「『コワすぎ!』は第二の青春」(大迫茂生) 映画大ヒット記念インタビュー後編!大迫茂生、久保山智夏、白石晃士監督ベスト3色紙プレゼントも!

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あなたの知らない世界がここにある―。
すべての予想を打ち砕く衝撃のクライマックス

未だかつてないノンストップ・最恐エンターテインメント誕生




『オカルトの森へようこそ THE MOVIE』『ノロイ』『オカルト』などのPOVホラーでカルトな人気を集める白石晃士監督(『貞子vs伽椰子』『不能犯』)。唯一無二のブッ飛んだ世界観で、これまでも、口裂け女、河童、コックリさんなどをテーマに描いてきた、彼の代表的人気シリーズ「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」の最新作となる劇場用映画『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』が9月8日(金)より絶賛公開中だ。

この度、映画『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』の大ヒットを記念して、大迫茂生、久保山智夏、白石晃士監督のスペシャル・インタビューを二回にわたって紹介。前回の記事はこちら

【後編】では、三人が選んだ「コワすぎ!」ベスト3の理由と舞台裏を明かしながら、新作にもつながるエピソードの魅力を紐解いていく。
そして超レアな3人のサイン入り色紙プレゼントも継続中!
(応募方法はこちら。記事の後半にも紹介)






呪われた廃墟で撮影された投稿映像に収められていたのは、全身血まみれの“赤い女”。怪異を解き明かすために、いま時空を超える!すべての予想を打ち砕く衝撃のクライマックス、未だかつてないノンストップ・最恐エンターテインメントがここに誕生した。














【後編】映画『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』大ヒット記念!
大迫茂生、久保山智夏、白石晃士監督スペシャル・インタビュー!
ベスト3の秘話と、新作につながる思い、仕掛けとは!?







――前回の記事の最後で、過去の「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」シリーズの、それぞれのベスト3を発表してもらいました。


悩みながら、それぞれの「コワすぎ!」ベスト3を色紙に書く3人。






――では、今度は久保山さんから。ご自身のベスト3はいかがですか。



久保山智夏の「コワすぎ!」ベスト3

1位 史上最恐の劇場版(2014年)
2位 最終章(2015)
3位 FILE02「震える幽霊」(2012)






久保山: エモい(笑)。もうエモ基準。不思議ランキングです。





久保山: 3位(FILE02「震える幽霊」)は、「コワすぎ!」が始まった時、二本撮りだったんで、1話と2話のホン(脚本)をいただいて、それを読んで、「龍脈が~」みたいなことがあったじゃないですか。「これ本当なのかな。わーっエモい」って思ったんですよ。そういうオカルト系が好きだから。私が監督に「これ、本当なんですか」って聞いたら、「んなわけねだろ!」って言われて(笑)。

白石監督: 言ってないですね。そこまで乱暴な言い方はしていないよ。

久保山: でも、本当にありそうな感じの(物語の)背景とかがすごく面白いなと思って、印象に残ってる。

白石監督: (「震える幽霊」の撮影で)使った廃墟ももうないんだよね。

久保山: 2位の「最終章」はいろんな過去のキャラクターの人が出てきて、あと『オカルト』との世界線が繋がる瞬間がエモいみたいな。





白石監督: それと久保山さんが終盤活躍します。

久保山: そうなんです。ちょっとすごい新しい経験をさせていただいたというか。どれもなんですけど、時代の最先端、ホラーの最先端を行ってる感じがあって、「最終章」が好きなんです。
1位の『史上最恐の劇場版』は、やっぱシリーズを重ねていって、一気に撮ってた時期ですよね。劇場版ぐらいまで。




白石監督: そうですね。

久保山: 世界観の中でキャラクターがどんどん生き始めているのと、工藤さんともそんなに仲良くなかったのに、最後の方は本物のバディ感が出てきて、すごくエモかったですね。あと、旧日本軍とかそういうありそうみたいなネタがぶっ込まれてるのが。

白石監督: だから、ないって(笑)

