好評連載企画「Jホラーのすべて 鶴田法男」! 第四回「幻の『霊のうごめく家』初稿」 Jホラーはいかにして生まれ、世界的に注目されるようになったのか?

pick-up 連載・Jホラーのすべて 鶴田法男

Jホラーはいかにして生まれ、世界的に注目されるようになったのか?
“Jホラーを知り尽くした男”が明かす、Jホラーの知られざる舞台裏!



『リング0』「ほんとにあった怖い話(ほん怖)」『おろち』などで知られる映画監督、鶴田法男
最近も、4年がかりで取り組んだ100%中国資本の新作ホラー・スリラー映画『ワンリューシュンリン(原題)』(网络凶鈴/網絡凶鈴)が10月30日より中国全土約5,000館で公開されるなど、精力的な活躍を続けている。
手掛けた映画、ドラマ、ビデオ、小説は優に200本は超え、その多くが高い評価を得ている。
中でも、90年代初頭のオリジナルビデオ映画版『ほんとにあった怖い話』(現在は稲垣吾郎ホストでTVシリーズ化)などが、後の黒沢清監督(『CURE』『回路』『スパイの妻』)、中田秀夫監督(『リング』『事故物件 恐い間取り』)、清水崇監督(『呪怨』『犬鳴村』)らの作品に影響を与えたことで“Jホラーの父”“Jホラーの先駆者”と呼ばれている。
この連載企画「Jホラーのすべて」は、そんな彼の作品を中心に、創作の舞台裏や、演出の秘密に迫りながら、今一度、「Jホラーとは何か?」を検証し、その全貌を明らかにしていく。



<バックナンバー>

序章「監督引退」
第一回「原点① …幽霊を見た… 」
第二回「原点② 異常に怖かった」
第三話「オリジナルビデオ版『ほん怖』誕生」



鶴田法男監督









連載企画「Jホラーのすべて 鶴田法男」

第四回「幻の『霊のうごめく家』初稿」


■鶴田法男監督(以下、鶴田)、聞き手・福谷修(以下、福谷)




『ほん怖』を自分で撮ろうと思ったきっかけ


福谷「前回の“ほん怖”の企画書、反響が大きかったですね」


鶴田「うれしいですね。あの企画書を、(原作の)朝日ソノラマと(製作元のビデオメーカーの)ジャパンホームビデオに提出して、そのままOKになりました。
まあ、どっちかっていうと“監督が書いた企画書”というよりは、『この企画を映像化した場合に、これくらい儲かりますよ』っていうシミュレーションを、かなり詳細にまとめたものでしたね。
当時の私はレンタルビデオ市場でのマーケティングが専門の仕事でしたからね。ですから、企画書を見て特にジャパンホームビデオはびっくりしてね」


福谷「そうでしょうね。新人監督が、収益のシミュレーションを企画書に書いて提出するのって聞いたことがないです(笑)」


鶴田「大学卒業後、HRS FUNAI(船井電機のビデオメーカー、現在解散)に3年,GAGAに1年の計4年間勤めて、海外作品をレンタルビデオ店向けに商品化する仕事をしたわけですけど、レンタルビデオ産業が産声を上げてまだ5~6年の頃でしたから、私が大ベテランのエキスパートになってたんですよ。ですから説得力があったと思います」


福谷「時代の流れにマッチしたということですかね。面白いですね。
普通、新人監督って、経歴や受賞歴を必死にアピールするもんですけど、実際の映画会社やメーカーって、それよりも『で、どんだけ儲けさせてくれるの?』ってことを知りたいと思いますから」


鶴田「本音はそうでしょうね」


福谷「“ほん怖”の原作と出会った時、最初から監督をするつもりだったんですか」


鶴田「いや、とにかく私の家は映画監督は絶対やっちゃダメだっていう……。前にお話ししたとおりで祖父が大映の取締役やっていて倒産しちゃったでしょ。
大映の社員監督だった人が祖父を頼ってお金を借りに来たりするのを見てましたからね。映画監督なんてやると絶対喰えなくなるっていうの目の当たりにしてたから。
でも生きてる間に1本くらい撮りたいなって(笑)。
それと、『ほん怖』を自分で撮ろうと思ったきっかけは、当時、黒沢清さんの『スウィートホーム』(1989年)※を観て、ちょっとがっかりしたこともありますね」





