【特集】「見える子ちゃん」『整形水』から『妖獣都市』「lain」『BLOOD』「怪」…10/1より募集が始まった「日本ホラー映画大賞」で一際注目される《ホラー・アニメ》。その特異な魅力と可能性とは?

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KADOKAWAが、令和の新しいホラー映像作家の発掘・支援を目指し、ホラージャンルに特化させて開催する、一般公募のフィルムコンペティション『日本ホラー映画大賞』。

応募期間は2021年10月1日(金)から11月30日(火)までの二か月間。プロ・アマを問わず、年齢、性別、国籍などの制限なく、誰でも応募できる。




募集部門は「実写部門」「アニメ部門」に分かれ(実写映像作品は3分~90分程度の未発表・完全オリジナル新作。アニメーション映像作品は10秒~30分程度の未発表・完全オリジナル新作。詳しくは記事後半の「開催概要」や「公式サイト」をご参照ください。)、特にホラーに特化したアニメの応募は史上初といえるだろう。


日本ホラー映画大賞作品募集!PV




ホラーと言えば、ハロウィンシーズンも近い中、世界的な『死霊館』ユニバースの最新作『死霊館 悪魔のせいにしたら、無罪』が10/1より公開され、日本でもシリーズ最大のヒットを記録。この後も、『クライモリ』『キャンディマン』、『ハロウィン KILLS』など、大ヒット・シリーズの最新作やリブート企画、ジェームズ・ワン監督の『マリグナント 凶暴な悪夢』、エドガー・ライト監督の『ラストナイト・イン・ソーホー』などの人気監督の新作ホラーが目白押し。


© 2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved







© 2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved











邦画でも、日本ホラー映画大賞の選考委員長を務める清水崇監督の新作『牛首村』や、『リング』の中田秀夫の『事故物件』シリーズ最新作が2022年に公開予定だ。

他にも、入江悠監督がオール韓国ロケで撮り上げたエクストリーム・ホラー『聖地X』など、もはやホラーなくして映画興行は成り立たないと言っても過言ではない盛況ぶりだ。


清水崇監督最新作『牛首村』 ©2021 「牛首村」製作委員会




©2021「聖地 X」製作委員会











独自のグロテスク描写が異彩を放つ
韓国発ホラーアニメ映画「整形水」がヒット中!



そんな中、秋のホラーでひと際、異彩を放っているのが韓国のホラー・アニメ映画『整形水』だ(公開中)。


『整形水』9/23より公開



大規模な公開ではないものの、公開から24日目の10月16日(土)に興収4,000万円を突破。
10月17日(日)までの25日間の累計成績は動員29,880人、興収42,330,000円を記録し、スマッシュヒットとなった。

劇場には、10~30代の若い客層の女性グループやサイコホラー好きの映画コアファンまでの幅広い層が駆け付け、中には2回鑑賞し、それぞれ「字幕版」、人気声優による「吹替版」で楽しむ観客の姿も見受けられた。

公開以降、都心の劇場では満席になる回も続出し、客足が伸び続けていることから上映延長が決定した劇場があるほか、11月以降の公開で複数の劇場からセカンド上映のオファーも続々と舞い込んでいることから興収5,000万円も見えてきている。





実際に整形大国ともいわれる韓国らしい独自の視点で、美女に生まれ変わったヒロインが体験する未知の恐怖を、容赦のないグロテスクな残酷描写で浮き上がらせる。
後述する、同じ芸能界を舞台にした今敏監督の傑作サイコホラー・アニメ『PERFECT BLUEパーフェクト ブルー』などの影響をはじめ、古今東西のホラー映画やホラーアニメを研究し、独自の魅力に昇華させている。


©2020 SS Animent Inc. & Studio Animal &SBA. All rights reserved.
©2020 SS Animent Inc. & Studio Animal &SBA. All rights reserved.




