【レビュー&会見】舞台「六番目の小夜子」はリアル「ほん怖」というべき鶴田法男ホラー劇場!Jホラーファンも一見の価値あり。本日夜は生配信!ゲネプロ&鈴木絢音(乃木坂46)、尾碕真花、高橋健介囲み取材!

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鶴田法男×鈴木絢音(乃木坂 46)!あの“小夜子”が今度は舞台で!
舞台「六番目の小夜子」1/7(金)より公演中!本日夜は生配信!



舞台「六番目の小夜子」が1月7日(金)~16日(日)、新国立劇場・小劇場にて公演中だ。

今回は、初日のゲネプロ(本番前の通しのリハーサル)のレビューを掲載すると共に、ゲネプロ後に行われた囲み取材会(鈴木絢音・乃木坂46、尾碕真花、高橋健介)をリポートする。





本作は、恩田陸の処女作『六番目の小夜子』(新潮文庫 刊)を原作に、当サイトにて「Jホラーのすべて」を好評連載中の鶴田法男を総監督に迎え、脚本を小林雄次が、演出を井上テテが担当し、乃木坂46で活躍する鈴木絢音が主演(舞台単独初主演)する。

『六番目の小夜子』は、2000 年に NHK 教育テレビにて、鈴木杏、栗山千明、山田孝之の出演でドラマ化され、高い人気を誇り、今年 7 月 NHK総合での再放送も話題になった。


六番目の小夜子(新潮文庫)












舞台「六番目の小夜子」ゲネプロ・レビュー
リアル「ほん怖」というべき鶴田法男ホラー劇場



撮影:福谷修 ©︎1998 恩田陸/新潮社 ©︎舞台「六番目の小夜子」製作委員会




残念ながら、演劇でホラーを見て、怖かった記憶はほとんどない。

同じ生ステージの怖さでいえば、活況を呈している実話怪談ライブや百物語などと比べると、どうしても臨場感で見劣りしてしまう印象がある。

そんな逆境の中、当サイトで『Jホラーのすべて』を連載中の鶴田法男が総監督として、あえて舞台でJホラーに挑戦するという。しかも、ホラードラマとして異例の高評価&ヒットとなったドラマの原作『六番目の小夜子』である。

しかし、舞台化と言うのは、ドラマ化、映画化とはわけが違う。
“Jホラーの父”と言われるほどに、鶴田監督が確立したJホラーの演出手法とは、ご本人の心霊実体験(※「Jホラーのすべて」第一回「原点 …幽霊を見た…』参照)をリアルに再現するために、カメラワークとライティング、音響を駆使し、こだわったカットの積み重ねと、巧みな間合いの編集によって生み出される、いわば正攻法の映像演出である。ある意味で演劇の手法とは真逆なのだ。

内心、「これは厳しい戦いだろうなあ」と不安に思いながら、新国立劇場で開催されるゲネプロ(本番前の通しのリハーサル)に向かった。

会場に入って、準備中のステージを見て、息をのんだ。

メインの舞台は、(高校の理科準備室を間借りした)「演劇部の部室」だ。しかし、その部室の美術が細部までリアルに作り込まれている。ライティングもしっかりしている。いずれも舞台っぽくない。
どこかで見覚えがあった。そうだ。ドラマの『ほん怖』(鶴田監督の代表作の一つ「ほんとにあった怖い話」)だ。しかも、初期のじめっとした不穏な空気がすでに漂っている。


撮影:福谷修 ©︎1998 恩田陸/新潮社 ©︎舞台「六番目の小夜子」製作委員会





舞台が始まると、「六番目の小夜子」の物語が展開されると同時に、独特の空気感が増していく。


撮影:福谷修 ©︎1998 恩田陸/新潮社 ©︎舞台「六番目の小夜子」製作委員会




映像とはまた異なる没入感、まるでリアル『ほん怖』というべき心霊世界に自分が迷い込んだような、奇妙な臨場感に包まれる。

それは美術だけではない。俳優のセリフの中にも、あのOV版「ほん怖」の代表的名作「霊のうごめく家」に関するネタがあったり(※「霊のうごめく家」に関しては「Jホラーのすべて」の第四回、第八回、第九回に詳しく書かれています。ただし一部、舞台の仕掛けのネタバレのヒントになるかもしれない記述もありますので、気になる人は観劇・鑑賞後に読むことをお薦めします)、おなじみの“時空が歪む”トリッキーな仕掛けが生舞台で繰り広げられたり、音響効果、照明から俳優のしぐさに至るまで、鶴田テイストが全編で炸裂している。

