当初、制作陣が思い描いていた“真なる姿”へ――
水木しげる生誕 100 周年記念作品
運命の出会いが血塗られた扉を開く―
55年に渡って愛され、もはやカルチャーとなった国民的アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」。子供から大人まで人々が、妖怪や怪奇な現象に怯えながらも、一度は友達になりたいと願った鬼太郎とその仲間たち。2023年、水木しげる生誕100周年記念作品として、初めて語られる鬼太郎の父たちの物語を描いた映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』が公開、大きな話題となりました。その物語が、この度327カットのリテイク、合わせて音も再ダビングした映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』として、10月4日(金)に全国の劇場で再上映される。(配給:東映/R15+)。
今回は、「cowai」編集長が、4DXシアターでの上映を一足先に体験したリポートを紹介。題して「『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』は4DXシアターで観るのが絶対怖面白い《3つの理由》!」。
監督は『劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!』の監督を務めた古賀豪、脚本はTVアニメ「マクロスF」などで知られる吉野弘幸、キャラクターデザインを『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で副監督を務めた谷田部透湖が担当。キャストには、かつての目玉おやじを演じるのは「鬼滅の刃」で鬼舞辻無惨を演じ日本中を震えあがらせた関俊彦、水木を演じるのは「テニスの王子様」シリーズの忍足侑士役の木内秀信、TVアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」(第6期)で鬼太郎を演じた沢城みゆき、目玉おやじを演じた野沢雅⼦に加え、ねずみ役として古川登志夫、さらに種﨑敦美、小林由美子、白鳥哲、飛田展男、中井和哉、沢海陽子、山路和弘、皆口裕子、釘宮理恵、石田彰、庄司宇芽香、松風雅也、といった豪華声優陣が勢ぞろいした。
2023年11月に公開されると、かつての目玉おやじである鬼太郎の父と水木との出会い、2人が立ち向かった運命の切なさ、さらにバトルシーンの迫力などが大きな話題となり、興行収入27.9億円/総動員数195万人と多くの観客を魅了。2024年には、第47回日本アカデミー賞 優秀アニメーション作品賞を受賞、その勢いは日本だけに留まらず、韓国、台湾など海外でも上映され、6月にはフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭 コントルシャン部門にノミネートされるなど、鬼太郎の父たちの物語は世界中へ広がっている。
4DXとは…?
現在、映画業界で最も注目を集める、最新の<体感型(4D)>映画上映システムで、モーションシートが、映画のシーンによって前後&上下左右に<動き>、その衝撃を再現。
雨のシーンでは<ミスト>が出て、<風>が吹きつけ、雷鳴に劇場全体が<フラッシュ>する他、臨場感を演出する<煙>など、様々なエモーショナルな特殊効果で、通常のシアターでは得ることができない特殊効果によって、映画の持つ臨場感を味わえる映画上映システム。
鬼太郎の父と水木が立ち向かうバトルでの衝撃や、風・ミスト・煙などの演出が施され、より臨場感の増す「ゲ謎」鑑賞体験が期待できる。
【公開直前!】
“血しぶきブシャーッ!”など最恐【R15+】ホラー体感リポート!
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』は、
4DXシアターで観るのが絶対怖面白い《3つの理由》!
【1】関係者も「やべぇぇぇぇ」と絶叫!
モーションシートのダイナミックな揺れも《R-15》級
9月某日深夜、都内の最先端4DXシアターで行われた試写会。
当日はマスコミ記者の他に、作品の関係者も多数参加していた。
聞けば、関係者も実際の4DXシアターの特殊効果付きで鑑賞するのは、今回が初めてという。
記者も関係者も、皆、期待に胸を膨らませてワクワクしている。
筆者は4DXではこれまで10作品程度を鑑賞し、その中でホラー作品は『死霊館』や『アナベル』など数作品あった。
ハリウッドの実写ホラー大作と比べれば、「まあ、正直、アニメだし、子供にも人気の「鬼太郎」だし、動きはおとなしめかな」とタカをくくって、「一番大きく揺れる」といわれる通路側・前方のシートに座ったが、自分の甘さを恥じることに。
映画は開始早々、鬼太郎が登場する冒頭のシーンから、勢いよくシートが前後左右、上へ下へ激しく揺れまくる!
