【読者プレゼント】映画『YOKOHAMA』公開記念!企画・プロデューサー&第三話『死仮面』監督・中村優一 単独インタビュー!サイン入りポスターを抽選で3名様にプレゼント!

pick-up インタビュー・コメント オススメ 単独インタビュー



予測不能な 3 つの衝撃―。何かが起こる街。



横浜で生まれ、横浜を愛する俳優・中村優一(『仮面ライダー電王』、『大綱引の恋』)が、さまざまな魅力にあふれた街、横浜を舞台に気鋭の才能たちとタッグを組んで映画を初プロデュース&初監督。“狂想”をテーマに、愛と不条理と狂気に満ちた 3 つの衝撃が、観る者を魅惑の映像体験に誘う、めくるめくドラマティック・サスペンス誕生。
横浜を舞台に、三つの才能が描く不条理サスペンス・スリラー『YOKOHAMA』が2024 年4月19日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、シネマート新宿、UPLINK 吉祥寺ほかにて全国公開中だ。

この度、本作のヒットを記念して、初監督・初プロデュースの中村優一への単独インタビューを敢行。さらに、中村のサイン入りポスターを抽選で3名様にプレゼントする。応募方法は記事の後半で紹介。












映画『YOKOHAMA』公開記念
企画・プロデューサー&第三話『死仮面』中村優一監督、単独インタビュー
「本物の特殊メイクさんの工房を借りて撮っています」



ーー『死仮面』、想像以上の面白さでした。「cowai」の読者にもおすすめです。

中村優一 ありがとうございます。自分自身も、ミステリーだったり、ホラーだったり、ここ(「cowai」)で取り上げられているような作品のジャンルが好きなので、うれしいですね。

ーー初監督作となる『死仮面』はホラーマニアが見ても納得できる演出や仕掛けがあります。低予算ながらも、カット割りやライティングも凝っていて、雰囲気がありました。

中村 カメラマンさんと本当念入りに打ち合わせをして撮影に臨みました。やっぱり初めての監督でしたので、照明一つにしても、言葉や文字で説明するのがすごく難しくて、なんとか視覚的に伝えようと思って、いろんな映画作品のシーンを例にして、「こんな感じでやりたい」みたいなことを話しました。撮影前にかなりディスカッションをして、いい感じにカメラマンさんにまとめてもらいました。

ーーこれまで俳優として活躍して、監督をやりたいということは、ずっと思ってらっしゃったんですか。

中村 まあ、よく監督に挑戦したな、と思えるんですけれど(笑)。一番のきっかけは、俳優活動を通じて、ゼロからちゃんと作品を作ってみたかったっていうことですね。

ーー監督をやって、発見はありましたか。

中村 (俳優をしていた)これまでは、台本を読んで「(監督は)たぶんこういうカット割りで撮るだろう」みたいなものを予測していたんですよね。それがもしかしたら監督への伏線だった可能性はあります。でも実際に現場に行って「あっ、(予測と)違うんだ」ってなると、自分の(芝居の)作戦が変わってしまう…。みたいなことが俳優業だと良くも悪くもあるんですけど、監督をやってから、逆にそういうことは考えないでフラットに行くようになりました。

もちろん現場で自分のキャラクターとか、そういうものは作っていかなきゃいけないですけど、今は監督のカット割りを聞いてから、「あ、じゃあ、こうしよう」ってとらえるようになりました。監督に挑戦させてもらったおかげで、いい意味で、役者としても成長できたかなと思います。

――スタッフやキャストはどのように集めたのですか。

中村 助監督で脚本にも参加してもらっている作道(雄)さんをはじめ、カメラマンさんらスタッフは、僕が俳優としてもよく関わりのある皆さんに声を掛けさせていただきました。

――いきなり初対面のベテラン・スタッフが来られても、新人監督としては困りますよね。

中村 知らない相手だと、自分の意見を押し通すことも難しいですから。そこは、ちゃんとコミュニケーションを取れる関係のスタッフだったので助かりました。

キャストも、主演の秋沢健太朗君やプロデューサー益田役の渋江譲二さんも、過去に共演したりとか、長年の仲があったので、すんなりというか、うまくいきましたね。

『死仮面』©2024 TerraceSIDE







本物の特殊メイクさんの工房を借りて撮っています

『死仮面』©2024 TerraceSIDE



ーー二人の特殊メイクアップアーティストが登場する、『死仮面』のストーリーはどのように生まれましたか。

中村 まず秋沢健太朗君が主演した映画の舞台挨拶に行った時、健太朗が「今まで爽やかな役が多かったんだけど、何か違う役がやりたい」という話をしていて。彼が所属している事務所って芸能事務所じゃなくて、メイク事務所なんですよ。その社長から「特殊メイクもできるんだよね」みたいなことを軽く聞いていて、ふっとアイデアが浮かんだんです。「健太朗主演で、特殊メイクの物語をやれたら面白いかな」って。