これは間違いなく鶴田監督の“作品”であり、Jホラーである。

舞台らしくシーンに応じて自在に照明が変化しながら、その一つ一つにどこか過去の鶴田作品や古今東西の名作ホラー映画を彷彿させる雰囲気が漂う。


撮影:伊藤智美(オフィシャル) ©︎1998 恩田陸/新潮社 ©︎舞台「六番目の小夜子」製作委員会
撮影:福谷修 ©︎1998 恩田陸/新潮社 ©︎舞台「六番目の小夜子」製作委員会




また、舞台ならではの二階建てセットで、上階部分は、部室以外で起きる様々な出来事を描いているなど、小説の見せ場を舞台の仕掛けと連動してアレンジている。


撮影:福谷修 ©︎1998 恩田陸/新潮社 ©︎舞台「六番目の小夜子」製作委員会




従来の鶴田演出をはじめとするホラーの仕掛けと、「六番目の小夜子」の巧みなストーリーテリングが見事に融合し、キャスト陣の熱演もあって、生舞台でしか不可能な未知の恐怖がじわりじわりと紡ぎ出されていく。

もちろん、この舞台はあくまで「六番目の小夜子」が原作なので、従来のJホラー、鶴田ホラーの恐怖とはまた異なった魅力の部分も多いのだが、それを差し引いてもJホラー・ファンならば一見の価値があると言えるだろう。


撮影:福谷修 ©︎1998 恩田陸/新潮社 ©︎舞台「六番目の小夜子」製作委員会




ゲネプロ後の「囲み取材」でも、主演の鈴木絢音さん(乃木坂46)が話しているようにチケット販売は好調で、今からの観劇のチケット入手はなかなか困難かもしれない。が、実は本日1月9日(日)の夜18時上演の回は唯一「ライブ配信」も同時に行われる(見逃し配信は1/16(日)17:00~1/23(日)23:59。詳細は記事後半の情報および公式サイトを参照)。


撮影:伊藤智美(オフィシャル) ©︎1998 恩田陸/新潮社 ©︎舞台「六番目の小夜子」製作委員会




個人的にはぜひとも生の舞台で“リアル「ほん怖」”テイストの臨場感を体感してほしいところだが、通常の観劇料の三分の一程度の価格で気軽に鑑賞できるライブ配信もオススメだろう。


撮影:福谷修 ©︎1998 恩田陸/新潮社 ©︎舞台「六番目の小夜子」製作委員会




それにしても、冒頭で書いた通り、舞台でJホラーの雰囲気やテイストを再現するというのは相当な苦労と困難が伴ったはずだ。それを克服し、この年で新境地ともいうべき新たな恐怖のあり方を開拓した鶴田監督にはただただ敬服するしかない。


撮影:福谷修 ©︎1998 恩田陸/新潮社 ©︎舞台「六番目の小夜子」製作委員会





【生配信情報】

Rakuten TV独占ライブ配信決定!

配信実施公演:2022年1月9日(日)18時公演
見逃し配信:1月16日(日)17:00~1月23日(日)23:59
配信チケット価格:3,500円(税込み)

公式サイト:http://sayoko-is-back.jp/
公式 Twitter:@6_sayoko_stage



DVDも6/8(水)東映ビデオより発売決定!

舞台「六番目の小夜子」 [DVD]




【スペック】
●ボーナスディスク
◆キャストコメント、スポット映像(予定)
◆1/13、1/14アフタートーク映像(予定)
◆メイキング映像(予定)

DSTD20594/COLOR/本編120分(予定)/
片面2層+ボーナスディスク片面1層/1.主音声:ステレオ/16:9LB

【販売元】東映株式会社 【発売元】東映ビデオ株式会社







舞台「六番目の小夜子」囲み取材
登壇者: 鈴木絢音(乃木坂46) 尾碕真花 高橋健介


左から尾碕真花、鈴木絢音(乃木坂46)、高橋健介 撮影:伊藤智美(オフィシャル) ©︎1998 恩田陸/新潮社 ©︎舞台「六番目の小夜子」製作委員会




鈴木絢音: 津村沙世子役、乃木坂46の鈴木絢音です。千秋楽まで元気に走り抜けられるように頑張ります。よろしくお願いいたします。

尾碕真花: 花宮雅子役の尾碕真花てす。今日から初日が始まって、千秋楽まで気を抜くことなく、いい緊張感を持って、頑張りたいと思います。

高橋健介: 関根秋役の高橋健介です。大変人気な原作ということで、しかもドラマ版があって一度成功されている作品なので、それに負けないような舞台を作れたかなと思って、みんなでやってきました。最後までぜひ応援の方よろしくお願いします。