体感的には絶叫コースターに近い激しさだ。小さな子供なら恐怖を感じるかもしれない。
背後の席の関係者と思しき人からも「最初からこれ!?クライマックスやべぇえええええ!」と絶叫がこだました。
もちろん終盤の怒涛のクライマックスは、冒頭以上に激しくシートが揺れまくり、リテイクでさらにグロテスクな迫力を増した映像と相まって圧巻。
なるほど「【R-15+】は4DXでも伊達じゃない」と実感する、凄まじさだった。
【2】ホラーファン憧れの《血しぶきブシャーッ!》を初体験!
4DXの特殊効果に“水しぶき”があるのは知っていたが、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』では、それが見事に《血しぶきブシャーッ!》になっていて凄い。
ホラー映画ファンなら一度は夢見る?飛び散る鮮血を真正面から顔面に浴びる地獄絵図が、まさかの4DXで実現(もちろん実際にかかるのは安全な水=ミストだが、映像が…)。
しかも《血しぶきブシャーッ!》は一度だけじゃない(笑)。わかっているねえ、スタッフは。
最近のスプラッター映画はR18が多いから、なかなか4DXにはならないだけに、ここでのリアル《血しぶきブシャーッ!》体験は貴重。
それだけでもホラー映画ファンは体験してみる価値がある。
【3】リテイクされた衝撃の恐怖カットや効果音にも巧みに連動!
不意打ちの“香り”などにも特殊効果に鳥肌、Jホラー的な恐怖も倍増!
大ヒットしたオリジナル版(『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』)より327カットのリテイク、音も再ダビングした最恐【R15+】バージョン『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』。
オリジナル版の映倫PG-12からR-15に“格上げ”になった理由は、作品を見れば一目瞭然。
凄惨で衝撃的な見せ場が次々と展開し、前作を未見の人も「ああ、(R-15になったのは)これだな」と納得できるはずだ。
しかも、単に過激なだけではなく、横溝正史や京極夏彦の作品世界にも通じる、おどろおどろしい不気味さも漂い、こだわった映像や効果音一つ一つに4DXのシートが巧みに反応。
演出の意図が増幅され、Jホラー的なねっとりとした恐怖感もより強く感じられる。
しかも(一部の4DXシアターのみ稼働という) “香り”の機能では、意表を突く場面で香りがじわりと漂い、鳥肌が立った(ここで、それする!?)。
他にも白煙やフラッシュといったスペシャルエフェクトの演出など、4DXの機能を最大限生かした見せ場は、ひたすら怖く楽しく面白かった(ちょっと疲れたけど、心地よい疲れだ)。
凄いね。間違いなく自分が体感した4DXホラーの中でも最恐レベルの作品。
改めて『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』の深い魅力を全身で味わうことができた。
いかにして傑作『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は誕生したのか!?
