映画史に残る衝撃の非情問題作 3 作品が立て続けに公開
これらは実際の事件に基づく。3 名の男たちと無数の犠牲。
アメリカ、ヘンリー・リー・ルーカス─『ヘンリー』
ソ連、アンドレイ・チカチーロ─『エヴィレンコ』
オーストリア、ヴェルナー・クニーセク─『アングスト/不安 4K』
50人以上を殺害した旧ソ連時代最大の連続殺人犯であるアンドレイ・チカチーロを『時計じかけのオレンジ』(71)のマルコム・マクダウェルが演じた『エヴィレンコ』(04)が、10月9日(金)よりシネマート新宿ほかにて全国順次公開される。(配給:アンプラグド)。日本では一切紹介をされたことがなく、これが日本初上陸・初公開となる。この度、作品の本ビジュアルポスターと予告編、場面写真10点が解禁された。
さらにその後、初4K化『アングスト/不安 4K』(83)も公開も控え、先日公開した『ヘンリー』から立て続けに、実在の連続殺人鬼のたいへんな行いを描いた3作品が立て続けに公開される。

この主人公エヴィレンコ役を演じるにあたってマルコム・マクダウェルは、実際のチカチーロの映像を参考にし怪演。監督は、以前からマクダウェルと友人であり、本作が初監督作品となったデヴィッド・グリエコ。グリエコ監督は自らチカチーロの裁判を傍聴し、チカチーロの小説「Il comunista che mangiava i bambini(子どもを食べた共産主義者)」を94年に出版。これが話題となり、ベルナルド・ベルトルッチが映画化を希望したが、病に倒れ逝去。グリエコは自らメガホンを取ることを決意。資金難により製作が難航した際も、マクダウェルは「当然やるべきだ」とグリエコ監督に後押ししたほどの入魂作。第50回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の新人監督賞ににノミネートを果たした。直接的な残酷描写を控えつつも、心理に迫ることで一層の恐ろしさをあぶり出している。

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マルコム・マクダウェルが同志に問い迫る予告編・ポスタービジュアル
解禁となった予告編は、深い森の奥からエヴィレンコが現れるシーンから始まる。学校の教師をつとめ、厳格な共産主義者としての規律を生徒にも求めるエヴィレンコ。家庭も持ち、部分的には一般的に見えるが、その一方で彼には小児性愛症としての一面も持っていた。獲物を見つめるような視線の先には、いつも少女や少年たちの姿があった。咆哮を上げるエヴィレンコで締めくくられ、悪名高きこの怪物の強烈な存在が示される。音楽を手掛けたのは、多くのデイヴィッド・リンチ監督作への参加で知られるアンジェロ・バダラメンティ。重厚かつ壮大なスコアが、<国家の物語>としての側面を押し広げている。

あわせて解禁された本ビジュアルポスターは、殺害とともにカニバリズムを行ったとされるチカチーロのイメージと重なり合うシーンを使用したもの。口元から血を滴らせ、眼光鋭くこちらを見つめるマルコム・マクダウェルが強い印象を放つ。右に添えられた「同志よ この苦しみが分かるか?」というコピーからは、共産主義に赤く染まったエヴィレンコが問いかける、ある種の哀しみすらも感じられる。

場面写真集

さらに解禁された場面写真では、値踏みするような表情で少女を見下ろすエヴィレンコ、返り血を浴びて恍惚とした表情のエヴィレンコ、何者かと全裸で対峙するエヴィレンコなどの様子が収められており、一体何が起きているのかわからず不穏で危険な空気だけが漂う。










【ストーリー】
熱烈な共産主義者であるエヴィレンコは、生徒への強姦未遂事件により学校の教師を失脚。国家は民主化へと進み、やがてエヴィレンコは次々と女性や子供を惨殺して食い殺す真の怪物と化していく。連続殺人の犯人を見つけられないまま4年が経過した頃、検察官のレシエフは捜査に加わり、エヴィレンコの心の闇に接近していくこととなるのだが──。

【非情 3 作品とは】
『ヘンリー』に続いて、日本初上陸『エヴィレンコ』
初4K化『アングスト/不安 4K』が公開

この秋、『ヘンリー』を皮切りに立て続けに上映される3作品のこと。『ヘンリー』は8月28日(金)より、『エヴィレンコ』と『アングスト/不安 4K』はいずれも今秋、シネマート新宿ほかにて全国順次公開となる。
50人以上を殺害したソ連時代最大の連続殺人犯であるアンドレイ・チカチーロを『時計じかけのオレンジ』(71)のマルコム・マクダウェルが演じた『エヴィレンコ』(03)。『エヴィレンコ』はこれまでパッケージ販売や配信も無く、これが完全初上陸、日本劇場初公開となる。

オーストリアの衝動的な一家惨殺事件犯であるヴェルナー・クニーセクをアーウィン・レダーが演じる『アングスト/不安 4K』(83)。2020年に日本で劇場初公開されるや否や異例かつ異様な大ヒットを果たした作品の4Kレストア版。
この3作品のティザーポスターが先日解禁。すべて実際の事件に基づく作品であることから、「これが彼のやったこと。」というコピーが挿入されている。

『ヘンリー』、『エヴィレンコ』、『アングスト/不安 4K』の印象的かつ重要なシーンがセレクトされ、人間の不在が、より一層、現場の不穏さを際立たせている。草むらに打ち捨てられた血塗れのスーツケース、取調室の仰々しいオープンリール式テープレコーダー、血塗れのトンネルに転がるボール。ここで一体何が起きたのか、彼らは何をやったのか。決して止めることのできない、予め決定づけられた非情な運命を予期させるデザインとなっている。
ここで一体何が起きたのか、彼らは何をやったのか。
決して止めることのできない、予め決定づけられた非情な運命を予期させるデザインとなっている。
<指定特別手配・史上最悪の連続殺人鬼 殲滅キャンペーン>とは
『ヘンリー』が公開となり、『エヴィレンコ』、そして『アングスト/不安 4K』と、実在の連続殺人鬼を描いた映画3作品が連続公開となることを踏まえ、<指定特別手配・史上最悪の連続殺人鬼 殲滅キャンペーン>の実施が決定。シネマート新宿ほか一部劇場にて、3作品の鑑賞チケットを提示し、所定の用紙にスタンプを3つ集めると、粗品を贈呈する。実施劇場は3作品の公式Xにて、粗品の概要は後日発表となる。
【作品概要】
監督・脚本:デヴィッド・グリエコ 撮影:ファビオ・ザマリオン 音楽:アンジェロ・バダラメンティ
出演:マルコム・マクダウェル、マートン・チョーカシュ、ロナルド・ピックアップ
2004 年|イタリア|カラー|118 分|PG-12|原題:Evilenko キングレコード提供 アンプラグド配給
© 2004 Pacific Pictures / Jean Vigo Italia / Cinestudio Luch. All Rights Reserved.
© 2026 Cinecittà S.p.A. All Rights Reserved. Distributed in Japan by King Records Co Ltd under exclusive license from Hollywood Classics
International Ltd on behalf of Cinecittà S.p.A.
3 作品公式 HP:https://unpfilm.com/henry-evilenko-angst4k/
『ヘンリー』公式 X:https://x.com/henryleelucas
『エヴィレンコ』公式 X:https://x.com/henryleelucas
『アングスト/不安 4K』公式 X:https://x.com/angst4k
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【記事編集】
福谷修/「cowai」編集長、映画監督、ライター。
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『エヴィレンコ』10 月 9 日(金)より
シネマート新宿ほか全国順次公開
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