学校の、誰もいない階段。その13段目——。絶対にやってはいけない遊び。
カセットテープに名前を吹き込むと、その人は死ぬ。
『呪怨』シリーズを手掛け、ハリウッドリメイク版として世界中で公開された『THE JUON/呪怨』で日本人監督として初めて全米興行収入1位を記録し、世界を震撼させた清水崇監督。背筋原作の映画『口に関するアンケート』の公開も控えるなど、Jホラーを牽引し続ける清水崇監督の最新作『だぁれかさんとアソぼ?』が全国公開中だ。
「cowai」では『だぁれかさんとアソぼ?』を特集。
第一弾では、取材班が『だぁれかさんとアソぼ?』の撮影現場に潜入取材し、貴重なメイキング写真と共に、「清水崇ホラーが怖い<三つの理由>」を明らかにする(第二弾は主演の鎮西寿々歌に、第三弾は清水崇監督に撮影現場で直撃インタビューしたリポートを紹介予定)。
また、映画公開を記念した、恐怖のオリジナルグッズ「だぁれかさんのタトゥーシール」(2種セット)を抽選で三名様にプレゼントする。(応募方法は記事の後半に紹介)。
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本作は、若者の間で密かに流行る、“絶対にやってはいけない遊び”が実行された事がきっかけで、心理カウンセラーの平瀬小春(鎮西寿々歌)が妹・菜々美(星乃あんな)と共に抗えない恐怖の連鎖へと引きずり込まれていく学園ホラー映画。
主演を務めるのは、本作が映画単独初主演にしてホラー初挑戦となる鎮西寿々歌。25年には「第76回NHK紅白歌合戦」へ初出場するなど、いま最も勢いのあるアイドルグループ・FRUITS ZIPPERで活躍し、さらには「ViVi」専属モデルを務めるなど、多方面で支持を集める彼女が、事件の起きた高校へ派遣される心理カウンセラー・平瀬小春役を熱演。これまでの明るいイメージを封印し、怪異に巻き込まれる難役に挑む。
共演には小春の妹・平瀬菜々美役に星乃あんな。菜々美を気にかける同級生・千葉丈太郎役には、大西利空。さらに、菜々美と共に呪いの遊びを実行する同級生達には、向井怜衣、小國舞羽、室はんなら次世代を担う瑞々しい才能が集結。話題作への出演が相次ぐ実力派俳優・染谷将太が脇を固め、物語の不穏さをより一層引き立てる。

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『だぁれかさんとアソぼ?』特集①
撮影現場から見えてくる「清水崇ホラーが怖い《3つの理由》!

夏のホラー映画公開ラッシュの口火を切るように、7月初め、背筋の短編小説を映画化した『口に関するアンケート』が大ヒット、そして9月には横溝正史原作の話題作『八つ墓村』の公開も控える清水崇監督。もはやジャパニーズホラー界の“一強”監督となった彼の最新作『だぁれかさんとアソぼ?』が全国公開中だ。
『口に関するアンケート』『八つ墓村』に比べると、やや控えめな印象もある『だぁれかさんとアソぼ?』だが、前者が共に人気作家のベストセラーの映画化に対して、『だぁれかさんとアソぼ?』は清水監督の完全オリジナル作品。
同じオリジナル作品である『呪怨』シリーズでハリウッドにまでのぼりつめ、『犬鳴村』などの村シリーズが大きな話題を集めた彼にとって、オリジナル作品こそが最も本領が発揮される形といえるだろう。
なぜ「清水崇のホラー」はこんなに恐ろしく、人々を魅了するのか。「cowai」取材班は今回、最新作『だぁれかさんとアソぼ?』の撮影現場に潜入取材し、貴重なメイキング写真と共に、その秘密に迫ってみた。


清水崇ホラーが怖い理由【1】異常に怖すぎる階段

今回、取材させていただいたのが、昼間の学校のシーン。
郊外のスタジオを高校として撮影に使用していた。取材班が到着したのは昼前だった。

校舎内のシーンの撮影だが、教室や廊下の窓の外には、ホラーには全く不釣り合いな晴天が広がっている。
そんな中で、主人公の心理カウンセラー・平瀬小春(鎮西寿々歌)が生徒たちと話しながら階段を上がるシーンを撮影している。
一見何でもない日常的なシーン。しかし、凝ったライティングやカメラワークのせいで、すでに、周囲には、じめっとした不穏な空気が漂っている。
そして階段を上がったその先には、おぞましい“怪異”が待ち受けていた……。

清水崇監督における「階段シーン」といえば、『呪怨』シリーズでの、伽椰子が這いずり下りながら現れるクライマックスなどが思い出される(近作『ミンナのウタ』の最恐シーンも階段だった)。
『だぁれかさんとアソぼ?』のポスターでも階段がフィーチャーされているだけあって、監督にとっても特に思い入れが強い舞台装置といえるだろう。
まさに清水崇ホラー=階段なのだ。
今回の現場でも、監督は何の変哲もない昼間の学校の階段シーンに対して、念入りに照明やカメラの位置を調整し、上階の廊下から階段を上がるヒロインたちをとらえるなど、動きや立ち位置も含めて、“異界=怪異につながる”階段の高低差に、尋常ならざるこだわりを見せている。

