【清水崇単独インタビュー/読者プレゼント】「渋谷凪咲の笑顔は封印するぐらいの気持ちで」特製「ホラーセリフステッカー」を抽選で2名様プレゼント!『あのコはだぁれ?』7/19(金)公開

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“あのコ ” に⾒つかったら、殺される──
『ミンナのウタ』清⽔崇監督最新作!



 大ヒット『呪怨』シリーズを手掛け、ハリウッドリメイク版として世界中で公開された『THE JUON/呪怨』が日本人監督として初めて全米興行収入1位を獲得するなど、Jホラーを牽引し続けてきた清水崇監督。昨年、初日満足度ランキング1位(8月11日公開作品:Filmarks調べ)を獲得し、「本当に怖いホラー映画」として話題となった、『ミンナのウタ』のDNAを引き継ぐ最新作『あのコはだぁれ?』が7月19日(金)に全国公開される。

この度、「cowai」独占で、清水崇監督への単独インタビューを敢行!
また、読者プレゼントとして『あのコはだぁれ?』特製「ホラーセリフステッカー」を抽選で2名様にプレゼントする。(応募方法は記事の後半にて掲載)





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【清水崇監督・単独インタビュー】
「渋谷凪咲の笑顔は封印するぐらいの気持ちで」
『あのコはだぁれ?』7月19日(金)公開

メイキング写真。主演の渋谷凪咲と清水崇監督 (C)2024「あのコはだぁれ?」製作委員会



ーー新作『あのコはだぁれ?』は“前作『ミンナのウタ』のDNAを引き継ぐ作品ですが、監督を続投するきっかけは?

清水崇監督 前作『ミンナのウタ』の時は、正直、最初は(監督をすることに)あまり乗り気ではなかったんです。
でも前作が完成する前ぐらいから「これは続編をやりたいな」と思うようになって、プロデューサーの大庭(闘志)さんに大ネタ的な構想を話していました。それを気に入ってくれて。
ただ、ちゃんと実現するかは僕の声だけじゃ決められないし、松竹さんの事情を逐一確認しながら、企画プロットで開発OKをもらい、初稿で開発進行OKをもらい…と段階を追って承諾認可をもらっていったんです。とは言え、こんなに短い期間でオリジナル企画を開発するというのは普通あり得ません。東映さんでの年に一回の村シリーズの慌ただしさに鍛えられてましたが、それ以上の短期集中でした。
それでも、(返事を)待っている間にも、僕の中ではこの作品の構想が、大ネタから細かいアイデアまで、どんどん湧き上がってきたんです。だから実現できてよかったです。

ーー今回の物語は、さなの過去を絡めた学園ホラーの趣きです。

(C)2024「あのコはだぁれ?」製作委員会 



清水 前回はGENERATIONSさんの10周年も兼ねた企画で、彼らが主体のホラー企画として、内容は好きにやらせていただきました。でも今回は彼らが登場しない上で、新たな構築が必要でした。そこで“さな”を中心に、前作から引き続き出てくるキャラの部分が膨らんでいったんです。逆に、どういう人物が主人公になって、どこが舞台になるかは、なかなかはっきり見えてこなかった。だから舞台の候補が最初はテレビ局になったり、病院になったり、二転三転しました。最終的に、僕のホラー映画を楽しんでくれる中高生や大学生をメイン(の観客)に考えることで、舞台が学校に落ち着いていった感じです。

ーー『ミンナのウタ』の要素が強いのか、それとも全く新しい作品なのか、どちらを目指していますか。

清水 両方でしょうね。物語としては前作とつながっている部分もあるけど、全く新しい映画として見に来てくれた方にも楽しめるようにしなければ意味はない。初めてでも「あれ、これって何か続いている話っぽいぞ」と思わせつつ、単独の作品としてもハマれる。もしも気に入ってくれたら、前作に戻って見てもらえるようにはしたかった。
僕自身、他のシリーズ物の映画を見る時、何も知らずに続編から見ることもありますから。それで一作目を見ていないとわからないような続編だと、ちょっとがっかりしますよね。
だから初めて見る人にも、少しだけ“?”がつく程度でストーリーがちゃんと理解できる、前作を見ていればもっと楽しめるけど、単独でも十分成立する話にしたいと思って取り組んでいます。本作→前作でも、前作→本作でも、どちらからも楽しめて、観方も変わってくる…そんな造りにしたかった。

