日本初、ホラーのジャンルに絞った一般公募のフィルムコンペ
「日本ホラー映画大賞」10/1募集開始!
プロ・アマ問わず、新時代を恐怖で満たす狂逸な才能 求む!!
KADOKAWAは、新たにホラージャンルに特化させたフィルムコンペティション『日本ホラー映画大賞』(選考委員長・清水崇)を開催し、令和の新しいホラー映像作家の発掘・支援を目指す。
“ホラー”ジャンルに絞った一般公募のフィルムコンペティションは日本初の取り組みとなる。
ポスタービジュアルは「冨安由真展 くりかえしみるゆめ Obsessed With Dreams」(資生堂ギャラリー、2018)などで注目される冨安由真が本コンペティションのために描き下ろした。
応募期間は2021年10月1日(金)10:00~2021年11月30日(火)23:59。
プロ・アマを問わず、年齢、性別、国籍などの制限なく、誰でも応募できる。
大賞受賞者は、2022年に新作長編映画での監督が約束される。
詳細は記事後半の「開催概要」や「公式サイト」をご参照ください。
選考委員長 清水崇監督(『呪怨』『犬鳴村』『樹海村』)をはじめ
選考委員には女優・堀未央奈、映像クリエイター・監督・声優・FROGMAN、
Base Ball Bear・小出祐介、映画ジャーナリスト・宇野維正ら各界ホラーマスター集結!コメントあり。
ホラージャンルの先駆者企業・KADOKAWAと運営委員会パートナーは令和の新たなホラー作家の発掘・支援を始める。
大賞受賞者には、応募作品のリメイク版、または完全オリジナル新作映画の監督を担っていただき、作品は来年2022年劇場公開を目指す。
また、アニメ部門賞も設置し、ホラー・アニメーションの先駆的才能を見出し、支援する。
審査員特別賞、運営委員会各賞受賞者にはそれぞれ賞金が用意され、大賞、各賞に選考された作品は劇場公開や配信展開を予定。
最終審査・選考委員には、選考委員長・清水崇監督、選考委員に女優・堀未央奈、映像クリエイター・監督・声優・FROGMAN、Base Ball Bear・小出祐介、映画ジャーナリスト・宇野維正という各界のホラーマスターが集結し、それぞれが持つ斬新な視点から、新しい才能を見出す。(記事の後半に全員のコメントを掲載)
『リング』を生み出したKADOKAWAが仕掛ける
ホラーを通じて、世界市場で活躍する才能の発掘
KADOKAWAには角川ホラー文庫と連動し、数々のホラー映画をヒットさせてきた歴史があり、中でも『リング』(98/中田秀夫監督)は後のJホラー・ムーブメントの火付け役として、一大ブームを巻き起こした。
そして今、まだ誰も見たことのない未知の“恐怖”を創出し、日本にとどまらず世界市場で活躍するような才能を発見するべく、「日本ホラー映画大賞」を開催する。
<運営委員会コメント>
かつて、90年代末から2000年代前半にかけて、ワールドワイドな流行として“ジャパニーズ・ホラー”ブームがあり、『リング』、『呪怨』を始めとする国内で火がついた新しい恐怖映画は、瞬く間に世界に広がり、世界の夢工場・ハリウッドでリメイク、全米および全世界公開映画へと次々に羽ばたく時代がありました。あれから20数年が経ち、世界のマーケットを見ると、相変わらず“怖い”を売りにしたコンテンツは多数製作され、そのいくつかは世界的なヒットを記録しています。がしかし、日本発のムーブメントであった“ジャパニーズ・ホラー”は、その方法論が定番化し、当時のような熱を感じられるジャンルとは言い難いのが現状です。一方世界に目を向けると、アリ・アスター、デビッド・ロバート・ミッチェル、ジョーダン・ピール等の新しい才能たちが新鮮な感覚のホラーカテゴリー映画を次々と生み出しています。彼らは、ホラーばかりをずっと追いかけていた作家ではなく、方法としてホラージャンルを選び、そこに実験的であったり、テーマ的であったりする要素を巧みに盛り込んで一級のエンタテインメント作品に仕上げています。
では、なぜ日本に新たなメジャーホラー作家が出てこないのか。それは、事業者側に安定志向が根付いてしまったからではないではないでしょうか。現在ホラージャンル映像の担い手は、清水崇監督のようなもはや御大となった作家たちの他は、活躍の場が極端に限られています。撮りたいものや野心的な企画はある、だがそれを発揮する場所がない、そういったジレンマを抱えて鬱々としている俊英たちは多くいるはずです。日本は、ホラージャンルの先進国なのですから。新時代を新たな恐怖で満たしてくれる才能をお待ちしております。
【「日本ホラー映画大賞」開催概要】
○対象作品:
■実写映像作品 3分~90分程度の未発表・完全オリジナル新作
■アニメーション映像作品 10秒~30分程度の未発表・完全オリジナル新作
○応募期間:2021年10月1日(金)10:00~2021年11月30日(火)23:59
○応募資格:プロ・アマチュアを問わず、年齢、性別、国籍などの制限なく、どなたでもご応募いただけます
応募方法等:詳しくは下記公式サイトをご覧ください
公式サイト:http://movies.kadokawa.co.jp/japan-horror-fc/
