「ディヴァインはゴジラ」ジョン・ウォーターズからのビデオメッセージが到着!『マルチプル・マニアックス』『セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ』予告編!1/ 1(元旦)日の出と共に日本初公開!

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映画史に残る悪趣味映画として名高い『ピンク・フラミンゴ』(1972)の公開 50 周年を記念して、ジョン・ウォーターズ監督の幻の怪傑作『マルチプル・マニアックス』(原題:Multiple Maniacs)が、2022 年 1 月 1 日(元旦)より新宿 K’s cinema にて日本初公開される。
今回の上映では、ウォーターズ自身が最愛の作品と語る『セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ』も同時に上映。
さらに、ウォーターズ監督66歳の新著『ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク』(柳下毅一郎訳/国書刊行会)も1月に発売されるなど、異様な盛り上がりを見せている。

そんな中、『マルチプル・マニアックス』、『セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ』の予告編が完成!加えてジョン・ウォーターズ監督よりビデオメッセージも到着した。











「ディヴァインはゴジラ」
『マルチプル・マニアックス』『セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ』
予告編&ジョン・ウォーターズからのビデオメッセージ


今回の日本上映を一番喜んでいるのは何と言ってもジョン・ウォーターズ監督自身だ。
その喜びを伝えるべく、公開に先立って監督がビデオメッセージを日本の配給元に送ってくれた。
その中で、JW 監督は、この上映に「立ち会いたかったな」とコロナで渡航が難しく残念だと話した。
そしてこの『マルチプル・マニアックス』は、「通称を“セルロイドの残虐行為”」だと語る。


©Janus Films




1968 年に、5 千ドルで製作された本作は公開当時、散々猥褻だと散々けなされたと語る。ある審査員には「90 分間、目が侮辱された」と言われたというから、その程度が伺える。そして、JW 作品にとっての欠かすことのできないディヴァインについて「ディヴァインはゴジラ」だと JW 流の最大級の賛辞を贈った。

『セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ』についても言及した。


©Tamasa Distribution




「あれは映画のテロだった」と語る監督。
今でもあんなことができるかと自身に問いかけると、もちろん出来ると答える。続けて、「コロナ陽性者を映画館に入れ、古くなった軽食を提供。どうせ味覚が無いから、気にしないさ」と、JW らしいシニカルでウィットに富んだ発言は健在だ。


そして、1月に出版される監督の新著『ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク』(柳下毅一郎訳/国書刊行会)についても言及した。


ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク




本作は、なんと66歳の時にヒッチハイクした経験から執筆されたと言うから驚きだ。

今回の上映で、ジョン・ウォーターズ監督の、反モラル、猥褻、悪趣味を武器に反逆を続けるウォーターズの世界に新年早々どっぷりと漬かって欲しい。









バッドテイストの帝王、23歳の出世作!
悪趣味を撒き散らした幻の怪傑作がついに日本初上陸!



©Janus Films




映画史上、最も下品かつ悪趣味な映画として名高い 1972 年に公開された『ピンク・フラミンゴ』。


ピンク・フラミンゴ ノーカット特別版(廃盤。中古流通のみ)




来年 2022 年が公開 50 周年を迎えるのを記念して、『ピンク・フラミンゴ』前夜に制作されたジョン・ウォーターズ監督の『マルチプル・マニアックス』(1970)が、2022 年の日の出とともに日本に上陸を果たす!


©Janus Films




主演は『ピンク・フラミンゴ』と同じく巨漢のドラァグクイーン、ディヴァイン。


©Janus Films




野原に建てられたテント小屋では、アブノーマル・セックス、吐き出したゲロを喰う男、ヘロインの禁断症状などを売り物にした変態ショーが行われている。その一団の座長が、ディヴァインだ。


©Janus Films




集まった客を射殺しては逃げ回るなど、その悪行は留まるところを知らない。
内縁の夫デヴィッドがたまらずディヴァインを殺そうとするが、そう簡単にやられるわけもなく、常軌を逸した殺し合いが繰り広げられる。
そして、衝撃のラストには、巨大なザリガニが登場…あの観るものをすべてをドン引きさせた『ピンク・フラミンゴ』の結末に勝るとも劣らない仰天の展開が待ち受けている!


