【閲覧注意】極限のベトナムゴア・ムービー『Kfc』公開記念!レ・ビン・ザン監督 単独インタビュー!「撮影が危険すぎて、記憶が飛んでいます」「今後は、『Kfc』のアニメを作りたい」

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さもなければ喰らえ
止まらない“食人連鎖”を描くベトナムゴア、日本極秘公開!



衝撃作を連発するアジア発のホラー映画群より突如現れた、狂乱のカニバルムービー『Kfc』がついに⽇本上陸。2024年7⽉20日(金)より渋⾕シアター・イメージフォーラムにて全国順次公開中だ。
劇場では満席の回が続出するなど、好評を博している本作の日本公開を記念して、「cowai」では、レ・ビン・ザン監督の単独インタビューを敢行。驚きの撮影秘話を明かしてくれた。


日本版ポスター








『Kfc』公開記念!レ・ビン・ザン監督 単独インタビュー!
「フォーを食べるのと同じ感覚で、人を食べる映画が撮りたかった」




ーー『Kfc』とても面白かったです。グロ、ゴア描写も迫力がありましたが、それ以外にも不思議な魅力に満ちています。好きな作品です。

レ・ビン・ザン監督 ありがとうございます。

ーー元々は卒業制作用に書いた脚本がベースとのことですが、カニバリズム(人肉食)を題材にした理由から教えて下さい。

ザン監督 今、ベトナムではファストフードがすごく流行っています。でも近い将来、「人を食べる」という行為がそれと同じぐらい当たり前のこと、日常の行為になっていくんじゃないか?みたいな感覚がずっとあって、それがこの映画を作ったきっかけです。

ーーなるほど。監督自身もファストフードは好きなんですか。例えば、この映画のタイトルにあるチキンとか…。

ザン監督 (首を横に振って)ノー!ノ―!ノー!ノ―!

ーー苦手?

ザン監督 なぜか、突然食べられなくなりました(笑)。以前は普通に食べていたんですよ。1週間に6日ぐらい食べていたんですけど。この映画を撮ってから、食べられなくなってしまいました。

ーーああ。ベトナムではカニバリズムをテーマにした映画は一般的なんですか。

ザン監督 いや、まったく。

ーー日本でもそうですね(笑)。ホラーの中でも異端扱いされます。

ザン監督 世界中どこでもそうですよ。
こういう映画はヒットの確約もできないし、リスクが大きいので、作る人はあんまりいないですね。

ーーそれでもやっぱり撮りたいと?

ザン監督 そうです。フォーを食べるのと同じ感覚で、人を食べる映画が撮りたかった。


© Le Binh Giang / MAP×Cinemago







リアルな画を撮ることにこだわった

(C) Le Binh Giang/MAP×Cinemago



ーーロッテルダム国際映画祭や富川国際ファンタスティック映画祭など、著名な映画祭にも出品されていますが、反響はいかがですか。

ザン監督 反応は両極端にわかれていて。あなたのように、この映画をとても気に入ってくださる方がいる一方で、すごく怖がって途中で席を立ってしまう人や、怒り出す人、上映を反対する人もいました。

ーーそれだけ“リアル”だったのだと思います。ゴア描写はホラー・ファンも目を見張るぐらい気合が入っていましたが、どこかで学ばれたのですか。

ザン監督 学校では全く教えてくれないので、とにかく映画を見て自分で研究しました。

ーー具体的には、どんな映画を?

ザン監督 ハーマン・ヤウの『八仙飯店之人肉饅頭』といった、香港や中国の映画、あるいは日本のバイオレンス映画。あとは黒澤明の『乱』の流血シーンなどには、学ぶところが多かったと思います。

ーー日本のバイオレンス映画だと、三池崇史監督あたりでしょうか、

ザン監督 そうです。『オーディション』を観ました。

ーー特殊造形物や血のりもリアルでした。例えば、舌を切るシーンも印象に残りますが、どうやって撮ったのですか。

ザン監督 舌を切るシーンは、豚の舌を使いました。俳優の口の中に、豚の舌の切った物を詰め込んで、それを切ります。で、リアルに血が流れるように、それも本物の豚の血を使って、うまく流れるように工夫しました。あそこは友人のメイクアップアーティストが頑張ってくれて、本当にリアルになりました。

ーー血も、血のりではなく、本物のブタの血を使っていた?

