ようこそ怪奇と伝説の国へ…!ジョーダン・ピール×J・J・エイブラムス製作総指揮による話題のSFホラードラマ『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』主要キャストのコメントとメイキング・カットが到着!

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Amazon Prime Videoチャンネル‎「スターチャンネルEX -DRAMA &CLASSICS-」(以下「スターチャンネルEX」)で好評配信中のSFホラードラマ『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』。『ゲット・アウト』など社会派ホラーのジョーダン・ピールと、『スター・ウォーズ』のJ・J・エイブラムスが製作総指揮し、その独特かつ圧倒的な世界観が話題の本作。BS10 スターチャンネルでも11月26日(木)より放送開始される中、注目のキャスト陣から届いた貴重なインタビューテキストとメイキング画像が解禁となった。



【メイキング画像集】

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ジョナサン・メジャース、ジャーニー・スモレット、アビー・リー他
主要キャスト大集合で語るインタビューテキスト!
「『主役をやってくれ』と言われた時は、私の人生が大きく変わった瞬間だと感じました。」
(ジョナサン・メジャース)

※コメント全文を記事の後半に掲載しています。

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本作で主人公アティカスを演じるのは、A24の新作『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』やスパイク・リー監督『ザ・ファイブ・ブラッズ』での演技が光り、映画『アントマン』の続編にも出演が報道され話題になった今大注目の俳優、ジョナサン・メジャース。

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そんな彼は解禁されたインタビューで本作への出演が決まった際の事を聞かれ「感激して床に崩れ落ちて泣きました。とっても嬉しくて、感謝の気持ちでいっぱいでした。「主役をやってくれ」と言われた時は私の人生が大きく変わった瞬間だと感じました。」とオーディション合格時の秘話を明かしてくれた。

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 そしてアティカスの幼馴染レティ役を演じたジャーニー・スモレットも『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey』で圧倒的な存在感を見せたハリウッドの注目株。彼女は本作へ出演したことで新たな発見はあったか、という質問に対し「自分自身に設定していたリミットが幻想だったということが分かりました。自分が成長するのが分かったのはとてもエキサイティングな経験でした。」と本作を通して得た手ごたえを熱く伝えた。
 

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さらに、今作のヴィランで白人至上主義の謎の美女クリスティーナを演じたのはモデルとしても世界的に活躍しているアビー・リー。

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彼女は、今作のようにSFの中に現実的な社会問題を描くことの意味は何か、という難しい質問に対して「テレビや映画を見る時、人は現実逃避したくて見るんだと思います。現実から離れてエンターテイメントを楽しむために。だから、そのように人々がリラックスして見ている空間でメッセージを伝えるこの作品は、社会的なメッセージも届けつつ、SFというジャンルでクリエイティブな面でも楽しませるという意味で、スペシャルだと思います。」と、今後のハリウッド界の担い手としての素養を感じさせる回答をくれた。

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さらに主人公アティカスの旅に同行し、良き理解者であるジョージ伯父さんを演じた大ベテランのコートニー・B・ヴァンスは、差別問題という厳しいテーマを持つ本作の撮影中のキャスト陣たちの関係性を問われると「チーム全員で親密感を出せるようにするためのカウンセリングのようなクラスに参加したりもしました。HBOの作品に出るということで、倫理的に正しい行動とは何かを学ぶ機会もありました。それがパンデミックの期間にあり、その後再び撮影を開始してからも更に共演者やクルーとどう接するかをより深く学ぶ機会があったので、そういった徹底したサポートもあって私たちはお互いとどう付き合うか正しく学び、実行できたと思います。」と回答。コロナ禍での逆境を例にとり撮影中は全員一丸となって撮影に挑んだことを語った。

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公開されたメイキング画像からも分かるように、難しい作品だからこそ、真摯にそして全力で生み出された作品であることが改めて強調された。