MC: 役を演じる上で苦労した点、工夫した点があれば教えてください。鈴木さんは特に難しかったんじゃないでしょうか。

鈴木: 私は、(沙世子の)ミステリアスさを出すために、(芝居の)動きを制限するのが、自分の中ですごく苦労した点ではありました。(ふだんは)ずっと動いている人間なので。

尾碕: 小夜子を演じるお芝居をするのが反対の人間で、それは雅子にとっては三年間やってきた演劇部の、最後の年に自分のやりたいものができないなんて、という思いからだったりします。(部長としての)責任感だったり、優しい思いがあるんですけど、私がちょっと言い方を変えちゃったり、ニュアンスを変な感じにすると、ただのわがままな子の印象になってしまんじゃないかなって思ったので、そこは気を付けて演じるようにしています。

高橋: まずは普通の高校生が集まっている部室の雰囲気を、できるだけナチュラルに作ることを最重要課題にして、みんなでやってきて、その中に、転校生と言う異物が入るという、全体の雰囲気作りの方が、個人の役作りよりも今回は難しかったです。最初は結構何回も何回も繰り返していました。

MC: “Jホラーの父”といわれる鶴田総監督からホラー(演技)の指導はありましたか?

鈴木: セリフの言い方だったり、やっぱりふだんとはちょっと違う感じで教えていただいて、それが怖さにつながっていたらいいなって思っています。

尾碕: 「じーっと見てなかった?」というセリフがあるんですけど、鶴田さんから「もうちょっと印象付けて、怖くしたい」って仰っていただいて。劇中では「じーーーーっと見てなかった?」って、わざとやっているんですけど、ああ確かに言われないと自分じゃ気付なかったなって。そんな点が他にも多々あって、「なるほど、こうやって恐怖を仕上げていくんだ」って思いました。

高橋: Jホラーの父、ということで怖い方なのかなあと思ったんですけど、全然そんなことなくて、12月30日は鶴田さんのお誕生日だったんですけど、みんなでお祝いしていたら、「誕生日なんて、この年になると、うれしくないよ」って言いつつ、うれしがっていました(笑)。そんな素敵な“父”でした。

MC: 2022年、最初の舞台になるかと思うんですが。今年の抱負をぜひ。

鈴木: そうですね、のんびりと生きていけたらいいかなあって思います。

高橋: 珍しい抱負だね(笑)。

鈴木: ありがとうございます(笑)。

尾碕: 私は気取らず、気負わず、気楽にって、この三つの“気”を大事に、のんびり(笑)生きていけたらいいなと。自分らしく過ごせたらなと思っています。

高橋: 僕は、若い後輩たちがいっぱいできて、追い抜かれるか、すごい心配なんで、とにかく生き急いで(笑)、《高橋健介ここにあり》という感じで、やっていけたらなと思います。

記者からの質問: 尾碕さん、高橋さんから見て、鈴木さんの印象は?

高橋: 言っちゃおうかな……滅茶苦茶“変”です(笑)。

鈴木 ふふふっ

高橋: すげー嘘つきな子なんですけど(笑)。「二時間半毎日半身浴をしている」って言ってて、うわあ、やっぱすげートップアイドルだなあと思って、その話を聞いた次の日に、僕から「今日も二時間半してきた?」って聞いたら、「昨日は30分でした」って(笑)。でもまあ、真ん中として、みんなを引っ張ってってくれるような、すごい特別な存在感があったので、素敵な方だと思います。はい。後半の部分だけ使ってください(笑)。

鈴木: (爆笑)

尾碕: 最初は勝手にクールな方なのかなって思っていたんですけど…。けいこ中とか、みんながひとしきり笑い終わった後、別のところで笑っているとか。えっ、そこでそんな大笑いする?ちょっと変だなと(笑)。

高橋 あったねえ。

鈴木: (笑)

尾碕: ゲラっていうんですか。笑いのツボが浅いっていうか、私もちょっとゲラ気味なので似てるなあって思います。あと、鈴木さんも人見知りすると仰っていたので、私も人と距離を縮めるのが苦手なので(似ている)。でも、すごく優しい方だと思っています。

記者からの質問: 皆さんが実際に「六番目の小夜子」の世界に迷い込んでしまって、もしも「サヨコ」に選ばれた場合、「三つの約束」をするのかどうか、教えてください。

高橋: 滅茶苦茶良い質問ですね。僕個人的には、最初の「赤い花」を生けるぐらいはやるかな。ただ、性格的に“誰にもバレない”っていうのを一年間守れるかどうかは、ちょっと怪しいですね。

尾碕: 私は花を生けることすらしない(笑)。

高橋: 全然物語始まらないじゃん。

尾碕: 一年間そんな重責というか責任を負いたくないので、端からやらない(笑)。自分がサヨコじゃないことにする。誰かにサヨコをなすりつけたいですね(笑)。

鈴木: 私はしっかりやるんじゃないかなと思うんですけど。一年間にやにやし続けていると思います(笑)。

尾碕: 変人だ(笑)