ザン監督 ブタの血を使ったのは、舌を切るシーンだけですね。ブタの舌を切る際に、やっぱり同じ種類の方がリアルに感じられましたから。他のシーンはだいたい血のりを使っています。
あと、頭を切るシーンでは、こちらもブタの骨を使って、首のところに置いて、それで切るという方法をしています。とにかくリアルな画を撮ることにこだわったつもりです。

© Le Binh Giang / MAP×Cinemago








子役も最初、食べたがらなかったんですよ

(C) Le Binh Giang/MAP×Cinemago


ーー登場人物もまるでドキュメンタリーのように妙にリアルで生々しい迫力がありますが、俳優なんでしょうか。それとも一般の方も混じっているんでしょうか?

ザン監督 実はプロの俳優はほとんどいません。

ーーそれは予算的な問題?

ザン監督 いえ。この作品、時系列的に複雑な構成を取っていて、子供が大きくなったりとか、過去と現在で似ている人を使う必要がありました。プロの俳優を使えば楽なんですけど、なかなか似ている人、脚本のイメージに合う人がいなくて。例えば、映画の中で、イヤホンをしている男性が出てきますが、彼は先程話したメイクアップアーティストなんですね。俳優じゃないんですよ。

ーーああ、豚の舌を切った?

ザン監督 そう。

ーーそうした素人の人たちに対して、どんな演技指導をされたんですか。

ザン監督 人によりますけど、まずは演じてもらって、それを見てから私がいろいろ言いました。ただあんまりたくさん注文はしなかったですね。その人の内から出てくるものを大切にしたつもりです。

ーー子供が“ちぎれた手”をおいしそうに食べるシーンも、子供の表情とか、よく撮れましたね。

ザン監督 あれも子役は最初、食べたがらなかったんですよ。

ーーそりゃ、そうですね(笑)。

ザン監督 だから、その前に美味しいものを食べさせたんですね。で、子役がすごくうれしそうな顔になったところで、その続きであの“手”を食べさせるカットを、サッと撮りました。

ーーまるで子役の扱いに長けたスティーブン・スピルバーグのような演出の仕方ですね。その辺はどこかで学んだんでしょうか?

ザン監督 特に誰かから学んだわけではないですね。その場で思いついたといいますか。たぶん他の監督がやっていたとしても、それを単にマネてもうまくいかないと思いますし。


© Le Binh Giang / MAP×Cinemago








今後は、『Kfc』のアニメを作りたい

(C) Le Binh Giang/MAP×Cinemago


ーー撮影で苦労した点があったら教えていただけますか。

ザン監督 一番苦労したのは、子供たちが家で肉を食べていて、火事になるシーンですね。

ーー人が燃えるシーンもすごく綺麗にうまく撮れてるんですけど、あれはどうやって撮ったんでしょうか?

ザン監督 すいません、どう説明していいかわからないんですけれど、とにかく必死に撮影しました。凄すぎて、自分でも記憶が飛んでいるんです。

ーーあの炎はCGを足しているんですか。

ザン監督 いや、あれはすべて本物の炎です。

ーーすごい迫力でしたね。

ザン監督 とても危なかったですね。あれだけの炎の量で、しかも誰もケガをさせない覚悟で撮っていましたので。実際何とかなりました。
とはいえ、非常に危険なシーンでした。正直、思い出したくもない。だから記憶が飛んでいます。

このカットは燃え始め。この後、炎がすごいことに…… © Le Binh Giang / MAP×Cinemago



ーー日本ではなかなか撮影できないですね。
撮影できないと言えば、タイトルにも引用されたファストフード店で実際に撮影していますが、これも日本ではありえない。あれは、ちゃんと許可を取っているわけですよね?

ザン監督 もちろんお店に申請して「いいですよ」って快諾されました。だから店の制服もちゃんと着ています。

ーーその辺り、もう少し詳しく聞きたいのですが、そろそろお時間となりました。
監督は、今後はどんな作品を撮りたいと考えていますか。

ザン監督 まず、この『Kfc』のアニメを作りたいです。

ーーアニメ!それは想像もしていなかったです。

ザン監督 日本も含めて、出資を呼び掛けていますね。日本でも公開できるようにしたいですね。

ーー素晴らしい。なんでもありですね。でもホラーアニメはブルー・オーシャンですし、実写版というかオリジナルの『Kfc』がヒットすれば夢ではないですね。

ザン監督 そうです。頑張ります。

ーーあと、富川国際ファンタスティック映画祭で上映された新作『Rock-a- bye baby』、これはどんな作品でしょうか?

