© Five Star Production Co., Ltd. 2023








監督(ポンタリット・チョーティグリッサダーソーポン) コメント


この作品では、フンパヨン(人形)への信仰がタイ社会から決して消えていないことを伝えています。それどころか、人形に対する信仰はさらに強まり、そのことを悪用する悪い輩も出てきています。この映画ではフンパヨン(人形)に対するさまざまな考え方を描きました。一番の狙いは観客に恐怖を与えることですが、これまでの監督作品と同じように、人間のいろいろな感情を表現することを心がけました。






【作品概要】



タイトル:『フンパヨン 呪物に隠れた闇』

公式 HP:https://hoonpayon-movie.com/
公式 SNS X 、Instagram:@hoonpayon_movie

監督 : ポンタリット・チョーティグリッサダーソーポン

キャスト : プーンパット・イアン=サマン(アップ)
プーウィン・タンサックユーン(プーウィン)
クナティップ・ピンプラダブ(ニック)
タソーン・クリンニウム(エミ)
プーリパット・ウェーチャウォンサーデーチャーワット(ジェームス)
パンナウィット・パッタナシリ
ワラティップ・キッティパイサン

製作会社 : ファイブスター・プロダクション
配給 : ギークピクチュアズ
配給協力: ギグリーボックス
2023 年作品/“HOON PAYON”/タイ映画/上映時間:107 分/シネスコサイズ/字幕翻訳:高杉美和
© Five Star Production Co., Ltd. 2023




7月5日(金)より、シネマート新宿ほか全国順次公開







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