福谷「ああ、わかります。当時『スウィートホーム』への期待はかなり高かったと思います。しかしその分、初めて劇場で見た時の「あれ?」っていう違和感はやっぱりありましたね」


鶴田「黒沢さんって、そういう手合いのものに造詣が深い方だと思っていたんですけど、そういう人が作ってもこうなっちゃうんだなって。
もしかしたら今、日本で、僕がイメージしているようなホラーを撮れる人っていないんじゃないかって。だから『やれるとしたら、自分しかいないな』って思っちゃったんですよ」


福谷「ある意味で“ほん怖”を監督する原動力にもなったのですね、『スウィートホーム』が」


鶴田「まあ、そうですね。1996年に『亡霊学級』※が完成した時に渋谷のアップリンクでイベント上映したことがあって、その時に黒沢清監督にゲストで来てもらったんです。で、その打合せの席で「実は『スウィートホーム』にはガッカリしたんです。だから、『スウィートホーム』を反面教師として『ほん怖』を作り始めました」と黒沢さんご本人にも、失礼ながら率直にお伝えしたんです


福谷「え? そんな事をご本人に面と向かって言ったんですか?」


鶴田「はい……。まあ、若気の至りですよね。当時はまだ30代半ばで血気盛んでしたしね。それに完成したばかりの『亡霊学級』にはとても自信があったんですよ。で、すっかりいきがってましたね(汗)」。




福谷「思ってはいても、絶対に言えないですね(笑)。
それで、黒沢さんはなんとお答えになったんですか?」


鶴田「黒沢さんは、『いやいや、鶴田さんが作品を作るきっかけになっているなら大変に光栄なことです』とおっしゃってくださいました。今から思い返すと、黒沢さんは人間の器が本当に広い方だと思います」


福谷「聞くだけでも冷や冷やします。でも、『スウィートホーム』の現場は本当に大変だったようですね」


鶴田「当時、業界では黒沢さんと、(製作した)伊丹(十三)さんがまったく上手くいかなかったというのは知られていましたからね」


福谷「黒沢さんが“引き”のカットを撮ると、すべて伊丹さんの「待った」が入って、“寄り(クローズアップ)”のカットを要求されるという。まあ、今となっては、伊丹さんの映画と思えば楽しい作品ですが……」







“Jホラーの起源”『邪願霊』の登場


福谷「他に鶴田監督が当時、刺激を受けた作品はありますか?」


鶴田「そうですね、前回出てきた『うばわれた心臓』(※オリジナルビデオ・ホラーの第一作)の早川光監督の劇場公開された『アギ 鬼神の怒り』(1984年)とか。僕は大学生だったんですけど、当時、雑誌のライターもやっていて、そのマスコミ向けの試写会があるっていうので観て、早川監督にインタビューしたことがあります。で、こういう映画の作り方もあるんだなって思ったりして、そういう意味では刺激を受けましたね。
で、その後、ビデオ会社に就職して働いている時に『邪願霊』(1988年)という作品と出会って、『ああ、これだ!』って思いました。
僕と似たようなこと考えている人いるんだなって、ちょっと刺激を受けて。更にその後、本屋でコミック“ほんとにあった怖い話”(現・「HONKOWA」)を見つけた時に『やるしかない』と思っちゃった」




『邪願霊』は現在Amazon Prime Videoで配信中。プライム会員なら追加料金なしで鑑賞できます。



福谷「『邪願霊』はJホラーの原点とか起源と呼ばれています」


鶴田「僕は、鶴田法男の『ほん怖』が“Jホラーの原点”、石井てるよし監督の『邪願霊』が“Jホラーの起源”と言っています。石井監督ご本人もこのフレーズを気に入ってくださって、ご本人も『邪願霊』が“Jホラーの起源”とおっしゃってますね」


福谷「時期的にも、『邪願霊』が1988年、オリジナルビデオ『ほん怖』が1991年で、3年早いですね。
ただ、『邪願霊』は、僕もリアルタイムで観た時、間違いなく面白かったんですが、当時の感想は、ホラーというよりSFっぽい印象でしたね。雰囲気や撮り方のせいかもしれませんが。
だから、なんとなくオリジナルビデオの『ほん怖』こそがJホラーの起源と思っていました」