久保山: あははは。なんかありそうじゃないですか。

白石監督: でも、なるほど、(久保山さんのベスト3が)「そうくるんだ」と思いますよね。

久保山: 迷いました。本当は「トイレの花子さん」も入れたかった。

白石監督: すごいパーソナルな部分が見える感じでしたね。面白いなって。













「『超コワすぎ!』の“蛇女”と、映画の役柄がつながっている?」(久保山智夏)
「同じ容貌の人は根っこでは同じ魂を持ってる」(白石監督)


©2023「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」製作委員会



――大迫さんはご自身のベスト3はいかがですか。



大迫茂生の「コワすぎ!」ベスト3

1位 FILE02「震える幽霊」(2012)
2位 最終章(2015)
3位 FILE01「口裂け女捕獲作戦」(2012)






大迫: これは、好きな三本です。実はこの三本、全部街中(で撮影した作品)なんですよ。

白石監督: おおっ。

久保山: たしかに!

大迫: 外ロケでの街並みとか、生活にすごい密着してる場所で何かいろんなことが起こるっていうのが、意外と怖かったりするんですよね。






白石監督: 時代も写りますしね。

大迫: そうですね。特に一番最初の二つの作品(「口裂け女捕獲作戦」「震える幽霊」)はホン読んで衝撃でしたし。(一位の)『震える幽霊』も不穏なんですよ、空気が。そういうのが好きなんです。「口裂け女」もあんまりポップじゃないのがいい。「最終章」も作品に流れる空気にすごい終末感があって。白石さんがすごい頑張ってるし、面白いですね。

白石監督: 「最終章」は俺、結構心残りというか。それがあって「超コワすぎ!」を作ったっていうのがあるんですけど。ちょっとクオリティの面ですごい後悔があるから、ランキングには入れてないんです。でも意外と入れてくれてんだなって。実はお客さんにも「最終章が好き」っていう人は多くて、あれはあれで作ったことはよかったなと思ってます。

――そんな監督のベスト3も興味深いですが。



白石晃士監督の「コワすぎ!」ベスト3

1位 FILE04「真相!トイレの花子さん」(2013)
2位 史上最恐の劇場版(2014年)
3位 超コワすぎ!FILE02「暗黒奇譚 蛇女の怪」(2015)







白石監督: 基準は“上がる3本”ですかね。いつも私は“上がる映画”を求めてるんです、作る上でも見る上でも。
第3位の「暗黒奇譚 蛇女の怪」。ランキングを作る時、なかなか「超コワすぎ!」の方に目がいかないんですけど、「蛇女」は結構冒険をしていて、異世界恋愛ものみたいなものが撮れたなって。実は今回の作品にも(珠緒役で)出ている桑名里瑛ちゃんが、この蛇女の役で出ているんです。車のシーンで、窓際に顔が横向きで出てその顔が見えない部分で蛇が頭をもたげるようにうわーっと上がっていく、アナログな画もすごくうまくいったし、もちろん里瑛ちゃんがめちゃめちゃ美しく映像に収めることができたって点でも印象に残っている。





久保山: りえちゃんが出てるって考えると、「蛇女」と映画の役柄(珠緒)もつながっている?いろんな意味で…。

白石監督: そう。微妙にはつながるので、彼女はこれからこれになって、この世界線ではこうなって。一応、同じ容貌の人は根っこでは同じ魂を持ってる、みたいなつもりで出してるので、何かその辺が、過去作見た人も楽しめたらいいなと。

――なるほど。

白石監督: あと「蛇女」なら、(櫻井役の)水澤(紳吾)さんのいけてない男ぶりも(見逃せない)。もう気持ち悪いんですけど、最底辺の男が命がけで恋をするって話になっていて、俺的には泣けるなって。












「『コワすぎ!』は第二の青春」(大迫茂生)


