インターネット掲示板「2ちゃんねる」発の 《KING OF 都市伝説》
映画『きさらぎ駅』6月3日(金)から全国公開中
インターネット掲示板発、現代版“神隠し”と言われ、人々の心を虜にしてきたKING OF 都市伝説をもとにした映画『きさらぎ駅』が6月3日(金)より全国公開中だ(主演・恒松祐里、監督・永江二朗)。
「cowai」では、永江二朗監督に単独インタビューを敢行。さらに、監督のサイン入り映画ポスターを抽選で1名様にプレゼントする(応募方法は記事の後半に掲載)。
高評価が続出!Jホラーのセオリーを覆す注目作
『きさらぎ駅』はいかにして生まれたのか?
監督が舞台挨拶で「よくあるJホラーの髪の長い女の人は出てきません」と釘を刺していたように、映画『きさらぎ駅』は有名な都市伝説をモチーフにしているものの、「ありがちなJホラー」とは一線を画す出来だ。
過去に筆者の原作・脚本を映画化してもらって以来、親交があるだけに、永江監督の才能と実力は誰よりも理解しているつもりだ。
清水崇監督をはじめとるJホラー監督やホラー・マニアから高く評価された『真・鮫島事件』に続く本作『きさらず駅』は、そのあまりにも野心的で挑戦的な映像の数々が面白く魅力的な一方で、ひょっとしたら一般の観客には斬新すぎて評価が分かれるかも…と心配された。
しかし、いざ公開してみれば、「意表をついて面白い」「いつものアレかと思いきや」「『カメ止め』以来の屈指の映画アイデアが活きた低予算ながらの傑作」「あれ?いいなコレ」「B級ホラーとしてほぼ文句なし」と、☆四点、五点の高評価が続出した。
6月9日(木)午前8時時点でYAHOO!の映画レビューは平均3.7、Filmarksも平均3.5と、低予算の邦画ホラーといえば公開直後から低評価バッシングとフルボッコが当たり前な状況を考えれば、大健闘といえる。
まさに先日の舞台挨拶で主演の恒松祐里が「SNSだったりコメントで『予想していたより面白かった』という声をたくさんいただいて(笑)、嬉しかった」と話したことを裏付ける結果となった。
また、この評価の高まりと共に、元々好調だった観客動員もさらに勢いが増し、公開規模を考えれば、もはや大ヒットと言えるほどの人気ぶりという。
いったい従来のJホラーと何がどう違うのか。
そこで「cowai」では、永江二朗監督単独に緊急インタビューを敢行。
Jホラーのセオリーを覆す、新たな可能性を秘めた注目作『きさらぎ駅』がいかにして生まれたのか。その舞台裏に迫ってみた。
映画『きさらぎ駅』予告編
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高評価続出!映画『きさらぎ駅』大ヒット記念!
永江二朗監督緊急インタビュー
――『真・鮫島事件』に続く、ネット都市伝説の映画化シリーズ第二弾が、超有名な『きさらぎ駅』に決まった経緯から教えて下さい。
永江二朗監督: 清水(崇)監督の『村』シリーズに対抗して…というのは冗談ですが(笑)、前作『真・鮫島事件』が好評だったので、都市伝説の映画化第二弾の話は早くからありました。
実際、オカルト研究家の吉田悠軌さんに「監督、次は“きさらぎ駅”ですか?」って聞かれましたし(笑)、ネットでも「“鮫島”の次は“きさらぎ駅”じゃね?」とよく噂されていましたね。
でも、実を言うと、僕はそこまで「きさらぎ駅」をやりたいとは思ってなかったんです。
――えっ、それはどうして?
