ファンタスティック・フェスト監督賞受賞
シッチェス・カタロニア国際映画祭 審査員特別賞受賞、作品賞ノミネート!
Rotten Tomatoes 満足度91% (2024/10/25時点)
ファンタスティック・フェスト監督賞受賞、シッチェス・カタロニア国際映画祭 審査員特別賞受賞、作品賞ノミネートほか、各国の映画祭で話題となったストップモーション・アニメ・ホラー『ストップモーション』が2025/1/17(金)新宿シネマカリテ他にて全国公開される。
この度、本作で記念すべき長編監督デビューとなるイギリス人監督ロバート・モーガンのインタビューが到着した。
ロバート・モーガン監督インタビュー!暴走していくアニメーター・エラに「共感なしに映画を作れなかった。」
監督は本作のテーマと制作のきっかけについて、「これはストップモーションの若いアニメーターが自らの“創造的ボイス”を見つける物語だ。彼女は制作の過程でボイスの危険さや邪悪さを知る。最初にアイデアを得たのはかなり前のことで2つのことがきっかけだ。ストップモーションのアニメーターを扱った映画はなく題材として面白いと思った。それから僕が撮ったある短編映画で登場する人形たちに生命が宿る感覚を経験した。人形たちが僕の影響から離れ何をしたいか勝手に話し始めた。自分の創造物が意思を持って動きだすのは奇妙な感覚だよ。その2つがこの映画の始まりだ。」と語る。
アシュリン・フランチオージが演じる主人公エラについては「エラのボイスは母親に抑圧されてる。独裁的な母親の下で生きてきたエラがその抑圧から抜け出して、自分のボイスを見つけていく。エラは芸術に強い執着を持ち一途に取り組んでる。ストップモーションアニメーションの芸術にね。強迫的ともいえる力に突き動かされて彼女は極限の状況に追い込まれる。エラに対する共感なしに僕はこの映画を作れなかった。彼女とは強く結びついてる。僕の芸術や創造性の延長上に彼女がいるように感じるんだ。僕自身は映画の中のエラほど極端に走ることはないけど。親近感があるし共感してる。」と主人公と同じく、監督自身も経験してきたクリエイターが抱える苦悩や創造性への考えを明かす。
アシュリンの演技については、「アシュリンの演技は最高。すばらしい俳優だよ。優秀な俳優だとは知ってたが会話して確信に変わった。初対面で役柄について話した時点で彼女はすでに全てを理解していた。だから完璧だと思ったよ。彼女の演技で好きなのは思考が見えるところ。単にセリフを言うのではなく思考から発してるから、その歯車が回ってるのが見える。エラのキャラクターに深く入り込んでるからだよ。それこそこの映画に求めてたことだ。内面の動きを見られるんだ。」と大絶賛した。
初の長編映画監督を経験した感想については、「実写で実感したのはスケジュールの慌ただしさだ。毎日繰り返す1日にこなすべきシーンの量が多い。僕がアニメーションを撮ってたときは予算も少なく、自分のペースでやれた。だから今回は撮影のペースには苦労した。でもペースを守ることでエネルギーが生まれる。ひたすら撮影に没頭して深く考えずに済む。だから撮影ペースの速さは実は映画を助けてる。また長編映画を撮る機会があるとすれば次のことに気をつけたいと思う。複雑で緻密すぎる脚本を書かないことだ。本作では編集の過程で物語をシンプルにした。だから経験を生かすなら脚本の新しい原稿を書くよ。日程に合わせて単純化する。今回はスケジュールに合わせ毎日撮影シーンを確認してシーンを単純化したことがあったからだ。物語の構成と重要な要素を把握しつつ時間の制約で断念した。そうした経験をしたから次回は物事をシンプルにしてから撮影するよう気をつけるよ。」と今後の展望を明かした。
呪物コレクター⽥中俊⾏「僕の憧れた世界がここにある。」
物書き・平⼭夢明、アニメーション研究・⼟居伸彰から最恐コメント︕
公開を前に本作を鑑賞した著名人からの最恐コメントも到着!