©2023「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」製作委員会




白石監督: 3位の「史上最恐の劇場版」はやっぱり劇場版らしい一番ハードでゴツゴツした感じがして。(OVで)「コワすぎ!」をいろいろやってきて、「さあ、次は劇場でやりますよ。景気よく行きましょうぜ!」みたいな気持ちでスタートして、その勢いで終盤の<もう終わりが見えてるけど、立ち向かわずには入れられない工藤>みたいなところがすごく泣ける。ある意味で「泣ける3本」、お客様が「熱くなっちゃって泣ける三本」かもしれませんね。

――そして1位は人気回ですね。

白石監督: FILE04「真相!トイレの花子さん」。作ってて、自分が思ってた以上に一線を越えすぎて「なんじゃ、こりゃあああ!」みたいな。自分で(編集して)初めて通して見たときもちょっと終盤の異界の映像が、何て言うんすかね、突拍子もなさすぎて、内容が自分で入ってこなかったっていう(笑)。いろいろな物語が集約される瞬間のはずなのに、もうなんか全然頭に入ってこない。「ええっ~!ええっ~!」みたいな感じに自分でもなったっていう位、想像を超えたものが撮れた作品なので。自分で作って自分で驚いたっていうところで、一位は「トイレの花子さん」ですね。

――なかなか感慨深いベスト3と思います。全話見直したくなりますね。
改めてお聞きしますが、皆さんにとって「コワすぎ!」とは一体何だったんでしょうか。

大迫: 第2の青春。

久保山: おおっ、いいこと言ってくる。

大迫: これがあったから、なんか生きながらえている部分もありますし、すごく感謝してます。





久保山: 「コワすぎ!」とは…映画を教えてくれた(照れ笑い)。いろんな意味があるんですけど、本当に私、ペーペーの時にキャスティングしていただいて、やり始めたので。いろんな経験を積ませてもらいました。演じるだけでなく、上映するにあたって、観客の方はもちろん、ミニシアターさんや劇場の方とも仲良くさせてもらって、映画を作ってから公開されるまで、すべてが自分の中で楽しい、嬉しい思い出になって、視野が広がった作品だと思います。





白石監督: 私も「青春だな」という気持ちもあり、あと当初これを「伝説のシリーズにしましょう」って田坂(公章)さんと作り始めたシリーズなので、伝説にもなれたなと。1本目を作った時、まさかこんなことになるとは誰も、自分ですら予想はしてなかったので。





――最後に観客にメッセージをお願いします。

大迫: とりあえず1本見てください。何か気になったやつを見ていただいて、それで好きだったら、(新作も)見ていただきたいし、合わないなと思ったらしょうがない。でも、自信を持って面白い作品だと思うんで、一本見ていただけたら、好きになっていただけると思います。ぜひ。

久保山: 監督が「コワすぎ!」を10何年と作ってこられて、常に最先端のホラーや実験的なことをやって、今回もまた新しいトライをしてらっしゃる。私もまた違うトライをさせてもらった作品だと思うので、(過去の作品と)つなげてみるのも楽しいし、新作は単品としても楽めると思うので、自由に存分に「コワすぎ!」味わっていただきたい。ぜひ劇場で見てもらえたら嬉しいなと思っております。

白石監督: そうっすね。ぜひ伝説のラストを見届けていただきたいなと思います。でも基本的には途中からジェットコースターなんで、ジェットコースターに乗って楽しんでいただく気持ちで臨んでいただければ。ただちょっと思ってもみなかった場所に連れていかれるんじゃないかと思いますので、ぜひ劇場でご覧いただけたらと思います。

――ありがとうございました。



※初出の原稿にて、本作で桑名里瑛さんが演じられた役名を「赤い女」と明記していましたが、正しくは「珠緒」でした。お詫びして訂正いたします。




【インタビュー後に撮影された動画】












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<応募方法>

応募締め切りは2023年10月5日(木)
応募方法は、WEB映画マガジン「cowai」twitter公式アカウント(@cowai_movie)をフォローし、該当するプレゼント記事ツイート( https://twitter.com/cowai_movie/status/1707037758374765041 )をRTしてください。
※サイン色紙1枚につき1名様の当選。サイン色紙の指定はできません。あらかじめご了承ください。


<抽選結果>

締め切り後に抽選を行い、当選された方に「cowai」公式TwitterアカウントよりDMで通知させていただきます。
当選品は宅急便で発送する予定です。(諸般の事情や、災害、キャンセル発生等やむを得ぬ事情で遅れる場合があります)
※サイン色紙1枚につき1名様の当選。サイン色紙の指定はできません。あらかじめご了承ください。



皆様のご応募お待ちしています!