また、整形前のヒロインをリアルなテイストに、整形後を美麗ながらもCG風の人工的な雰囲気で違和感を持たせるなど、アニメならではの表現手法も巧みで、アニメ映画祭の最高峰・アヌシー国際アニメーション映画祭や、ホラー映画祭の名門シッチェス・カタロニア国際映画祭で招待上映され、韓国ホラーの傑作『新感染』シリーズのヨン・サンホ監督が絶賛するなど、内外の評価も高く、ホラーアニメ映画の可能性を開拓した秀作と言えるだろう。




©2020 SS Animent Inc. & Studio Animal &SBA. All rights reserved.









Jホラーをさらに進化させた
注目のテレビアニメ『見える子ちゃん』



©泉朝樹・KADOKAWA 刊/見える子ちゃん製作委員会




KADOKAWAのウェブコミックサイト「WebComicアパンダ」で連載中の泉朝樹のホラーコメディ漫画が原作のテレビアニメ「見える子ちゃん」が好評放送中だ。


©泉朝樹・KADOKAWA 刊/見える子ちゃん製作委員会




ある日突然、普通の人には見えない異形な存在が見えるようになってしまった女子高生「みこ」。彼女は彼らから逃げるでもなく、立ち向かうでもなく…精一杯シカトしつづける事に……。


©泉朝樹・KADOKAWA 刊/見える子ちゃん製作委員会





ジャンルとしては、ホラーコメディではあるものの、その描写はかなり本格的。


©泉朝樹・KADOKAWA 刊/見える子ちゃん製作委員会




実写のJホラーや海外ホラーを意識しつつも、その先にある新たな恐怖表現への挑戦も随所に見られ、一筋縄ではいかない面白さに満ちている。


©泉朝樹・KADOKAWA 刊/見える子ちゃん製作委員会




KADOKAWAといえば、あの『リング』を生み出し、言うまでもなく今回の日本ホラー映画大賞の主催であり、過去には『Another』など傑作ホラーアニメで高く評価されているだけに、『見える子ちゃん』の展開にも大いに期待が持てそうだ。



【閲覧注意】TVアニメ『見える子ちゃん』PV第1弾









『見える子ちゃん』アニメ公式HP & SNS

©泉朝樹・KADOKAWA 刊/見える子ちゃん製作委員会



【TVアニメ公式サイト】https://mierukochan.jp/
【アニメ公式Twitter】 @mierukochan_PR
  推奨ハッシュタグ:#見える子ちゃん
©泉朝樹・KADOKAWA刊/見える子ちゃん製作委員会


©泉朝樹・KADOKAWA 刊/見える子ちゃん製作委員会




<STAFF>
原作:泉 朝樹(WebComicアパンダ連載/KADOKAWA刊)
監督:小川優樹、
助監督:間島祟寛、監督補佐:松島慎太郎(魚雷映蔵)
シリーズ構成・脚本:猪原健太、キャラクターデザイン・総作画監督:嘉手苅 睦
サブキャラクターデザイン:亀谷響子、蟄居 太、Tin
化け物デザイン:うのまこと、森木靖泰、蟄居 太、平田雄三、飯島弘也、小田裕康(スタジオもがな)
プロップデザイン:うめつゆきのり、衣装デザイン:高品有桂
総作画監督:柳沢まさひで、橋本英樹、平田雄三、亀谷響子、高品有桂
編集:丹 彩子、色彩設計:歌川律子、美術設定:岩澤美翠(KUSANAGI)、渡辺紳(エカチエピルカ)
美術監督:岡本綾乃(KUSANAGI)、コンセプトコンポジット:高津純平
撮影監督:楊 暁牧(グラフィニカ)
音楽:うたたね歌菜、音楽制作:KADOKAWA、音響監督:郷 文裕貴
音響効果:宅間麻姫(スワラ・プロ)、音響制作:マジックカプセル
アニメーション制作:Passione

<CAST>
四谷みこ役:雨宮天、百合川ハナ役:本渡楓、二暮堂ユリア役:佐倉綾音、遠野善役:中村悠一、
ゴッドマザー役:谷育子、四谷恭介役:花守ゆみり ほか



「見える子ちゃん」Blu-ray & DVDの発売が決定!詳細は記事の後半で紹介!






