【連載企画】あの人の“ホラーな”1本!③堀未央奈「私ほんとに何でも好きなんです。ホラーだとジャンルを問わず」

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「cowai」の過去のインタビューの中で、
特に反響の大きかったホラー・エピソードを再録!



WEB映画マガジン「cowai」に過去に掲載されたインタビューの中で、特に反響の大きかったホラー・エピソードを抜粋して再録する連載企画。
三回目は女優、モデルで活躍する一方、日本ホラー映画大賞の審査員も務めるなど、屈指のホラー通で知られる堀未央奈。記事は、第一回日本ホラー映画大賞での清水崇監督との対談インタビューより。(2021年9月20日掲載)


 





【連載企画】あの人の“ホラーな”1本!③
堀未央奈「私ほんとに何でも好きなんです。ホラーだとジャンルを問わず」


※第一回日本ホラー映画大賞での清水崇監督との対談インタビューより。(2021年9月20日掲載)

映画『八仙飯店之人肉饅頭』(1993年)




ーー堀さんは芸能界屈指のホラー好きと聞きましたが

堀未央奈:好きですね。

清水崇:僕なんかより詳しいくらいですよ。

堀:そんなことないです。

清水:もしかすると、ここにいる誰よりもくわしい。

堀:いやいやいやいや、時間がある時に見るというだけなので。監督はお忙しいから、たぶん映画館とか、なかなか行けないと思うので。

清水:でもそれは女優さんも同じですよね。忙しい合間をぬって、映画館に通っている。

堀:そうですね。やっぱり映画館でなるべく見たいですから。でも、どうしても見れなかった作品は『配信はいつからだろう?』って調べて。だから(『cowai』のサイトを見て)こういうサイトをチェックしないと…ですね。

清水:堀さんがホラーを好きになったきっかけは何かあったんですか。

堀:やっぱり、小さい時から家族がホラーが好きで、何となく見ているっていう環境があったんです。ただ、最初は(ホラーを見るのが)すごく嫌で、ずっと顔を隠して“何でこんなの見るの?”とか言ってました(笑)。
正直、今でも怖がりなんです。でも『ホラーは好き』っていう。

清水:それはどうして?

堀:なんか『怖いだけじゃない』っていうのを、ホラーを見て理解できるようになって苦手意識が無くなりました。それで、私の人生にはやっぱり刺激が必要なんだなって気づいてからは、『ホラーがないとダメだな』って常に求めている感じです。

清水:なるほど。僕も“元”怖がりなんですけどね。ホラーやりすぎてて職業病みたいになってる(笑)。自分の作品、作る時は楽しいじゃないですか、仕掛ける側だから。

ーー堀さんは、具体的にどんなホラー作品がお好きなんですか

堀:私ほんとに何でも好きなんです。ホラーだとジャンルを問わず。

清水:絶対俺より見てるよ!むしろ、俺はホラー以外の方が見てる数は多いから。さっき、堀さんが見たホラー映画100本っていうリストを見せてもらったら、僕も見てない作品がいっぱいあって、『これ見てるの!?』って。それこそ昔一部で流行った『人肉饅頭』(『八仙飯店之人肉饅頭』)とか入ってる(笑)。

堀:そう、人肉シリーズ、多かったですね。

清水:あの『人肉饅頭』って、ある日、一家がいなくなっちゃって、その後、見知らぬ男が店を営業してて……家族はどこへ行った? 饅頭にしちゃったんじゃないか?って、うわさが流れて、ほんとにそういう事件があったのよ。真相はちょっとわからないですけど、当時の中国で犯人はすぐに捕まって……。

堀:私、そういう夢を見たことあります。

ーーえっ。本当ですか?

堀:はい。私、それこそ“人肉スープ”みたいな夢を見たことがあります。

清水:やばい、この人やばい。

堀:やばくないやばくない(笑)

※ ※ ※ ※ ※

ーー新しいホラーの題材が続々生まれていますね。清水監督は気になる題材はありますか?

清水:僕は、堀さんがさっき話した、“人肉スープの夢”っていうのが、もっと知りたいんですけど。

堀:ふふっ、これは載せられるかわからないですけど……。
夢の中で私が、私なのか誰なのかがよくわからないまま、ずっと小窓から厨房を見ていて……。ある一家が中にいるんですけど、ふとパッと目を離して、もう一回見ると……そこにはグリーンスープだけがあるんです。お皿にグリーンスープができていて、私がそれを出すっていう……。
ちょっと、ごめんなさい、やばい。

清水:やばいけど面白い。変な夢だね。でもホラーっぽい。

堀:ほんとですか。

清水:なんか、こうスープに目玉が浮かび上がるとか、そういうグロいのじゃないんだ?

堀:ほんとにシンプルなグリーンスープがぽんと置いてあって。

清水:きもちわる。得体の知れなさが怖いですね。

堀:赤じゃないところがよかったです。グリーンっていう。そんな夢ばっかり見てます……。




(取材・文 福谷修)





元記事




Profile

【堀未央奈(ほりみおな)】
1996年10月15日生まれ。岐阜県出身。
2013年に第2期生として乃木坂46に加入。
7thシングル『バレッタ』の選抜発表で初選抜。センターを務める。
女性ファッション誌「ar」のレギュラーモデルを務め、
ソロ写真集は『君らしさ』『いつかの待ち合わせ場所』『卒業記念フォトブック』の3冊を発売。
「ホットギミック ガールミーツボーイ」(監督:山戸結希)にて映画初主演を務め、数多くのドラマにも出演。
2021年3月をもって約8年間活動した乃木坂46を卒業。
卒業後は俳優として様々な作品に出演する一方で、アパレルのプロデュースなどタレントとしてもマルチに活動している。

【清水崇(しみずたかし)】
1972年生まれ。1998年、Vシネマ『呪怨』を発表し注目される。2002年に劇場版『呪怨』を監督し大ヒット。2004年には自らハリウッドでリメイク版『THE JUON/呪怨』を手掛け、日本人監督として初めて全米興行収入ランキング1位を獲得した。その後も『輪廻』『戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH』などのホラーを量産し、『犬鳴村』をはじめ村シリーズもヒット。近作は『ミンナのウタ』『あのコはだぁれ?』。他に『みなに幸あれ』『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』など、プロデュース作品も多い。


【執筆者・福谷修(ふくたにおさむ)】
WEB映画マガジン「cowai」編集長、ライター、映画監督。総監督を務めたホラー・アニメ映画『ナイトメア・バグズ』(花澤香菜CV)がアヌシー国際アニメーション映画祭2025に続いて、第58回シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭に選出されて大慌て。






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