【読者プレゼント】『オクス駅お化け』公開記念!高橋洋・単独インタビュー!「“それ”を見たせいで、僕は未だに列車恐怖症になってる」サイン入りポスターを一名様にプレゼント!

pick-up インタビュー・コメント オススメ 単独インタビュー



『リング』高橋洋(脚本)×『アパートメント』イ・ソヨン(脚本)

×『コワすぎ!』白石晃士(脚本協力)


『リング』の高橋洋、『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』『貞子vs伽椰子』の白石晃士らが脚本に参加した、日韓合作、震撼の《都市伝説ハイブリッドホラー》映画『オクス駅お化け』が10 月 6 日(金)より新宿ピカデリー他にて公開される。
この度、映画の公開を記念して、脚本を手掛けた高橋洋に単独インタビューを敢行。さらに、読者プレゼントとして、サイン入り映画ポスターを抽選で一名様にプレゼントします。(応募方法の詳細は記事の後半に掲載)



『オスク駅お化け』本ビジュアル




韓国で大ヒット!!虐げられた者たちの憎悪が蠢く、
日韓合作!震撼の<都市伝説ハイブリッドホラー>



現代社会の闇をエンターテイメントへ昇華させた『整形水』を生んだ韓国のウェブトゥーン。『オクス駅お化け』もその一つで、原作は、2011年、NAVERウェブトゥーンミステリー短編として発表され、 当時1億を超える閲覧数と、平均9.84/10点の驚異的レビューを獲得した伝説のホラーウェブ漫画だ。ソウルの実在の地下鉄駅「オクス駅」を舞台に、世界中のネット民に恐れられた、鳥肌モノの都市怪談が、 構想9年を経て、待望の実写映画化した。韓国では2023年4月に公開され、大作がひしめく中、小規模公開ながらも初登場3位という快挙を成し遂げた。さらに公開前から世界126カ国に販売され期待の高さが伺える。そんな本作の脚本を手掛けたのが、Jホラーの巨匠として名高く『リング』で世界中を震撼させた高橋洋。監督は『人形霊』など数々のKホラーを手掛けてきたチョン・ヨンギ。都市伝説ホラーの生みの親と韓国ホラーメーカーがタッグを組み、強烈な承認欲求と虐げられた者たちの憎悪が蠢く、日韓合作のおぞましい<都市伝説ハイブリッドホラー>を誕生させた!









『オクス駅お化け』公開記念!
脚本・高橋洋(『リング』)単独インタビュー!





――『オクス駅お化け』、王道のエンタテインメント・ホラーとして、とても面白かったです。

高橋洋 ありがとうございます。

――高橋さんが韓国のホラーの脚本を手掛けるのは珍しい気がします。初めてですか。

高橋 そうですね。これまでも、アジア圏での合作の話とかはあったんですけど、実現したのは『オクス駅お化け』だけですね。

――脚本のオファーはどのような形で。

高橋 これはもうイ・ウンギョンさんから直接お話が来たんですね。(隣に座る女性を見る)

ウンギョン プロデューサーのイ・ウンギョンです。
(映画の)原作はウェブトゥーン(韓国のウェブコミック)ですね。最近はウェブトゥーンの原作からドラマや映画もよく作られてるんですけど、一昔前はそういったものがまだなかったんですよ。
10年以上前ですが、ウェブトゥーンの第一世代ホラーって呼ばれた「オクス駅お化け」が当時すごく話題になっていたので、いろんな人が映画化したいって考えたんですけど、映画化するには内容がすごく短いんです。駅のプラットフォームで踊ってるように見えた女性が実はお化けか何かだった…っていうぐらいの話。

高橋 本当に、それだけ。映画の冒頭の部分だけが原作(笑)。

ウンギョン だから、これをモチーフにして、本格的な「駅のホラー映画」を作りたいって思って、脚本は誰が適任かって。そう考えたら、韓国でも、一番みんなが「怖い」と思っている映画。それはやっぱり『リング』でしょ。だったら『リング』の高橋さんに当たってみようって、ストレートにメールで「脚本書いてもらえませんか」って依頼しました。

――引き受けた高橋さんが、最初は中心となってお話を作ったんですか?