鶴田「僕としては、やはり『ほん怖』が“Jホラーの原点”、『邪願霊』が“Jホラーの起源”ですね」







幻の『霊のうごめく家』初稿


福谷「いま改めて『邪願霊』をDVDで見直すと、Jホラーはもちろん、今日のフェイク・ドキュメンタリー(モキュメンタリー)の定番の見せ場が、すでにすべて盛り込まれていてます。“ただ画面の端に立っているだけの幽霊”とか、“手持ちのワンカットでいつのまにか消えている幽霊”とか、あと“凄い形相でのけぞる死体”とか、その先見性というか、この作品が生み出したJホラーの要素に驚かされます」


鶴田「正直に言えば、『邪願霊』がああいうフェイク・ドキュメンタリーをやったから、手法を変えようと思って、『ほんとにあった怖い話』が生まれたという面はあります」


福谷「もしも『邪願霊』がなかったら、『ほん怖』はフェイク・ドキュメンタリー風に撮っていた可能性もあるということですか?」


鶴田「ははは。すっかり自分でも忘れてましたが、実は、オリジナルビデオ版『ほん怖』の中で最も評価の高い『霊のうごめく家』の初稿はフェイク・ドキュメンタリーだったんですよ


福谷「ええっ? そうなんですか?」


鶴田「ええ。企画を通すために私が単独で書いた脚本は登場人物がインタビューを受けている証言形式で書いてあったんです。でも、それを読んだプロデューサーが、『これはよほど達者な役者が来ないともの凄く嘘っぽくなるよ』って忠告してきて……。私も当時はまったく監督経験が無いわけですから、『そうかなぁ』と思って諦めたわけです。で、その後、プロデューサーが小中千昭さんを連れてきたんです。私は監督としても脚本家としてもプロの経験はゼロ。一方、小中さんは業界内で評判になっていた『邪願霊』の脚本をお書きになった実績がありましたからね。小中さんは私が闇雲に熱意だけで書き上げていた脚本を整理した感じですよね。結果、現状のストレート・ドラマに落ち着いたという経緯があるんです」


福谷「もしかしたら、『霊のうごめく家』は、一軒家の心霊現象を描いたフェイク・ドキュメンタリー『パラノーマル・アクティビティ』(2007年)の先駆けみたいな作品になっていたわけですね」


鶴田「その可能性もありましたね。実はその時の初稿のファイルがいまだに取ってあるんですよ。特別にお見せしますよ」


福谷「おおおっ、ありがとうこざいます!正直、表紙を目にするだけでも滅茶苦茶緊張しますね」


「霊のうごめく家」初稿台本 ※「一太郎」で執筆したファイルを「Word」に変換し整形。(鶴田監督所蔵)



本作は当初、OV版『ほん怖』一作目の二話目に予定されていた。



鶴田「これは関係者にしか見せていないと思います」


福谷「すごい・・・。貴重な資料をご提供いただき、ありがとうございます。これはしっかり検証すべきですね。」







幽霊を見た恐怖感へのこだわり


福谷「鶴田監督は2012年に『POV』でフェイク・ドキュメンタリーを手掛けられています。その時も『邪願霊』を意識されたのですか?」


鶴田「実は、『POV』の公開時に、『邪願霊』の石井てるよし監督と対談をしたんですよ。ここに記事がアップされています」



fjmovie
『POV~呪われたフィルム~』公開記念・鶴田法男監督×石井てるよし監督スペシャル対談

http://www.fjmovie.com/main/interview/2012/02_pov.html




鶴田「今、久々に読み返してみても、なかなか面白い内容だと思います」


福谷「fjmovieさんの記事は、内容が濃くていいですね。非常に読みごたえがあります。
この対談を読むと、「鶴田法男監督の『ほん怖』が“Jホラーの原点”、石井てるよし監督の『邪願霊』が“Jホラーの起源”」ということにも納得がいきます。
『POV』に関しては改めて詳しくお話をお聞きしますが、この対談を読む限りでは、鶴田監督は、『邪願霊』はもちろん、(この前にも出ていた)当時の話題作『パラノーマル・アクティビティ』とも全く異なるアプローチで、二人の若手女優を使って、新しいフェイク・ドキュメンタリーを生み出そうとしているように思えます」


鶴田「役者やタレントが実名で登場する作品は白石晃士監督と“ももクロ”が組んだ『シロメ』(2010年)がありました。でも、そういうギミックだけではない映画に対しての想いを込めた作品でした。これもいろいろあったので、ちゃんとお話しできれば」