○受賞部門
令和の新しいホラー映像作家の発掘・育成を目指し、以下の賞を設けます
[大賞]
賞金 20万円
副賞 運営委員会製作による新作長編映画(応募作品のリメイク版または完全オリジナル作品)の監督をご担当いただきます
[アニメ部門賞]
ホラー・アニメーション分野への斬新なアプローチを観点に選考します
賞金 20万円
[審査員特別賞]
将来性を感じさせる作品に贈られます
賞金 15万円
[ニューホープ賞]
“オトナ”になる前の荒削りで、尖った、最新の感性とセンスを持つ原石に対して贈られます
賞金 10万円
[株式会社闇賞]
前例のないアプローチに果敢に挑み、新しいホラー体験を与える作品に贈られます
賞金 10万円
[オカルト部賞]
「配信動画で見たい!!短編作品」に贈られます
選考・配信は、心霊スポット探索・怪談を体当たりで取材するYouTubeチャンネル『オカルト部』
賞金10万円
[MOVIE WALKER PRESS賞]
映画プラットフォームならではの視点で、観る者が怖さを「楽しめる」、映画ファンに広く愛される作品を選出いたします
賞金10万円
[豆魚雷賞]
優れたキャラクターが登場する作品に贈られます
人物・怪物などのほか、造形物・アイテムなど、特徴を持ったイメージを含みます
賞金10万円
運営委員会
【主催】株式会社KADOKAWA/株式会社ディー・エル・イー/株式会社闇
【協力】オカルト部/MOVIE WALKER PRESS/豆魚雷
【公式Twitter】https://twitter.com/jp_horror_fc
【選考委員コメント】
選考委員長/清水崇(映画監督)
ジャパニーズ・ホラーという言葉がもてはやされて早20年――。
一時は、猫も杓子もホラーに飛びつき、業界は粗製乱造の末、一過性のブームのように投げ出してしまいました。
結果……今も皆の記憶に残るJホラーのタイトルは僅か。
どれも当時の作品群ばかり。
世界へ打って出れる文化コンテンツのチャンスを自ら潰し、
次なる世代の才能の発掘や育成にも目を向けようとしなかった日本の映画業界。
何と嘆かわしい事でしょう?
しかし、日本には古からの怪談文化や独自の精神世界に通じる“恐怖”の遺産がまだまだあります!
他国の文化や成果の真似をせず、独特の持ち味で打ち出せるDNAを我々は持っているはずなのです。
少々自虐的ですが…僕を始め、20年前のJホラー製作者にすがっていてはいけないはずなのです。
新鮮で斬新なホラーのセンスが見出される事を期待してやみません。
プロフィール:
ブースタープロジェクト所属
1972年群馬県出身。大学で演劇を学び、助監督を経て、98年に監督デビュー。オリジナル企画「呪怨」シリーズ(99~06)は劇場版を経てUSリメイク。日本人初の全米No.1に。近作に『魔女の宅急便』(14)、『ブルーハーツが聴こえる』『こどもつかい』(共に17)など。『9次元からきた男』(16)が上映中。近作に『犬鳴村』(2020)、『樹海村』、『ホムンクルス』(共に2021)、全14人の監督によるスマホ配信の短編ホラー「スマホラー」を総合監修~現在も配信中(2021)。現在、“恐怖の村シリーズ”3部作目となる『牛首村』を制作中。
選考委員
堀未央奈(女優)
私は小さい頃は怖くて苦手意識のあったホラー映画ですが、いろんなジャンルのホラーを観るうちにホラー映画の底知れぬ魅力に魅了されました。忘れられないようなトラウマ級の話も、どこか考えさせられる奥が深い話もあり、ホラーというジャンル1つだけでもたくさんのメッセージ性が込められた”愛”のある作品をたくさん楽しんで観てきました。
日本のホラー映画は海外と比べて一段と日常に近く、身近な恐怖を描かれた作品が多いなと感じます。
これぞ!というものや、今まで観たことのないホラーなど、たくさんのアイディアや遊び心が詰まった素敵な作品に出会えることを心より楽しみにしています。
プロフィール:
1996年10月15日生まれ。岐阜県出身。
13年に第2期生として乃木坂46に加入。 7thシングル『バレッタ』の選抜発表で初選抜。センターを務める。 2017年女性ファッション誌「ar」のレギュラーモデルに。 同年初のソロ写真集『君らしさ』(主婦と生活社)を発売。 2021年3月28日をもって乃木坂46を卒業し、女優業を中心として活動中。 7月13日(火)よりMBS/TBSドラマイズム枠にて放送の「サレタガワのブルー」ではW主演を務める。
フロッグマン(映像クリエイター・監督・声優)
今から100年以上前。私とゆかり深い島根県松江市にラフカディオ・ハーンなる人物が来日した。日本名、小泉八雲。ご存じ小説『怪談』を著し、日本の怪異と伝承を世界に紹介した人物だ。八雲の書物はアメリカを中心にベストセラーとなり、極東の島国に神秘的なイメージを世界が持つことになる。
元来、日本人は目に見えない何かに対して敏感で、想像力逞しい人々だった。妖怪のバリエーションの豊かさ。森羅万象に神が存在し、それらと共存してきた暮らしは、現在、アニメやキャラクターといった無生物に対して魂を吹き込むことに繋がると思っている。