永江監督: 正直なところ、「きさらぎ駅」って映像化向きじゃないと思ったんです。2ちゃんねるの書き込みは、現実世界と異世界のやりとりが面白いでしょ。異世界に行っている間も現実世界と連絡が取り合えるっていう、今までになかった異世界ものです。だけど、それって読み物としては面白くても、映像でそんな文章のカットバックを見せられてもたぶん退屈してしまうんじゃないかって思ったんです。
――それがなぜ「きさらぎ駅」になったんですか。
永江監督: 最初は「きさらぎ駅」以外にも、たとえば“八尺様”とか、できそうなネタを集めて検討しました。でもプロデューサーと打ち合わせを重ねていくうちに、僕の中で「鮫島事件」を超える題材って、やっぱり「きさらぎ駅」しかないなって思い始めたんです。
いわゆる“第二弾は第一弾を超えないといけない”というのが映画の常じゃないすか(笑)。なのに『鮫島事件』を超えられないものを作っても意味がないよなって。その辺から僕は「きさらぎ駅」を意識し始めて、プロデューサーにも打ち明けました。プロデューサーも「そうだよね」って了承してくれて、「きさらぎ駅」のプロジェクトが始動したんです。
――『真・鮫島事件』はほとんどパソコン画面だけで物語が進行する“リモート・ホラー”でした。いわゆるコロナ禍の閉塞感に満ちた状況下を逆手に取ったホラー演出が斬新でした。
――今回の『きさらぎ駅』とは、“ネット初の都市伝説”というキーワードは共通するものの、全く別物の印象ですよね。
永江監督: そうですね。ホラーはホラーなんですけど、『真・鮫島事件』とは違うものにしたかったんです。具体的には『きさらぎ駅』はもっと普通の若い子にたくさん見てほしかったんですよ。『真・鮫島事件』も僕はかなり頑張ったんですけど、実際に作品を見た若い子たちから「怖すぎる」と批判されて(苦笑)。
――なるほど。名だたるJホラーの監督や、ホラー・マニアの皆さんは『真・鮫島事件』を称賛しましたが、正直そこまで「怖すぎる」印象はありません。まあ、私も含めて、みんな、ホラーに毒されているかもしれませんが(笑)。
永江監督: 映倫もG区分なんですけど、ポスターや予告編の印象もあって「陰湿な怖さを感じる」とか、どちらかといえばネガティブな意見がけっこう届きましたね。
だから反省というか、『きさらぎ駅』は普通の小中高生がポップコーンを食べながら、「ああ面白かった」って楽しんでもらえる内容を意識しました。
今まで自分がやらなかったアイデアをかなり詰め込んでいます
――数々のJホラーを手掛けた永江監督にとって、これはある意味で新境地なのでは?
永江監督: そうですね。今までは僕も「ホラーは怖がらせないと意味がない」「怖がらせてなんぼでしょ」ぐらいのノリで、ホラーを撮る時はとにかくずっと怖さを追求してました。
特に『真・鮫島事件』は脚本も自分で書いて、ホラー演出のノウハウを総動員して作りましたから、いわば集大成で王道の作品です。
でも、やりつくしたというか、ずっとJホラーをやってきて、ある意味これ以上マンネリになるのも避けたかった。だから先日の舞台挨拶でも「髪の長い女の人(幽霊)は出てきません」と言ったんです。ホラーを否定するつもりはないけど、監督として今までにない新しい試みにも挑戦したかった面はあります。
――今までにない挑戦をしたいという思いが『きさらぎ駅』という作品に結実した?
永江監督: はい。これまで様々な作品を勉強して蓄積した、自分なりのホラー・ロジックを一度やめてみました。従来のジャパニーズ・ホラーとは違う手法で、『きさらぎ駅』をいかに楽しませるか、いかに驚かせるかにこだわりました。
脚本も、面白い話が書ける人ということで、宮本(武史)さんにお願いして、他にも、撮影の早坂(伸)さん、編集・VFXの遊佐(和寿)さん、プロデューサーの上野(境介)さん、伊藤(修嗣)さんらとアイデアを出し合って、最終的に監督の僕がまとめました。今まで自分がやらなかったようなアイデアを、この『きさらぎ駅』ではかなり詰め込んでいます。
――具体的にはどんなアイデアですか?
永江監督: やっぱり、FPS(※First Person Shooter。一般的には“一人称視点のシューティングゲーム”を指すことが多い)ですね。小学生にも楽しんでもらうようにFPSの手法を取り入れたことが大きかったと思います。あとはVFX合成のイメージとか、過去の僕の作品とは違う見せ方をしています。
――作品の目玉ともいえる「FPS」の手法は監督のアイデアではない?