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『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』公式サイト

https://www.star-ch.jp/drama/lovecraftcoutnry/





【『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』作品概要】

『ゲット・アウト』など人種差別の現実を風刺した社会派ホラーで高い評価を受けているジョーダン・ピールと、『スター・ウォーズ』シリーズや『ウエストワールド』など大スケールのSFアクションで名高いJ・J・エイブラムスが製作総指揮となりHBO®と夢のタッグ。1950年代の設定ながら”ブラック・ライブズ・マター”を訴える昨今の人種差別反対運動に呼応するかのようなタイムリーな本作は、「いかにアメリカが変わっていないか」「いかに黒人が抑圧され日々恐怖を抱きながら生きているか」をリアルに描きながら、SF小説から飛び出したようなモンスターやゴースト、魔術の要素を加えてSFファンタジーホラーというジャンルのエンターテイメント作品に仕上げている。タイトルにもなっているH・P・ラヴクラフトは、幻想小説・怪奇小説の先駆者のひとりで”クトゥルー神話”の始祖として世界中のファンから愛されている作家。彼が生み出した世界観をもとに、本作では多重的に様々な要素を加えながら、人種差別について改めて考えさせるメッセージを新しい形で伝えている。



<スタッフ&キャスト>
【製作総指揮】ジョーダン・ピール、J・J・エイブラムス、ミシャ・グリーンほか
【監督】ヤン・ドマンジュ(『ベルファスト71』)ほか
【出演】ジョナサン・メジャース(『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』)、ジャーニー・スモレット(『 ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey』)、
     コートニー・B・ヴァンス(『アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件』)ほか



<視聴スケジュール>

【配信】
Amazon Prime Videoチャンネル 「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」
   ◆字幕版…10月24日(土)より毎週土曜1話ずつ更新 ※10月24日(土)~11月22日(日) 第1話無料配信

【放送】
「BS10 スターチャンネル」
   ◆【STAR1 字幕版】11月26日(木)より 毎週 木曜よる11:00 ほか ※11月22日(日)よる7時20分 字幕版 第1話 先行無料放送
   ◆【STAR3 吹替版】11月30日(月)より 毎週 月曜よる10:00 ほか ※11月30日(月)第1話は無料放送







キャストのインタビュー・コメント全文

【ジョナサン・メジャース(アティカス・フリーマン役)】

代表作:『ラスト・ブラックマン・イン・サンフランシスコ』、『ザ・ファイブ・ブラッズ』

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HBO作品の出演は初めてだと思いますが、ジョーダン・ピールやJ・J・エイブラムズ製作総指揮という注目作の主役に決まった時はどんなお気持ちでしたか?

ただただ泣きました。その時サンフランシスコで『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』を撮影中で共演者と一緒にいたのですが、二人で映画を観に行こうとしていたところで電話をもらい、感激して床に崩れ落ちて泣きました。とっても嬉しくて、感謝の気持ちでいっぱいでした。オーディションしてくれたこともありがたかったです。人種差別に対して私自身経験して抱いている怒りや苦しみがあるから、細かく演技指導してもらう必要はなかったし、そういう感情を表現できるなんて。HBOがこれだけの規模で、これほどサポートしてくれるとも当初考えていなかったので、今振り返っても素晴らしかったです。この先どうなるかはまだ分かりませんが「主役をやってくれ」と言われた時は私の人生が大きく変わった瞬間だと感じました。

非現実の超自然現象のシーンの撮影は演技にどんな影響がありましたか?

 演劇学校みたいな感覚でしたね。朝起きて「はい、今日はマクベスの王を演じます」っていうのと同じで、お芝居の半分は頭の中で起きている。この作品はホラーです。エピソード2でアティカスは奇妙なものを見たり音が聞こえたりします。モンスターと戦ってやっつけるシーンは少年の夢が叶うようなもので、ほとんど演技とは言えないかもしれません。先ほど娘の話をしましたが、子供は想像上のものが色々見えたりしますが、過酷なシーンにできるだけリラックスした状態で挑み演劇学校で学んだことを生かして、祖先が経験したことを誠実に演じられるように、私はそういった想像上のものは覆い隠しました。私にとってこの役を演じることと、世界という場所は役者にとって色々な意味でプレイグラウンドであり、ブートキャンプでもあると思います。様々な観客の前で演じ、トレーニングできるからです。




ジャーニー・スモレット(レティーシャ・ルイス役)

代表作:『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey』、『Underground(原題)』

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この作品を通してアメリカの文化や歴史のことで初めて知ったことはありますか?
また自分自身についても何か新たな発見はありましたか?

