『Pearlパール』『Xエックス』シリーズの完結編!《強烈なフィナーレ》を迎える!
A24 発︕最盛期 80ʼS ハリウッドの暗⿊⾯を描くスターダム・スリラー・エンターテイメント
A24初の三部作にして、最大ヒットシリーズとなる人気ホラー映画『X エックス』『Pearl パール』に続くシリーズ完結編となる最新作『MaXXXine マキシーン』が6月6日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国劇場にて公開される。
ついに本日より公開された映画『MAXXXINE マキシーン』。「X」トリロジーの完結編であるばかりでなく、単体の作品としても、80年代スラッシャームービーへの深いオマージュ、ハリウッドの暗部をスリリングに描いた傑作としても注目されている。この作品で特に話題を集めているのが、芸術的とも絶賛される特殊メイク&特殊造形の数々だ。
『MAXXXINE マキシーン』の舞台である1980年代に『遊星からの物体X』などの成功で大ブームを巻き起こした特殊メイク&特殊造形だが、近年はCGに押されて、衰退したと思われていた。ここにきて特殊メイク&特殊造形はなぜ劇的な復活を遂げたのか。
「cowai」では、ハリウッドの第一線で活躍し、『MAXXXINE マキシーン』の特殊メイク&特殊造形にも深く関わっている特殊メイクアップアーティスト、吉沢コーダイに単独インタビューを敢行。その知られざる舞台裏に迫った。
また、映画の公開と本記事の掲載を記念して、『MAXXXINE マキシーン』の映画ポスター(B2)を抽選で3名様にプレゼントします。(応募方法は記事の後半に掲載)

製作は、『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』を手掛け、最近では米アカデミー賞へ次々と作品を送り出しながら、ニコール・キッドマン主演の『ベイビーガール』やヒュー・グラント主演の『異端者の家』など大物俳優の新たな一面を引出した話題作でも注目される映画スタジオ「A24」。
監督・脚本は『X エックス』『Pearl パール』に続きタイ・ウエストが務めており、同シリーズで主人公のマキシーンと、映画史上最も無垢なシリアルキラー・パールの両方を演じてきた、ミア・ゴスが今回も主演を務める。
『MaXXXine マキシーン』は世界の各国の国際映画祭を席巻し、マーティン・スコセッシ監督やエドガー・ライト監督、小説家のスティーブン・キングらを魅了してきた。
Xトリロジー完結編『MaXXXine マキシーン』予告編

【今週のオススメ】
映画『MAXXXINE マキシーン』公開記念!
特殊メイクアップアーティスト、吉沢コーダイ単独インタビュー!
ハリウッド特殊メイク&特殊効果の最前線!

――映画『MAXXXINE マキシーン』とても面白かったです。まさに特殊メイクそのものが主役のような作品でした。
吉沢 ありがとうございます。
――吉沢さんは、ハリウッドの特殊メイク・スタジオ「Fractured FX」のクリーチャー&キャラクター造形アーティストとして、最近でも、ザック・スナイダーの『アーミー・オブ・ザ・デッド』や、ジェームズ・ワンのDCコミックの大作『アクアマン1,2』、『インシディアス2~5』、『マリグナント 凶暴な悪夢』、そして『ソウX』、『アナベル死霊博物館』など、そうそうたる作品に関わられています。今回の『MAXXXINE マキシーン』には、どのような立場で参加されたのでしょうか。作品全般で特殊メイク、特殊造形の指揮をされたのでしょうか。
吉沢 指揮ではないのですが、劇中に登場するいくつかの見せ場である残酷シーンの特殊効果を担当させて頂きました。
――吉沢さんが直接手掛けたシーンはありますか。
吉沢 一つは、男の股間を踏みつけるシーンとか。けっこうスプラッターな描写なんですけど、潰される“睾丸”の原型を制作したりとか。
――あれは痛っ!というか、強烈なシーンでしたね。
吉沢 あと、ある人物の目に十字架が突き刺さるシーンの顔の特殊メイクなどを担当しました。
“睾丸”は粘土による原型彫刻、十字架のシーンは目に刺さっているように見せる仕掛けを3D技術を使って制作したり、その上に被さる目の傷の特殊メイクの原型彫刻などを手掛けましたね。他には、頭の爆発シーンとか、数人で担当している複雑なシーンや、細かなシーンのお手伝いもしましたし、ちょっとずつ関わっていますね。
――確かに作品全般に関わっていますね。
吉沢 まあ、チームで一丸となってやっている感じでしたから。
――完成した『MAXXXINE マキシーン』本編はご覧になりましたか。感想があれば。
吉沢 まずはA24の作品に参加できたことがとても嬉しかったですね。
前作までの『Pearl パール』や『X エックス』とはまた違ったテイストで、80年代のスラッシャー映画とかのすごいラブコールのような、特に後半はかなり気合の入ったゴア・シーンが連続して、そこが見ていて爽快でしたね。
――仰る通り、かなり凝った凄まじいゴア・シーンの連続に圧倒されました。一昔前ならすべてCGに頼った描写も、あえて手間のかかる特殊メイク、特殊造形を駆使して撮っているように感じられます。最近のハリウッドは、現場での特殊メイクや造形を重視する傾向なんでしょうか。
吉沢 そうですね。改めて今、特殊メイクや特殊造形がフィーチャーされているような気がします。やっぱり見る人は(CGより)実写を見たいっていうのがあるのではないでしょうか。
ただ、じゃあ、どのシーンも、100%すべて特殊メイクや特殊効果で行くかといえば実はそうではなく、シーンに応じて、VFXやCGと融合させる手法が一般的になっています。例えば、上半身は特殊メイクで、下半身はCGにするとか、そうした連携プレーみたいなものが多いですね。