永江監督: そう。FPSを最初に提案したのは上野プロデューサーと伊藤プロデューサーです。二人が話し合った際、「『きさらぎ駅』は普通のカット割りで撮るより、特殊なカメラワークで撮った方が面白いんじゃないか」って話になったんです。
この話には実は伏線があって、『真・鮫島事件』でも後半、佐野(岳)君が一人、部屋を飛び出て、POV(POINT OF VIEW/主観映像)で自ら中継しながらリアルタイムで廃墟へ行き、真相を探索するシーンがあったんですが、そこが若い人たちに「ゲームっぽくて面白いよね」って評判だった。僕も「あ、そういう風に見られるんだ」って驚いて。だからPOVのホラーを「ゲームっぽい」ってとらえる若い子の感覚をヒントにして、だったら『きさらぎ駅』はもっとガッツリとゲームっぽく、FPSを大胆にホラーに生かせないかって思ったんです。だからプロデューサーから提案された時、元々、僕もFPSっぽい手法でホラー映画を作ったら面白いんじゃないかっていう考えはあったんですよ。
低予算を言い訳にはできない
――FPSも、POVと同様、ライブ感が重視されます。永江監督といえば、過去にニコ生での生放送ホラーでも、臨場感あふれる恐怖演出が高く評価されていました。
永江監督: そうですね。ニコ生ホラーも当時としては斬新でしたし、僕もずっと新しいことに挑戦し続けたいという思いがありましたから、FPSもその流れと思います。やっとというか。FPSをちゃんと映画でやるっていうのは日本でまず見たことがないですから。
――FPSって、POVとも似ているようで違いますもんね。
永江監督: 「POV」は基本的にビデオカメラを持って撮り続けるっていうシチュエーションじゃないですか。対して「FPS」は本人の手足が出てきちゃうなど、独特のカメラワークでより臨場感を体感させられるけど、実際にそういう映画を撮るというのは本当に難しい。それを今回、プロデューサー側から逆に提案してもらったのは運がよかったですね。
――普通はプロデューサーは「大変だから、やめましょう」と言いますよね。
永江監督: ある意味で無謀ともいえるプロデューサーからの提案に、僕も男気を感じて(笑)。そこまで覚悟があるのなら、僕もFPSを逃げずにやってやろうと思いました。
正直、普通のカット割りで撮って60点の作品を撮るよりも、今回は「0点か100点を目指しましょう」って。
もう死ぬほど打ち合わせを重ねて、撮影はもちろん、テストや準備も滅茶苦茶時間がかかりましたね。
――そういえば監督のニコ生ホラーも「0点か100点か」のチャレンジで、結果100点の出来になったと思います(視聴者レビューもほぼ満点に近い高評価)。今回もアイデアを練りに練って、苦労して撮った甲斐あって、異世界を表現したFPS映像は独特の臨場感と浮遊感をスリリングに生み出しています。一歩間違えればギャグやコントになりかねないですが、違和感なく成立させているのは見事と思います。
永江監督: ありがとうございます。とにかくスクリーンでギャグにならないように気を遣いました。もう下手すれば、“きさらぎ駅”が出てきた瞬間に「うわっ、ちゃっちぃ」とか笑われちゃうかもしれないけど、そうならないように必死でした。本当に人がいなさそうな異空間独特の雰囲気を少しでも体感できるよう表現したかったんです。
異世界の設定って、例えば『サイレント・ヒル』みたいに、ずっと霧に覆われて、灰が舞ってるみたいな、ああいうダークな世界観は、さすがに邦画の実写でやるのは、すごく難しいじゃないですか。
――予算も限られていますからね。
永江監督: 低予算を言い訳にはできなかったので。グレーディング(※撮影後に映像の階調と色調を整える画像加工処理)一つをとっても、異世界の雰囲気を違和感なく出すのは本当に難しかった。失敗すれば、単なる平べったい安い画になっちゃう。だから撮影の早坂さんやVFX・編集の遊佐さん、グレーディングを行う(カラリストの)稲川(実希)さんらの力を借りつつ、本当に絶妙な異世界の空気感を作れたと思います。
今思えばそれもFPSでやったからこそ、うまくいけた気がするんですよね。普通のカット割りで撮っていたら、どうしても異世界の粗が目立っちゃう。FPSでやることによって異世界のいい意味でのフィクション性というか、現実との奇妙な違和感がうまくバランスを取りながら表現できたと思いました。