全く知らなかったわけじゃないけど、表面的にしか知らなかったということはありました。大勢の黒人が新たな暮らしを求めて南部からシカゴやフィラデルフィア、ニューヨークなど北部の大都市に移住したことは知っていましたが、もっと詳細、例えば(第1話に登場する)サンダウンという街のことは知りませんでした。一部の町では黒人はリンチされる恐れがあるとかは聞いたことがありましたが、日没後に外に出ている黒人は警察や保安官に殺されるなんていう場所が本当にあったなんて知りませんでした。その町では彼らが黒人を殺す権利があると考えていたんですよ。いまだにアメリカの有色人種にとっては正義が守られていません。
 この構造的な人種差別は深刻な問題だと分かってはいましたが『ラヴクラフトカントリー』の脚本を読み、当時の黒人が家を買うということを詳しくリサーチしてみて、一部のエリアでは黒人は家のローンも組ませてもらえなかったことを知りました。社会のシステムがあらゆるレベルで黒人をシャットアウトしていたんです。その結果、今でも黒人で家を所有している人の割合は低いんです。先祖から家を譲り受けていないからです、その理由は、先祖が銀行にローンを組ませてもらえなかったからです。一部の地域には住めなかったからです。そうやって構造的に疎外されてきたんです。国全体の体制に人種差別が刻み込まれているのです。教育、住宅、雇用機会など全てのレベルにおいてです。体制的に、構造的に、アメリカに刻み込まれているんです。
 『ラヴクラフトカントリー』のためのリサーチで、いかにアメリカのシステムが抑圧的だったか、なぜ2020年にもなって未だにこの状況なのか、さらに理解が深まりました。警察も、憲法修正第一項も、問題ばかりです。一日中この話は続けられますが…。リサーチによって色々視野も広がりました。私自身の発見については、自分に設定していたリミットが幻想だったということが分かりました。この企画は私の限界に挑戦する作品でしたが、それ以上はできないと思っていたことも、伸び代を広げてくれた気がします。成長できるのが分かったのはとてもエキサイティングな経験でした。子供の頃から役者をしていますが、今後もハングリーに能力の幅を広げてくれるプロジェクトに参加していきたいと思っています。

このドラマが人種差別問題について新たな会話を生んだり社会に影響を与えられると思いますか?

 ストーリーテリングは、ポジティブな会話もネガティブな会話も誘発し得ると思います。ニーナ・シモンが言ったように、時代を反映することがアーティストの使命です。アメリカが残念なところは、このドラマは何年の何月に放送されても通用するということ。このドラマのテーマはどの時代でも通用するからです。その理由は国家的な人種差別が根付いた根底にあるものが撤廃されていないからです。今そこらじゅうで議論が広がっています。私たちは2つのパンデミックと戦っているのです。私たちが議論を続けなければ国家的な人種差別の根元は撤廃されないと思います。このドラマがより大きな議論の一部になったらいいなと思います。ポジティブな会話が生まれるのに貢献できる時が、一番アートが力を発揮する時だからです。







アビー・リー(クリスティーナ・ブレイスホワイト役)

代表作:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、『ネオン・デーモン』

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本作はホラーやファンタジーも取り入れつつ人種差別という社会問題を取り上げていますが、このジャンルで現実的な社会問題を描くことの意義は何だと思いますか?

 人間にはコミュニケーションをとる手段がいくつかあって、読んだり、聞いたり、見たり、感じたり、味わったり、嗅いだり、色々な方法でものを感知することができます。ファンタジーは異世界に誘ってくれて、視野を広げてくれる要素があると思います。セラピーと同じです。話すセラピーもあれば、アートのセラピーもあるし、子供に絵を描かせて気持ちを表現させるセラピーもあります。SFは異世界的でスケールも広いので、想像力を広げて信じる領域を広げてくれる効果があり、教育的であると同時にエンターテイメントでもあると思います。視聴者に実感させやすいジャンルと言えると思います。
 テレビや映画を見る時、人は現実逃避したくて見るんだと思います。現実から離れてエンターテイメントを楽しむために。だから、そのように人々がリラックスして見ている空間でメッセージを伝えるこの作品は、社会的なメッセージも届けつつ、SFというジャンルでクリエイティブな面でも楽しませるという意味で、突出していると思います。



ウンミ・モサク(ルビー・バティスト役) 

代表作:『このサイテーな世界の終わり』、『獣の棲む家』

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現実の人種差別の恐怖と超自然的なホラーの恐怖を描き政治的な要素も強いビッグプロジェクトだったと思いますが、この経験はあなたにとってどんな意味がありますか?