俳優同士の視線を合わせるタイミングなど、芝居の一つ一つにも細かい指示が入る。
現場に設置されたモニター越しに映る映像も、演出の手が加わるごとに、みるみる第一級のホラー映像に変貌していく。もはや昼間なのに断然怖い。いや、昼間だからこそ、その得体の知れなさが引き立つのかもしれない。
しかもこんなわずかなシーンで何度もカメラ・アングルを切りかえて撮影している。
これらの映像素材が編集で一つにつながって最恐のシーンが生み出されるのだろう。
階段という、空間の狭さ、高低差を最大限に生かして、湿り気のある不穏な空気を漂わせながら、その果てにある「異界」=「怪異」を極限まで高めて観客を恐怖に陥れる。
しかし、この昼間の階段シーンはまだ序の口なのかもしれない。まだ見ぬ本作のクライマックスには、さらにおぞましい戦慄シーンが描かれるに違いない。
とはいえ、この階段シーンの現場を見るだけでも相当怖い。
『だぁれかさんとアソぼ?』には清水監督が最も得意とする、ジャパニーズ・ホラー演出のエッセンスと醍醐味が凝縮されているのは間違いないだろう。


清水崇ホラーが怖い理由【2】美少女ホラーを極める

おどろおどろしい恐怖描写や幽霊のインパクトが強すぎるため、意外と知られていないが、実は清水監督の作品は美少女ホラーとしても評価が高い。
Vシネ版「呪怨」では栗山千明、三輪明日美、劇場版『呪怨』では奥菜恵、伊東美咲、市川由衣を起用。『輪廻』ではグラドルの優香を第一級のホラーヒロインに仕立て上げた。
他にも、『雨女』で清野菜名、『犬鳴村』で三吉彩花、『樹海村』で山田杏奈、『牛首村』ではKoki,、近作『あのコはだぁれ?』では渋谷凪咲、早瀬憩ら、若手の注目株を次々と抜擢。
ホラー未経験、場合によっては演技そのものも初心者に近い彼女たちに適切な演技指導を行い、さらにベストなカメラワークで、その魅力を最大限引き出すことに成功している。

『だぁれかさんとアソぼ?』においても主演の鎮西寿々歌(FRUITS ZIPPER)をはじめ、 星乃あんな、向井怜衣、小國舞羽、室はんなら、フレッシュなキャストが結集(男子の主要キャストは大西利空だけ)。ただでさえ美少女率が高い清水崇ホラーの中でも屈指の美少女密集率を誇るのだ。

本特集の(今後予定の)第三弾「撮影現場での直撃インタビュー」にて、清水監督は「(キャスティングについて)僕自身は昔から、ホラーのイメージがあまりない人とか、ホラーの経験がない人にオファーをするようにしています。その方が僕も楽しいし、ご本人もうまく乗っかってくれれば楽しんで(芝居をして)くれるパターンが多いので」と語っている。
ホラー初挑戦の彼女たちが怪異におびえ、恐れ、おののけばおののくほどに、その可憐さ、美しさ、存在感がフレッシュに際立ち、最恐ホラーにいっそうの厚みと彩りを添えていくのだ。

清水崇ホラーが怖い理由【3】
明るい現場が生み出す、最恐のギャップ萌え

ホラーの撮影現場と聞くと、なんとなく殺伐とした重苦しい雰囲気が漂うとイメージしがちだが、清水崇監督の現場(いわゆる清水組)は、驚くほど明るく活気に満ちている。
出演者は、映画の中で次々と恐ろしい目に遭っているはずなのに、「はい、カット!OKです!」と監督が叫べば、すぐに皆、笑顔となり、和気あいあいとなる。
では、終始ゆるゆるな雰囲気なのかと言われれば決してそうではない。
撮影自体は驚くほどテンポよく進み、カットごとに本番になれば一気に空気が引き締まる。
これまでも取材班は清水監督の現場を何度か見学しているが、以前よりも撮影のスピード感が増している気がした。
とにかく一つ一つのカットの準備、テストがてきぱきと進み、無駄なく本番に入っていく。
しかも一つのカットでテイク(撮り直し)は2回までがほとんど(少なくとも見学した時は)。
こだわる監督なら何十回のテイクは当たり前の世界。監督が悩んで撮影が徹夜になることだって珍しくない。
以前、Vシネ版「呪怨」の撮影秘話インタビューを行った際、清水監督は「(Vシネ版「呪怨」を)二本で九日(で撮るの)かあ。やりきれるかなって……。だから、もう撮影前に、自分で『テイクは基本二回まで』とか決めちゃって。(現場で)テスト1、 2回やったら『はい本番!』。スタッフもキャストも『えっ!?もう本番!?ちょっと待って監督、もう一回見直して!』って逆に慌てられて」と話していた。
デビューの新人監督だけに撮影日数も予算も極端に制限された中で、あの「呪怨」の濃密でハイクオリティな見せ場の数々を撮りきるには、テイク数を絞った早撮りが必須だった(しかも最終的にスケジュールをほとんど押すことがなかったという)。
しかし今や巨匠の域に達しても早撮りにこだわるとは…。
初志貫徹か、原点回帰なのか。
いくら人気監督になっても予算には限りがあり、撮りたいカットをすべてしっかり撮りきるためにはとにかく無駄をなくす必要があるのも理解できる(ハリウッドでもスピルバーグなどが早撮り監督として有名)。
そうでなければ、『口に関するアンケート』『だぁれかさんとアソぼ?』『八つ墓村』と、テイストの異なる重量級の話題作を次々と量産できるはずがない。
もちろん清水監督は単に撮影が早いだけではない。例えば、現場を見学した中では、「複数の人物が“ある異変”に同時に気づくシーン」では、テストを経て「気づくタイミングを一人ずつ少しずらす」こととなり、それに伴う俳優の演技の修正(視線や動作)と、カメラワークの調整、カットの撮り順なども、その場で話し合い、柔軟に対応しながら本番にのぞんでいた。
確かに、修正された芝居の方が、より観客に怖さや不気味さ、違和感がわかりやすく伝わる気がした。こうした些細なシーンの積み重ねが、一回見ただけで深く印象に残るホラーを生み出す原動力となっているのだ。