「これじゃ駄目だ!」って、脚本は死ぬほどやり直しました
――異世界といってもいろいろあると思いますが、やはりそこは、2ちゃんねるの書き込みであるオリジナルの『きさらぎ駅』を意識したんでしょうか。
永江監督: そうですね。やっぱり原案・原作というか、あの書き込みにできるだけ忠実であることを心掛けました。だから“片足の老人”が出てきたり、遠くから“太鼓の音”が聞こえたり、トンネルを抜けた先の出来事だったりとか、肝心な部分はもう絶対に(オリジナルに)嘘ついちゃ駄目だと。
――あの書き込みを、長編映画として脚色するのも大変だったと思います。
永江監督: 脚本は脚本で今までになく難航して、死ぬほどやり直しました。一度完成しても、話し合う内に「やっぱりこれじゃ駄目だ!」ってなって、もう1回ゼロに戻して書き直して…っていうのを何度となく繰り返しました。
――脚本は、オリジナルの書き込みから一部変更している個所もあります。
永江監督: あの書き込みの内容をできる限り忠実に映像化しつつ、ちゃんと都市伝説ホラー映画として面白く仕上げることもまた自分の仕事です。どこまでアレンジするかはとても悩みましたが、結局<異世界と交信する現実世界の更新>という部分は変えました。そのアイデア自体の面白さはもちろんわかっているんですけど、さっきも言ったように全く映像向きではないので。ここもみんなで話し合って、現実世界では更新できないけど、そこにある書き込みを映像化で面白く見せるっていう方向性に変えました。脚本の中での英断だと思いますね。
撮影は今振り返っても、ぞっとします(笑)
――撮影で苦労した点を。
永江監督: それはもうやっぱりFPSですよ(笑)。なぜ、みんな、やらないか。勇気のいる手法だと実感できます(笑)。やってみると本当に難しい。撮影も一つの歯車が狂うと、即NGです。普通だとお芝居が良ければ、多少撮影の粗は目をつむる場合もありますが、FPSによる長回しの撮影は、お芝居もカメラも音もタイミング全てがうまくいかないと、もう一回、頭からやり直しなんです。
――低予算ホラーの現場でそれはきつい……。
永江監督: 最初は、一回の撮影でガ~ッと台本4、5ページが終わると思ってやったら、そんなに甘くなく、ほんとえらい目に遭ったというか(笑)。とにかく(本番前に)カメラテストやリハを重ねました。それがなかったら絶対に撮りきれなかったと思いますし、ものすごい低いクオリティのものが上がってたんじゃないかなと思いますね。
――一歩間違えれば恐ろしい結果になっていたかも?
永江監督: そうですね。今振り返っても、ぞっとします(笑)。
俳優の動きもカメラワークと一体にならないと成立しないんです。本人(カメラ)が役者に近づくのか、逆に役者が近づくのか、カメラがまず動きを見せなきゃいけない。そういうのを逆算して逆算して、リハとカメラテストを重ねて行い、自分の中で考えて抜いて、じゃあアクションシーンはこういう風にって決めて……とか、ものすごく頭を使った作品でしたね。
――みんなのアイデアと言いながら、随所に永江監督らしい演出の冴えも感じられます。
永江監督: 確かに、みんなでアイデアを出し合って作ったって言ったんですけど、最終的には監督の判断があり、僕のアイデアもありますから、やっぱり僕っぽい部分はあると思います。
――後半はどんでん返しとか、ストーリーも凝っています。実話怪談的な要素とか、ミステリアスな要素とか、あるいは、人間の本質をしっかり描いて掘り下げる演出など、他のJホラーの監督とも一味違う、独自の視点、センスが、『きさらぎ駅』には感じられます。
永江監督: 人間ドラマを掘り下げるのはヒューマンドラマの『いしゃ先生』や山本周五郎の時代劇の経験が大きかったんじゃないかと思います。あと、僕の中では、Jホラーとハリウッドホラーの合いの子のような境地を、福谷さんとやった『心霊写真部』で築いたと思っていて、あれが結構自分の中の根底にあるんだろうなと思います。だから、いかにもザ・Jホラーっぽい、“髪の長い女の人がただ後ろに立ってるだけ”みたいなものよりは、やっぱり何かちょっとアクロバティックだったり、今回のようなアクション・ホラーっぽいのが、自分の中ではなんかしっくりくるというか、僕らしいんじゃないかなとは思ったりしますね。
恒松(祐里)さんと本田(望結)さんは“氷と炎”。
対照的だからこそ、最高に面白い。
――キャストはどうでした?