【原作情報/Amazon】



見える子ちゃん 1 (MFC)



『見える子ちゃん』
(WebComicアパンダ連載)
 著者:泉朝樹

第1 巻~第5 巻:好評発売中
最新6巻 10月22日発売

見える子ちゃん コミック 1-5巻セット (MFC)






【特集】

鬼太郎」から「lain」「BLOOD」「怪」「がっこうぐらし!」個人制作アニメまで
特異な魅力に満ちたホラー・アニメの歴史と可能性




妖怪ブームから生まれた初期ホラー・アニメ


日本のホラー・アニメの歴史は、妖怪・怪奇ブームの中にあった水木しげる原作の『ゲゲゲの鬼太郎』(第1シリーズ 1968年1月開始)など、アニメ黎明期にまでさかのぼる(「鬼太郎」第一シリーズが放送された1968年は、円谷プロの特撮ドラマ「怪奇大作戦」、藤子不二雄のテレビアニメ「怪物くん」(第1シリーズ)、手塚治虫原作の実写+アニメの狼男ホラー・ドラマ「バンパイア」なども放送)。


ゲゲゲの鬼太郎1968DVD-BOX ゲゲゲBOX60’s(廃盤)



東映アニメーションミュージアムチャンネル 
【公式】ゲゲゲの鬼太郎(第1期)
第1話「おばけナイター」(埋め込みはできませんが、リンク先のYouTubeで鑑賞可)

https://www.youtube.com/watch?v=tOeZG79lcUI



Amazon prime video(0円/期間限定)

第1話 おばけナイター




同じ1968年の10月には、より本格的なホラー・アニメ『妖怪人間ベム』が放送スタート。西洋のゴシック・ホラーを意識したような独特の雰囲気と、おどろおどろしい恐怖描写で、当時の子供たちの人気を集めた。その後、二回のアニメ・リメイクや、実写によるドラマ&映画化もされ、近年は妖怪人間がモンスターに変身して難敵に立ち向かうという異形のヒーロー物のイメージが強くなり、初期の怪奇趣味は薄れていった。


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第23話 悪魔の化粧




「ゲゲゲの鬼太郎」もシリーズを重ねるごとにヒーロー色が強くなったが、最新の第6シリーズ(2018年~2020年)では、都市伝説を活用した題材や、実写のJホラーを意識したようなホラー演出が目立ち、新たな現代の恐怖に鬼太郎たちが立ち向かうことで、マンネリを打破しようとする意欲的な試みが目立っている。





なお、1970年代は『エクソシスト』の大ヒットから空前のオカルトブームが巻き起こったが、当時はアニメは子供向けが中心だったため、本格的なホラー・アニメはほとんど存在しなかった。「まんが日本昔ばなし」に怪談めいたエピソードが見られた程度だ。







1980年代 スプラッタ・ブームの影響



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1980年代、特殊メイクによるスプラッタ映画ブームが巻き起こった際には、日本のアニメでも過激な描写や残酷描写が増え始め、オタク文化がバッシングを受ける要因にもなった(『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか?』(1984)などのSFアニメでも生首切断などのシーンが普通に盛り込まれている)。



変わり種としては、1981年に関西テレビ・フジテレビ系のバラエティ「花王名人劇場」の枠で放送された中編アニメ「東海道四谷怪談」

DVDは廃盤


言わずと知れた“お岩さん”の初のアニメ化で、午後九時から放送の大人向けアニメの先駆けだった。
監督は、『ルパン三世 カリオストロの城』の作画監督などで知られる名アニメーター、大塚康生(鈴木一・名義)で、これが監督デビュー作にして、唯一の監督作といわれる。『カリオストロの城』のスタジオ・テレコムが参加していることもあり、作画も本格的だったが、あくまで古典怪談の映像化が主眼とされ、当時流行のスプラッタホラーとは一線を画す、抑制された恐怖描写が印象的だった。