(C)2024「あのコはだぁれ?」製作委員会








「なんで、この子がヤバいのかーー
観客が思いもしなかった斜め上の展開に持っていく」



(C)2024「あのコはだぁれ?」製作委員会


ーーホラーファンとしては、前作のさなのお母さんやお父さん、弟が出るのかどうか、気になっています。

清水 正直に言えば…「出ます」。しかも家族のキャラが増えます(笑)。
ただ、前作とそのまま同じ怖さをやっても、僕も(演出していて)楽しめないし、お客さんに対しても、前作と同じ印象だけになってしまうのは避けたい。それが一作目と違う難しさではあるので、同じに見えつつ、実は同じじゃない。前作にはない表現描写など、新しい手を打ちながら、“彼ら”がもう一度出てきます。

『ミンナのウタ』より。世界を震え上がらせた“さな母” ©2023「ミンナのウタ」製作委員会



清水 さなも含め、前作であえて伏せていた部分があったりしたので、そこは裏設定も含めて、描いていなかった部分にスポットを当てて、「いったい、ここで何が起こっていたのか」を今回しっかり掘り下げてみようと。その上で、そこに関わった校長や生徒、またその後のあり様…なども撮影準備に追われながら、脚色していきました。
新しいキャラクターも関わってきて、新たな事件に巻き込まれていくという形にしました。

ーーさなの家族の新キャラとは?

清水 まだ秘密です。
シリーズ化の難しいところで調子に乗って新キャラを出しすぎると、“作り手大暴走”になってしまうから、そこは自重しています。
僕自身が他の作品を見て「こういう風にはしたくないな」と思うことはしていませんので、世界観は繋がっています。
どこから見ても入れる、誰が見ても楽しめる、理想的なシリーズものにできたらなって思っています。

ーーさなというホラー・キャラの全貌が明かされる?

清水 さなは、1作目では、ぼんやりと中盤から浮かび上がってくるミステリアスなキャラクターで、その元凶となるサイコパスぶりが、ほど良い見え方でした。
でも今回は初めから、どんな人物が元凶で、どんなヴィラン(悪役)が出てくるか、みんな、ある程度わかっている。だからこそ、もったいぶらずに、まずは《さなの物語》として早く入りたかったんですよね。でも、何度も言いますが、同じことをやっても意味がないから、1作目であえて見せなかった、「なんで、この子がヤバいのか」という、その真相を観客に明らかにして、その上で観客が思いもしなかった斜め上の展開に持っていくことこそが今回のポイントです。しかも、『ミンナのウタ』を見ている人、見ていない人、両方を満足させなきゃいけない。そこは本当に大変でしたけど、脚本上では、上手いことバランスが取れたのでは?と思います。

(C)2024「あのコはだぁれ?」製作委員会






「「渋谷凪咲の笑顔は封印するぐらいの気持ちでやってほしい」
という話をしました。」

(C)2024「あのコはだぁれ?」製作委員会


ーーヒロインを渋谷凪咲さんに決めた理由は?

清水 たまたまスケジュールが空いていたから(笑)というのは冗談ですが、渋谷さんといえば、テレビで一見、癒し系で柔らかいイメージなのに大喜利が得意とか、ギャップのある、頭の切れるタレントのイメージがあったんですが、聞いたところによると、本人は役者業ももう少し本格的にやっていきたいという。
確かにお芝居に対して経験は少ないものの、逆に僕としては「ゼロの状態から入ってもらえるのかな」と思ったんです。
それは僕が『牛首村』でKōki,ちゃんを、演技経験が全くない中で主演に抜擢していた経験があったので、渋谷さんにその気があるのなら、挑戦のしがいはあるなって思いました。だから彼女には「一緒に、このほのかという役の像を作っていきましょう」って誘いの声をかけたんです。