永江監督: もうみんな芸達者でしたね。現場はとても安定してました。
恒松(祐里)さんと本田(望結)さんって、二人とも子役からやってらっしゃるんでキャリア自体はすごく長いんですけど、全く芝居の質が違っていて、本当に静と動、子役出身なのにこんなに違うのかと驚きましたね。
恒松さんは芝居のテクニックがすごくて、本当に百戦錬磨な感じ。本田さんはどこか感情で(芝居と)戦っている感じがして存在感が見事だった。ほんと氷と炎じゃないですけど、対照的な二人の掛け合いが最高に面白かった。
莉子ちゃんと寺坂君(頼我)と木原(瑠生)君は、なんかもう一体感があって、現場でも仲良しで、あの関係性がずっとプライベートでも続いているみたいな雰囲気が良かったですね。
そして、なんといっても佐藤江梨子さん。あの“はすみ”を演じるのがサトエリなんて最高じゃないですか。
――うまくハマりましたね。芹澤興人さんのおじさん役といい、キャストのバランスは絶妙です。
永江監督: 現場でのキャストの芝居に対するストレスは全くなかったですね。
FPSという極めて特殊でクリエイティブな撮影にも、みんなすごく理解してくれて、一丸となって頑張ってくれたので、僕らのやりたいことが実現できた感じですね。
――気になる次回作ですが。
永江監督: やっぱりこのシリーズはできる限り続けたいっていう思いはもちろんあります。
このシリーズで一番いいなと思っているのは、同じことをしていないことじゃないですか。
『真・鮫島事件』はリモート・ホラーで、今回はFPSホラー。同じようなことしていたら作り手も観客も飽きると思うんですけど、内容も題材も方向性も真逆のように全然違う。
だから次回作も、一作目が“真”だったなら、今度は“超”もありだし(笑)。いや、次はガチで『リング』のようにじっとりとした王道のホラーを作ることだってありえると思います。あるいは逆に何かこうすごく変で巨大な八尺様に追っかけ回される!みたいなパニック・ホラーでも面白いかもしれないですね。
――最後にメッセージをお願いします。
永江監督: 映画『きさらぎ駅』は、あの“はすみ”が体験した異世界を、FPSによるワンカット長回しで撮り、他の映画にはない独自の臨場感、緊張感を醸し出しながら表現しています。いわゆる「体感型ホラー映画」がこの作品の大きな特徴だと思いますので、ぜひ劇場で楽しんで見ていただきたいなと思います。
――ありがとうございました。
監督・永江二朗
1979年生まれ、兵庫県神戸市出身。株式会社キャンター所属。
2011年『2ちゃんねるの呪い 劇場版』で映画監督デビュー。「ニコニコ生放送・ホラー百物語」にて、『リング』『呪怨』『着信アリ』など厳選されたホラー100作品の中からNo.1評価に輝いた『心霊写真部』シリーズや、『リアル鬼ごっこ』で知られる山田悠介原作の『骨壺』など、数々のホラー作品を手掛ける。主演・吉沢亮で、370万部を超える人気漫画を実写化した『トモダチゲーム』3部作が好評を博し、2020年公開の映画『真・鮫島事件』(主演・武田玲奈)では、ホラー界の巨匠、清水崇監督をはじめ、名だたるホラー監督たちから称賛された。
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※非売品につき転売目的のご応募は禁止とさせていただきます。
〇抽選結果や抽選経過に関して個別のお問い合わせには応じられませんので、あらかじめご了承ください。
INTRODUCTION
そこはたどり着いてはいけない異世界
2004年、『はすみ』と名乗る女性がこの世に存在しない「きさらぎ駅」という異世界駅に辿り着いた体験をネット掲示板にリアルタイムに投稿していたが、突然、書き込みが止み、『はすみ』と名乗る女性は二度と掲示板に現れることはなかった。その書き込みを見た人々は彼女の書き込みの真偽についてネット上で様々な意見が交わされ、やがて現代版「神隠し」と呼ばれるほどの話題になった。十数年経過しても各種メディアやSNSでのトレンド入りするなど人気は衰えない。そして…遂に今まで語られてきた伝説をスクリーンで体感できる映画「きさらぎ駅」が登場!