福谷「一方で、対談では、『邪願霊』の裏話にも触れられています。石井監督は岩波映画のドキュメンタリー出身だったのですね。演出は今見ても古びていないですね」


鶴田「石井監督は『怖くない』と謙遜していますが、ちゃんと怖いと思います」


福谷「フェイク・ドキュメンタリー自体は元々興味があったんですか?」


鶴田「対談の冒頭でも紹介した『第三の選択』は大好きな作品ですね。
『POV』を撮る時にも意識していましたね」


福谷「石井監督も『邪願霊』を撮る時に『第三の選択』を参考にしたと言っています」


鶴田「ちょっと自慢話になってしまいますけど、実は『POV』を手がけたときに、『第三の選択』のDVDが日本で出ていないことに気づいたんですよ。で、ある程度なら自腹を切る覚悟もあるから日本でDVDを出そうよと、付き合いのある会社に持ちかけて……(笑)。で、調べてもらったら、当時の制作者たちが思い出を語っているメイキングなんかもあって。最終的にマクザムさんにも協力してもらって5年前にDVDリリースできました。フジテレビ『ほん怖』に主演してくれた斎藤工さんにお渡ししたら、彼も喜んでくれて『映画秘宝』で紹介してくれたりして……。まあ、いずれにしてもあの作品は画期的でしたね」






福谷「しかも鶴田監督は1977年にフジテレビの深夜にひっそり放映されたバージョンをご覧になっているという」


鶴田「当時、僕は高校生でしたけど、夜11時半くらいからやっていた『スパイ大作戦』の再放送を見るのが楽しみで、ある日、いつものように『スパイ大作戦』を見ようとテレビをつけていたら、いきなり“緊急速報!地球滅亡の危機”みたいな特別番組になっちゃったんですよ。なんだよこれって思って。イギリスの『サイエンス・リポート』って番組が、『今、温暖化で、地球が大変なことになっている。このままだと数年後に地球は滅亡してしまう。なので地球から他の星に移住する計画があって、実はすでに人類は火星に行っていて、その証拠の映像を見つけました!』って(笑)。
最初見た時、わけがわからなくて、何だこれって、びっくりしたんですよね。
で、何の解説もないんですよね。あ然としちゃって。なんか夢でも見たのかなって。
その後、2,3年後だったかな。当時YMOにハマっていたので、細野晴臣のアルバムも買ったんですけど、その中に『第三の選択』っていう曲があるんですよ。その曲の解説を読んだら、数年前にテレビの深夜に放映された『第三の選択』っていうのがあって、ほんとに謎に包まれた作品だ。カルトだって。細野晴臣クラスでもそうなんだって。当時はインターネットも何もない時代だから」


福谷「ビデオも普及していませんでしたからね」


鶴田「しかも『第三の選択』っていう本も出版されていて。たま出版から、未だに絶版になっていないはずです」




鶴田「イギリス、アメリカ、ソビエトでは、こんなことが行われているのだ!って延々と書いてあって、今読み返すと、ほんとに笑っちゃうんだけど、いかにもなドキュメントで書いてあるから、なおさらわけがわからなくなって。ほんとに不思議な気分でした。
でも、フジテレビで観たときは信じてたんですけど、数年後に矢追純一が木曜スペシャルで『第三の選択』の特集をやったんです。僕はそれを見て、絶対嘘だって(笑)」


福谷「僕は石井監督と同じで、矢追純一の特番(1982年)で初めて『第三の選択』を見ました。恥ずかしながら、馬鹿な中学生でしたので、けっこう信じちゃいましたね(笑)。
でも、矢追さんの演出はともかく、紹介された“火星の映像”はリアルでよくできていたと思います」


鶴田「うん、よくできている」


福谷「あれをいきなり深夜に放送したら、やっぱりびびりますね。対談でも、石井監督は『邪願霊』で、そういうビデオレンタル店でうっかり借りて観てしまった“謎の怖いビデオ”を狙っていたと話されています」


鶴田「当時、フェイク・ドキュメンタリーを『第三の選択』で初めて知ったというのがあるんだけど、ただ、僕は小学校3年の時に家の中で幽霊を見て、『あれはなんだったんだ』って思ったその時の感覚が、『第三の選択』を始めて見た時にも通じると思ったんです。
少なくとも日本のいわゆる中川信夫監督などの怪談映画よりは近いと思った」