高橋 はい。ただ全然知らない都市での話なので、ウンギョンさんに招かれてソウルに行って、彼女の案内でシナハン(※シナリオハンティング)をしました。オクス駅は実在する駅ですけど、実際見て回って、駅員さんからも本当にざっくばらんに話を聞かせてもらいました。それだけでも、日本だったらあり得ないですよね。人身事故の話とか、幽霊の話とかもね。


©2023, MYSTERY PICTURES & ZOA FILMS, ALL RIGHTS RESERVED




――日本では駅員に取材なんて無理ですよね。特にホラーは。

高橋 しかも撮影も、オクス駅の構内がもうマルっと全部OKっていう。

――すごいですね。

ウンギョン 「本当?」みたいな感じです。実在した駅名、使ってもいいの?みたいな。

高橋 びっくりだもん。


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――じゃあ、脚本作りも順調だったのですか。

高橋 それが…シナハンに行ったのって、朴槿恵政権末期で、6年ぐらい前ですよね。当時から、ソウルの駅のホームにはスクリーンドアが完備されてるっていう。これがねえ……。

――スクリーンドアって何ですか。

高橋 日本では何て言うんでしたっけ、たしかホームドア?

――ああ、線路への転落防止目的で、ホームの端に設置された。日本でも少しずつ増えていますよね。

高橋 向こうは東京よりも進んでるんだけど、それだと困ったなと。ウェブトゥーンの漫画は、2011年ぐらいの作品なので、当時は駅にスクリーンドアがなかったんです。
原作だと、線路から手が伸びて引き込まれるんだけど、今の駅は、スクリーンドアがビシーッとホームにあるから、「これじゃ、何もできないんじゃないか」って(笑)。結局、出来上がった映画では、男が(ホームの)ドアに首を挟まれるっていう風に変更されてましたね。ただ僕はホームでもっと事件を起こそうとしていたから…。

――設備の近代化で、昔ながらのホラー描写がどんどん難しくなりますよね。

高橋 だから困っちゃって、「どうしますかね」って話をしたら、「いや、もっと地下に“地下鉄の廃駅”があるんですよ」って言われて。

――このポスターのですか?めちゃくちゃ怖そうで、てっきりセットやCGかと思いました。

高橋 いや、本当にあるんです。オクス駅自体は銀座線の渋谷駅みたいに高架上にあるんですけど、そこからちょっと離れたところにある廃駅。ウンギョンさんに連れていってもらって、それがまさにこういう場所で、本当にこんな感じで錆びついていて、空気がひんやりとして、電車も回送列車しか通らないらしいんですよね。かなり不気味な駅でしたね。「これはいいぞ!」って。この廃駅と上のオクス駅を使って何かできるんじゃないかってね。普通に我々が地下鉄のホームでイメージする怖さじゃなくて、もっと深いところで、これは怖いなと思いました。だから、この二つの場所を中心に、シナリオを作っていきました。


ティザービジュアルも廃駅












「“それ”を見たせいで、僕は未だに列車恐怖症になってる」(高橋洋)


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――脚本のクレジットは高橋さん、イ・ソヨンさん、白石晃士さん(脚本協力)の3人になっていますが。

高橋 同時に三人が関わったというより、僕はもう6年ぐらい前に最初の脚本(第一稿)を上げました。でも、それは結構複雑な話になっちゃったんですよ。

――複雑な話とは、それはそれで興味深いですね(笑)。

高橋 もっと10代のお客さんがメインターゲットになるような話にしたいって。どうもっとシンプルにしていくかって話になって、そこで白石さんが入り、さらにイ・ソヨンさんという女性の脚本家が入ったんです。こうなると、もう、自分が最初に書いたものから、かなり変わっていくだろうなって思いながら、出来上がりを見たら、意外に骨格が残っていてくれて(笑)。

