【今週のオススメ】『見える子ちゃん』★★★★「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズの“生みの親”ならではの、新しいJホラーの可能性。

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“見えないフリ”する高校生の
全力無反応系エンターテインメント


カドコミ、ニコニコ漫画、pixivコミックでの累計閲覧数9,000万回、国内発行部数330万部を突破した泉朝樹によるホラーコメディ漫画「見える子ちゃん」実写映画化!映画『見える子ちゃん』が6月6日(金)より全国劇場公開される。
監督は、『仄暗い水の底から』(02)の脚本、『残穢 -住んではいけない部屋-』(16)の演出、「ほんとにあった!呪いのビデオ」のナレーション(「おわかりいただけただろうか」)などでホラーファンに知られる中村義洋が担当。主人公・四谷みこ役を、ドラマ・シリーズ&映画『【推しの子】』(24)にも出演し、現在最も注目を浴びている若手女優・原菜乃華が演じる。
今回はオススメ作品として本作を紹介する。




共演として、みこの親友・百合川ハナ役にはモデルや女優として多彩な才能を発揮し続ける久間田琳加、二暮堂ユリア役にはSNS総フォロワー数700万人を超え女優業でも急成長を遂げているなえなの、映画オリジナルキャラクター・権藤昭生役には話題作に立て続けに出演し勢いの止まらない俳優・山下幸輝、京本大我(SixTONES)が謎めいた教師・遠野善を演じ個性豊かなキャスト陣が本作を彩る。加えて、年頃の娘・みこ(原菜乃華)に存在を無視されながらも温かく見守る父親・四谷真守役に滝藤賢一、毎日仕事に追われて余裕のない母親・四谷透子役に高岡早紀、産休を目前に控えるみことハナのクラス担任・荒井先生役の堀田茜と、実力派俳優が集結した。
さらに主題歌には、次世代K-POPを代表する超大型新人ガールズグループ・BABYMONSTERの新曲「Ghost」が決定した。










【今週のオススメ/レビュー】
『見える子ちゃん』★★★★
「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズの“生みの親”ならではの、新しいJホラーの可能性。


©2025『見える子ちゃん』製作委員会



中村義洋監督といえば、個人的には商業デビュー作「ほんとにあった!呪いのビデオ」の初期作で、いわゆる「投稿心霊ビデオ」のフォーマットを作り、その後、売れっ子の映画監督になってからも、ナレーションなどで「ほん呪」に関わり続け、記念すべきシリーズ100作目では自ら監督を務めるなど、自身の原点というべき「ほん呪」に対して、並々ならぬこだわりを持つ人物と認識していた。

ホラーにも造詣が深く、「ほん呪」を絶賛した小野不由美の原作を映画化した『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』をはじめ、過去にはホラー映画も何本か手掛けているのだが、中田秀夫監督や鶴田法男監督といった、従来のJホラー作品を意識した演出は決して悪くはないものの、(世間的に評価されていた)中村監督の非ホラー作品と比べると、ちょっと物足りない印象を覚えたのも事実だ。

そこにきて「見える子ちゃん」である。女子高生の何気ない日常に、不意打ちのように現れる(見えてしまう)“違和感”。それって「ほん呪」まんまじゃないか?予想は的中し、映画『見える子ちゃん』本編に随所に登場する、この心霊のビジュアルが個人的には“当たり”だった。従来のJホラーの雰囲気を残しつつも、新鮮な不気味さが漂い、これだけで「ほん呪」ファンはお腹いっぱいである。中村監督がこだわり抜いたという「ほん呪」仕込みのホラー・イメージに、コミカルでドライな青春コメディが融合、映画オリジナルのどんでん返しの要素なども加わって、最後まで見ごたえある作品に仕上がっている。

全方位の本格的なホラー作品ではないものの、まさに中村監督の本領が発揮された、Jホラーの新たな可能性を感じさせる作品といえるのではないだろうか。



                           (福谷修「cowai」編集長/映画監督)

©2025『見える子ちゃん』製作委員会










霊が“見える”世界を体感できる大型ポスターが登場



さらに、霊が“見える”世界を体感できる大型ポスターが6月2日(月)よりOsaka Metro御堂筋線なんば駅 改札外コンコースに登場することが決定!

大型ポスターには、突然霊が“見える”ようになったという本作の世界観を体感できる仕掛け付き。
見る角度によって、霊が「見えたり」「見えなかったり」する特殊なビジュアル演出で、日常の中に潜む“違和感”や“恐怖”をリアルに再現する─。



大型ポスターの掲出は6月2日(月)から6月8日(日)までの期間限定。なんば駅の何気ない風景に登場する無視できない“違和感”を、ぜひ現地でチェックしてほしい。
※掲出開始は作業の進行状況によるため前後する可能性がございます。








原作情報

見える子ちゃん 1 (MFC) ⓒTomoki Izumi


原作:泉朝樹「見える子ちゃん」(KADOKAWA刊)
★1~10巻発売中!最新巻11巻 10月22日(火)発売予定!!
https://www.kadokawa.co.jp/product/322305001323/
★カドコミ内「WebComicアパンダ」にて連載中!
https://comic-walker.com/label/apanta










あらすじ

©2025『見える子ちゃん』製作委員会



ある日突然、霊が”見える”ようになった女子高生・みこ。ヤバすぎる霊たちに囲まれたみこが選んだ生き残り術は、まさかの「見えていないフリ」。親友のハナに霊が憑いても、同級生のユリアに見えることがバレそうになっても、ただひたすらに全力スルー。しかし、産休に入る担任の代理として遠野先生が赴任してくる。何やら異様な霊が憑いている遠野の影響か、ハナの様子に異変が生じついには倒れてしまう。ハナを助けるため、みこはユリアや昭生と共に遠野の謎を追ううちに、驚くべき事実を知ることに。果たして、親友を救い、文化祭を無事に迎えることはできるのか──。”見えていないフリ”を貫いてきたみこが、ついに「無視できない」恐怖に立ち向かう!








©2025『見える子ちゃん』製作委員会



原 菜乃華
久間田琳加 なえなの 山下幸輝
堀田茜 吉井怜 / 高岡早紀
京本大我 滝藤賢一
原作:泉朝樹「見える子ちゃん」(MFC/KADOKAWA 刊)
脚本・監督:中村義洋
主題歌:BABYMONSTER「Ghost」(Sony Music Labels Inc.)
製作幹事・配給:KADOKAWA 制作プロダクション:ツインズジャパン
©2025『見える子ちゃん』製作委員会
公式サイト:https://movie-mierukochan.jp/
公式 X・Instagram・TikTok:@eigamierukochan








2025 年 6 月 6 日(金)全国劇場公開






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