©Janus Films




ウォーターズ 23 歳の時の出世作となる本作は、クエンティン・タランティーノ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)でも描かれたシャロン・テート殺害事件のあと、チャールズ・マンソンが犯人として捕まった直後に撮り終えた。その影響も色濃くストーリーに反映されている。

配給を手掛けたニューライン・シネマのボブ・シェイは、『マルチプル・マニアックス』でウォーターズのポテンシャルに気づき「次の作品を撮ったらぜひ見せてくれ」と申し出た。
その次の作品こそが『ピンク・フラミンゴ』であり、その結果はボブ・シェイ、ウォーターズ両者に満足のいく結果をもたらしたのだ。


©Janus Films











ウオーターズ最愛の作品『セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ』も同時上映!


©Tamasa Distribution




今回の上映では、『マルチプル・マニアックス』と共に、ウォーターズ自身が最愛の作品と語る『セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ』も同時に上映となる。


©Tamasa Distribution




映画狂の監督とその仲間たちが、ハリウッド女優ハニーを誘拐し、彼女を主演に仕立て史上最強のインディーズ映画の撮影を始める。
強大なハリウッドの映画システムと闘う反逆精神に満ちたコメディだ。


©Tamasa Distribution
©Tamasa Distribution
©Tamasa Distribution




『マルチプル・マニアックス』から『ピンク・フラミンゴ』、そして『セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ』へと向かうジョン・ウォーターズのあまりにも困難でマージナルな道程を、是非、本上映で感じて欲しい。









ジョン・ウォーターズ66歳の新作小説&ノンフィクション
『ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク』(柳下毅一郎訳)も発売決定!



ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク




本上映とあわせてジョン・ウォーターズ著『ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク』(柳下毅一郎訳/国書刊行会)も 2021 年 1 月に刊行が決定した。
ウォーターズ自身によるフィクションとノンフィクションで構成された新しエンターテインメント小説。
まさしく 2022 年はジョン・ウォーターズからすべてが始まると言っても過言ではない。



【書籍情報】



《訳しながら笑いが止まらなくなったのはこれが初体験。
この本は活字で読むジョン・ウォーターズの新作映画だ!》

                   ――柳下毅一郎



ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク


ジョン・ウォーターズ著/柳下毅一郎訳
[A5 変型・ハードカバー・384 頁 定価 2600 円+税 2021 年 12 月下旬刊行予定 国書刊行会]




伝説のカルト映画監督ジョン・ウォーターズは 66 歳にして突如アメリカ横断ヒッチハイクを計画した。
「刺激がほしいんだ!」
2つのフィクション「最悪の旅」「最高の旅」、そしてノンフィクション「現実の旅」で構成された新しいエンターテインメントの誕生。









【作品情報】


マルチプル・マニアックス Multiple Maniacs【日本初公開】

©Janus Films

製作・脚本・撮影・編集・監督:ジョン・ウォーターズ
出演:ディヴァイン、デイヴィット・ロチャリー、メアリー・ヴィヴィアン・ピアース、ミント・ストール、ジョージ・フィッギス
1970 年|アメリカ映画|モノクロ|96 分|©Janus Films




セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ Cecil B. Demented

©Tamasa Distribution



製作総指揮:アンソニー・ドロレンツォ、フレッド・バーンステイン 製作:ジョン・フィードラー、ジョー・カラッチオーロ、マーク・ターロフ
監督・脚本:ジョン・ウォーターズ 撮影:ロバート・スティーヴンス 編集:ジェフリー・ウルフ
音楽:ベイジル・ポールドゥリス、ゾーイ・ポールドゥリス
出演者:スティーヴン・ドーフ、メラニー・グリフィス、アリシア・ウィット
2000 年|アメリカ・フランス合作|88 分|カラー|©Tamasa Distribution



配給:アダンソニア
宣伝・配給協力:ブライトホース・フィルム デザイン:渡辺純
字幕:林かんな(『マルチプル・マニアックス』) 協力:仙元浩平
[奇想天外映画祭番外編]



2022 年 1 月 1 日(元旦)、新宿 K’s cinema にて日の出とともにロードショー!!!







【関連作品】

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