映画の舞台は現在。十数年来、謎とされてきた「きさらぎ駅」について大学で民俗学を学ぶ女子大生の堤春奈が卒業論文の題材と決める。春奈は「きさらぎ駅」の投稿者『はすみ』とされていた葉山純子という女性の存在を知り、調査の結果、ようやく純子とコンタクトすることができ、遂に対面する機会を得る。この出会いが春奈の運命を大きく狂わせてゆくことになる。
「きさらぎ駅」の謎に迫る堤春奈を演じるのは、『凪待ち』(2019/白石和彌監督)でおおさかシネマフェスティバル2020にて新人女優賞を受賞後、『タイトル、拒絶』(2020/山田佳奈監督)や『全裸監督season2』(2021/武正晴、後藤孝太郎監督)でヒロインを務めるなど、話題作への出演が続き注目される恒松祐里。彼女にとって本作が映画初主演となる。
他にも女優、フィギュアスケーターとしても活躍する本田望結、モデル・女優として活躍し、ドラマ「ファイトソング」(22 /TBS)やホラー映画『牛首村』など話題作へ立て続けに出演する莉子、『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』で主演を務めた寺坂頼我、『魔進戦隊キラメイジャー』で人気を博した木原瑠生などが登場。そして、物語の鍵を握る葉山純子には佐藤江梨子が演じる。
メガホンを取るのは『真・鮫島事件』『2ちゃんねるの呪い』を始めとするネット都市伝説を元にした映画化で定評のある永江二朗。
十数年、誰も辿り着くことができなかった「きさらぎ駅」の正体が今、スクリーンで明かされる。
<Story>
繰り返される悲劇―この悪夢から抜け出すことはできるのか?
大学で民俗学を学ぶ堤春奈(恒松祐里)は、卒業論文で十数年来、ネットで現代版”神隠し”と話題になっている都市伝説「きさらぎ駅」を題材に取り上げることにした。リサーチの結果、「きさらぎ駅」の原点となった書き込みの投稿者『はすみ』ではないかとされる葉山純子(佐藤江梨子)という女性の存在を知る。ようやく純子への連絡先を知り、数ヵ月にわたりメールでやり取りした結果、春奈は遂に純子と会う約束を取り付ける。指定された場所は「きさらぎ駅」の舞台となった路線にある一軒家。春奈を出迎えた純子はどこか影のある雰囲気を持つ女性。部屋へ案内され、早速、ネットで噂される『はすみ』本人との真偽を確かめる春奈に対して、純子はどこか謎めいた笑いを浮かべながらも春奈からの問いかけに静かに頷く。続けて、純子から「きさらぎ駅」へたどり着いた経緯、その後の出来事などを聞いた。その内容は春奈には到底信じられるものではなかったが、純子の話の中で春奈はなぜ純子だけが「きさらぎ駅」へたどり着くことができたヒントに気づく。純子の別れた春奈は自然に「きさらぎ駅」の舞台となった遠州鉄道の駅へ向かう。この選択が春奈の運命を大きく狂わせることになってゆく。
KING OF 都市伝説が、この夏、全国を駆け巡る!
恒松祐里
本田望結 莉子
寺坂頼我 木原瑠生 瀧七海 堰沢結衣 / 芹澤興人
佐藤江梨子
監督:永江二朗 脚本:宮本武史
制作プロダクション:キャンター
配給:イオンエンターテイメント/ナカチカ
製作:2022「きさらぎ駅」製作委員会
(キャンター / イオンエンターテイメント / ナカチカ / BBB / 博報堂DYミュージック&ピクチャーズ)
©2022「きさらぎ駅」製作委員会
公式サイト:kisaragimovie.com
twitter:@kisaragi_movie
Instagram:kisaragi_movie
全国公開中!
【過去の記事】
【永江二朗監督・監督作品】
映画『真・鮫島事件』Amazon Prime Video