『AKIRA』大友克洋のすべてを収録する全集「OTOMO THE COMPLETE WORKS」が1/21(金)刊行開始!第1回配本は『童夢』とアニメ映画『AKIRA』絵コンテ集(1)!メインビジュアル&本人コメント公開!

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世界に衝撃を与えた『AKIRA』をはじめとする、革新的表現の集積
大友克洋が自ら企画し、時代順に全作品をまとめた
空前の全集「OTOMO THE COMPLETE WORKS」1/21(金)刊行開始!



『AKIRA』『童夢』などの革新的な作品で、漫画家のみならず映画監督などで世界的な人気を誇る大友克洋。彼が自ら企画し、時代順に全作品をまとめた全集「OTOMO THE COMPLETE WORKS」の第1期・第1回配本が、2022年1月21日(金)に講談社より刊行開始される。(※地域により発売日に遅れが生じることがあります。)

第1回配本(2022年1月21日)は第8巻『童夢』(漫画)、第21巻『Animation AKIRA Storyboards 1』(アニメ映画『AKIRA』絵コンテ集 第1巻)。
第一回以降の刊行スケジュールとラインナップは記事の後半に掲載する。
この発売に先立ち、全集のメインビジュアルが公開された。また、大友克洋氏と編集部のコメントも発表された。


「OTOMO THE COMPLETE WORKS」メインビジュアル (C)2022 MASH・ROOM (C)1983 角川映画




日本から世界中に衝撃をもたらした『AKIRA』をはじめとした、まったく新しい表現方法の集積は、一人の作家のパーソナルな仕事集というだけでなく、1970年代から現代までの漫画、アニメ、映像までをも含む、現代文化の冒険を愉しめる作品集と言える。







『AKIRA』 (C)1988 マッシュルーム/アキラ制作委員会




【大友克洋コメント】


長らく過去の単行本が絶版状態にあり、これまで各社から再販や選集出版のお話をいただきました。それなら自分の仕事をまとめた全集を自分の思うような形で作りたいと思い、本プロジェクトがスタートしました。自分でプロデュースするなら、自分が生きているうちにということになりますので、今のタイミングかなと。 

そして、どうせ出すならコンプリートワークスということで、全部をまとめてみたいと考えました。マンガだけでなく、アニメーションや実写映画などの仕事もやっていますし、イラストも描いてますし、原作の提供やシナリオなどもあるので、それらもひとまとめにしたいなと。

これまで色々な人が全集を発表しています。例えば手塚治虫さんの場合、手塚さんはマンガ以外の仕事も多くされてるんですが、全集にはマンガしか収録されていません。それはその人の仕事の全集としては不完全なのではないかという気がしていました。もしかしたらシナリオ集なんかはあまり売れないのかもしれませんが、ひとまず形にはしてみたいなと思ってラインナップに入れています。 

マンガというのは、コンテンツとして非常に広い展開をします。

アニメ化、実写化、小説化、ゲーム化やパチンコなど……。私の作品はパチンコの展開はないですが。そのように展開した部分でも、携わってきたものも全て含めた構成になる予定です。

最近はパブリックアートなども手掛けているんで、自分の仕事もさらに多様化していますね。そのためになかなかマンガが描けていません。勿論これから描く作品、撮る映画などもあります。それらをどこまで含めて〈全集〉とするのか、実は現段階ではまだ決めていません。とはいえ、どこかで確定しなくてはいけないですね。

また、可能な限りにはなってしまいますが、作品は制作順に時系列で収録していきます。

そうすることで、作家としてどのように変化してきたかも追えるようになるので、本当は収録したくなかった古い作品や実現しなかった作品、未完のものも、出し惜しみせず全てお見せいたします。

自分でも過去作品を見直すことはあまりないので、全て見るのはこの編集作業で初めてになると思います。ヘタすると忘れている作品もあるので、見直すと面白いですね。最初の頃から見ていくと、自分でも絵が上手くなっていく過程が判ります。描き方が変わっていったりテーマが変わっていったり、試行錯誤している様子も判ります。色々な見方が出来るので、皆さんにも楽しんでいただけるのではないでしょうか。






 






『銃声』 (C)2022 MASH・ROOM



【編集部コメント】


世界的なタイトルを次々に生み出す、漫画家、イラストレーター、映像監督、シナリオライターなどのジャンルにとらわれない創作者の顔を持つ大友克洋氏。

その創作とプロデュースのすべてを、作者である大友克洋氏自身が時代順に俯瞰、総括、そしてリ=プロデュースするのが「大友克洋全集」です。

それは多様な「全仕事」を収録した「作家・大友克洋」の底本ともなります。

同時に、日本から世界中に衝撃をもたらした新しい表現方法の集積は、一人の作家のパーソナルな仕事集というだけでなく、1970年代から現代までの漫画、アニメ、映像までをも含む、現代文化の冒険を愉しめる作品集とも言えるでしょう。