また、海外のホラー映画の影響を受けたと言えば、菊池秀行原作を川尻善昭監督がアニメーション化した映画『妖獣都市』(1987)やOVA「魔界都市〈新宿〉」(1988)、触手などのグロテスクな描写や過激なエロティック描写が話題を集めた18禁のOVA「超神伝説うろつき童子」(1987)シリーズなど、80年代後半には映画やOVAで大人向けのハードなホラー・アニメが生まれ、高い評価を得たが、残念ながら日本ではあまり定着したとは言えなかった。














デジタルアニメ前夜の1990年代


1990年代、『羊たちの沈黙』(1991)で巻き起こったサイコサスペンス・ブームで、アニメでも今敏監督の『PERFECTBLUEパーフェクト ブルー』(1998)が誕生。
元々はオリジナルビデオ企画だったものが、完成直前に劇場用映画へと昇格し、カナダのファンタジア映画祭での受賞をきっかけに世界的にその名が知られるようになった。リアルな人物描写にこだわりつつ、実写では不可能なアニメーションならではの夢幻的なサスペンス&スリラー演出は、ダーレン・アロノフスキー監督の『レクイエム・フォー・ドリーム』『ブラック・スワン』や、上記の『整形水』など海外作品にも影響を与えたといわれ、日本のアニメーションの多様性を示すこととなった。





『リング』ブームとほぼ同じ90年代半には、『学校の怪談』『トイレの花子さん』が子供たちの間でブームとなり、亜流品も含め、映画やドラマ、ゲームで人気を集めた。

特に『トイレの花子さん』は劇場用アニメ映画が製作された他、テレビのキッズ向けバラエティ「ポンキッキーズ」の中で放送された「学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!」を覚えている人も少なくないはずだ。



学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!1 [DVD]/Amazon




さらに「Windows95」のヒットによるパソコンの普及に伴い、インターネットを介した怪談、都市伝説も人気を集め始めたのもこの頃。そんな中で生まれたテレビアニメserial experiments lainは、少女の視点を通して、仮想世界と区別がつかない曖昧な現実世界を時に不気味に浮き上がらせ、都市伝説系のサイコホラーとしても秀逸。当サイト「Jホラーのすべて 鶴田法男」でも度々触れている「邪願霊」や、「ほんとにあった怖い話」などのOVホラーで当時注目された小中千昭のシリーズ構成・脚本、キャラクター原案の安倍吉俊によるグラフィックなどが今なお高い評価を得ている。



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また、90年代後半にはテレビアニメーションの制作にもデジタル化の波が押し寄せ、まだフルデジタルではないものの、要所要所のシーンでデジタルやCGが導入され、新たな表現や演出手法が生まれている。








独自の路線で海外も注目を始めた2000年代


2000年にはProductionI.GによるBLOOD THE LAST VAMPIREシリーズがスタート。
日本刀を持つ少女とヴァンパイアの戦いを描き、第一作は世界初のHD24Pによる劇場用フルデジタル・アニメーションと謳われ、日本はもちろん海外にもファンが多い。クエンティン・タランティーノが本作を見て『キル・ビルVol.1』(2003)のアニメーション・パートをProductionI.Gに依頼したのは有名な話。



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2002年に同人ゲームとして発売され、人気を集めた『ひぐらしのなく頃に』が初めてテレビアニメ化されたのは2006年。以後、繰り返しテレビアニメ化やOVA化され、ホラー・ミステリーの枠を超えた人気を確立した。ひなびた村落での美少女たちとのノスタルジックな交流と、そこに潜む陰惨な連続殺人事件など、極端なギャップが独特の魅力を生み出した。


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90年代に問題視されたアニメのグロテスクな表現は、その後はテレビでも自主規制等から抑制がみられるが、アダルトゲームを原作とした学園もの『School Days』(2007)のように、三角関係の愛憎劇と共に、終盤の凄惨を極めたスプラッタ描写が物議を醸し(ある意味で演出がリアルすぎたことも災いした)、最終話の放送が休止になったケースなど、定期的に突然変異的なホラー作品が生まれるのも、日本のアニメーションの懐の深さゆえかもしれない。