それでまた別の映画の舞台挨拶で、今度は(助監督・脚本の)作道さんが監督した『1979 はじまりの物語 ~はんだ山車まつり誕生秘話~』という映画の舞台挨拶で、作道さんに「健太朗主演で、特殊メイクで、ミステリーで、ピエロを使いたい」って、もう本当にざっくりポイントだけ話したら、すぐに初稿を上げていただいたんです。

そこから二人で打ち合わせて。最初は、兄弟の話だったんですけれども、話し合う内に、「特殊メイクを使った、特殊メイクアーティストのミステリー」の話になっていきました。

今回の現場でも、健太朗の事務所の社長が実際に特殊メイクをやってくださって、その方から、いろいろ裏話も聞けて、台本に盛り込めたのは良かったです。近くに本物のプロの方がいらっしゃったのは恵まれていましたね。

ーー実際の撮影はいかがでしたか。

中村 撮影が大変になることは薄々わかっていました。しかも僕が初監督だったこともあって、撮影前から、早めにカメラマンや作道さんとちょこちょことオンラインで打ち合わせて、カット割りとか、撮りたい方向性は伝えておきました。

ーー撮影は何日かかりましたか。

中村 だいたい5日ぐらいですね。短編としてはそれなりに。メイクするシーンとか、特殊な雰囲気の映像を撮ったり、カット割りも多かったし。一部、撮りきれなかったので、結局、半日ぐらいオーバーしました。予備日を使ったので、問題はなかったのですが。

ーー“死んだはずの人物が目の前に現れる”など、二転三転するストーリーもさることながら、ホラー・ミステリーらしい視覚的なトリックや、緊張感のある人物描写が印象に残ります。

中村 監督としては、出来上がった台本を、いかに映像で見せられるかってところに力を注いだつもりです。主人公の葛藤とか、単なるミステリーじゃなくて、心理描写もちゃんと描きたかったんですね。感情の波とか強弱を繋いでいくところが、自分が一番やりたかったことだったので、そこはうまくいったんじゃないかと思います。観客の皆さんにも緊張感を味わっていただけたらと思います。

ーー特殊メイクアップアーティストの仕事場というか、工房がリアルでしたが、撮影場所は?

中村 はい。本物の特殊メイクさんの工房とアトリエをそのまま借りて撮っています。先ほどもお話しした特殊メイクもされた、健太朗の事務所の社長さんの持ってるアトリエなんです。本当に偶然なんですけど、台本が出来上がってから、たまたま社長から「うちの工房とか見てみる?」って言われて。

ーー台本ができてからですか?

中村 本当に予想外の偶然で。実際にアトリエを訪れたら、「これ、僕好みだ!」って興奮しちゃって(笑)。(室内の)換気扇とか、あんなの普通ないし、なかなかセットで作れないじゃないですか。もう何年も使い続けているって感じもすごく良く出ていて最高でしたね。

ーー工房にずらりと並んだ不気味なデスマスクも?

中村 そうです。あれは、そこにあったものですね。「“顔”がいっぱいあるから、ちょっと使ってみよう」みたいな(笑)。ただ、物語のカギを握る、デスマスクだけはちゃんと本人から型を取っています。ピエロのメイクとか、いろいろ特殊メイクにも仕掛けが必要で、クランクインの一か月前には顔の型を取らなきゃいけなかったんです。その工程も撮影したので、実質それがインの初日でしたね。









ピエロを扱うと、有名な作品たちが思い描かれるじゃないですか(笑)。


ーー冒頭の振り返る、特殊メイクも印象に残ります。

中村 カラコン(カラーコンタクト)を入れた時のカットとか、撮っていて楽しかったですね。

ーー特殊メイクアップアーティストの主人公のキャラもインパクトがありました。

中村 あの髪型は、健太朗が「こういう髪型にしたい」と希望して(そうしました)。僕自身はどうしても赤のツナギを着せたくて(笑)。ちなみに『死仮面』に関しては、ほとんど自前の衣装を使いました。

©2024 TerraceSIDE



ーーキャストにはどんな演技指導を?