時代によって何が生み出されたか。

作家は時代に何を見て、考えてきたのか。

そして作家は、次に何を試みていくのか。

――――作品から発言までを網羅することで、作家としての進化を明らかにし、次の世代の創作者へその姿勢を伝えていく。この全集は作家自身が自らを「作品化」し、手ざわりも含むモノとして記録する、まったく新しい全集となります。















◆「OTOMO THE COMPLETE WORKS」第1期ラインナップ(全6回刊行予定)


『童夢』 (C)2022 MASH・ROOM




・第1回配本(2022年1月21日)


第8巻『童夢』(漫画)/Amazon

「OTOMO THE COMPLETE WORKS」メインビジュアル (C)2022 MASH・ROOM (C)1983 角川映画




第21巻『Animation AKIRA Storyboards 1』(アニメ映画『AKIRA』絵コンテ集 第1巻)/Amazon

「OTOMO THE COMPLETE WORKS」メインビジュアル (C)2022 MASH・ROOM (C)1983 角川映画





・第2回配本(2022年3月予定)


第2巻『BOOGIE WOOGIE WALTZ』(漫画)/Amazon

「OTOMO THE COMPLETE WORKS」メインビジュアル (C)2022 MASH・ROOM (C)1983 角川映画




第22巻『Animation AKIRA Storyboards 2』(アニメ映画『AKIRA』絵コンテ集 第2巻)/Amazon

「OTOMO THE COMPLETE WORKS」メインビジュアル (C)2022 MASH・ROOM (C)1983 角川映画




・第3回配本(2022年5月予定)


第3巻『ハイウェイスター』(漫画)
第25巻『Scripts 1』(シナリオ集 第1巻)



『ハイウェイスター』 (C)2022 MASH・ROOM




・第4回配本(2022年7月予定)


第20巻『Animation AKIRA』(映像Disc付き書籍)
第4巻『さよならにっぽん』(漫画)



『さよならにっぽん』 (C)2022 MASH・ROOM





・第5回配本(2022年9月予定)


第5巻『Fire-Ball』(漫画)
第35巻『The Live Action 蟲師』(映像Disc付き書籍)




・第6回配本(2022年11月予定)


第1巻『銃声』(漫画)

※第2期以降の続巻は随時発表予定となります。




 






◆基本情報

・判型:B5判変型サイズ
・定価(税込):第1回配本 第8巻『童夢』 2,970円/第21巻『Animation AKIRA Storyboards 1』 4,400円
第2回配本=第2巻『BOOGIE WOOGIE WALTZ』 3,190円/第22巻『Animation AKIRA Storyboards 2』 4,400円
※以降、各巻予約開始時(刊行日の2ヵ月前ごろ)に定価を告知します。

・第1期全巻購入特典:「大友克洋オリジナルデザイン 全集特製Tシャツ」(第1期全11巻に応募券封入)
・各巻ごとに異なる初版限定「大友克洋デザインステッカー」封入
・巻末に大友克洋氏自身の解説入りのタイトルもあり
・大友克洋自らがコンセプトを担当した装丁は発売当日に発表


◆全集「OTOMO THE COMPLETE WORKS」の詳細は、ホームページ等をご覧ください。
公式ホームページ https://otomo-complete.com
Twitter・Instagramアカウント @otomo_zenshu



『宇宙パトロール・シゲマ』 (C)2022 MASH・ROOM











◆大友克洋 Katsuhiro Otomo プロフィール


漫画家/映画監督
宮城県登米市出身。1954年生まれ。

1973年、「漫画アクション」(双葉社)にて『銃声』で漫画家デビュー。
『気分はもう戦争』(原作:矢作俊彦)で星雲賞コミック部門を受賞。
『童夢』は日本SF大賞、星雲賞コミック部門を受賞。
『AKIRA』講談社漫画賞受賞。

『幻魔大戦』(1983年 監督:りんたろう)のキャラクターデザインを担当した事をきっかけに、アニメーションにも携わるようになる。1988年には、自作マンガ『AKIRA』映画化にあたり自ら監督、劇場公開され、その後もオリジナルアニメ『STEAMBOY』などを監督する。
実写映画では、1991年『ワールド・アパートメント・ホラー』、2007年『蟲師』(原作:漆原友紀)などの作品で監督を務めた。

2012年、東北震災チャリティを目的とした『大友克洋GENGA展』では自らプロデューサーとなり、3000枚もの原画展示を実現。収益の約3割を被災した地元団体に寄付した。
2013年には紫綬褒章を、2014年にはフランス芸術文化勲章オフィシエを授与され、同年アニー賞ウィンザーマッケイ賞を受賞。
2015年、フランスのアングレーム国際マンガ祭でグランプリを受賞。
2015年、東北震災で被災した仙台空港には復興をテーマに、2020年、東京工業大学大岡山キャンパスには五大エレメントをモチーフにしたレリーフを、それぞれデザイン監修として担当した。





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