(C)2024「あのコはだぁれ?」製作委員会



ーー実際、現場で渋谷さんのお芝居、ホラーに対するリアクションなどはいかがですか。

清水 渋谷凪咲は渋谷凪咲で崩れないところがあります。演技経験の少ない方に無理矢理別人格のキャラ芝居を強いても意味がないと感じたので、素の渋谷凪咲を生かしつつ、が適してると判断しました。ですが、本人には言いましたけど、「いつものにこやかな、誰に対してもおっとりと柔らかい物腰の渋谷凪咲の笑顔は封印するぐらいの気持ちでやってほしい」という話をしました。

(C)2024「あのコはだぁれ?」製作委員会



ーー前作の音楽業界のバックステージ・ドラマから一転して、今回は夏休みの学校が舞台です。

清水 実は撮影段階で公開日が決まっていて、こんなに完成してすぐ公開されるのって、僕は初めてなんですよ。だから宣伝チームも大慌てで準備してくれています。
夏休みに公開される映画だから、同じ時期を舞台にした方がいいんじゃないかと思ったんですけど、その時期って、学校、誰もいないじゃないですか(苦笑)。部活動とか、いろいろ模索して、最後に「補習授業中はどうだろう」ってなって、そこに焦点を絞りました。そうなると学校に生徒全員が来なくてもいい。ピンポイントで何人かの生徒のキャラを面白く引き出すことができると思ったんです。

(C)2024「あのコはだぁれ?」製作委員会



清水 主人公のほのか先生もこの学校が初めてで、臨時で雇われて赴任してきて、気にかかる1人の女子がいるという……前作から引き続き登場の校長先生や他の先生や元・生徒と共に、どうさなの出来事に巻き込まれていくのか。なるべく一筋縄ではいかない、先が読めない展開にしたい。主人公の本筋だけじゃない、脇に見えて実は脇じゃない、意外な筋や繋がりの影響が見えてくるようにしたいなって思っています。

ーー生徒役には早瀬憩、山時聡真、荒木飛羽、今森茉耶、蒼井旬ら注目の若手俳優が揃っています。

清水 そうですね。渋谷さんが主演は初めてで、お芝居経験もあまりないので、あえて同じ目線で、新人だけど、これからお芝居で出てきそうな子を抜擢したいと思いました。

(C)2024「あのコはだぁれ?」製作委員会



清水 キャスティングは結構クランクインのギリギリまで粘りましたね。「いや、この中にはいない」「この中にもいない」って。プロデューサーが推していた人も、悩んだ末に「自分の中で違う」ってなって。何度もゼロから違う(候補の)新人を集めては選考することを繰り返していました。そういう意味では全員、大抜擢に近いと思います。みんな、確実に実力がある子を選んだつもりです。

ーー最後にメッセージを。

清水 そうですね……(しばらく考えて)。
「いつか観た、あの奇妙な歪んだ夏の映画は何だったのか……⁉」そんな、見た人の記録の断片に残るような映画になったら幸いです。
夏休みの学校、陽炎のように、ある筈の無いモノ、いるはずも無い存在、忘れ去られたはずの記憶が、姿を現し始めます。そして、そこには“あのコ”が…主人公の、あなたの、すぐ横にいるかもしれません。
まだ撮影中ですが、今までとはまた違った怖さをお届けできると思います。

ーーありがとうございました。


(C)2024「あのコはだぁれ?」製作委員会








【読者プレゼント】
『あのコはだぁれ?』特製「ホラーセリフステッカー」を
抽選で三名様にプレゼント


(C)2024「あのコはだぁれ?」製作委員会


<応募方法>


応募締め切りは2024年7月27日(土)
応募方法は、WEB映画マガジン「cowai」twitter公式アカウント(@cowai_movie)をフォローし、該当するプレゼント記事ツイート( https://x.com/cowai_movie/status/1812451708519522584 )をリポスト(RT)してください。



<抽選結果>

締め切り後に抽選を行い、当選された方に「cowai」公式TwitterアカウントよりDMで通知させていただきます。当選品は郵送する予定です。(諸般の事情や、災害、キャンセル発生等やむを得ぬ事情で遅れる場合があります)



皆様のご応募お待ちしています!