ハリウッド特殊メイク&特殊効果の最前線
「ゴア・シーンがアップデートされた理由」

――なるほど。CGがほとんどなかった80年代のホラー映画では、特殊メイクや特殊造形が大きな見せ場であると同時に、大変手間がかかるもので、シーンも限られていた。しかも当時の特殊メイクは記憶に残るものの、改めて見直すと、アナログの稚拙さも目立ちます。おそらくリアルなCGを見慣れた今の観客にとっては物足りない面もあると思います。しかし『MAXXXINE マキシーン』は古きよき特殊メイクや特殊造形の魅力を残しつつ、今の観客をもうならせるリアリティと迫力があります。しかもゴア・シーンもかなり多い。これを実現させるためには、やはり技術的な進歩、進化があるのでしょうか。
吉沢 確かに技術は進化していますね。例えば、80年代は、皮膚の特殊メイクには、ラテックスやフォームラテックスという材料が一般的だったんですけど、最近はシリコンが主流になっています。透明度のある人肌のような感覚の特殊な素材が使われていてリアルなんですよ。
あと、人体破壊のシーンも、体の内部をどう表現するのか、医学書などで調べながら、最先端の材料を使って、できる限り本物に近づけようと工夫します。だから80年代に比べて確実にアップデートされてるんじゃないでしょうか。
――例えば、最近流行の3Dプリンターなども活用されているのでしょうか。
吉沢 はい。映画の中では、例えば、マキシーンが顔の型取りをされてるシーンがあるんですけど、今は3Dスキャナーで俳優の顔をスキャンし、データ化して、それを3Dプリンターで出力して複製を作ってしまう方法が多いですね。もちろん今も型取りをすることもありますが(※後述)。ただ、最近のハリウッドってスケジュールがかなりタイトになっていて、昔のやり方だと間に合わないんです。3D技術を使って何とか間に合わせるという感じです。あと、制作中の細かい打ち合わせもリモートで行って、データの共有もしたりもするので、作業の効率化も含めて、昔とは異なる、より現代的な作り方になっていくかなと思います。
――特殊メイクや特殊造形の世界にも、職人技と言うか、技術の継承はあるのでしょうか。
吉沢 この業界、やっぱり伝統的なやり方もまだまだ健在です。僕の同僚で、昔、『遊星からの物体X』にスタッフとして関わった人がいて、お話とか聞かせてくれるんですけど、勉強になりますね。逆にCGがなかった時代に、あそこまで実写でできるって、すごいなと思います。
――『物体X』の現場の生の声とはとても貴重ですね。
いい意味で、過去の職人たちの技術と、最近の技術が融合して、新しいエフェクトが生まれていくわけですね。
実は吉沢さんの所属する「Fractured FX」より提供された『MAXXXINE マキシーン』のメイキング写真を二点お借りしています。まず一枚目。