福谷「なるほど。鶴田監督の感じた、霊へのリアルな感触が、『邪願霊』や『第三の選択』といったフェイク・ドキュメンタリーに刺激されながら、『ほん怖』の映像化という形で結実していった面があるわけですね」


鶴田「そうですね。とにかく当時は、幽霊を見た恐怖感を映画として撮らないといけない、自分にしかできないホラー作品を撮らなきゃといけないという思いが強かったんだと思います」


福谷「それにしても、当時の上の世代は誰も『第三の選択』を知らなくて、よくそんな古い感覚の業界で、『ほん怖』や『邪願霊』が生まれましたね」


鶴田「オリジナルビデオだからできたんでしょうね。相手にされていなかったというか、ある程度儲かりさえすれば、自由にやらせてくれた」


福谷「あの企画書に書かれている通りですね」


鶴田「そうですね」


福谷「では、次回はいよいよオリジナルビデオの『ほん怖』の製作裏話についてお聞きしたいと思います」

(つづく)






※注釈

『スウィートホーム』(1989年)

『スパイの妻』(2020年)で第77回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)を受賞した黒沢清のメジャーデビュー作。当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった伊丹十三が総指揮を務め、伊丹プロが製作、東宝が配給したホラー映画。ある山奥の洋館を訪れたTVクルーが怪奇現象に襲われる。『エクソシスト』などの特殊メイクの大御所、ディック・スミスが参加するなど、話題を集めた。

撮影中の衝突は記事に書かれたとおりだが、その後も、ビデオ化権や上映権をめぐって法廷闘争にまで発展し、その影響のせいか、今もDVD化やBlu-ray化は実現されていない。

なお、本作はファミコン・ゲームにもなり、好評を博した。開発中、黒沢がホラー演出についてなど、様々なアドバイスした影響から、同じスタッフによって生み出された大ヒット・ゲーム「バイオ・ハザード」の原型ともいわれる。



『亡霊学級』(1996年)

『恐怖新聞』で知られる、つのだじろうの同名コミックを映像化したオリジナル・ビデオ・ホラー作品。この連載でも今後詳細に触れる予定。

ちなみに鶴田監督は『恐怖新聞』も『予言』のタイトルで映画化している。



『霊のうごめく家』(1991年)

黒沢清や高橋洋も絶賛した、言わずと知れたオリジナルビデオ版「ほん怖」の代表的名作。

「ほんとにあった怖い話 第二夜」(1991年)に「夏の体育館」「真夜中の病棟」と共に収録。



『パラノーマル・アクティビティ』(2007年)

わずか15,000ドルで製作されたインディーズ作品ながら、社会現象を呼ぶ人気を集め、1億ドルを超える大ヒットとなったフェイク・ドキュメンタリー。一組のカップルが、夜ごとに悩まされる不可解な現象の謎を解こうと、部屋にビデオカメラを設置するが……。シリーズ化され、日本版なども製作された。



『邪願霊』(1988年)

VHSリリース時のタイトルは「サイキックビジョン 邪願霊 ~狙われた美人キャスター~」。

アイドルのプロモーションを取材するTVクルーが不可解な現象に巻き込まれる。小中千昭の脚本家デビュー作でもある。

石井てるよし監督は前年に、野沢尚の脚本によるOVホラー「代官山HORROR 悪霊の棲む街」(1987年)も監督。その後、『幻星神ジャスティライザー』など特撮、ホラーで活躍。近年は中国でホラー映画を撮影した。

※データよっては1989年リリースの表記もある。






【鶴田法男プロフィール】

鶴田法男監督


1960年12月30日、東京生まれ。和光大学経済学部卒。
「Jホラーの父」と呼ばれる。大学卒業後、映画配給会社などに勤務するが脱サラ。
1991年に自ら企画した同名コミックのビデオ映画『ほんとにあった怖い話』でプロ監督デビュー。本作が後に世界を席巻するJホラー『リング』(98)、『回路』(01)、『THE JUON/呪怨』(04)などに多大な影響を与え、‘99年より同名タイトルでテレビ化されて日本の子供たちの80%が視聴する人気番組になっている。
2007年には米国のテレビ・シリーズ『Masters Of Horror 2』の一編『ドリーム・クルーズ』(日本では劇場公開)を撮り全米進出。
2009年、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」コンペティション部門審査員。
2010年より「三鷹コミュニティシネマ映画祭」スーパーバイザーを務める。
角川つばさ文庫『恐怖コレクター』シリーズ他で小説家としても活躍中。