「lain」の小中千昭や、人気ドラマ脚本家の坂本裕二が参加したホラー・アニメ『怪 〜ayakashi〜』(2006)も印象深い。
古典怪談の『東海道四谷怪談』『天守物語』『化猫』を、俊英クリエイターたちが独自の解釈でアニメーション映像化。ビジュアル的にも斬新なアレンジが施され、前衛的な趣向が強調された。ホラー的な恐怖度は低いが、怪談アニメーションの可能性を提示したユニークなシリーズとなった(翌2007年には「化猫」のキャラクターを主人公にした「モノノ怪」も制作された)。


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「がっこうぐらし!」など、飛躍の2010年代以降


ロメロ・ゾンビの再評価と、ドラマ「ウォーキング・デッド」(2010年~)のヒットでゾンビ物が市民権を得た2010年代以降は、「がっこうぐらし!」(2015年)、「ゾンビランドサガ」(2018年第一期、2020年第二期)など、ゾンビを題材にしながら、単なる実写ホラーのパロディとも異なる、斬新なアイデアによる秀作アニメーションが次々と誕生。

特に「がっこうぐらし!」の第一話では、一見、“萌えキャラによる、ほのぼの日常系の学園アニメ”として描かれつつ、じわじわと違和感が漂い、やがて絶望的な恐怖の現実があらわになる展開が絶妙で、ホラー・ファンをも魅了した。下のオープニングも完全なだまし討ちのような内容で、徹底している。




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第一話はじまり






また、短編ながらも、実写を上回る先鋭的なゾンビ描写で、海外の映画祭でも好評を博した「Walking Meat」など、ゾンビ物は一定のルールさえ守れば、あとは比較的、クリエイティブな自由が与えられることもあり、アニメでも今後発展していく可能性を秘めている。





『リング』でJホラー・ブームを生み出したKADOKAWAも、先に紹介した「見える子ちゃん」「Another」(2012)など、コミックや小説の魅力と、根強い人気を誇る実写ホラーの要素、そして日本の先端のアニメーション表現をうまく融合させたメディアミックス戦略で、新しいエンタテインメント・ホラーにこだわっている点が興味深い。




『Another』では、人気ミステリー作家の綾辻行人の同名小説が原作という点も魅力だった。重厚な原作を基に、エンタテインメントとしてよく練られた脚本と、雰囲気のある作画&適度な恐怖演出がうまくマッチしており、ホラー・ミステリー・アニメとして、見ごたえがあった。




2020年9月には、前作から三年後の設定となる新刊「Another 2001」が発売。こちらもアニメ化が期待されている。











個人制作アニメーションの挑戦


新しいホラー表現といえば、「cowai」運営元のゼリコ・フィルムが製作し、「cowai」第一回プレゼンツ作品として公開されたホラー・アニメ映画『アラーニェの虫籠』(2018)は、アニメーション作家、坂本サクがアニメーション制作を始め、監督、原作、脚本、音楽の一人五役をこなした、個人制作アニメーションの意欲作だ。




アラーニェの虫籠 [Blu-ray] Amazon




『アラーニェの虫籠』は、上で紹介した『整形水』同様に、アヌシー国際アニメーション映画祭に招待上映されるなど、海外の著名な映画祭で上映され、好評を博した。もともと、坂本監督は、清水崇監督の監修したドラマ「怪奇大家族」のオープニングを手掛けるなど、ホラー業界にも縁があった人物だが、監督としてホラー映画を手掛けるのはこれが初めて。「ホラーには挑戦しがいのある表現がたくさんある」と話し、ホラーというジャンルを通じて、個人制作のアニメーションの可能性を探求している。





坂本監督は現在は、『アラーニェの虫籠』の前日譚というべきスピンオフの新作ホラー・アニメ映画『アムリタの饗宴』を制作中だ。

『アムリタの饗宴』ティザーポスター




この他にも、漫画家コタニジュンヤによる『絶望の怪物』(2019)など、個人制作のアニメーション映画でもホラー(テイスト)作品は増える傾向にあり、比較的規制も少ないインディーズだけに、その動向からは目が離せない。