【応募の注意点】

〇当選後に住所の送付が可能な方のみご応募ください(日本国内のみ有効)。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
〇当選品は映画配給会社よりご提供いただいたプロモーション目的の非売品扱いとなります。このため、傷や汚れ等があっても交換はできませんので、ご了承ください。
※非売品につき転売目的のご応募は禁止とさせていただきます。
〇当選のキャンセルが発生した場合は再度抽選を行う場合があります。
〇抽選結果や抽選経過に関して個別のお問い合わせには応じられませんので、あらかじめご了承ください。







【作品解説】
この教室、何かがおかしい───。


(C)2024「あのコはだぁれ?」製作委員会



本作は、とある夏休み、補習授業を受ける男女5人の教室にいないはずの“あのコ”が怪奇を巻き起こす学園ホラー。

今回、映画初主演にして本格演技初挑戦となる渋谷凪咲が、夏休みの補習クラスを担当する臨時教師・君島ほのかを演じる。

また補習授業を受ける生徒役には、6月に公開する映画『違国日記』で新垣結衣とダブル主演にオーディションで抜擢された早瀬憩をはじめ、宮崎駿監督作品で米アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した『君たちはどう生きるか』(23)で主人公の声優を務めた山時聡真、『るろうに剣心最終章The Final/The Beginning」(21)でシリーズ最恐の敵・雪代縁役の新田真剣佑の青年期を演じた荒木飛羽、Z世代から圧倒的な支持を集める若手発掘・育成プロジェクト「私の卒業」プロジェクト第5弾『こころのふた~雪ふるまちで~』の公開を控える今森茉耶、『孤狼の血 LEVEL2』(21)で鈴木亮平演じるヤクザの少年時代を演じた蒼井旬らフレッシュなキャストが勢揃いした。

さらに、渋谷凪咲演じる君島ほのかの恋人役で、映画『ヒミズ』で第68回ヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を日本人で初めて受賞し、近年も「サンクチュアリ-聖域-」(Netflix/23)、「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ系/22)など、話題作への出演が相次ぐ染谷将太や松尾諭、小原正子(クワバタオハラ)、マキタスポーツなどバラエティ豊かな面々も出演している。











STORY

(C)2024「あのコはだぁれ?」製作委員会


ある夏休み。補習授業を受ける男女5人。
この教室には、 “いないはずの生徒” がいる──。


とある夏休み、臨時教師として補習クラスを担当することになった君島ほのか(渋⾕凪咲)の⽬の前で、ある⼥⼦⽣徒が 突如屋上から⾶び降り、不可解な死を遂げてしまう。
“いないはずの⽣徒”の謎に気がついたほのかと、補習を受ける⽣徒・三浦瞳(早瀬憩)、前川タケル(⼭時聡真)らは、“あのコ”にまつわるある衝撃の事実にたどり着く……。
彼らを待ち受ける、予想もつかない恐怖とは……?









【作品概要】

■タイトル:「あのコはだぁれ?」
■出演:渋谷凪咲 早瀬憩 山時聡真 荒木飛羽 今森茉耶 蒼井旬 穂紫朋子 
    今井あずさ 小原正子 伊藤麻実子 たくませいこ 山川真里果 
    松尾諭 マキタスポーツ / 染谷将太
■監督:清水崇
■原案・脚本:角田ルミ 清水崇
■製作:「あのコはだぁれ?」製作委員会 
■企画配給:松竹
■制作プロダクション:ブースタープロジェクト“PEEK A BOO films”
■制作協力:松竹撮影所 松竹映像センター
■公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/anokodare-movie
■公式X・公式TikTok: @anokodare_movie
■制作スケジュール:2024年4/21クランクアップ、7月上旬完成予定(関東近郊で撮影)
■公開:7月19日(金)
■コピーライト:(C)2024「あのコはだぁれ?」製作委員会 




7.19 みいつけた





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