心をえぐられる怖さがクセになると話題の、白石聖主演・オトナの土ドラ『恐怖新聞』(東海テレビ・フジテレビ/毎週土曜日夜11時40分~)。
一人の女子大生が恐怖新聞と関わったことで悪夢のような日々をおくる新感覚ルール系ホラーが今週土曜ついに完結する。
“怖さのオーケストラ”の第6話放送後、SNSでは最終話の予想合戦が始まり、巷では部屋の電気を消して見るという勇者まで現れているという。
本作最後となるレポートでは、8月中旬にクランクアップを迎えた詩弦役・白石聖、勇介役・佐藤大樹、歌子役・黒木瞳に撮影期間を振り返ってもらうと共に最終話への想いを聞いた。
初座長の白石、差し入れ弁当には得意のイラスト付き告知!
白石のラストは詩弦の実家でもある喫茶店内、歌子とのシーンだった。スタッフが拍手するなか、中田監督が花束を贈り、クランクアップとなった。
<白石聖インタビュー>
Q. 佐藤さん、黒木さんとの印象に残ったエピソードを教えてください。
佐藤さんはすごく気遣いができるうえに“人に気を遣わせない優しさ”を感じる人。私は他の現場とかでも俳優さん同士の会話に「自分が割って入るのもなぁ」と考えてしまい、なかなか入って行けなくて、撮影が終わってから「そういえば挨拶以外あんまり話していないな」って思うことが結構あるんですけど、佐藤さんはメイク室とかでもムードメーカーで、太陽みたいな人だなと思いました。撮影初日の佐藤さんと2人のシーンでも、体調の変化に気づいて声をかけてくれました。佐藤さんの気遣いにはすごく感謝しています。
黒木さんは、3話で詩弦が泣きじゃくってお母さんに抱きつくシーンのとき、本番が始まる前に、緊張している私の背中をさすってくださって…。黒木瞳さんという“偉大な存在”というより、歌子さんという“お母さん”という温かさで接してくださったのが、すごい印象的でした。クランクアップのときも「よく頑張ったね~」ってハグしてくださいました。撮影を重ねるうちにとても可愛らしい方だと感じて、そこも魅力的だし、何より笑顔がチャーミング!カメラマンさんも黒木さんが「あはは」って笑うと他の誰よりも嬉しそうにしていたんですよ‼
Q. 差し入れは、みんな大好き焼肉弁当! あのイラストは!?
坂口涼太郎さん演じる鬼形礼です。実は趣味がイラストを描くことで、学生時代は教科書やノートの隅に描いていたタイプでした。今日のイラストは個人的には「あー、ミスした~。目から描き始めれば良かったかなぁ」って思っていたんですが…。公開されるならもっと丁寧に描けばよかった!(笑)
Q. 最終話に向けて、視聴者の方にメッセージをお願いします。
1話からずっと見てくださった方、最終話も怒涛の展開と予想を裏切るようなクライマックスになっていますので、詩弦がどうなっていくのか、また他のキャラクターたちが、その先どうなるのか、最後までケレン味たっぷりの『恐怖新聞』をぜひ見届けてください!
「京都焼け」の夏。佐藤の「ターニングポイントとなる作品」
<佐藤大樹インタビュー>
Q. 皆さんより、ひと足早いアップでしたね?
最後のシーンは白石さん、黒木さん、(駿河)太郎さんもいて、監督も3人とも駆けつけてくださって。お花をいただき、多くの方に見届けてもらって嬉しかったですね。そのシーンは滅茶苦茶長くて、朝からずっと撮っていて、5話の時代劇は台詞量も多いし、何より殺陣もあったのでかなり大変でしたね。今回はオープンセットや公園でのシーン、日中のロケが多くて“京都焼け”した夏でした!
Q. 一番印象に残った現場エピソードを教えてください。
6話の神社で歌子さんに頭をぶん殴られるシーンですね。歌子さんと詩弦と3人のシーンは初めてで、黒木さんがすごくはしゃいでいて監督もすごく楽しそうに「佐藤くん、今日楽しみですね。黒木さんはどれくらいのテンションで来るんですかね」なんて言って。黒木さんから撮影の合い間に「普段どういう生活しているの?」とかプライベートの話をたくさんしてくれて、ドラマではとんでもないシーンだけど、現場は3人で和気あいあいと楽しかったし、黒木さんが遠慮なしにやってくれて気持ち良かったです!