中村 ちゃんとイン前にお話できて、僕も役者の皆様も(映画を)消化できたってことが大きかったですね。本(脚本)読みの時にもコミュニケーションが取れていて、役のイメージを伝えられたし、シーンごとにその役の思いっていうか、こういう風にやってほしいということもお話できました。

ーー撮影もイメージ通りだった?

中村 そうですね。けっこう綺麗にインできましたね。もちろん、いざ撮影に入るとあんまり時間も取れなかったり、苦労もありましたが、撮影自体には不安も何もなく、ちゃんと自分が撮りたい映像を撮れたと思います。自分を出し切れたという意味では凄く満足しています。これもスタッフ、キャストの皆様のおかげですね。

――参考にされた作品はありますか?

中村 どうしてもピエロを扱うと、有名な作品たちが思い描かれるじゃないですか(笑)。それはそれで僕はいいと思っていて。インディーズ映画ってオマージュが大切じゃないかと。だから、『死仮面』のピエロのメイクは、『IT/イット』へのオマージュが入っています。あと、撮り方では、『ジョーカー』を意識したり。ピエロの恐怖感と、それに対比する形で、特殊メイクアーティストの葛藤を描いているから、一つのポイントじゃなくて、二つのポイントで、特殊メイクに意味を持たせています。映画好きにはそうした深読みも楽しんでもらえるんじゃないかなって。

ーー影響を受けた監督がいれば教えて下さい。

中村 インディーズ映画にハマって好きになったのは内田けんじ監督ですね。監督の最初の『運命じゃない人』って作品が好きなんです。制作費が少ない中でも、脚本がすごくしっかり練られて、伏線とかトリックとか、見せたいものがはっきりしていて、映画って、こんなにも良い意味で裏切られるんだって驚きました。







やっぱりね、見ていてドキドキしたいんですよね。

『死仮面』©2024 TerraceSIDE



ーー『YOKOHAMA』は、『死仮面』の他に、金子智明監督の第一話『贋作』、ヨリコ ジュン監督の第二話『横濱の仮族』という三本の短編(『死仮面』は第三話)のオムニバスで構成され、中村さんが企画・プロデュースを担当されています。

中村 撮り順だと、『横濱の仮族』→『死仮面』→『贋作』となるのですが、『横濱の仮族』と『死仮面』を撮った後、試写を見た関係者から「一般の方にはちょっと刺激が強すぎるんじゃないか」という意見があったんです。

『横濱の仮族』©2024 TerraceSIDE



ーーそうなんですか。二本とも十分、観客に優しい映画ですが(笑)。

中村 まあ、免疫がない方もいらっしゃるじゃないですか(笑)。『死仮面』はある意味で非現実的だし、『横濱の仮族』は海外っぽいテイストで、ワンカット撮影とか様々な実験的な試みをして、ハマる人はすごくハマるけど、かなり個性的。だから、最後に撮る『贋作』は一般的なドラマに近い雰囲気にしながら、でもちょっと男女の裏切りというか、寄り添えない感情を抱かせるような映画にしてほしいとお願いしました。あと、先の二本が横浜を舞台にしながら、意外と、横浜らしいシーンが少なかったから、金子監督には、みんながイメージする“THE YOKOHAMA”みたいな描写を、美しい映像で撮ってもらいました。

『贋作』©2024 TerraceSIDE




ーー中村さんとしては、監督業はこれで終わりなんでしょうか。

中村 どうでしょうか(笑)。今回、映画を作って、ある意味、新しいスタートを切れたという気持ちもあるので、また機会があれば、物作りには携わっていきたいなと思います。

ーー次回作があるとすれば、どんな作品をやってみたいですか。

中村 そうですね。次はジャンルを変えて、ヒューマンな作品とか、温かい作品とか、社会派の作品とか、やってみたいって思うんですけど(笑)。でも結局、自分が「こういう映像を見たい」とか、「あんな映像を撮りたい」って考えると、たぶん同じジャンルの作品になってしまうと思います。やっぱりね、見ていてドキドキしたいんですよね。

ーー最後に観客に向けてメッセージをお願いします。

中村 まず、“YOKOHAMA 映画”で検索して、映画の公式サイトを見つけると、予告編が見られますので、ちょっとでも「興味がわいたな」「面白そうだ」って思ったら、公式サイトに劇場の案内があるので、近くの劇場に見に来てください(笑)。
実は公開館が30館超えているんですよね。インディーズ映画なのに凄いことですよ。最初はプロデューサーと「シネコンは無理でも、都内一館でも開けられたらいいね」って言っていたぐらいですから。本当にシネコンでも上映されることになったので、もう地方の方も自宅から一番近い劇場を探せるような状態にはなれたと思います。たぶん劇場のスクリーンで鑑賞するのはとても貴重な機会と思います。ぜひ、少しでも興味がある方は遊びに来ていただけたらなと思います。