【主な映画】

『リング0~バースデイ~』(東宝/00)

『案山子/KAKASHI』(マイピック/01)

※ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2001、ファンタランド国王賞受賞

『予言』(東宝/04)

※ニューヨークトライベッカ映画祭正式招待作品

『ドリーム・クルーズ』(KADOKAWA/07)

※『Masters Of Horror 2』の一編として全米テレビ放映。

『おろち』(東映/08)

※釜山国際映画祭正式招待作品

『POV~呪われたフィルム~』(東宝映像事業部/12)

※2011南アフリカホラーフェスタ公式上映作品

   2011ブエノスアイレス・ブラッドレッド映画祭公式上映作品

『トーク・トゥ・ザ・デッド』(ダブル・フィールド/13)

『Z~ゼット~果てなき希望』(SPO/14)


【主なTV】

『ほんとにあった怖い話』シリーズ(フジテレビ/99~)

『スカイ・ハイ』シリーズ(テレビ朝日/03、04)

『ウルトラQ dark fantasy』(テレビ東京/04)

『ケータイ捜査官7』(テレビ東京/08)

『怪奇大作戦 ミステリーファイル』(NHK-BSプレミアム/13)


【主な書籍】

「知ってはいけない都市伝説」(KADOKAWA/監修/13)

「恐怖コレクター」シリーズ(KADOKAWA/監修&共著/15~)


鶴田法男website
http://www.howrah.co.jp/tsuruta/

twitter
https://twitter.com/NorioTsuruta








【最新情報】

中国映画『ワンリューシュンリン(原題)』10月30日中国公開!








(鶴田法男監督関連作品)

リング0 ~バースデイ~ [Blu-ray]



予言 [DVD]



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【福谷修プロフィール】

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「DVD&ビデオでーた」(角川書店)などの映画雑誌のライターや、構成作家を経て、2000年に自主製作したオカルティック・ラブストーリー『レイズライン』にて、みちのく国際ミステリー映画祭オフシアター部門グランプリ受賞。2003年、プロ映画監督デビューした日本香港合作ホラー映画『最後の晩餐-The Last Supper』(加藤雅也主演)でスコットランド国際ホラー映画祭準グランプリ受賞。その後、『こわい童謡 表の章/裏の章』(多部未華子、安めぐみ主演)、『渋谷怪談 THEリアル都市伝説』(石坂ちなみ主演)、『心霊病棟 ささやく死体』(芳賀優里亜主演)、『劇場版 恐怖のお持ち帰り』(馬場良馬主演)など、数々のホラー映画を監督する。また、NintendoDSのホラー・アドベンチャーゲーム『トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説』の監督・シナリオを担当するなど、映画以外のホラー作品も手がける。作家としても、『渋谷怪談』(竹書房)でデビュー後、『子守り首』(幻冬舎)、『心霊写真部』(竹書房)、『霧塚タワー』『鳴く女』『怪異フィルム』(TOブックス)など著作多数。

中でも、『心霊写真部』は2010年に中村静香主演でDVDドラマ化され、一度は打ち切られたものの、ニコ生ホラー百物語などで再評価され、人気が沸騰。クラウドファンディングを経て、2015年に『心霊写真部 劇場版』(奥仲麻琴)、2016年『心霊写真部リブート』(松永有紗主演)が製作される。

2018年、アニメーション作家、坂本サクが監督を務める劇場用ホラー・アニメ映画『アラーニェの虫籠』(花澤香菜主演)を製作・監修・プロデュース。本作は、アニメ映画祭の世界最高峰、アヌシー国際アニメーション映画祭にて正式上映された他、四大アニメ映画祭の一つ、ザグレブ国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門にノミネートされるなど、ドイツ、カナダ、台湾など、世界中の国際映画祭で招待上映され、好評を博した。新作はホラー・アニメ映画『アムリタの饗宴』(製作・プロデュース・監修)で2021年公開予定(令和二年度文化庁文化芸術振興費助成作品)。他に実写のホラー映画を準備中。

twitter
https://twitter.com/o_fukutani


(福谷修関連作品)

アラーニェの虫籠 [Blu-ray]



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