短時間の現場見学ながら、監督の指示は手短で簡潔に行われ、スタッフ、キャスト間の連携もスムーズ、トラブルも少ないため、自然と笑顔が絶えない現場になっているように感じた。
それでいて、実際に撮影された映像が現場のモニターに流れると、それはとてつもなく恐ろしいものに仕上がっている。
この明るい現場とのギャップが際立つほど、ホラー演出としてのクオリティは向上しているのだろう。
モニターを見ていた若いキャストが「こわっ!」と声を上げると、横にいた監督の得意げな笑顔が忘れられない。
たぶん、現場と映像のギャップが際立つほどに監督の演出も冴え渡るはずだ。
ある意味で、この究極の“ギャップ萌え”もまた清水崇ホラーの隠れた魅力なのかもしれない。

【取材・文】
福谷修/「cowai」編集長、映画監督、ライター。
新作となる総監督のアニメ映画『ナイトメア・バグズ-心霊蟲-』がシッチェス・カタロニア国際映画祭ほかに選出。KICKSTARTERにてクラウドファンディング実施中。応援よろしくお願いします。ライターとしては「DVD&ビデオでーた」「ザテレビジョン」などで千人以上の著名人インタビューや、特集を担当。その後、多部未華子主演の映画『こわい童謡』やNintendoDSゲーム「トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説」などのホラー作品を監督・脚本。作家では『渋谷怪談』『心霊写真部』『子守り首』『怪異フィルム』『霧塚タワー』ほか著作多数。近作は製作・プロデュースを務めたホラーアニメ映画『アラーニェの虫籠』『アムリタの饗宴』。他にオンライン講座「AI時代に収益につながる文章術&アイデア出し講座」の講師も務める。
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身体に貼ると
劇中に登場する怪異の呪いが
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身体にシールを貼りつけ、濡れたティッシュで押さえると
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〇当選品の送付が可能な方のみご応募ください(私書箱への送付は犯罪関与防止のため原則禁止となっています)。個人情報につきましては、今回のプレゼントの通知以外には使用いたしません。
〇当選品は映画配給会社よりご提供いただいたプロモーション目的の非売品扱いとなります。
※非売品につき転売目的のご応募は禁止とさせていただきます。
〇諸般の事情や、災害等やむを得ぬ事情で通知や発送が遅れる場合があります。
〇本作の関係者からの応募はお断りしています。
【ストーリー】

ただの遊びのはずだった。最初の一人が死ぬまでは――。
夏休み前の高校で、密かに流行る、絶対にやってはいけない遊びがあった。
それは“学校の、誰もいない階段。その13段目—。カセットテープに名前を吹き込むと、その人は死ぬ。”というもの。
軽い気持ちでやった学生達の日常は歪み始め、やがて校内で“とある事件”が発生。
事態を重く見た学校に招聘された心理カウンセラー・平瀬小春(鎮西寿々歌)は、生徒のメンタルケアの為に事件を目撃した生徒にカウンセリングを行うが、「遊び」を実行した一人は小春の妹・菜々美(星乃あんな)で…。
不可解な出来事が起こり、一人、また一人と怪異に巻き込まれていく生徒たち。
「……あんなこと、するんじゃなかった……」



【作品概要】
出演:鎮西寿々歌(FRUITS ZIPPER)
星乃あんな、大西利空
向井怜衣、小國舞羽、室はんな
マキタスポーツ(友情出演)/オクイシュージ、菜 葉 菜、染谷隼生/穂紫朋子
染谷将太
監督:清水崇
脚本:角田ルミ 清水崇
配給:松竹
撮影時期:2月下旬~4月上旬
©2026映画「だぁれかさんとアソぼ?」製作委員会
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