私たちの想像力が再び世界にセンセーションを巻き起こす。そんな才能を楽しみにしている。
プロフィール:
長年、実写映画・ドラマの世界に籍を置く。 2006年DLE入社。
2007年9月 より取締役就任(現任)。
2006年に「秘密結社 鷹の爪」を地上波で発表した後、2007年には劇場公開。その後、テレビ・映画シリーズを次々と公開。
その他「古墳ギャルのコフィー」や「土管くん」などオリジナルIPを多数輩出。
独自の世界観とプロデュース手法が人気を呼び、「島耕作」シリーズ、「天才バカボン」等の有名原作のパロディ化によるリプロデュースにも従事。
怪異蒐集家木原浩勝とタッグを組み「平成松江怪談」(http://xn--u9j429qiq1a.jp/matsue/kaidan/)を手掛けるなど、怪談への造詣も深い。
小出祐介(Base Ball Bear/ミュージシャン)
自分がなぜこんなにもホラーというジャンルに惹かれるのか。
一番は、理解の追いつかない何かに出くわしたい、まだ知らない種類の恐怖を思い知りたい。
そんな「飽くなき怖いもの見たさ」なんだと思います。
『リング』を初めて劇場で観た時、エンドロールが終わり明転した満員の場内に、
「とんでもないものを見てしまった……」という空気が充満していたのが忘れられません。
とんでもない恐怖に出会えることを楽しみにしています。
プロフィール:
1984年12月生まれ。東京都出身。ロックバンドBase Ball Bearのリーダーで、ボーカル&ギターとほとんどの楽曲の作詞作曲を手掛ける。中学でギターを始め、高校3年の秋に同じ学校に通う同学年の堀之内大介(ds)と1年後輩の関根史織(b&cho)を中心にBase Ball Bearを結成。ギターロック/ニューウェイヴのテイストを独自に昇華したバンドサウンドとポップセンスに優れたメロディ、そして青春感に溢れた歌詞が人気を集め、2006年4月にミニアルバム『GIRL FRIEND』でメジャーデビュー。その後8枚のフルアルバムをリリースし、2010年と2012年には日本武道館単独公演を開催して大盛況に収めた。2021年6月に最新作となるシングル「プールサイダー」をリリース。
宇野維正(映画ジャーナリスト)
2010年代以降、ホラー映画は単に映画の一つのジャンルではなく、1970年代のある時期にそうであったように、映画の最前線にして、世界の優れた映画的才能にとって最も広くて大きな登竜門となっています。その前夜、1990年代後半から2000年代にかけてホラー映画表現を刷新して世界中に影響を与えてきたのは清水崇監督をはじめとする日本の映画作家たちですが、そろそろ次の世代の才能がこの国から出てきてもいい頃でしょう。日本のデビッド・ロウリー、アリ・アスター、デビッド・ロバート・ミッチェル、ロバート・エガースの登場に期待してます。
プロフィール:
1970年、東京生まれ。著書に「1998年の宇多田ヒカル」(新潮社)、「くるりのこと」(新潮社)、「小沢健二の帰還」(岩波書店)、「2010s」(新潮社)など。「キネマ旬報」、「集英社新書プラス」、「MOVIE WALKER PRESS」、「リアルサウンド」、「メルカリマガジン」などで映画関連の批評やインタビュー企画やコラムを連載中。
【キービジュアル】
本コンペティションへの描きおろし作品
冨安由真(とみやす ゆま) 「Girl without Features」
©Yuma Tomiyasu, by courtesy of Art Front Gallery
冨安由真(とみやす ゆま)
1983年東京都出身。2005年に渡英し、ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アーツ、ファインアート科にて学部と修士を学ぶ。2012年に帰国。2017年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻修了、博士号取得。現実と非現実の狭間をテーマに大型のインスタレーション作品や絵画作品を発表する。主な受賞に第21回岡本太郎現代芸術賞特別賞(2018)、第12回shiseido art egg入選(2018)など。近年の主な個展に「guest room 002 冨安由真:(不)在の部屋――隠れるものたちの気配」(北九州市立美術館、2018)、「第12回 shiseido art egg:冨安由真展 くりかえしみるゆめ Obsessed With Dreams」(資生堂ギャラリー、2018)、「Making All Things Equal / The Sleepwalkers」(アートフロントギャラリー、2019)、「KAAT EXHIBITION 2020 冨安由真展|漂泊する幻影」(KAAT 神奈川芸術劇場、2021)など。
「日本ホラー映画大賞」10月募集開始!
次回、「日本ホラー映画大賞」スペシャル対談記事を予定!
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