――こちらを手掛けているのが吉沢さんですか?
吉沢 そうです。女刑事役のミシェル・モナハンの目に十字架が突き刺さるシーンのエフェクトです。複製されたミシェルの顔の上に、粘土を使って、突き刺された傷口を作っています。ここは一人でやっています。
――顔の複製は3Dで?
吉沢 3Dスキャンと3Dプリンターですね。
――目に凶器が突き刺さるシーンって、ホラーのお約束と言うか、昔からありますが、どれも稚拙で安っぽいイメージがあります。しかし『MAXXXINE マキシーン』のこのシーンはリアルに仕上がっていました。
吉沢 ありがとうございます。最初にお話しした「睾丸をつぶすシーン」とか、この突き刺さる傷口とか、医学書など様々な資料を研究して、観客が見ていて本当に「痛い!」って感じるぐらいの生々しさにはこだわったつもりです。
――顔の複製といえば、映画の中盤、女性の切断された生首が、階段を転げ落ちるシーンも印象に残ります。
吉沢 あのシーンは僕ではありませんが、同じ「Fractured FX」のスタッフが担当しています。
演じた女優のリリー・コリンズに絶叫した表情をしてもらい、それを3Dスキャンして、シリコンで複製を成型、さらに本人の義歯の複製を使ったり、髪も植毛して、本物そっくりに仕上げています。確か手足も作ったような記憶があります。
――ネタバレになるので言いませんが、ラストの“アレ”も強烈でしたね。
吉沢 “アレ”は残念ながら「Fractured FX」は担当していなくて。『X エックス』や『パール』も手がけた「Wētā FX」っていうニュージーランドの有名なVFXスタジオが作っているんですよね。
――あれも造形なんですね。リアルすぎて、一瞬CGかと思いました(笑)。
吉沢 造形ですね。
「『スキャナーズ』を超えろ!」
芸術的な頭部爆発シーンの舞台裏

――では、二枚目の写真ですが。
吉沢 これは後半に登場する、とある集団の一人を、マキシーンが水中で刺し殺すシーンのエフェクトで、俳優の上半身を型取りして複製しているところですね。これは3Dスキャンではなく、スタッフが三人がかりで実際に型取りしています。
――この緑色の液体は?
吉沢 これがシリコンという柔らかいゴムのような素材です。まず俳優の顔や肌に型取り専用のシリコンを塗って、その上に石膏包帯という素材を付けて固めて、俳優の上半身の型を取ります。その型を元に、今度は俳優と同じ肌の色にしたシリコンを型の表面に塗って、硬化したら型を抜き成型しています。そうして俳優の上半身のコピーが作られます。劇中ではこの顔に、マキシーンがナイフを突き刺すのですが、人間が刺されたら、首がどう反応するのかとか、動くのかまで考え、それを基に作られた骨組みを内部に設置して、それにスタッフが中に手を入れて、操作していますね。
――かなりこだわっている上に、しかも水中シーンとは。特殊造形物を水中で撮影するのってすごく手間がかかると思いますが。
吉沢 そうです。撮影は大変でしたね。この造形も、現場で、俳優と同じようなヘアスタイルにするために、植毛技術を使って、眉毛とかも一本一本埋め込んだりして、水の中でも徹底してリアリズムを出せるようにテストしています。
――先程、「Fractured FX」以外にも、ニュージーランドの「Wētā FX」などのスタジオも参加されていると聞きましたが、シーンの割り振りは、どう決めるんですか。
吉沢 まず台本が送られてきて、その台本をもとに、僕の上司が、どのシーンにどんな特殊メイクや特殊効果が使われるのか、さらに、どのくらいの人員と予算と時間がかかるのかを、算出します。そして監督やプロデューサー・サイドと話し合いながら、スケジュール、予算を組み、担当シーンが決まっていったと思います。最後に確定した詳細なリストが渡されますね。
――タイ・ウエスト監督とも打ち合わせをされましたか。また、現場でも指示があったんでしょうか。
吉沢 社長は、監督ともよく打ち合わせをよくしていたと思いますが、僕自身は直接、監督とは面識はありませんね。「Fractured FX」の社長はジャスティン氏と言って、以前からタイ・ウエスト監督とは『キャビン・フィーバー2』や『バレー・オブ・バイオレンス』などの作品で何度もタッグを組んでいる、旧知の仲です。『X エックス』と『Pearlパール』はニュージーランドで撮影されたので、たぶん「Wētā FX」が特殊効果を手掛けたと思いますが、今回はロサンゼルスで撮影ということで「Fractured FX」が参加したのだと思います。
――打ち合わせは台本だけでしょうか。それでもイメージボードとか指示があったんでしょうか。
吉沢 僕のシーンでは、特に絵コンテはなかったですが、もっと手の込んだ、大掛かりなシーンにはあったと思います。
――絵コンテが必要なシーンはやはり手間と時間がかかったのでしょうか?オンラインの打ち合わせや、3D技術が進化したとしても、最後は現場での撮影が重要であることは昔と変わらないと思いますが。
吉沢 でも、どのシーンも、入念に準備したおかげで、本番はだいたい一発でOKだったような気がしますね。私は現場には行きませんでしたが、どのシーンも、入念に準備したおかげで、一発でOKが多かったようなことを聞いています。
――凄いですね。
吉沢 まあ、準備はちゃんと時間をかけました。例えば、ショットガンで頭を打たれるシーンとか、本番のスタジオとは別のスタジオで何度もテストをしています。スタッフ3、 4人ぐらいで一斉にやらないと、うまく撮影できない作り物だったので。
ダミーで作った頭に細工を施し、中にシリコンの脳みそなどを詰め込んで、血のりが出るチューブみたいな管を仕込みます。その上で、頭の首の付け根の部分に、油圧の空気砲みたいなものを装着して、一気に噴射するのです。噴射担当の人がスイッチを押すタイミングに合わせて、周囲にいる3人、血のりなどの担当の人も一斉にハンドルを引っ張ると、バンッ!って顔が破裂したような動画が撮れるんです。
――スタッフ全員の息が合わないと、劇中のような美しい頭部爆発シーンにはならないですよね。
吉沢 僕もこの現場にいたんですけど。みんな、血のりがつかないように防護スーツを着て、何回も練習をしましたね。
――素晴らしいですね。頭部爆発シーンも『スキャナーズ』を超えたなあって思いましたよ。
吉沢 そういえば、現場でも『スキャナーズ』って言葉がよく聞こえたんですよね(笑)。『スキャナーズ』の頭の爆発シーンって、今でもハリウッドの同業者の間で話題に上がるほどの伝説的なシーンなので。たぶん「『スキャナーズ』のようにしたい!超えたい!」って言っていたと思いますよ。
日本人がハリウッドで活躍する秘訣とは?
『MAXXXINE マキシーン』にもヒントが!