Q. 最終話に向けて、視聴者の方にメッセージをお願いします。
A. 今まで演じた青春モノや恋愛モノの作品と違って、今回はリアルな意味でも2役、感覚的には3役ぐらい演じている気分。人との出会い、取り巻く環境、恐怖によって「人がこんなに変わってしまうんだ」っていうのを自分もやっていて楽しかったですね。
順撮りではなかったので、中田監督の数字演出法のもと「何割狂った勇介」とか「何割こういう感情」とか常に意識しながら演じたので、監督には今までと違う表現方法の引き出しを開けてもらえた感じです。殺陣に関しては“やらず嫌い”で挑戦してこなかったんですが、今回いろんな人が評価してくれて自信につながったし、俳優業として自分が思った数倍ステップアップできたと思います。
監督によって演出方法が違うなかで“順応できるスキル”も身に付けられ、黒木さんのようなベテランの女優さんとの“演技のキャッチボール”という面、そして年下の白石さんの“主演・座長として凛として立つ現場の姿”を近くで見ることができ、勉強になりました。自分にとってターニングポイントとなったドラマです。
最終回の本編はもちろん、その後のミニコーナーまで、お見逃しなく!
黒木「女優人生40年で生首は未経験、骨かじりは2度目」
<黒木瞳インタビュー>
Q. 印象的だったエピソードを教えてください。
ホラーでは色々ありえないことをやらせていただけるんで演じていて楽しいというか笑っちゃうんですけど、印象的だったのは5話で空元さん(横田栄司)に言う「地獄に落ちな、クソ坊主」って台詞があるんですけど「クソ坊主」なんて40年の女優人生で初めて!
6話では桃香ちゃん(片山友希)の生首が出てきますが、生首役もさすがにまだ一度もなくて。本作は初めてのことがいっぱいで…。
例えば同じ6話では、すりこ木で剣道の面を打つように振りかぶって、EXILEの若きパフォーマー(佐藤)を殴ったうえに、娘に「ちょっと待って、もう少しで殺せるから」とか言うんですよ、もうおかしすぎますよね。ちなみに2話で遺骨を食べるシーンは、服部大二監督が「カリッと食べていただきたい」って言うんで「大丈夫ですよ、私2度目なんで」と言ったら「知っています、『姐御(あねご)』でしょ?」って。私、87年の映画で松方弘樹さんの骨(※)を食べていますから。もういろんなことやっているんで2回目だとそんなに新鮮じゃないです(笑)。「クソ坊主」の方が新鮮でしたね。(※公開は98年。松方が演じる紺野淳一の骨)
Q. 最終話に向けて、視聴者にメッセージをお願いします。
A. 後藤プロデューサーが最初におっしゃった「3K(恐怖、ケレン味、共感)」というものを視聴者の方に提供できたなと全編演じてみて腑に落ちた感じはしております。自分の出番だけじゃなく、大変個性的な面々のたくさんのご苦労があり、それらがうまく絡み合って『恐怖新聞』という作品ができあがっています。最後までツッコミながら見てください。
第6話のラストで再び恐怖新聞の契約者となった詩弦。詩弦だけでなく“狂わされた人生たち”は、どこに向かうのか?予告映像にあった「ラスト98秒に走る最大の戦慄」とは…大注目の最終話は10月10日土曜23時40分から。第6話を見逃した方、最終話を前に第1話から見返しておきたいという方は、FODをご覧あれ!
FODで見逃し配信中! https://fod.fujitv.co.jp/s/
◆第7話(最終話)あらすじ(10月10日放送)
詩弦(白石聖)は、自分の命が続く限り、誰かのためになろうと、恐怖新聞の予言を使って、街中で事件や事故を防いでいた。その1年後、勇介(佐藤大樹)の元に歌子(黒木瞳)がやってくる。「私のことは忘れてください」という詩弦からの言葉を伝えるが、その真意とは…。そして鬼形(坂口涼太郎)が配達人になった過去も明らかに。さらに鬼形は、詩弦に「前世の罪が許されていない」として、2つの選択肢を提示する。詩弦はどんな道を歩むのか!?最恐ルール系ホラー、ついに閉幕!
◆番組情報
放送日時 :2020年10月10日(土)23:40-
タイトル :「恐怖新聞」
出演 :白石聖 佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS) 駿河太郎 横田栄司 片山友希
坂口涼太郎 猪野学 / 黒木瞳
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Instagram https://www.instagram.com/dodra_tokaitv/
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