ーーありがとうございました。








【読者プレゼント】
映画『YOKOHAMA』公開記念!
初監督・初プロデュース 中村優一サイン入りポスターを抽選で3名様にプレゼント


<応募方法>


応募締め切りは2024年5月2日(木)
応募方法は、WEB映画マガジン「cowai」twitter公式アカウント(@cowai_movie)をフォローし、該当するプレゼント記事ツイート( https://twitter.com/cowai_movie/status/1783138018435690560 )をリポスト(RT)してください。



<抽選結果>

締め切り後に抽選を行い、当選された方に「cowai」公式TwitterアカウントよりDMで通知させていただきます。当選品は郵送する予定です。(諸般の事情や、災害、キャンセル発生等やむを得ぬ事情で遅れる場合があります)



皆様のご応募お待ちしています!



【応募の注意点】

〇当選後に住所の送付が可能な方のみご応募ください(日本国内のみ有効)。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
〇当選品は映画配給会社よりご提供いただいたプロモーション目的の非売品扱いとなります。このため、傷や汚れ等があっても交換はできませんので、ご了承ください。
※非売品につき転売目的のご応募は禁止とさせていただきます。
〇当選のキャンセルが発生した場合は再度抽選を行う場合があります。
〇抽選結果や抽選経過に関して個別のお問い合わせには応じられませんので、あらかじめご了承ください。











狂想みなとみらい。何かが起こる街。
スリリングに暴走する、未体験の不条理サスペンス・スリラー!




第一話「贋作」

©2024 TerraceSIDE



妻が恋人を作って出て行ったノボルの家の前に、ある日包丁を持った女性サエコが横たわっていた。
やがてノボルとサエコの奇妙な生活が始まる……。
監督は『僕らはみーんな生きている』の金子智明。
主演は『仮面ライダーアギト』『はぐれ刑事純情派』の賀集利樹と『あなたは私におとされたい』『僕らはみーんな生きている』の鶴嶋乃愛。


©2024 TerraceSIDE
©2024 TerraceSIDE
©2024 TerraceSIDE
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第二話「横濱の仮族」

©2024 TerraceSIDE



横浜に住む富豪・横濱権蔵が、火事によって失った家族を取り戻すため、容姿がそっくりな人間を拉致し、“仮族”としての生活をスタートさせ、「家族そっくりな誰かに殺してもらう」願いを叶えようとする……。
『BIRTHDAY』『2FATE』の鬼才ヨリコ ジュンが全編ワンカットで描く不条理迷宮。
主演は『タロット探偵ボブ西田』の高山孟久。

©2024 TerraceSIDE
©2024 TerraceSIDE
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第三話「死仮面」

©2024 TerraceSIDE



特殊造形アーティストの田所が「創作から逃げたい」というメッセージを残して自殺した。
映画プロデューサーの益田は他殺を疑い、田所が元所属していた特殊造形工房の経営者、米村を訪ねるが……。
中村優一の初監督作品で脚本は作道雄。
主演はミュージカル『新テニスの王子様』や映画『人生の着替え方』などで活躍する秋沢健太朗。


©2024 TerraceSIDE
©2024 TerraceSIDE
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【作品概要】

『YOKOHAMA』 公式サイト:https://yokohama-movie.terraceside.com/
秋沢健太朗/渋江譲二/西尾聖玄
高山孟久/Raychell/末野卓磨/水原ゆき
波多野比奈/新田ミオ/白又敦/西洋亮
賀集利樹/鶴嶋乃愛/小野まりえ/飛葉大樹/中村優一
監督: 中村優一/ヨリコ ジュン/金子智明
主題歌:Haru.Robinson「Sacrament」
エグゼクティブプロデューサー:玉井雄大 企画・プロデューサー:中村優一
制作プロダクション:クリエイティブスタジオゲツクロ ParadigmShift yucca/製作・宣伝協力:テラスサイド

2024 年/日本/カラー/DCP/110 分/G/配給:エクストリーム
©2024 TerraceSIDE




2024年4月19日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、
シネマート新宿、UPLINK吉祥寺 他 全国ロードショー!








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