ザン監督 子供が関連する三件の連続殺人にまつわる話です。

ーーこちらも面白そうですね。公開が楽しみです。
最後に、日本のホラー・ファンに向けてメッセージをお願いします。

ザン監督 ぜひこの『Kfc』を、目ではなく、ハートで見ていただきたいと思います。目で見ると、怖いシーンもありますけれども、ハートで見れば感動するし、切なくなったり、ロマンを感じられると思います。本当に愛情いっぱいの映画なので、そのように見て楽しんでほしいと思います。

ーーホラー・ファンにはすごく刺さる言葉です。ありがとうございました。

ザン監督 ドウモ、アリガトウ!


© Le Binh Giang / MAP×Cinemago




<レ・ビン・ザン監督 プロフィール>



1990年ベトナム、ニャチャン⽣まれ。
ホーチミン市映画演劇⼤学で『Kfc』の脚本が審査委員会から暴⼒的すぎると卒業が許可されず中退。2013年「オータム・ミーティング」で⼊賞4本の中に選ばれ、『Kfc』⻑編映画化がスタート。
完成後ロッテルダム国際映画祭他多くの映画祭に選出され、ニューヨーク・アジアン映画祭では、もっとも期待される監督賞を受賞。また東京タレントキャンパス2016にも参加し特別賞を受賞。
ベトナム政府に属さない初の独⽴系映画学校であるトリガー・フィルム・アカデミーを創設し、若⼿映画制作者を育成にも⼒を注ぐ。
最新作『Rock-a- bye baby』は第27回プチョン国際映画祭で上映された。









INTRODUCTION

インパクト十分のティザーポスター



本作は人間狩りにいそしむ医者と人肉中毒のその子供、そして【食人による復讐】という甘美な味を覚えた犠牲者家族たちによる果てしない”喰い合い”の連鎖を描いた戦慄のカニバル・リベンジホラー。

本作が⻑編デビュー作となったベトナム出身の監督レ・ビン・ザンは、当初卒業制作として『Kfc』を企画したが、大学側が「あまりに残虐すぎる」という理由で却下。のちに監督は退学処分、本国では公開不可の憂き目にあったといういわくつきの作品が、7月20日(土)より日本限定極秘公開を迎える。

© Le Binh Giang / MAP×Cinemago



5月映倫審査R-18指定とともに実録風特報が発表されるやいなや、「近年稀に見るグロ描写に期待」「生々しさに行く勇気が持てない」など、刺激の強い食事描写に大反響を巻き起こした。

(C) Le Binh Giang/MAP×Cinemago
© Le Binh Giang / MAP×Cinemago
(C) Le Binh Giang/MAP×Cinemago
© Le Binh Giang / MAP×Cinemago
© Le Binh Giang / MAP×Cinemago








【続々拡大中!上映館情報】

※最新の公開情報は映画公式サイトをご参照ください。

東京:シアター・イメージフォーラム(7/20~)

大阪:テアトル梅田(近日公開)

北海道:サツゲキ(9/13~)

宮城:フォーラム仙台(9/13~)

神奈川:あつぎのえいがかんkiki(近日公開)

栃木:宇都宮ヒカリ座(10/4~)

愛知:名古屋シネマスコーレ(近日公開)

京都:アップリンク京都(近日公開)

兵庫:CinemaKOBE(近日公開)

石川:金沢シネモンド(近日公開)









【作品情報】

Kfc

監督・脚本︓レ・ビン・ザン
製作︓レ・ビン・ザン、グエン・ホアン・ディエップ 撮影︓グエン・ビン・フック
編集︓レ・ビン・ザン、チューン・ミン・クイ
出演︓グエン・トニー、タ・クアン・チエン、ホアン・バー・ソン、チャム・プリムローズ
配給︓MAP×Cinemago 2016/ ベトナム/69分 © Le Binh Giang / MAP×Cinemago
HP:https://kfc-movie.jp/
X(Twitter): https://twitter.com/kfc_movie
Instagram: https://www.instagram.com/kfc_movie/


【受賞】
ニューヨーク・アジアン映画祭 (2017:アメリカ)コンペティション部⾨ 最優秀作品賞
ファイブ フレーバー・アジア映画祭 (2017:ポーランド)ニュー・アジア映画部⾨ 最優秀作品賞
QCinema 国際映画祭 (2017:フィリピン)パイロン賞ノミネート
アジアン・ネクスト・ウェーブ・コンペティション 最優秀作品賞
ジョグジャカルタ・アジアン映画祭 (2016:インドネシア)最優秀作品賞


【公式出品】
カンボジア国際映画祭(2018:オランダ)
ロッテルダム国際映画祭 (2017:オランダ)
富川国際ファンタスティック映画祭 (2017:韓国)
MOTELX – リスボン国際ホラー映画祭(2017:ポルトガル)
コペンハーゲン映画祭(2016:デンマーク)




2024年7月20日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開








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