ウン そうそう。

高橋 ありがたいですね。

――映画を見た人からすると、“骨格的”にはどの辺が高橋さんなのか、知りたいですね。

高橋 言っていいですか?まず主人公がウェブの女性ジャーナリストで、相手役が駅員というのは変わってないですね。


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高橋 それでオクス駅で起きた謎の事件を追いかけて、その根源を探していくと……ここはネタバレになるので、はっきり言いませんが、その場所が、実は、ちょっと元ネタがあって。新宿で戦後まもなく起きた寿産院事件をモチーフにしています。

――ああ、有名ですよね。

高橋 託児所に預けた赤ちゃんたちが放置されて、大量に死んだっていう、悲惨な事件で、もちろんそのままじゃないんですけど、設定とか作り変えて、呪いの根源に据えたんですよね。その辺のおおよその骨格は「何だ、残ってるんだ」みたいな感じでしたよ。

――映画を見ても、日本の実事件が題材になっていることは気づきませんでした。それだけアレンジがうまく行っているんだと思います。最初の脚本は、実際の映画よりも、どう複雑なストーリーだったんですか。

高橋 最初は、原作の女の幽霊みたいな人が何者だったのかっていう話を掘り下げていたんで。今お話しした寿産院をモデルにした養護施設の子供の話で、そこでかなり悲惨なことが起こって、そこで唯一生き延びた女の子という設定でした。その時点で、頭がおかしくなっていたので、病院入れられて、ソウルを徘徊してるうちに、なぜかポンチョンドン団地にたどり着いて……。

――ポンチョンドン団地?

高橋 もう一つ、別の怪談が加わるんですよ。

ウンギョン 同じウェブトゥーンの作家さんの「お化け」シリーズになっていて、「オクス駅お化け」と共に、「ポンチョンドンお化け」ってウェブコミックがあったんです

(※「ポンチョンドンお化け」は韓国のNAVERで見ることができます。 
https://comic.naver.com/webtoon/detail?titleId=350217&no=20&weekday=tue )

ウンギョン ポンチョンドン団地はソウル大学の隣の街にあるんですけど、そこでの怖い話ですね。こちらも話が短いので、やっぱり1本の長編映画にするには難しい、どうしようかなと思って、高橋さんに両方読んでもらって、「こう混ぜるとか、どうですか」みたいな感じで相談したんです。

高橋 だから、施設で唯一生き延びたものの、頭がおかしくなった女性がポンチョンドン団地に住み着いて、その後にオクス駅で死んで、幽霊が出るっていうお話を作ったんですよね。
最終的に駅に結びつけて、“駅が舞台の映画”にするんだけど、(そのプロセスが)本当に難しくて、だいぶ苦労した分、話が複雑になっちゃったんですよね。

――なるほど。

高橋 それをターゲットである10代のお客さん向けに(自分のシナリオを)刈り込んでもらって、すごくシンプルなエンタメになった。


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――そう聞くと、高橋さんの書いた骨格自体はかなり残っている印象ですね。

高橋 そうなんですよね。僕はウンギョンさんに呼ばれて、ソウルにシナハンに行って帰ってきてすぐにブログにその時のこと書いていて。撮った写真、こういうね(ポスターを指して)、廃駅の写真とかをアップした時、ふっと思い出したのが……自分が二十代の頃、新宿の山の手線のホームで、目の前で女の飛び込み自殺を見ちゃったことがあって。その女の人が、実は、幽霊のモデルになったんです。

――ええっ、そうなんですか……。

高橋 雰囲気からして、ちょっと痛々しい、病んでいる感じの人だったんですよ。顔、見ちゃってんですもん。その人のことをモデルにして書いてたら、もう怖くて怖くて(苦笑)

――鳥肌が立ちました。

高橋 二十代で“それ”を見たせいで、僕は未だに列車恐怖症になってるんですよ。ホームに列車が入ってくるとやばい、やばいんですよ。ちょっと怖くなっちゃうんですよね。電車に乗る時も、足元のホームと車両の隙間をつい見ちゃうようになって。何か見られているような気がして。そういう怖さはシナリオにも書いていたんですけど、ちゃんと生かしてくれている(笑)。