【応募の注意点】

〇当選後に住所の送付が可能な方のみご応募ください(日本国内のみ有効)。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
〇サイン色紙1枚につき1名様の当選。サイン色紙の指定はできません。あらかじめご了承ください。
〇当選品は映画配給会社よりご提供いただいたプロモーション目的の非売品扱いとなります。このため、傷や汚れ等があっても交換はできませんので、ご了承ください。
※非売品につき転売目的のご応募は禁止とさせていただきます。
〇当選のキャンセルが発生した場合は再度抽選を行う場合があります。
〇抽選結果や抽選経過に関して個別のお問い合わせには応じられませんので、あらかじめご了承ください。















<INTRODUCTION>




今から11年前の2012年、レンタルビデオ店のホラーコーナー棚に突然現れた「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」。『ノロイ』『オカルト』『オカルトの森へようこそ THE MOVIE』など、ホラー映画界で異彩を放っていた監督・白石晃士が満を持してスタートさせたフェイクドキュメンタリーシリーズは、唯一無二のブッ飛んだ世界観でカルト人気を獲得した。

 怪奇現象を追う取材班が、車で口裂け女に体当たりしたり、河童を捕獲しようとしたり、学校のトイレから異次元に吸い込まれたり、コックリさんに素手で殴りかかったり……。「いったい何を見ているのか?」と唖然、爆笑、戦慄がいっぺんに迫りくる異様なテンションと、ジャンルの常識をぶち破る予測不能なストーリー展開はエスカレートの一途をたどり、2014年には初の劇場版が公開。その後も「戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ!」シリーズへと進化を遂げた。

そして8年間の沈黙を破り、「コワすぎ!」の集大成とも新たな世界線ともいえる最新長編映画が劇場公開される。呪われた廃墟で撮影された投稿映像に収められていたのは、不気味な祭壇と、全身血まみれの“赤い女”、そしてどこにも映ってない赤ん坊の鳴き声だった。粗暴なプロデューサー工藤とディレクターの市川、田代カメラマンの「コワすぎ!」チームが再集結。怪異を解き明かすために、いま時空を超える!

往年のファンも、まだ「コワすぎ!」未体験という方も、数々の伝説が凝縮された《戦慄怪奇ワールド》の真髄をぜひ体感していただきたい。












作品情報


<CAST・STAFF>

監督・脚本・撮影・音響効果:白石晃士(『ノロイ』『オカルト』『オカルトの森へようこそ THE MOVIE』)

出演:大迫茂生 久保山智夏

福永朱梨 小倉綾乃 梁瀬泰希 南條琴美 木村圭作 桑名里瑛 吉田悠軌 白石晃士 

製作:吉原豊 プロデューサー:三上真弘 田坂公章

ラインプロデューサー:姫田伸也 助監督:山口晋策 録音・整音:根本飛鳥 特殊造型・イラスト:相蘇敬介 編集・合成:宮崎歩

配給:アルバトロス・フィルム 制作プロダクション:レスパスフィルム 製作委員会:ニューセレクト ジェンコ

2023年|カラー|16:9|ステレオ|78分

©2023「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」製作委員会


【Web】
・公式サイト https://kowasugi.com/
・Twitter https://twitter.com/kowasugi_movie
・TikTok https://www.tiktok.com/@albatros_film?lang=ja-JP
・推奨ハッシュタグ
#コワすぎ #ヤバすぎ #オモロすぎ





9月8日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサほか全国絶賛公開中









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