鈴木: うん(笑)

高橋: なるほどね(笑)

MC: 最後に鈴木さんからメッセージをお願いします。

鈴木: 2022年の観劇初めになる方もいらっしゃるんじゃないかなって思うので、気合を入れて頑張っていきたいなと思います。ありがたいことにチケットの売れ行きが良いみたいで、「劇場に来られないよ」という方もぜひ配信で見てくれたら、うれしいなって思います。頑張ります。よろしくお願いします。










【ストーリー】


「サヨコ伝説」─3 年に一度、
この学校に幸運をもたらす都市伝説。
だが、六番目のサヨコは恐怖をまとっていた!



高校 3 年生の演劇部、雅子が通う学校には「サヨコ伝説」という不思議な言い伝えがあった。3 年に 1度、生徒の中から選ばれる「サヨコ」は、3 つの約束(始業式に赤い花を生ける・文化祭で「サヨコ」の舞台を上演する・次の「サヨコ」を指名する)を果たす。他の誰にも「サヨコ」であることを知られずに遂行すれば、その年は進学率の向上など、幸運が訪れる。

その六番目の年。

始業式の朝、演劇部の部室に赤い花が生けられていた。そこに津村“沙世子”という謎めいた転校生が現れる。彼女は演劇部への入部を希望し、不思議な空気を残して去って行く。演劇部が文化祭の準備を進める中、部長である雅子は「サヨコ」の舞台を上演することに反対する。だが、演劇部の周囲で次々と不可解な現象が起きて行く。謎を追う秋。どうやら、その中心には沙世子の存在が……。

彼女は何者で、何を企んでいるのか、彼女が「呼ばれた」理由は?「サヨコ」とは何なのか?舞台「六番目の小夜子」は誰にも想像できない展開になっていく…。









<公演概要>


イメージビジュアル




舞台「六番目の小夜子」
原作:恩田陸『六番目の小夜子』(新潮文庫刊)
企画協力:新潮社 https://www.shinchosha.co.jp/book/123413/
総監督:鶴田法男
脚本:小林雄次
演出:井上テテ
キャスト:鈴木絢音(乃木坂 46)/尾碕真花 高橋健介/熊谷魁人 山内瑞葵(AKB48)/飛葉大樹 仲美海(劇団 4 ドル 50 セント) 大原由暉 志田こはく/花崎那奈(ボクラ団義)緑谷紅遥(ボクラ団義)/山本涼介/森下能幸
公演日程:2022 年 1 月 7 日(金)~16 日(日)
会場:新国立劇場 小劇場 〒151-0071 東京都渋谷区本町 1 丁目 1 番 1 号


<アフタートーク>

13 日(木)19:00 公演 終演後
登壇者(予定、敬称略):鈴木絢音、尾碕真花、高橋健介、熊谷魁人、山本涼介

14 日(金)19:00 公演 終演後
登壇者(予定、敬称略):鈴木絢音、山内瑞葵、森下能幸、鶴田法男(総監督)、井上テテ(演出)



チケット

【特典付き】 全席指定  10,800 円(税込)
【特典なし】 全席指定 8,800 円(税込)

チケット特典内容

・ミニパンフレット
・イメージビジュアル しおり
・メインビジュアル ポストカード
※非売品オリジナルグッズ 3 点セット


チケット一般発売日:2021 年 12 月 4 日(土)AM10:00~
■チケットぴあ 0570-02-9999(P コード:508-830) https://w.pia.jp/t/sayoko/
■テレ朝チケット https://www.tv-asahi.co.jp/ticket/
■ローソンチケット 0570-084-005(L コード:33772) https://l-tike.com/sayoko/
■イ-プラス https://eplus.jp/sayoko/




【生配信情報】Rakuten TV独占ライブ配信決定!

配信実施公演:2022年1月9日(日)18時公演
見逃し配信:1月16日(日)17:00~1月23日(日)23:59
配信チケット価格:3,500円(税込み)



チケットに関するお問い合わせ:
チケットぴあインフォメーション 0570-02-9111(オペレータ:10:00~18:00)
公演に関するお問い合わせ:
東映ビデオカスタマーセンター 0120-1081-46(平日 10:00~13:00、14:00~17:00)

公式サイト:http://sayoko-is-back.jp/
公式 Twitter:@6_sayoko_stage

主催:舞台「六番目の小夜子」製作委員会

©1998 恩田陸/新潮社 ©舞台「六番目の小夜子」製作委員会









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