絶望の怪物 [DVD] Amazon










あなたも「日本ホラー映画大賞」に応募できる!?
インディーズ・ショートアニメの新しい世界



スター不在の低予算インディーズ企画でも、アイデアやセンスがあれば、一気に人気監督にのし上がることができるのがホラー映画。一大ブームを呼んだ『カメラを止めるな!』は記憶に新しく、また、日本ホラー映画大賞の審査委員長を務める清水崇も、先日の堀未央奈とのスペシャル対談で、『学校の怪談G』というドラマスペシャル枠で、わずか3分のショート・ホラー二本(「片隅」「44444444444」)を監督したことがきっかけで『呪怨』を撮るチャンスを得たと話している。





実写映画において、今も昔もホラー映画とは新人の登竜門だが、その流れはアニメ界にも及んでいる。

例えば、上で紹介した『学校の怪談G』では、アニメーション監督の角銅博之によるショート・ホラー・アニメが一緒に放送されている。


学校の怪談G[VHS]※廃盤




角銅監督は「デジモンアドベンチャー」のシリーズディレクターや、「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズなどの演出で知られるベテラン。

業界屈指のホラー通で知られ、最近では、この10月から放送がスタートしたテレビアニメ「デジモンゴーストゲーム」のオープニングを手掛けたが、ホラー・テイストの作品に合わせる形で、25ものホラー映画の名シーンを忍び込ませて、世界中のホラー・ファンを驚かせていた。






また、角銅監督は自作のショート・ホラー・アニメをYouTubeなどで発表している点も見逃せない。





ホラー・アニメと聞くと、どうしても大人数のアニメスタジオによる本格的なものを想像してしまうが、最近は個人制作用のアニメーション制作ソフトも充実し、ワンアイデアとセンスがあれば、誰にも傑作アニメを生み出せるチャンスがあるのだ。

日本ホラー映画大賞もアニメ部門はわずか10秒の超短編から作品を募集している。「これなら自分にも作れそう」と思ったら、まずは挑戦してみるのも手だろう。自分の意外な才能を知るきっかけにもなるはずだ。










【「日本ホラー映画大賞」開催概要】



対象作品

■実写映像作品 3分~90分程度の未発表・完全オリジナル新作
■アニメーション映像作品 10秒~30分程度の未発表・完全オリジナル新作


○応募期間:2021年10月1日(金)10:00~2021年11月30日(火)23:59

○応募資格:プロ・アマチュアを問わず、年齢、性別、国籍などの制限なく、どなたでもご応募いただけます

応募方法等:詳しくは下記公式サイトをご覧ください

公式サイト:http://movies.kadokawa.co.jp/japan-horror-fc/



○受賞部門

令和の新しいホラー映像作家の発掘・育成を目指し、以下の賞を設けます

[大賞]
賞金 20万円
副賞 運営委員会製作による新作長編映画(応募作品のリメイク版または完全オリジナル作品)の監督をご担当いただきます

[アニメ部門賞]
ホラー・アニメーション分野への斬新なアプローチを観点に選考します
賞金 20万円

[審査員特別賞]
将来性を感じさせる作品に贈られます
賞金 15万円

[ニューホープ賞]
“オトナ”になる前の荒削りで、尖った、最新の感性とセンスを持つ原石に対して贈られます
賞金 10万円

[株式会社闇賞]
前例のないアプローチに果敢に挑み、新しいホラー体験を与える作品に贈られます
賞金 10万円

[オカルト部賞]
「配信動画で見たい!!短編作品」に贈られます
選考・配信は、心霊スポット探索・怪談を体当たりで取材するYouTubeチャンネル『オカルト部』
賞金10万円

[MOVIE WALKER PRESS賞]
映画プラットフォームならではの視点で、観る者が怖さを「楽しめる」、映画ファンに広く愛される作品を選出いたします
賞金10万円

[豆魚雷賞]
優れたキャラクターが登場する作品に贈られます
人物・怪物などのほか、造形物・アイテムなど、特徴を持ったイメージを含みます
賞金10万円


運営委員会
【主催】株式会社KADOKAWA/株式会社ディー・エル・イー/株式会社闇
【協力】オカルト部/MOVIE WALKER PRESS/豆魚雷


【公式Twitter】https://twitter.com/jp_horror_fc










「見える子ちゃん」Blu-ray & DVDの発売が決定!