――ハリウッドの特殊メイク界隈でも、今も『スキャナーズ』や『遊星からの物体X』の話題が出るのは、なんだかうれしいですね。しかも、その輪の中心に、日本人のアーティストがいることは誇りにさえ思います。今後は、日本の映画ファンからも注目度が高まると思いますが、吉沢さんご自身はどういった経緯でハリウッドで仕事をされるようになったんですか。
吉沢 僕は長野県の田舎町の出身なんですけど、高校生の時から、「ハリウッドで働きたい」という夢があって、その第一歩を留学という形で実現させました。そしてアメリカの映画学校に入って、脚本とか監督とか編集とか、いろんな映画制作の技術を学んで、監督のクラスでは実習で、何本かのホラー映画を作りました。
――実習からホラー映画なんですね(笑)。
吉沢 僕はジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』にすごい影響を受けていて、それもあって、ゾンビ映画をはじめ、スプラッターとか、興味がある分野をどんどん撮っていったんですけど、その中で特殊メイクや特殊効果を手掛けるのがすごく楽しいなって思ったんです。だったら、もうそっちの方に向かっていこうって決めて。他の友達はそのまま監督とか映画制作の道に行ったんですけど、僕だけそれで(笑)。そこから独学で、インターンとかただ働きとか、本当にいろんな所を転々として、ようやく「Fractured FX」に見出してもらって、12年ぐらい働かせてもらってますね。
――ロメロの『ゾンビ』の、どんな所に魅力を感じたのでしょうか。また、他に影響を受けた作品、例えば特殊メイクなどの技術的な視点で影響を受けた作品があれば教えてください。
吉沢 『ゾンビ』の魅力は何よりストーリーですね。人間ドラマに深みがあって凄く引き込まれました。
技術的に影響を受けたのは、『遊星からの物体X』とか『狼男アメリカン』かな。高校生の時にビデオ屋さんでレンタルして、かなりの衝撃を受けましたね。リック・ベイカー(『狼男アメリカン』の特殊メイク)や、ロブ・ボッティン(『物体X』『ハウリング』の特殊メイク)の“変身”シーンの写真を見て、いったいどうやって作ってるんだろうって思ったのが、この道に進むきっかけにもなったんです。
――「Fractured FX」では、吉沢さんは最近でも、ザック・スナイダーの『アーミー・オブ・ザ・デッド』や、ジェームズ・ワンのDCコミックの大作『アクアマン1、2』、『インシディアス2~5』、『マリグナント 凶暴な悪夢』、そして『ソウX』、『アナベル死霊博物館』など、そうそうたる作品に関わられてると思うんですが、ご自身の中でオススメの作品があれば教えてください。
吉沢 最近でしたら『ソウX』がオススメかな。僕はまだ完成した作品を見ていないですが、現場で(特殊造形を)作っていても「かなりグロいな」「これは残酷だな」って感じることがいっぱいありましたね。あれはメキシコで撮影したんですね。スタッフがメキシコに渡って、最初は短期間の予定だったのが、結構伸びちゃって数週間ほど滞在しちゃったんです。
ーーやっぱりこだわすぎて?
吉沢 かもしれませんね。そのせいか『ソウX』の評判はシリーズの中でもかなり良いみたいですね。
他には『インシディアス』シリーズかな。僕は『インシディアス』は一作目以外の、パート2から5までやっていましたけど、あれってレイティングがPG-13指定だったので、直接的なゴア描写は見せられないのに、幽霊の表現や音響効果などを工夫して、恐怖を高めていく演出が素晴らしいと思いましたね。
――ハリウッドの人気監督と仕事をされる吉沢さんの活躍を見て、自分もハリウッドに行きたいと思う若い人が増えるかもしれませんね。これからハリウッドを目指す人に、何かアドバイスがあれば。
吉沢 そうですね。映画の中で、マキシーンも「ネバー・キブアップ!(あきらめるな!)」って言っていたと思うんですけど。完璧じゃなくてもいいから、目標に向かって、少しずつでも行動していくことが大事ですね。続けていけば、必ず夢に近づいていけるんじゃないかなって。
それとやっぱり英語が話せることですね。映画業界の専門用語とかを英語で言えたら、それだけでも理解が深まると思います。その二つですかね。
――『MAXXXINE マキシーン』でも、映画業界の裏方の仕事ぶりがよくわかりますよね。
吉沢 劇中でミア・ゴスの顔の型取りのシーンがあるんですけど、僕が日々やっている仕事って、まさにこんな感じですよ。この映画で、みんなに知ってもらえるいい機会になるんじゃないかな(笑)。映画制作をする側の視点から、スタジオのセットや撮影の裏側を覗き見ることができるのは面白いですね。『サイコ』の家とかも出てきますし。観ているだけで、映画スタッフになったような気分が味わえるんじゃないかと思います。
――では、最後に日本の観客に向けてメッセージをお願いします。
吉沢 『X』トリロジーの有終の美を飾るにふさわしい作品です。ハリウッドが華やかだった時代の舞台裏をスリリングに描いているので、ぜひ大きなスクリーンで楽しんでください。観たら絶対あなたも「ハリウッドに行きたい!」って思います(笑)。もちろん強烈なゴア・シーン、あるいは残酷だけど美しい、芸術性が高い特殊効果シーンにも注目して鑑賞していただければありがたいです。
――大変興味深いお話ありがとうございました。