脚本は今まで読んだことのないような脚本でしたし、ジャンルについても私のような役者が出ていることは見たことがないジャンルでした。SFの時代設定としても珍しい設定だと思います。SFは過去ではなく、たいてい現代か未来の設定がほとんどだからです。出演を通して私自身たくさんの問題を問いかけられた気がしています。特に、ルビーを演じることは子供の頃のフラッシュバックのように感じました。自分自身を愛せるようになること、黒人、もっと具体的にいうと西アフリカ系の自分を好きになることは、自分自身簡単なことではありませんでした。ですからどっちを選ぶか、という選択に直面するシーンでは本当に子供の頃を思い出しました。



コートニー・B・ヴァンス(ジョージ・フリーマン役)

代表作:『アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件』、『犬ヶ島』

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撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?白人キャストとの関係も居心地の悪さなどはありましたか?

 これだけのスケールの作品をみんなで作るわけですから、全員チーム一丸となって取り組みました。目指しているもの自体が非常に複雑なものでしたから、一人一人が一生懸命やるだけです。私たちキャストはすぐに家族のように結束が固くなりました。私はアーンジャニュー(・エリス)と共演するのは初めてでしたが、二人の最初の撮影はラブシーンの撮影でした。いきなりラブシーンを撮るのはとても難しいことなのですが、チーム全員で親密感を出せるようにするためのカウンセリングのようなクラスに参加したりもしました。HBOの作品に出るということで、性的行為も含め、倫理的に正しい行動とは何かを学ぶ機会もありました。それがパンデミックの期間にあり、その後再び撮影を開始してからも更に共演者やクルーとどう接するかをより深く学ぶ機会があったので、そういった徹底したサポートもあって私たちはお互いとどう付き合うか正しく学び、実行できたと思います。


マイケル・ケネス・ウィリアムズ(モントローズ・フリーマン役)

代表作:『THE WIRE/ザ・ワイヤー』、 『それでも夜は明ける』

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このドラマに出たいと思った理由は何ですか?またファンタジー、超自然現象が人種差別というセンシティブな問題を扱うことについてどうお考えですか?

脚本を読んですぐに気に入り、出演したいと思いました。冒頭からとてもよく書かれていると思いました。また、登場人物たちが直面する人種差別の描写はいま人々に伝えるのにとてもタイムリーなストーリーだと思いましたし、いま私たちが直面している問題と全く変わっていない。ドラマの設定年代であるジム・クロウの時代に始まった問題でいまだに現代の私たちが苦しんでいるという状況を考える上でも、いま伝えることに意味があるストーリーだと思いました。


アーンジャニュー・エリス(ヒッポライタ・フリーマン役)

代表作:『ボクらを見る目』、『バース・オブ・ネイション』

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現代の差別の状況は本作の舞台の1950年代に比べて改善されていますか?悪化していますか?また、いまこの作品を放送することの重要性についてはどうお考えでしょうか?

改善しているとは言えません。アメリカに限らず世界中で人種の問題は変わっていません。「権利を取り戻した!」というような重大な節目と言えるような出来事があっても、実際は何も変わりませんでした。バラク・オバマが大統領になったこともマイルストーンだったと思いますが、オバマ政権の間、本当にたくさんの若者が警察に殺されました。オバマ大統領の就任はマイルストーンになるはずでしたが、状況は改善されませんでした。
 50年代の状況より悪化しているかという質問については、申し訳ありませんが聞いて欲しくない質問です。アメリカにおける人種差別問題、世界における人種差別問題は「いつ」が問題ではありません。いつの時代かにかかわらず常にそこにある問題なのです。クリスティーナ・シャープという作家は著書の「In The Wake」で黒人差別のことを天気のように捉えています。晴れた日もあれば雨の日もある。でも消して終わることはない、と。問題は状況が良くなったか悪化したかということではなく、消してなくなることのない黒人差別という現状に黒人としてどう対応するか、ということです。
 このドラマの良いところは、時代を超越しているところです。50年代の設定で描いていますが、いま私たちが経験していることを再現しているのです。この問題に過去はありません。私たちは過去を生きているのです。ですからこのドラマを過去のことだと思って見ていても、実は非常に現在なのです。視聴者にこれが時代を超越した問題であることを再認識させるという点でもこのドラマは素晴らしいと思います。








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