(※このエピソードは、高橋氏のブログの「列車恐怖症」と続報の「シンゴジラをめぐって」に詳しく書かれています。http://b-o-maruyama.jugem.jp/?eid=5)

ウンギョン 怖いところは、もうできるだけ(残しています)。本当に怖かったから、そのままです。

――いやあ、ガチの怖さです。この話を聞いてから、もう一回映画を見たいぐらい(笑)。

高橋 ありがとうございます。

――実際の撮影はご覧になりましたか。

高橋 いえ、シナハンだけですね。

ウンギョン 撮影の時はちょうどコロナだったから、来れなかったんです。予算も限られてたので、現場では、1人でもコロナ感染が出たら(撮影が)止まっちゃう。だから毎日、感染者が出ないように祈りながら撮影していましたね。結果的に一人の感染者も出さずにクランクアップを迎えることができました。


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――では、最後に高橋さんからメッセージを。

高橋 僕が作った複雑なストーリーを本当にシンプルに、エンタメにしてくれて。たぶん僕一人では、ここまでのものにはならなかった。白石さんやイ・ソヨンさんのおかげなんですけど。クレバーな脚本と言うか、僕の脚本じゃない部分でも、地下鉄怪談の王道のような見せ場があったり、日本と韓国のホラー的な想像力が意外にマッチしたっていう。これはもう非常に面白いことが起きたなって感じはしますね。ぜひ劇場で見てください。

――ありがとうございました。











【読者プレゼント】
『オクス駅お化け』公開記念!
高橋洋サイン入り映画ポスターを抽選で一名様にプレゼント!




<応募方法>

応募締め切りは2023年10月14日(土)
応募方法は、WEB映画マガジン「cowai」twitter公式アカウント(@cowai_movie)をフォローし、該当するプレゼント記事ツイート(https://twitter.com/cowai_movie/status/1710337275748651144)をRTしてください。



<抽選結果>

締め切り後に抽選を行い、当選された方に「cowai」公式TwitterアカウントよりDMで通知させていただきます。
当選品は宅急便で発送する予定です。(諸般の事情や、災害、キャンセル発生等やむを得ぬ事情で遅れる場合があります)



皆様のご応募お待ちしています!


【応募の注意点】

〇ポスターによる霊障、怪異、現象が発生した場合も、当サイトは一切責任を負いません。ご了承ください。応募は自己責任でお願いします。
〇当選後に住所の送付が可能な方のみご応募ください(日本国内のみ有効)。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
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※非売品につき転売目的のご応募は禁止とさせていただきます。
〇当選のキャンセルが発生した場合は再度抽選を行う場合があります。
〇抽選結果や抽選経過に関して個別のお問い合わせには応じられませんので、あらかじめご了承ください。










【STORY】

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その数字(名前)を、言ってはいけない。


大都市ソウルに実在する地下鉄の《オクス駅》。
バズらせることが全ての駆出しの記者が、ある人身事故にまつわる奇妙な目撃談を記事にした―。
やがて真相を追ううちに、不気味な変死が次々と起こり始める…。

駆け出しのウェブニュース記者のナヨンは、ボーイフレンドのウウォンを助手として、アクセス数を稼ぐため、地下鉄オクス駅での人身事故の記事を書くことに。取材を進めていくと被害者以外に「線路に子供がいた」という奇妙な目撃談がでてくる。ある目撃者は、取り憑かれたように謎の数字を連呼するのだった。事件の真相を追ううちに、二人の周囲で次々とおぞましい変死が起こり始める…。


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まるでお化けがダンス!?不気味な特別映像!








脚本:高橋洋、イ・ソヨン、白石晃士(脚本協力) 監督:チョン・ヨンギ
出演:キム・ボラ、キム・ジェヒョン、シン・ソユル
2022 年/韓国語/80 分/スコープ/カラー/5.1ch/原題:옥수역귀신

配給:松竹 ODS 事業室

PG12
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公式 HP:https://obake-movie.com
公式 X:@obake_movie





10 月 6 日(金)全国ロードショー!







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