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※非売品につき転売目的のご応募は禁止とさせていただきます。
〇当選のキャンセルが発生した場合は再度抽選を行う場合があります。
〇抽選結果や抽選経過に関して個別のお問い合わせには応じられませんので、あらかじめご了承ください。
<あらすじ>

1985年、ハリウッド。
巨大な撮影スタジオに現れたブロンドの女、その名はマキシーン。
ポルノ女優として人気の頂点にいた彼女は、新作ホラー映画『ピューリタンⅡ』のオーディションに参加していた。 “本物のスター”になるために。
その頃のLAは、連日連夜ニュースで報道される連続殺人鬼ナイト・ストーカーの恐怖に包まれていた。
マキシーンの周りでも、次々とヒルズのパーティーに呼ばれた女優仲間が殺される謎の事件が起きる。
騒動の中、オーディションで主演の座を射止め、ようやくスターダムへ上りはじめたマキシーンの前に、6年前マキシーンの身に起こった猟奇的殺人事件のトラウマ知る謎の存在「何者」かが近づく……。

監督・脚本︓タイ・ウェスト
出演︓ミア・ゴス、ケヴィン・ベーコン、ジャンカルロ・エスポジート、エリザベス・デビッキ、モーゼス・サムニー、リリー・コリンズ
配給︓ハピネットファントム・スタジオ
©2024 Starmaker Rights LLC. All Right Reserved.
|原題︓MaXXXine|2024 年|アメリカ映画|上映時間︓103 分|R15+
公式 HP︓happinet-phantom.com/maxxxine/
公式 X︓@xmovie_jp
6 ⽉ 6 ⽇(⾦)TOHO シネマズ⽇⽐⾕ほか全国ロードショー
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