貴重な監督インタビューを掲載!↓
INTRODUCTION
監督は『劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!』の監督を務めた古賀豪、脚本はTVアニメ「マクロスF」などで知られる吉野弘幸、キャラクターデザインを『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で副監督を務めた谷田部透湖が担当。
キャスト陣は、TVアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」(第6期)で鬼太郎を演じた沢城みゆき、目玉おやじを演じた野沢雅⼦に加え、おなじみのあのキャラクターに似た謎の少年役として古川登志夫のほか、かつての目玉おやじを演じるのは「鬼滅の刃」で鬼舞辻無惨を演じ日本中を震えあがらせた関俊彦。今回、初めて「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズに参加する関は「まさか、鬼太郎の父で参加することができるとは!この仕事をやっていて良かった」とコメントを寄せている。
水木を演じるのは「テニスの王子様」シリーズの忍足侑士役の木内秀信。関と同じく本シリーズ作品への参加は初めてとなるが「水木しげる先生生誕100周年の記念に制作される映画だと知り、そのような大きな節目の作品に、大役を演じさせて頂くことに背筋が伸びる思い」とコメントをしている。さらに種﨑敦美、小林由美子、白鳥哲、飛田展男、中井和哉、沢海陽子、山路和弘、皆口裕子、釘宮理恵、石田彰、庄司宇芽香、松風雅也、といった、豪華声優陣の出演も発表されている。
【ストーリー】
廃墟となっているかつての哭倉村に足を踏み入れた鬼太郎と目玉おやじ。
目玉おやじは、70年前にこの村で起こった出来事を想い出していた。
あの男との出会い、そして二人が立ち向かった運命について…
昭和31年―日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族によって支配されていた哭倉村。
血液銀行に勤める水木は当主・時貞の死の弔いを建前に野心と密命を背負い、また鬼太郎の父は妻を探すために、それぞれ村へと足を踏み入れた。
龍賀一族では、時貞の跡継ぎについて醜い争いが始まっていた。
そんな中、村の神社にて一族の一人が惨殺される。
それは恐ろしい怪奇の連鎖の本当の始まりだった。
鬼太郎の父たちの出会いと運命、圧倒的絶望の中で二人が見たものはー
Comment
関俊彦(鬼太郎の父役) コメント全文
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』が《再》上映?一体どういうこと?と思っていたら、なんと『真生版』というタイトルで、再びの御披露目を行うという事でした。
これが、いつだったか耳に入ってきたレイティングを変えた別バージョンということでしたか!しかも《制作陣が当初想定していた恐怖の物語》なんて言われたら、これはもう見るしかありません。
新たなリテイクの部分も驚くほどの数ではないですか。これまで、この映画はイベントや商品展開など色々なコラボレーションによって、形を変えて劇場映画の枠を飛び出して来ました。
今回は、堂々と作品本編で、あらためて、この映画の魅力を皆さんに問いかける事になりました。
「鬼太郎誕生」のファンの方も、実はまだ観ていなかったという方も、どうぞこの機会をお見逃しなく!
木内秀信(水木役) コメント全文
当初、本作の大人向けに振り切ったものを作りたい、と監督から聞いたことがありましたが、まさかそのバージョンが観られる日が来ると思っていませんでした、しかも劇場で!
PG-12として公開された本作ですが、制作陣がどのように想定していたのかが明らかになるということで、僕自身も楽しみでなりません。
昨年の映画公開からさまざまなイベントが目白押しで、依然として皆様に愛されていることを大変嬉しく思っております。
特別編「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版」劇場でお待ちしております!
古賀豪監督 コメント全文
あれは丁度一年前、鬼太郎を大人向けのホラー映画にする、という新たな挑戦に取り組む中、どこまで表現が許されるのか、我々スタッフも苦悩苦闘しながら、突き抜ける想いではみ出した半歩を、少しだけ退いたのがPG-12版です。
大変幸せなことに本作は多くのお客様から応援をいただき、今回“真生版”として、本来作りたかった姿として、 劇場公開することとなりました。
R15+区分ということでご心配なさる方もいらっしゃるかもしれませんが、お約束します、 “鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版” はレイティングにかかわる部分はもちろんなのですが、むしろ映像自体のブラッシュアップに力を入れています。“恐ろしさ”というより、“妖しい美しさ”が増している事でより深く物語に陶酔し、感動していただけることでしょう。
是非!劇場でご覧ください。
【作品概要】
【作品情報】
【タイトル】 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版
【公開表記】10月4日(金)公開
【コピーライト】 ©映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会
【原作】 水木しげる
【キャスト】 関俊彦 木内秀信 種﨑敦美 小林由美子 白鳥哲 飛田展男 中井和哉 沢海陽子 山路和弘 皆口裕子 釘宮理恵 石田彰 古川登志夫 / 沢城みゆき 庄司宇芽香 松風雅也 / 野沢雅子
【スタッフ】 監督:古賀豪/脚本:吉野弘幸/音楽:川井憲次/キャラクターデザイン:谷田部透湖/美術監督:市岡茉衣/色彩設計:横山さよ子/撮影監督:石山智之/製作担当:澤守洸 堀越圭文
【配給】 東映 【制作】 東映アニメーション
【作品公式サイト・SNS】
■映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』公式HP:https://kitaro-tanjo.com/
■映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』X:@kitaroanime50th
10月4日(金) 全国公開
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