記事の前半で紹介した、放送中のテレビアニメ「見える子ちゃん」のBlu-ray & DVDの発売が決定した。

初回生産特典には、アニメ描き下ろしスペシャルアウターケースや原作者・泉朝樹描き下ろしの化け物デジパック、さらに描き下ろしコミック(化け物視点編)付きスペシャルブックレットと見える化け物ステッカーが付属。

毎回特典には、キャストが朗読する怪談家ぁみ書き下ろし怪談や、雨宮天・本渡楓・佐倉綾音によるオーディオコメンタリーなど豪華特典が満載!第1巻は12月22日発売される。

この発売に合わせて、多彩なキャンペーンも実施。詳しくは公式サイトをご確認ください。
https://mierukochan.jp/bddvd.html



見える子ちゃん 第1巻【Blu-ray&DVD】/Amazon
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2021年12月22日(水)発売
【BD】品番:ZMXZ-15101  価格:13,000円(税抜)/14,300円(税込)
【DVD】品番:ZMBZ-15111  価格:11,000円(税抜)/12,100円(税込)

◆収録内容
第1話~第4話
【初回生産特典】
①アニメ描き下ろしスペシャルアウターケース
②原作・泉 朝樹描き下ろし化け物デジパック
③泉 朝樹描き下ろしコミック(化け物視点編)付きスペシャルブックレット
④見える化け物ステッカー 其の壱


【毎回特典】

①怪談家ぁみ書き下ろし怪談「ミエル」
 朗読:四谷みこ(CV:雨宮 天)
②オーディオコメンタリー(雨宮 天×本渡 楓×佐倉綾音)
③ノンクレジットOPED
※商品仕様・価格などは予告なく変更になる場合がございます。





見える子ちゃん 第2巻【Blu-ray&DVD】/Amazon
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2022年1月26日(水)発売
【BD】品番:ZMXZ-15102  価格:13,000円(税抜)/14,300円(税込)
【DVD】品番:ZMBZ-15112  価格:11,000円(税抜)/12,100円(税込)

◆収録内容
第5話~第8話

【初回生産特典】
①アニメ描き下ろしスペシャルアウターケース
②原作・泉 朝樹描き下ろし化け物デジパック
③泉 朝樹描き下ろしコミック(化け物視点編)付きスペシャルブックレット
④見える化け物ステッカー 其の弐

【毎回特典】
①怪談家ぁみ書き下ろし怪談「鎖」
 朗読:百合川ハナ(CV:本渡 楓)
②オーディオコメンタリー(雨宮 天×本渡 楓×佐倉綾音)
③PV・CM集
※商品仕様・価格などは予告なく変更になる場合がございます。







見える子ちゃん 第3巻【Blu-ray&DVD】/Amazon
画像クリックでAmazonの紹介ページとリンクしています


2022年2月25日(金)発売
【BD】品番:ZMXZ-15103  価格:13,000円(税抜)/14,300円(税込)
【DVD】品番:ZMBZ-15113  価格:11,000円(税抜)/12,100円(税込)

◆収録内容
第9話~第12話

【初回生産特典】
①アニメ描き下ろしスペシャルアウターケース
②原作・泉 朝樹描き下ろし化け物デジパック
③泉 朝樹描き下ろしコミック(化け物視点編)付きスペシャルブックレット
④見える化け物ステッカー 其の参

【毎回特典】
①怪談家ぁみ書き下ろし怪談「黒い女の子」
 朗読:二暮堂ユリア(CV:佐倉綾音)
②オーディオコメンタリー(雨宮 天×本渡 楓×佐倉綾音)
※商品仕様・価格などは予告なく変更になる場合がございます。
キャンペーン情報は以下の公式サイト内のページをご参照ください。
https://mierukochan.jp/bddvd.html








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