呪物コレクターの田中俊行は「サイケデリックスプラッタートラウマムービー。」、土居伸彰は「恐怖を超えて大興奮!」、平山夢明は「煉獄的底無し沼に観客は彼女と共に呑み込まれる」と、本作へのありあまる愛を爆発させている。
▽コメント全文 五十音順・敬称略
田中俊行(呪物コレクター)
頭からダークで不気味な雰囲気が漂い後半からのグロさは想像を超えてきた!
エマの心の弱さから現実と虚構の境界線が崩壊しそこに待つものは正気と狂気が交差する世界。
劇中の人形劇が物語以上に気になる。人形に生命を宿す制作過程はまさに呪物作り。
呪物に現実世界が犯された僕の憧れた世界がここにある。
サイケデリックスプラッタートラウマムービー。
土居伸彰(アニメーション研究・評論、ひろしまアニメーションシーズン プロデューサー、ニューディアー代表)
変態的アニメーション界の御曹司ロバート・モーガンが、「メイド・オブ・肉塊」な本当にイヤな手触りの人形たちとともに、遂に日本へ本格上陸!とにかく気持ち悪いものを作るぞという闇雲で純粋なパワーに、恐怖を超えて大興奮!
平山夢明(物書)
狂気の母から『自分に従うこと』を完膚なきまで刷り込まれたヒロインが辿る地獄旅。
その絆が断たれたとき、自分は何者なのか?何がしたいのか?
煉獄的底無し沼に観客は彼女と共に呑み込まれる――。
INTRODUCTION
ストップモーション・アニメーションと実写が融合した新たなる恐怖。
世界が震えた衝撃作ついに⽇本上陸︕
フィル・ティペット監督『マッドゴッド』や堀貴秀監督『JUNK HEAD』、チリの『オオカミの家』など、近年脚光を浴びるストップモーション・アニメの新たな話題作が日本上陸。本作はフランシス・ベーコンやクライヴ・バーカー作品を彷彿とさせるホラーテイストでダークなストップモーション・アニメと実写を交錯させながら、重層的な恐怖とスリルを与える珠玉のサイコロジカル・ホラーだ。シッチェス・カタロニア国際映画祭審査員特別賞をはじめ、世界各国の映画祭でも絶賛。今年2月に公開されたアメリカでは384館の小規模公開ながらTOP20入りのスマッシュヒットを記録。公開時には巨匠フィル・ティペットからもSNSでエールが贈られた。
主演は、『ナイチンゲール』大ヒットTVシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」で注目を集め、近年も『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』など活躍目覚ましいアシュリン・フランチオージ。監督はストップモーション・アニメの短編「Bobby Yeah」が英国アカデミー賞最優秀短編アニメ賞にノミネートされたイギリス人監督ロバート・モーガン。本作は彼の記念すべき長編監督デビュー作となる。
<STORY>
偉大なストップモーション・アニメーターであるスザンヌ・ブレイクの愛娘エラは、母の病により中断された作品を完成させようと奮闘する。しかし、独力では作業が進まず、偶然出会った謎の少女の力を借りながら制作を進めるが、次第に現実と虚構の壁が崩壊し精神的に追い詰められていく…。
監督・脚本:ロバート・モーガン 出演:アシュリン・フランチオージ、トム・ヨーク、ケイリン・スプリンゴール、セリカ・ウィルソン・リード and ステラ・ゴネット
2023年/イギリス/英語/93分/16:9/5.1ch/カラー/原題:Stopmotion PG-12
配給:スターキャット 宣伝:AMGエンタテインメント cinema.starcat.co.jp/stopmotion
© Bluelight Stopmotion Limited / The British Film Institute 2023
2025年1月17日(金)新宿シネマカリテ他全国公開
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